(正直……ヤバいかもしれない……)
アルカ、禁欲2週間目──
(そろそろヤバい……限界……暴発する……!!)
──間が悪かったとしか言いようがない。
ありとあらゆる悪い周期が、この期間に重なったのだ。
裂け目から現れた別地方のポケモンを調査するため、メグルにも声が掛かったのである。
当然アルカも同行しようとしたが、運悪くアカデミーのテスト期間に重なってしまっていた。
──だいじょーぶ、キャプテン達も居るし俺一人で何とかなるって。
──えー、本当にぃ……!?
──それよか単位は絶対落とすな。元・学生からの忠告だ。
(そんな事言われても、ボクが大丈夫じゃないんだよーッ!!)
思い返せば──授業終わりにメグルの住んでいるアパートに通ってから寮に帰る……と言う生活に味を占めてしまっていた。
セックスの頻度は最初の頃に比べると確実に増えた。
アルカも発情状態でない時は体で繋がることで彼と1つになれる充足感の虜になっていたし、発情状態の時はむしろ本能のままに子種を求める快感に脳を焼かれつつあった。
本能だから、衝動だから、と言い訳しても胸の内ではそれを求めてしまっていることに気付いていた。
一方、若い情欲を持て余しているメグルとしても、心底愛している彼女がやってくれば「ただで帰す」わけが無く。
触れていると、もっと柔らかいところに手を伸ばしたくなり、囁く言葉は熱を帯びていき、身体が熱を帯びれば、それを濡れたところで発散してしまいたくなる。
──あっ、やっ、メグル……!? 手つき、やらしい……。
──悪い、アルカ……またセックスしたいんだけど……。
──やだ、直球……! ムードも、へったくれも──んぅっ……!? キ、キスで誤魔化しても、無駄なん、だかりゃぁ……。
そうなると、今度は意識が無くなるまで彼に抱き潰されてしまう。メグルもどうしようもなく昂ってしまう時があるらしく、そんな時は容赦なく彼女を貪った。
きゃんきゃん、と嬌声を上げる彼女を突き、どぷどぷと奥に子種を流し込んだ。
翌朝、気怠い中で起きると、目が醒めた彼に口づけされ、彼女もまたそれを返す。
体には、虫刺されではない赤い痕が付いている。彼に愛された証を確認すると、また身体が疼きだす。
そうしているうちにまた止まらなくなり、時間のぎりぎりまで彼に抱かれる。
そんな爛れた毎日を送っていたのが良くなかった、とアルカは反省した。
一回身に付いた習慣は、そう簡単に離れない。
体はすっかり情交の味を覚えてしまっているし、子宮は彼の子種を求めて疼いた。
無理もない。今まで性というものから離れていた彼女がいきなりその味を知ってしまえば、そしてその相手が自分が深く愛するメグルだったら──ブレーキなどぶっ壊れてしまうのだった。
こうして、自分の身に起こった変化をまとめた結果、彼女は1つの結論に行き着く。
(もしかしてボク、すっかりエッチになっちゃった……ッ!?)
今更であった。
こうして彼女は、一度身に付いた習慣を改めようと自慰行為も含めた禁欲を、メグルが帰ってくるまでに決行することにしたのである。
テストで単位を落とすわけにもいかず、勉強にも集中したかったのだ。
結果──彼女は一先ず、全てのテストに合格することに成功する。
しかし終わったころにはすっかり煩悩という煩悩に頭が塗れてしまっていた。
更に、彼が居ないという寂しさ、肌恋しさに、胸は切なくなっていく。
(いや、これではよくないよボク! 持とう、乙女の恥じらい! これじゃあ帰ってきたメグルにドン引かれる!)
だが、彼女は非常に意思が強かった。そうでなければ、ヒャッキで受けた仕打ちの数々も、サイゴクでの過酷な戦いを乗り越えられるわけがなかった。
(我慢だよボク!! 以前のボクは、セックスどころかオナニーしなくても平気だったじゃん!! このままじゃいけない!! クラスメイトにも示しが付かないよ!!)
