服を奪われ、尾で拘束され、抵抗できないまま辱めを甘受する。恥辱の夜が始まった。
何でも許せる人向け。
ホルハイヤ様がえっちすぎるせいでまたホルハイヤ×女ドクターのR-18百合を書く羽目に…うっうっ、お前が悪いんだからな…!!
爪先が床にほんの少し触れては離れる。僅かに、ゆるやかに上下する動作は、赤子を腕の中であやすような具合だった。
ドクターは足から力を吸い取られていくような感覚に顔を歪めながら、眉をひそめて目前の女を睨む。
「ホルハイヤ……! 一体、どういう……」
「ふふふ。さあ、どういうつもりだと思う?」
ホルハイヤの口が細い三日月型になり、耳まで裂けそうなほどの笑みを形作る。
彼女は指先を、簡素な下着に包まれたドクターの乳房の下に滑り込ませる。本来誰の視線にも触れない箇所をくすぐられると、不可思議なむず痒さが乳房に広がり、乳頭を引っ掻いた。
「んぅっ……!」
「可愛い声。こっちの薬も効いてきたみたいね」
ホルハイヤはゆったりとした足取りで、空中に吊り下げられたドクターの背後に回った。
消灯した部屋の中、デスクランプの柔らかな光が、ほのかな桃色に染まる白磁の肌を照らし出す。
下着姿で宙づりにされたドクターは、視線だけでなんとかホルハイヤの姿を追いかけていたが、真後ろに来られては動作はおろか、表情すらも伺えない。
ざらついた怖れが心臓を撫でる。ホルハイヤはドクターの耳元に口を寄せると、コーヒーの底に沈んだ角砂糖のように甘い声で囁いた。
「大丈夫よ、ドクター。痛くしたりはしないから。あなたはただ、身を任せているだけでいいの」
「……っ、っ……!」
生暖かい吐息が耳に触れ、抗議も問いも押し込める。
無理に口を開いたところで、出るのは望みもしない声だけだ。
ドクターの喉に触れたホルハイヤの右手が上にスライドし、顎骨の両端を支えるようにして顔を上げさせる。
視線の先に、大きな姿見。先ほどまでは持ち主の体に隠れていて見えなかった鏡が、両手を頭上で縛られ、宙吊りになった半裸のドクターの姿を見せつけていた。
交差した手首を縛るのは、ホルハイヤの長い尾だ。硬い鱗で覆われたそれが、ドクターの細い手首を絶妙な力で捕らえている。彼女がその気になれば、潰される。
「怖い?」
左手の人差し指で首筋と鎖骨をなぞりながら、問いかけられる。
ドクターは答えなかったが、実のところ恐怖はある。
バーでホルハイヤと飲んでいたところ、急に意識が朦朧として、気付けば彼女の部屋に連れ込まれていた。
服は下着を残して全て脱がされ、体にはろくに力も入らない。加えて、ホルハイヤ自身は服を着たままだ。
普通に考えて、性的な暴力を想起するシチュエーション。恐ろしくないはずがない。何よりも、自分の肩越しに見える、姿見に映ったホルハイヤの表情が、原始的な怖れを呼び起した。
極上の獲物を捕まえた時の、捕食者のような笑みが。
「ふふっ、我慢しちゃって。可愛いのね。どうしてしまおうかしら」
ろうそくすら消せないような弱い息が、首筋からうなじにかけて噴きかけられた。
肌がむずむずする。何故だか頭皮や耳に連動するようにもどかしさを訴えかけてくる。
呼吸のリズムが変になり、呻き声が甘く軋む。ホルハイヤはチロリと舌先を出してドクターのうなじを舐めあげた。
「っ、あ…………っ!」
思わず顔を跳ね上げ、声を漏らしてしまう。
それと同時に、脇、尻、太ももにごくごく微弱な電流を流されたような掻痒感が駆け抜けた。
心臓の音が、ほんの少しだけ早くなる。自分の頬の赤みが増したことが、離れた鏡越しにもわかった。
ホルハイヤはその反応がさも当然であるかのように微笑んでいる。
明らかにおかしい。ドクターは必死に喘ぐのを押さえながら問い質した。
「ホル、ハイヤっ……一体、私に……ぅっ、何を、飲ませっ……」
「ようやく気付いたのね。ライン生命が作った薬の失敗作だそうよ。命に関わるものではないし、後遺症の類も残らないそうだから、安心して。薬の予後で、なんてつまらないもの」
さらりと告げられたことに、ドクターは絶句する。
ホルハイヤは心底可笑しそうにくすくす笑いながら、下着に指を滑り込ませ、ドクターの乳首を引っ掻いた。
「ひ、ぃぅ……!」
「それにしても、鈍いわね。敏感なのは、体だけ……?」
耳を片方、口に含まれる。
淫靡な水音が蠢き、柔らかく湿った舌の感触がドクターの脳に焼き付いていく。
鋭い犬歯が肌の上をカリカリと走らせながら、両手で胸を甘やかすように愛撫された。
指が乳輪をなぞって、生じた感覚を柔く揉んで胸の奥に染み込ませる。
ひとつ喘ぎ声を零すたびに、心臓の音が高鳴った。自由にならない足がひとりでに強張って内股になり、ぴくぴくと震え始める。
