「それで、呪いは完全に解除は出来たのか?」
「一応、できる限りの手は行いました。
ですが、やはり死を目前に放った呪いの影響かな、未だに後遺症は残っている感じがするね」
「そうか」
卑弥呼からの言葉に対して、グリムは少し納得したように頷く。
「…とりあえず、この地で行う任務は既に終わった。
ならば、次は、その呪いの解除する為に行くぞ」
「えっ、呪いって、解除できるの?」
そのグリムの言葉に対して、僕は思わず首を傾げる。
「だって、グリムの、その子供の呪いは」
「こいつは魔女の呪いだからな、解除しようにも、魔女の呪いをかけた本人をなんとかしないとできないからな」
「そうなのか、でも、そもそも、僕の呪いは、どうやって解除させるの」
「それに関しては問題ない」
それと共にグリムは、そのまま地図を出した。
地図を見ると、その地図に描かれた地形に違和感を感じる。
「現在、この日ノ本にいるが、ここから船に移動して、この教会に向かう」
「教会に?」
「あぁ、私達は人狼以外にも、悪魔、吸血鬼と戦う事がある。
その際には、教会にある聖水や、様々な加護を使い戦う」
「あぁ、そう言われてみれば」
その言葉に納得する。
「けど、ここからは遠いんじゃないの。
一旦、報告に戻らなくても、大丈夫なの?」
「いや、既に連絡をしてあるから、それは大丈夫だ。
何よりも、その呪いを放っておけば、君の命が危険だからな」
それと共に、グリムは立ち上がる。
そしてその小さな体を揺らしながらこちらへと近づいてきた。
「それで、教会って、どこにあるの?」
「日ノ本から少し離れた国であるヨロッパにな」
「あぁ」
日ノ本もそうだが、おそらくは、この世界におけるヨーロッパに酷似した場所だろう。
「それで、その教会には、どんな人がいるの?」
「面倒なシスターがいるな」
「えっ?」
「まぁ、別に気にする必要はない」
「え?」
僕は思わず首を傾げる。
だが、それ以上はグリムは何も言わなかった。ただ黙って、僕を見つめていた。
僕もまた何も言えずにいた。
何を言えばいいのか分からず、ただ黙っていた。
「えっと、どうしたの?」
すると彼女は言った。
「いや、君とこの日ノ本の人間とどこか似ていると思ってな」
「そうなの?」
目の前の少女は小首を傾げて不思議そうに訊ねてきた。
「まぁ、それはそれで、関係ないがな、それに」
「それに」
その言葉と共にグリムは。
「教会は結婚式に出るには、もしかしたら、丁度良いかもしれないからな」
「あははは」
グリムからの変わらない一言に対して、僕は思わず苦笑いをしてしまう。
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