ドキュメント12h 作:才十木升太
バーフロアにはどのような物語が残っていたのだろうか…?
激しかったパーティータイムも終わりを迎え、みんな揃ってバーフロアに戻る。
改めて女の子達を見てみると、どう見ても清楚系の女の子なのだ。一人はお姉さんタイプ、とはいえ残りの二人は明らかに若い。おそらく20代、しかも前半ではないだろうか。
(こんな子たちがあんな性癖を持ってるだなんて、パッと見じゃわからないよなぁ…世の中ってホントに不思議なもんだ)
地上では晒すことが叶わない性癖。それをここでは気兼ねなく晒すことが出来るからこそ、彼女たちはここに通ってくるのだろう。もちろん、彼氏さんたちの理解もあって、というのは大きいだろうが…
バーフロアに戻ったということで再び酒を呷る。あれだけ飲んでいながらもまだ入るのは、やはり特殊な場がもたらす興奮が原因だろうか。それとは別に、バーとしての雰囲気がいいというのはあるだろう。個人的にはバーで飲む酒は雰囲気もあわせて楽しむものだと思う。
しばらくしてカップルは店を辞していった。さすがにあれだけのプレイをしたのだ、消耗をしているだろう…と思ったら、三組目のカップルはこれから量販店で露出プレイを楽しむらしい。タフだなぁ…まあ、それはそれで悪くない、けどこの中の関係を外に持ち出すのは慎まなくてはならない。
もちろん、偶然にもあってしまったなら、それはそれ、なのだろうが…それでも、基本的にはそ知らぬ振りでいるのがお作法というものだ。
日曜の22時ともなれば追加の客は望めない、と思っていたのだが、22時過ぎに呼び鈴が鳴る。
(こんな時間にも来客が…?意外だな…)
割と来る頻度が高い単独の女性客らしい。仕事終了後に立ち寄った、とのこと。
さすがに時間が時間だけにプレイには至らず、そのままバーエリアで飲んでいるうちに閉店の時間も近づいてくる。当然、終電の時間も。
ほかの人たちの終電時間を聞くと、割と24時前後に集中しているようだ。
であれば、時間ギリギリまではお酒を楽しんで、適宜解散するという形になるだろう。
時間ギリギリまで無理ないペースで酒を入れる。オーナーやほかの男性客からもいろいろ話を聞くことができた。男性同士だとやはり同業他店に行ったかどうか、そして内容はどうだったか、などというのは割と定番のトークデッキになるらしい。
聞いてみると「ほかのところは単独女性が単独男性を選んで遊ぶ、という状態になってるんだよね、それって単なる出会い系じゃね?別に相席バーとかでもよくね?」という話も飛び出してきた。
正直、自分はその手の話はよく分からない、だが、クリムゾンアイズのコンセプトを聞いてしまってからは確かにそうだよな、と納得するしかなかった。
初めて飛び込んだハプニングバーがクリムゾンアイズだったこと、これ自体が幸運だったのかもしれない。そう思いながら帰途に就く。
週明け、また仕事に忙殺されながらも、ここに来る楽しみを胸に働いていければ。
そんな感情があふれてきた。
改めて。
当作品は【実体験を基にしたセミフィクション】作品である。
店舗名・人名等についてはすべて架空のものであり、実際の名称等については問い合わせられてもお答えはできないことをお伝えすることで、筆を置くこととしたい。