それがよろしくなかった。
そこに更に発情期間まで加われば、最早どうなるかは言うまでも無かった。
此処までが約2週間。
我慢に我慢を重ねた彼女は──
(今日メグルが帰ってくる今日メグルが帰ってくる今日メグルが帰ってくる)
ダメでした。
限界は既に超えていた。
発情期+我慢は、メガシンカの上にギガオーライズを重ね掛けする禁断の所業。
もう頭は交尾の事でいっぱいいっぱいだった。
何かあった時用のアパートの合鍵を、アルカは──自分の欲望の為に使う事にした。
(ブチ犯す……絶対ブチ犯す……♡ メグルメグルメグルメグルメグル……♡)
※※※
──凡そ小説の単行本1冊分に及ぶ程度の激闘・激戦をメグルが終えたのは、出発から二週間後の事だった。
今回もすごかった。まあすごかった。裂け目からまたもや別の世界から来たポケモンが出てきて大変手を焼いたが、敢えて割愛する。
最後は丸く全部収まったので良し。何も後に問題は残らなかった。
強いて問題があるとするならば──愛しの彼女である。
「アルカの奴どうしたんだ? ”帰ってきたらアパートにすぐ来て”って……なんかすっげー怒ってるみたいだったな……折角何事もなく終わったから飯でも食いに行こうと思ったんだけど──」
そう言えば最近、電話の奥の彼女の声がおかしかったな、とメグルは思い出す。
そして──気付いた。そういやコイツ最近
(やっべー……終わったかもしれん俺……)
彼はアパートのドアノブを捻るのを若干躊躇した。そして、これはきっと──「覚悟」しなきゃいけないのだろうな、と思わせられる。
2週間、彼も情欲を発散する余裕があまり無かったので禁欲はばっちりだが、何故か扉の奥からはそれを上回る淫靡な気配を感じる。
(もしかしてアレか? 最近調子に乗ってセックスしまくってたから、期間空けたら溜まるモン溜めこんじゃった感じ? いやでも幾ら何でもあいつでも一人で処理するでしょ、発情期来たら自分で慰めるって言ってたし。俺は此処3日は処理してねーけど……)
全てが正解である。悪い予感は全て当たっている。
彼は手持ちのボールを全て、携帯型ポケモンボックスにぶち込んだ。手持ちにはこんなピンクな空気を吸わせられない。
がちゃり、と扉が開いた途端──そこには、捕食準備を完了したモンスターが待っていた。
「っ……お前、服……!?」
「……ねえ、疲れてるところ悪いけどさ……今からメグルの事、ブチ犯すね」
「あの、あのーアルカさん……!? ちょ、ちょっと落ち着いてほしいっていうか、何ていうか、一旦待とう! 何があった!?」
「赤ちゃん、作るからね……! もう我慢しなくて良いんだよね!? 犯すよ。犯すから。交尾しよ、子作りしよっ」
「あーうん、もしかしてこれ……諦めた方が良い感じ?」
彼女は一糸纏わぬ姿だった。
太腿をいやらしくすり合わせ、股からはとろとろと蜜が溢れて糸を引いており、玄関まで垂れている。
来るのが自分じゃなかったならどうするつもりだったのか、と怒鳴る間もなく、メグルは淫乱に熟れ切ったアルカを前に生唾を飲み込むしかなかった。
ぐい、と万力のような力で自分のアパートの部屋の中に引きずり込まれる。そして、有無を言わさずベッドの上にメグルは叩き込まれた。
だが股間は正直で、既に淫靡な彼女の姿に興奮してしまっている。
疲れマラと言う奴で、長い事溜め込んだそれはギンと上を向いていた。
ぐちゅぐちゅ、と自分の股を搔きまわしていたアルカは、前戯など待たずに、騎乗位で彼の剛直に自ら杭打つ。
「あっはぁ、
「うっがぁ!? 何だこれ、締め付けが……!?」
「えへへ、これっ!! これを待ってたんだよボク!! 君のオチンチンが、ボクのおマンコ貫くの待ってたんだからぁっ!!」
今まで体感したことがなかった膣圧だった。
そもそも、常人よりも筋力があり、膣圧も強いヒャッキの人間が、発情に発情しきれば──女性器は既に男から精を搾り取るだけの器官へとなり果てており。
更にきついだけではなく、膣穴からは常時ぬめりを帯びた愛液が漏れ出し続けている。
内部からうねるような快楽が脳に突き刺さり、最早本能的に彼の種子を欲するためだけに彼女は腰を打ち付け、大きな胸を揺らした。
「これこれこれっ!! これが欲しかったの!! ずっとメグルのオチンチン、欲しかったの!! ずぷずぷってして、中にどばぁって白いの欲しかったの!!」
「ちょ、ちょっと待て──っ、ペースが速──これじゃあすぐに出ちまうよ!!」
「ダメっ、聞かない!! 君が悪いんだっ、ずっとボクを放っておくからいけないんだからね!!」
「いや放っていたっていうか、何ていうか──何!? 俺が悪いのコレ!?」
「ねえっ、胸!! 胸も触ってっ!! 切ないのっ!! ボクの乳首、こんなにえっちに勃起しちゃってるんだよっ、オチンチンみたいにギンギンに勃起しちゃってるんだよっ、ねえ責任取ってよ!! 全部君の所為だからねっ!!」
覆いかぶさったアルカは、あまりにも大きな胸を彼に差し出す。
既に先端の突起は赤く腫れており、指でこりこりと摘まむと、更に大きな嬌声が漏れた。
しかし、満足できないのか「だめっ、もっと強くっ!! 強くっ!! 握って!!」と叫ぶ。
これ以上は傷が付いてしまうのを知っているメグルは、腰を突きあげながら誤魔化すしかないのだった。
「──あはっ、気持ちいい、気持ちいいよっ、ねえっ、君も気持ちいいよねっ!?」
(ヤバい……滅茶苦茶中、うねってる……今日のアルカの中、気持ちよすぎる……!!)
