「お母さん……お母さぁん……っ」
お母さんと再会した瞬間、飛びつくように抱きついていた。
「琴音……彩音も、また会えてよかったわ」
少しだけ震えた声。それよりも気になったのは、お母さんの胸に顔を埋めた時に感じ取った嗅ぎ慣れた臭いだった。
あれ、これ祐二様の……。あたしはきゅっと唇を引き結ぶ。
「……祐二くん? 泣いてるの?」
「は……はぁっ!? な、泣いてねえしっ。ただのフリだし!」
祐二様とお姉ちゃんのやり取りを耳にしながら、勘違いではいけないと思ってくんくんと鼻を動かした。
あ、やっぱり祐二様の精液の臭いだ。間違いない。
あたし達に会わせる前に手を出しちゃったのかな? ご主人様らしいといえばそうだね。
でも、そういう欲望があったにしても、少なからずあたし達のためにお母さんを買ってくれたのだろう。だって祐二様だもん。エッチで、ちょっとだけそういうところを気にしてくれている。それがあたしのご主人様。
「会いたかったよぉ……お母さん……」
だから、あたしは祐二様の優しさに全力で甘えることにした。
※ ※ ※
気がついたらお母さんの胸の中で眠っていた。
お姉ちゃんは気を使って外へと出てしまった祐二様を迎えに行ったと、お母さんが教えてくれた。たぶんお姉ちゃんもあたしに気を使ってくれているのだろう。
お母さんといっしょに夕食を作って、お母さんといっしょにお風呂に入って、お母さんといっしょのベッドで眠った。
メイドになる前はここまでお母さんに甘えていなかったのに……。自分でもびっくりするくらい素直に甘えられた。
「ふわぁ~……、よしっ!」
びっくりするくらい眠れたおかげで、今朝の目覚めはスッキリ。ほっぺをぺちぺちと叩けば、頭もすっかり冴えてきた。
「って、お母さんもういないし……」
隣でいっしょに眠っていたお母さんはいなくなっていた。早起きのあたしよりも、もっと早起きだったみたい。
うーん、そもそもお母さんはいつも朝は早かった。あたしが朝練で起きた頃には、すでに朝食の支度は済んでいるものだった。
と、考えればお母さんは朝の支度をしてくれているのだろう。今が夏休みだって、それは変わらない。
「なら、祐二様の寝顔でも見に行っちゃおうっと♪」
夏休みになってからの祐二様の朝は遅い。夜更かしが多いからしょうがないことだけど。
昨晩はお姉ちゃんがお相手していたんだろうし。きっとまだ眠っているはずだ。
音を立てないようにゆっくりドアを開ける。ベッドには祐二様と……、あれ? お姉ちゃんがいない。
もしかして、もう起きちゃってお母さんといっしょに朝の支度をしているのかな? 早起きできたと思っていたのに、あたしが一番遅かったみたい。もちろんご主人様はいつ起きても問題ない。
ちぇっ。お姉ちゃんの寝顔も見られると思ったのになぁ。悔しいから祐二様の寝顔を堪能させてもらおう。
するりするりとベッドに近づく。祐二様の寝顔がはっきりと見えてきた。
「うふふー。可愛いなぁ」
無防備な寝顔がそこにはあった。たまにSっ気を出す表情なんて微塵も感じさせないほど緩んだ寝顔だ。
「……ちょっとくらい、いいかなぁ」
辺りを見回して誰もいないことを確認する。もう一度見てみても祐二様は、まだ目を覚まさない。
ドキドキしながら顔を近づけた。吐息が近い……。
「ちゅっ」
無断でご主人様とキスをしてしまった。うぅ、胸がバクバクしてる。いけないことをしちゃった気持ちになる。
なのに、表情が緩むのを抑えられない。ああ、鏡を見なくても笑顔が止まらないのがわかっちゃうよぅ。
「ちゃんとご奉仕するから大丈夫だもん」
誰もいないとわかっていても言い訳を口にしてしまう。ご奉仕の理由ができれば躊躇うことなんて何もない。
薄い寝間着越しでも祐二様が元気なのが見てわかった。胸のドキドキの色が変わったのを自覚しながら、パンツを脱がしにかかる。
ぶるん、と飛び出たオチンチンは説明が不要なほど元気モリモリだ。握ればカチカチであったかい。
