ドキュメント12h 作:才十木升太
彼に待ち受ける次なる出会いは…?
フジイさんが辞したあと、再びバーフロアは男性客のみとなった。
ちょうど男性スタッフさんとオーナーさんが出勤。
オーナーさんや、他の男性客からも色々な話を聞くことが出来た。
最近行われたハウスルールの改定と、その理由。
どうしてもカップルが単独の女性だけを連れて降りるということが多かったらしく、そうなると単独の男性はなにも出来なくなってしまう。それは非常によろしくない、単独男性だってお客様なのだから、きちんと公平に扱わなくてはならないだろう、というのがオーナーの言。
確かにその通りだ。女性が少ないことを踏まえて考えると男性を余らせるような配置にしてしまうのは下策だ、というのは理解できる。であれば【カップルが他の人を連れて降りる場合は女性の人数以上に男性も一緒に連れていくこと】というルール改定は非常に納得も行き、店のこと、お客様のことを考えておられるのだな…ということが伝わる。
店のコンセプト。
そもそもが【オーナー自身も変態性癖がある】ということで、その性癖を気兼ねなく発散できる場所を作りたかった、とのこと。そして、そのなかでさらに【シャワールームを多く設置】するのはシャワールームでの渋滞を解消するためだった、というのも【プレイ環境に関しても手を抜かない】という強い気持ちが感じ取れる。
そんななかでオーナーさんからはこんな風な言葉をいただいた。
『まず、初のハプニングバーでプレイできたということだけでも運がいいが、特にフジイさんとプレイできたことは、非常に運がいいと思う。彼女は大変良くできた、ある意味理想的な単独女性客だからね。ただ、それはあなたの人柄もあって、そんなごほうびがあったんだと思うよ』
決して、自分の対応がすべて正しかったとは思っていないが、こうやって人から認めてもらえるのはやはり嬉しいもの。
そんなこんなしているうちにカップルが3組来店。オーナーはそちらの対応をするように動き出す。
カップル3組、うち2組は明らかに知り合いの様相。これは状況によっては乱交もありうるのだろうか…?
とはいえ、カップルに下手に手を出すと大ケガしてしまうのではないか、というリスクが高い。ここは下手に踏み込んだりすることなく、流れに身を任せるべきだろう。
残り一組のカップルも一応コミュニケーションOKの符号を示すマーカー持ちではあるが、こちらもまた下手を打つわけには行かないので我慢。
しばらくして、カップル3組はプレイフロアに降りていった。しかし、それを見送りながらオーナーは『…竿が足りねぇな…』とつぶやいていた。
…どういう、ことだろう…?