僕達は、プリエと一緒に、謎の人狼を退治する為に、森の中へと入っていく。
森の中は暗闇に支配されており、ゆっくりと歩く度に、危険を感じる。
「それにしても、送り狼だって?日ノ本がどんな所が分からないけど、あんたも色々と苦労しているわね」
「あははぁ、まぁ、もう、僕も色々と慣れていますから」
そう苦笑しながら、答える。
ここまでの道中でも、ある程度分かっていたが、プリエという人。
シスターのような格好をしているのが、その喋り方はかなり乱暴だ。
だが、それと同時に、かなり面倒見が良いのか、話していると分かっている。
「さて、そうしている間にも」
そう言っている間にも、僕達はゆっくりと構えている。
その構えながら、見つめた先。
そこにいたのは、確かに人狼だった。
これまで見た人狼とは比べものにならない程の大きさ。
だが、大きさよりも注目すべきなのは、二つの顔だった。
これまでの人狼に比べたら、理性など全てが無くなったように、周りを暴れていた。
「さて、下手に近づいたら危険な以上は」
その言葉と共に、取り出したのは、何時の間にかキャノン砲を構える。
「・・・えっと、グリム、それは」
「120mmキャノン砲・エレファントだ」
「いや、多分、武器の事を聞いている訳ではなくって」
「という事で、吹き飛べ」
そう、俺とプリエさんが疑問の声を言っている間にも、既にグリムの引き金は引かれた。
放たれた砲弾は、真っ直ぐと人狼へと向かって、飛ぶ。
人狼は、その攻撃に対して、気づく様子もなく、右半身にぶつかる。
それと同時だった。
「ゴォオオオオオオオォ!」
圧倒的な爆発。
それは、確実に、人狼を殺すだけの威力だろう。
「もう、これだけで終わっているのか」
「そう言う訳ではなさそうだ」
そう、見つめた先には、瞬く間に右半身が再生されていた。
「これって、一体」
「ふむ、厄介だな」
それに対してグリムはすぐにため息を吐く。
「それは一体」
「本来、人狼は、その心臓を破壊すれば、再生されない。
それは、知っているだろ」
「あぁ、勿論」
だからこそ、人狼と戦う際には、それを重視している。
「だが、奴はどうやら、その心臓が二つあるだろう。
それも、一つ潰しても、すぐにもう片方の心臓が再生されるだろう」
「そのタイムラグは」
「さぁな、分からないが、同時に潰さなければ、倒せないと考えた方が良いだろう」
それと共に、今回の戦いもかなり苦戦しそうになる。
「どうする、少し撤退を」
「そう言う訳にはいかないようだな」
そう見つめた先には、既にこちらを睨んで、人狼が構えていた。
「やるしかなさそうだな」
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