「はぅ……。あーん……あむ」
ご主人様オチンチンを口の中へと入れてしまう。鼻から息を吐けば味が染み渡るように口内に広がった。
「ぐ……」
祐二様が呻く。だけど起きたわけじゃないみたいで、すぐにまた寝息を立てる。
口の中でぺろぺろと舌を動かしてみれば、寝顔が気持ち良さそうなものになる。あたしのご奉仕を気に入ってくれて嬉しい。
胸がぽかぽかする。そのぽかぽかが気持ち良くて、頭を動かしてオチンチンにもっと気持ち良くなってもらえるようにがんばる。
「じゅっ、じゅぽっ……じゅぅ……ん、んちゅっ、……ずちゅ……」
卑猥な音が頭に直接響く。フェラをしていると興奮する。心がいけないことを欲してしまう。
「ん、ぐぅ……」
チラリと見れば、祐二様はよだれを垂らしていた。緩み切った顔があたしのご奉仕を褒めてくれているみたい……。もっともっと、気持ち良くなってくださいね。
あたしのよだれが祐二様のオチンチンを濡らしていく。てらてらと光っていて、硬さを増していくオチンチンを見惚れてしまいそうになる。
いけないいけない、ちゃんとご奉仕に集中しないと。見惚れてしまったらフェラできなくなっちゃう。
でも、祐二様起きないなぁ。よだれを垂らしているけど、目を覚ます様子はなかった。
「んぢゅぅ~~……」
タコさんみたいに吸ってみる。美味しい味がした。我慢汁が出ちゃったのかな?
我慢なんてしなくてもいいのに……。あたしの身体を、祐二様が欲望のままに扱ってくれても構わない。そう思っている。
ううん、むしろそういう風に扱われたい。だって、それはあたしに夢中になってくれてるって証だから。
こういうのをなんて言うんだっけ? えーと……、そうだオナホ! あたしは祐二様のオナホだ!
そう考えた瞬間、股がじゅわりと濡れた。心なしか鼻息が荒くなる。
あたしってばはしたない……。フェラしているだけでイッちゃいそうになる。
「んじゅぅ……はぁ……、ゆ、祐二様ぁ……」
祐二様は起きてくれない。昨晩はお姉ちゃんとしたから疲れているのだろうか。
目を覚ましてあたしを触ってほしい。そう思って頭と舌をたくさん動かしても、やっぱり起きてくれなかった。
メイドとして、ご主人様を求め過ぎるのはいけないことだ。メイドはご主人様がしたい時にさせてあげる存在なのだから。メイドから求めるなんて……間違っている。
「んふぅー、んふぅー……」
はしたない鼻息。祐二様の陰毛を鼻息で揺らしただけで濡れてきちゃう。臭いを嗅ぐだけで発情してしまう。
ああ……、祐二様。祐二様ぁ……。
彼の名前を頭の中で呟きながらご奉仕していると、やがて口の中に熱いものが広がった。とてもドロドロして、美味しいものが口内を満たしてくれる。反射的にそれをごくんと飲み込んでいった。
祐二様が射精してくれたんだ……。それを感じた瞬間、頭が真っ白になるくらいイッてしまった。
しばらくオチンチンを口に入れたまま痙攣していた。あたしがこんなになっているのに、相変わらず祐二様は眠っていた。
やっと絶頂の波が引いてきた頃にはオチンチンが小さくなっていた。ちゃんと綺麗にして口から離す。
「……ぐぅ」
結局、祐二様は起きなかった。褒めてほしかったのになぁ……。
でもいいの。だってご主人様へのご奉仕はメイドの喜びだから。満足そうに眠っている祐二様を眺めているだけで良かったって思える。
お母さんが来たことによって何か変化が起こるだろう。
どう転ぶにしても、祐二様が喜ぶ形にしてあげたい。お姉ちゃんとお母さんが何を考えてどう動くのか。あたしは注意を払っていかなければならないのだ。
「それで……あたしの相手もしてくれたら嬉しいな、なんてね……」
メイドはご主人様のために。あたしはメイドとして、お姉ちゃんを超えていくと決めているんだからね。
そんな決意を胸に秘め、琴音の可愛くて愛おしいご主人様の寝顔を眺めるのであった。なんてね♪