「ならば、最後まで、見届けてくれ」
その一言と共に、グリムは、これまでと変わらない瞳で、僕を見ていた。
「君が神という存在だと説明されても、正直に言えば、私は分からない。
だが、もしも君が、これまでの人生で私を見守っていたのならば、これからも私が最後に死ぬ時まで見てくれ」
それは、どこまでも、真っ直ぐとした目だった。まるで何かに駆り立てられるように前だけを見据えた瞳は、一点の曇りもない輝きを放っていた。
──そんな目を見たのは初めてだった。
彼女の目はいつもどこか悲しげで……。
その奥底には深い悲しみを抱えているような気がしてならなかったのだ。
だけど、それ以上に、その悲しみを越える程の何かが欲しかった。
だからこそ、僕の答えは決まっている。
「分かった」
僕はその答えに対して、頷く。
「もしも、この世界を生み出したのが、僕のせいで、僕のせいでこの世界がこんな事になったんだったら、僕は最後まで見届けるよ」
それと同時だった。
僕とグリムの、その手には一つの猟銃が現れた。
その猟銃は、まるで銀河を思わせるような不思議な輝きを放っていた。
古風な猟銃であり、銃身には星空のような美しい紋様が描かれている。
「これは……?」
「これが、君の力、という訳か」
それと同時に、スラリンガルが、大きく倒れる。
それと共に見つめた先には、リュカオンが迫る。
山を遙かに超える大きさの、その巨体が動く度に地響きが起こる。
だが、猟銃を持ったグリムは、戸惑いはなかった。
その手に持つ猟銃の狙いを真っ直ぐとリュカオンに向かって、構える。
「かぁみぃ!!」
それは、まさしく、今でも僕の事を喰らわんとする勢いだった。
だが、僕にはまるで恐れはなかった。
なぜならば、僕には、グリムがいるから。
「物語の結末は私達が決める!」
その言葉と共に引き金が引かれる。
弾丸は、真っ直ぐと、リュカオンへと向かっていった。
だが、その直前で、突然軌道を変え、あらぬ方向へと飛んでいってしまった。
そして……弾かれたように跳ねたリュカオンの身体が、まるでゴムのようにぐねりと歪んだかと思うと、そのまま地面へと吸い込まれていった。
それと共に、その戦いは、終わりを迎えた。
「終わったのか」
「そのようだな」
その言葉と共に、僕達は、それらを見ていく。
「さて、これからどうするか」
「どうするかって、そう言えば」
そのまま、僕は腕を組む。
「……そもそも、僕はどうやって元の世界に帰れるんだ?」
この世界に来た方法も、知らない。
「ならば、このまま旅を続けるか」
「……そうだね」
そもそも、僕だって、神とか言われているけど、実際には知らない事ばかりだ。
ならば、旅を続けるだけ。
「僕らの物語は、まだ、終わっていないから」
今回にて、無事に最終回を迎えました。
個人的には、レッドフードは本当に好きな作品であり、グリムはまさしく一番好きなキャラでありました。VOICEコミックなどでもまさしくドストライクでした。なので、連載が終了した際には、かなり悲しくありました。こうして完結した事もあり、次回作品に関してのアンケートを行っていきます。
なので、次回の作品もよろしくお願いします。
次回作のジャンルは
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時代劇
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世紀末
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ロボット
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カードゲーム
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ファンタジー