リズが姿を見せなくなって一か月たった。
アスナは消息を探していたが全く手掛かりを得られないでいた。
そんなある日リズからメールが届いたのだった。
添付している地図にある場所に来てほしいこと。
二人だけで会いたいということ。
が、書かれていたのだった。
「ここはいったい」
アスナの前には”ハニービー”と書かれた看板がかかった一見普通に見えるただの家が建っていた。
家の周りには似たような家が立ち並び単なるNPCが暮らしている住宅街に見える。
ノックをすると扉が開き男が顔を見せた。
「あんたは?何の用だ?」
そうアスナに声をかけてきた。
「友人に呼ばれてきたんだけど」
「誰にだ?」
「リズベットと言うんだけど知りません?」
「ああ、あいつか、いらっしゃい歓迎するよ」
そう言ってアスナを家に呼び入れたのだった。
家の応接室に呼び入れられたアスナは男に言われるがままソファに腰を下ろす。
「それで、リズは今どこに?」
「ああ、彼女なら」
そう言いながら何も装飾されていない壁を示し、
「そこで働いてるよ」
今までただの壁に見えていたものが透明になり他の部屋が見えた。
その部屋でリズは立っている男の前にしゃがみ込み、男の股間に顔を寄せてフェラチオをしていた。
「なんなのよあれは!」
アスナは男に詰め寄る。
そんなアスナの様子にかまわず、淡々と告げる。
「うちは娼館を経営していてね」
「彼女は売れっ子の従業員ってわけだ」
アスナは険しい表情を浮かべ、
「今すぐリズを解放しなさい」
怒気荒く男に言う。
「そんなことを言われてもなぁ」
男はアスナの感情には反応を示さず事務的に対応する。
「彼女は借金ってわけではないが負債を払うために働いてるからな」
「なんなのよっ」
「アレの顧客が買ったばかりの剣が簡単に折れたせいで大けがをしてな、そのわびでここで働くことになったんだ」
「いくら払えばいいのよっ」
「いやぁ、金の問題ではないんだわ」
男の態度が豹変する。
嘲る口調でアスナに告げる。
「それに
笑いを含んだ口調でそんなことを言う。
「リズがそんなことを悦んでするわけないじゃない!」
「あいつの認識は弄られていてな」
リズは今目の前の男が他の男に見えるのだという。
そしてその相手は”キリト”だった。
つまりリズは男をキリトだと思ってセックスしているということだった。
男が説明している間リズは男の上にまたがり騎乗位で腰を振っていた。
「リズベットはキリト君が好きらしくてな」
「あんな風に悦んで腰を振ってるよ」
「止めさせたら狂っちまうかもな」とそう男はうそぶく。
アスナは男を睨みつけながら
「早く解放して」
男は馬鹿にしたような口調で
「ただじゃできないなぁ」
「ふざけないで!」
男は立ち上がるとステータスを操作して装備変えていた。
「それじゃあこうしようか」
アスナにPVPをするかと提案をする。
リズの解放をかけて。
その対価として”アスナが負けたら男の命令に従う”という条件で。