薬物と酒の酩酊が徐々に蘇ってきて、優しくも強引に、官能の方へとドクターの手を引いた。
ホルハイヤは一度耳を舐めるのをやめると、鼓膜の奥に注ぎ込むように囁きかけてくる。
「だんだんと良い顔になってきたわよ、ドクター? そんな顔、他に誰が見たことあるのかしら。ミュルジスには? 案外、サリアが知っていたりするの?」
「な、なにを言って……くひぃんっ!」
罰を与えるように乳首をつねられ、引っ張られる。
快楽の刺激につく痛みのアクセント。ホルハイヤはドクターの乳首を引っ張ったまま捏ね、ねちねちと刺激を入力していく。
「そう、安心したわ。もし、他の誰かにこんな声で甘えていたりしたら……怒っちゃうかもしれないわね」
「やめぇっ……! い、痛いっ、あぅぅっ!」
「痛い? なら覚えておいて、あんまり優しくは出来ないから。でも……」
ホルハイヤの指が乳首を離した。
ドクターがじんと甘く響く余韻に小刻みな息を吐いていると、フリーになった両手は乳房全体を撫でまわし、あばらを通って腹へ滑り落ちていく。
へそ周りを軽くくすぐり、腹筋が引っ込んだところで、下腹部を押す。
ドクターは腹の奥底にポッと火が灯ったような熱を感じた。股座が熱い蜜が搾りだす感覚も。
「ふあっ!? は、あぁっ……! だ、だめ……やめて、そこ、押したら、だめぇっ……!」
「ふふ、あははははは! 小さな女の子みたいな声を出すのね、ドクター。ねえ、ここが弱いの? こうされるだけで、感じてしまうの?」
「あぅぅぅぅっ!」
ぎゅうっと下腹部に指が食い込み、小刻みな振動を送り込まれる。
緩やかに上昇していた体温が、ここに来て急激に熱を上げ始めた。
ろくに藻掻くこともままならずに痙攣するドクターに、ホルハイヤは愛おしそうな頬ずりをする。そのまま一旦手を離し、掌底で抉り込むように。両手でパターンを変えて、揉み解していく。
手を変え品を変え、そのたびにドクターは過敏とすら言える反応を示した。
ホルハイヤの笑みが深まっていく。
「ぅああああああっ、あぁっ、あ、あっ……!」
「外から虐められるだけでこんなになっちゃうなんて。薬のおかげ? それとも、元から? 鏡を見て、ドクター。あなたのショーツ、とろとろよ」
ドクターは空気を求め、半開きになった口から熱い吐息を零す。
口の端から細い唾液の筋を垂らし、涙目になった瞳で姿見を見つめる。
秘部を覆い隠す白いショーツはいつしか水気で灰色になり、抑えきれなかった滴が表面にぬらぬらとした光沢を与えていた。
ボウガンで射られたような衝撃がドクターを襲う。
「ぁ、え……?」
「ぽかんとしちゃって、どうかした? 現実が受け入れられない? こうやって私に虐められて、可愛い声を出してる自分が信じられない? きっと他のオペレーターたちも、信じられないと思うわ。で、も……」
ホルハイヤの左手がVゾーンを掻きむしる。じわじわと侵食してくるような、得体の知れない感覚が秘部に食指を伸ばしてく来て、ドクターの腿が反射的に閉じた。
しかし、薬物によって弛緩させられた足では、儚い抵抗でしかない。ホルハイヤの指が鼠径部の方からショーツに忍び込み、濡れぼそった割れ目をなぞる。
「いっ、あああっ! い、嫌だ、やめて……あっ!」
「ふうん、へぇ……。あれだけたくさんのオペレーターから好意を寄せられているのに、まだ処女なのね。みんな奥手ね。でなければ、こんなに無防備なあなたを放っておくはずないもの」
「ひ、う、あ、あ、ぁ……!」
恐怖に顔を引きつらせるドクターの蜜壺の口を、指二本でじっくりと揉み解していく。
首を振ることも出来ず、デリケートな部分を無遠慮に触られたドクターは、涙の滲む目をきつく閉じて震えた。
密着した体に伝わる心地よい怯懦の振動と、立ち昇るフェロモンの混じった汗の匂いは、どんな酒よりもホルハイヤを恍惚とさせる。
このままむしゃぶりついて、骨の髄まで味わい尽くしたい衝動がホルハイヤを揺さぶる。駄々をこねる子供のような衝動をすんでのところで抑え込み、指を引き抜いた。
責め苦から解放され、小動物のように喘ぐドクターの目の前に、先ほどまで秘部を辱めていた指が持ち上げられる。
顎を掬い上げられた彼女の視界に、開かれる人差し指と中指を繋ぐ、粘液の糸が映り込んだ。
「これ、なにかしら」
性の熱に炙られた、怯えた表情を見せるドクター。
言葉も出なくなった彼女の頬を嬲るように撫でられながら、息も絶え絶えになって哀願する。
「もぅ、やめ……ゆるし、て……」
「まだ前戯も中途半端だって言うのに、もう音をあげちゃうの? 残念だけど、夜は長いわよ、ドクター?」