日ノ本から旅立った俺達は、そのまま目的地である教会がある場所まで向かって行った。
「それにしても、結局はそのシスターがどういう人物なのか、詳しく聞いてないけど」
「気になるのか?」
旅の道中、グリムがその話題を出す事はなかった。
その理由を聞こうとしても、はぐらすばかりだった。
「まぁ、ここまで来れば、良いだろう。
まぁ、そこのシスターは結構な問題児でな、その理由としては「がふっ」むっ」
グリムが、何か言おうとした瞬間、何かがこちらに向かって突っ込んできた。
僕はそのまま吹き飛ばされてしまう。
見れば、それは人狼である事は明らかだった。
「あっあのシスターめっ、だが、ここでこの人間を「おい」へっ」
人狼は俺の姿を見るなり、すぐに食べようとしたが、それよりも早くグリムがその手にある鎖によって、人狼の喉を絞める。
「誰のを、食べるつもりだ」
「きひっ、なんでっここに」
「なんか、悪いけど、不意打
その言葉と共にすぐに僕は腰にある刀で、人狼の心臓を切り裂く。
「一体、何が起きたんだ」
「まったく、ここ最近、人狼が多くて嫌になるわね、あれ?」
そう、人狼を吹き飛ばしたと思われる人物がこちらに来る。
その赤髪のシスターがいた。
「久し振りだな、プリエ」
「あれ、もしかして、グリム?」
そう、そのシスターに対して、グリムは知り合いなのか、軽く挨拶した。
「グリム、もしかしてだけど」
「あぁ、お前の呪いを解くのを頼みに来たシスターだ」
「何、頼みって、一体どういう事?」
その一言を聞くと共に、どう答えたら良いのか分からない。
「それにしても、呪いねぇ」
その言葉と共に、僕の目を見つめる。
その目は、まるで僕の奥の中にある呪いを見つめる。
「うわぁ、結構厄介な奴じゃない」
「それで、解除できるのか?」
「出来るには出来るわね、けど、私、今、仕事をしているんだけど、その後で良い?」
「仕事?」
それに対して、僕達は同時に首を傾げる。
「面倒な奴よ、人狼。
それも厄介な奴のね」
「厄介な奴?」
「そう、人狼なんだけど、顔が二つあるんだよね」
「顔が二つ?」
その言葉に対して、僕は思い浮かんだのは。
「オルトロスやケルベロス。
そういうのが、神話にいたような」
「オルトロスにケルベロス?それは一体、何だ?」
「んっ、いや、ふと、思い出して」
複数の顔を持つ怪物。
それが、もしも人狼にもいるとしたら。
「それって、結構やばくないか?」
「あぁ、どのような変化をしているのか、予測はできない。
何よりも、放っておけば、こちらとしても面倒な事になる、まったく」
それと共にグリムもまた、鞄を取る。
「ならば、その仕事、私達も手伝う。
その代わり」
「分かったわよ、そこにいる男の呪い、私が解除してあげるわ」
こうして、異国の地で、新たな人狼と戦う事になった。
次回作のジャンルは
-
時代劇
-
世紀末
-
ロボット
-
カードゲーム
-
ファンタジー