亀頭を全力で撫でまわし、中で包皮が擦れる度にぐにぐにと濡れそぼった肉壁が締め上げる。
天使のような悪魔の顔で、アルカはメグルに覆いかぶさり、悦楽交じりの声で叫ぶ。
「ねえっ、びゅーってしようっ!? しようよっ!! 速くっ、速くっ、出せ、出せっ、出せっ!! ボクの子宮を真っ白の子種でいっぱいにしろっ!!」
「くっそっ、こんな時なのに、お前の身体が気持ちよくてしょうがねぇよ……!! 中身信じられねえくらいうねって、つぷつぷで……!!」
「えっへへへへ、そうだよっ!! そうだよっ!! 赤ちゃん作るんだもんっ、カワイイ君の赤ちゃん孕むんだもんっ!!」
(ダ、ダメだこいつ、もう子作りの事しか考えてねえ……!!)
重なるのは、テング団の凶暴な団員達の姿、そして声。
ヒャッキの民の獰猛で動物的な側面を、確実に彼女も持っているのだと改めて実感させられる。
前髪から揺れるルビーの瞳は、まるであの赫耀の月の如く、照り輝いていた。
(目が、イッちまってる……!!)
「あっ、あっ、はあぁっ、はぁっ、出せ、出せっ、赤ちゃんの素、ボクの中に、出せぇっ!! 孕むっ、孕むからっ!! メグルの子供、孕むからっ!!」
「や、やばい、もう、出るっ……アルカのぬるぬるの膣内に、出るっ」
「あはっ、いいよっ、出して!! ボク、生むよ、メグルの赤ちゃん生むからっ、メグルの大好きな大っきな乳首から、ミルクいっぱい出せるようになるからあっ」
だが、これだけ猛獣のように猛っていても、柔らかい彼女の身体がメグルを興奮させてくる。
揺れる胸も、蜂のように細い腰も、幼さを残した顔も、全てが興奮材料でしかない。
普段は絶対に言わないような淫らで乱れた彼女の言葉でさえも、興奮を駆り立てるには十二分だった。
「あっ、やばいっ、そろそろ、イくっ……!!」
「ひゃうっ──♡」
とすん、と最後の一突きが彼女の意識を吹き飛ばす。
それと同時に、玉袋がきつく収縮し、精子を送り出す準備を始める。
最早メグルも、目の前の彼女を孕ませる以外の事は考えられなかった。
いつもとは真逆に蹂躙され、嬲られ、犯されているのに、快楽には正直だった。
杭を打つような腰打ちの末、どぷどぷと溜まっていた奔流がマグマのように噴き出した。
「あっはぁぁああああああああーっっっ♡」
甲高い嬌声。
子宮口に熱い白濁が叩き込まれる感覚。
アルカは一気に快感を極まらせた。
何十秒かに及ぶ射精は、彼女の膣内を精液で満たし、結合部からは愛液交じりの汁が泡立って漏れている。
しばらく、彼の子種を受け入れる快感に酔いしれていたアルカは、びくびくと身体を震わせていた。
そして、全身の全てを搾り取られたかのような快感に悶えていたメグルは力無くその場に横たわっていた。
「えっ、えへへへっ……出して貰った……たくさん……っ!」
「すまんアルカ……なんか、すっげー我慢させちまったみたいで……」
「ぜーんぜんっ、謝らなくって良いんだよっ。我慢した後の本気交尾、すっごく、すっごく気持ちよかったぁ……!」
「俺も気持ちよかった……けど」
「でもボク、まだ全然満足してないよ? だって君の赤ちゃん生むんだも──んぅっ!?」
メグルは起き上がるなり、彼女の唇を奪う。
暴れる猛獣をなだめるかのように、舌をねじ込み、押さえつけ、そして組み伏せる。
「んっ、にゅぷっ、ちゅるっ……」
「……ん、ちゅ、ちゅぷっ──」
そうして、どちらが上なのかを刻み込むかのように、メグルは彼女の口腔を蹂躙しつくす。
それがすっかり終わった時、彼女の顔は、さっきまでの狂気を含んだ笑みではなく、熔かされきったような恍惚としたものへと変わっていた。
「ッ……アルカ」
「ひゃいっ……」
「ちゃーんと俺も高まらなきゃ、乗れねえからな」
「……うんっ……」
「好きだぞ、アルカ」
「うっ、あっ」
繋がったまま、メグルは彼女の首筋に、頬に、口づけしていく。
そうしていくうちに、二人の間で熱が高まっていく。
「えっちな部分が大きいところも、目がくりくりして可愛い所も、長い前髪も、青白い肌も、全部好きだからな」
「んっ、あ──メグル……!!」
「そうだよ。俺が悪いんだ。こんなに可愛い彼女を置いて帰った俺が悪い」
耳元で彼は囁いた。
「お望み通り孕ませてやるから覚悟しとけよ」
「~~~~~ッ♡」
そこからはもう凄かった。
何度か男性上位、女性上位は入れ替わったものの、互いに貪り尽くし、喰らい合うようなセックスが始まった。
メグルは腰を打ち付け、子宮の奥に子種を容赦なく注ぎ込み、彼女の胸を揉み、乳首を頬張り甘噛みする。
考えられる限り、彼女を悦ばせるような愛撫と共に、突き続けてやった。
一度、陰茎を引き抜いた後は、白濁が漏れる彼女の蜜壺を遠慮なく啜った。
特にペニスのように固く勃起したクリトリスは、普段よりも1割マシで大きくなっており、しゃぶりつくと彼女は甲高い悲鳴を上げて彼の後頭部を強く押さえつけた。
「だっ、だっめぇっ、ボクの女の子オチンチン、壊れちゃうからぁっ……!! ひっぐうううううう!?」
陰核をたっぷりと虐めて可愛がってやったところで、がくがくと痙攣する彼女に、硬さを取り戻した肉棒を再び突っ込んでやると、また喘ぎ声が聞こえだした。
何度も何度も好きだ、と耳で囁きながら、白濁を解き放ってやる。
そうして終わったかと思えば、今度は彼女が覆いかぶさり、すぐに硬さを取り戻した剛直に跨るのだった。
さて、全てが終わった時。次の日の夕方になっていたことは言うまでもない。
互いに飯を喰らうことも忘れ、互いの身体を喰らうことに夢中になっていたのである。
気絶から醒め、ベッドの上で互いの液体でどろどろになったまま冷静さを取り戻したアルカは──己の行いを全て思い出し、悶絶した。
「こ、殺して……」
「うん……まあ……ドンマイ……」
いつもの発情状態のそれを遥かに上回る酷さであった。
メグルも否定しなかった。
因みに避妊薬を流し込む頭は残っていたらしく、それを聞いた時メグルは内心安堵した。今子供が出来ても困る。非常に困る。
「何でこんな事になっちゃったんだよ……?」
「良い機会だと思って禁欲してたんだ……テスト前だったし……そこに運悪く発情期が重なって……」
「こうなってしまった……と」
「マジで最悪……あんなにおかしくなったの初めてだよ……僕とんでもないこと何度も口走った気がするし」
「まあなんて言うの? 将来子供欲しくなった時は、禁欲すれば良いって事は分かったな。俺達子供出来にくいらしいし?」
「……そうだけど! ……ドン引きしたよね、流石に今回は……だってボクがドン引きしてるし」
「あのなぁ、もう散々互いの裸見て互いの汚いモンも見てんだろうが」
今更だよ、とメグルは言った。
「それに、あれだけ自分との子供が欲しいって言われて悪い気はしないね」
「……ばか」
「俺も欲しいけどな。子供。将来的に」
ちゅっ、と彼女の唇に口づけする。アルカは赤面しながら──メグルの手を握り締めた。
「……でも今は、お前がアカデミーでの勉強をしてる間に……俺もトレーナー業で稼ぐ基盤整えて……そうなったら、サイゴクで暮らそうか。それか、二人で別の地方に冒険でも行くか?」
「……冒険が良いかなあ。まだ、君と見て回りたいところ沢山あるし。子供はまだ当分先かな……」
本能ではすっごくほしいって思ってるけどね、と彼女は告げる。
「ま、お前に苦労掛けたくねーし、それまでは互いに我慢しようや」
「……ん。そだね」
「スッキリしたか?」
「した。ありがとっ。……それとゴメンね」
「気にすんなって。ただ──」
「ただ? 何、どうしたの」
1つ言いたいことがあるとするならば。
「それはそれとして、もうちょい優しくしてくれると助かるんだけど──主に息子に」
「あっ……」
「痛い……」
──酷使に酷使を重ねた結果、ペニスはすっかりヒリヒリと炎症してしまっていた。
かく言うアルカも全身筋肉痛に見舞われ、散々弄られた乳首はひりひりと痛んでいた。
これ以降、二人は互いの身体の為に自重という言葉を覚えた──のだが、結局我慢できずに理性をブッ飛ばして交わることになるのはまた別の話。