薬物を盛られ、自由を奪われた上で弄ばれるドクター。しかしホルハイヤにとってその辱めは前戯に過ぎず…?
後編5億文字は書いたと思ったけど4000文字弱だと? 世界がバグッている。
きゅっ、とクリトリスをつままれ、ドクターは鼻にかかったような声を漏らしながら腰砕けになった。
腕を吊り上げていたホルハイヤの尾が解け、両足が床に着く。
立つことも出来ず、その場に崩れ落ちかかるドクターの体を、ホルハイヤは後ろから優しく抱き止め、一緒にベッドへと倒れ込んだ。
両手は自由になったのに、全く動くことが出来ない。身をよじるのが精一杯なドクターの脇腹を、ホルハイヤはつーっと撫で上げる。
「弱いのに、頑張るのね。受け入れて、甘い声で鳴いてしまえば楽になるのに」
ドクターは悪意の溶けだした囁きに首を振る。
体中を快楽が蝕む。秘部がきゅんきゅんと疼いて、尻尾をショーツの上から押し付けられるだけで熱を持つ。
否定し、押しのけなければいけない感覚だ。受け入れることはできない。
そう思うのに、尖った尾の先で鼠径部をなぞられ、へその周りを引っ掻かれると、もどかしさが波紋のように広がってしまう。触ってほしい、この物足りない体を満たしてほしい。禁断の欲望が、心の深い闇の中からゆっくりと顔を出してくる。
ホルハイヤはそんなドクターを嘲笑うかのように、乳房の付け根や鎖骨の作る窪みをくすぐり、口の端と唇をフェザータッチで嬲っていく。
力加減も絶妙な、火種を煽り立てるような責め。ドクターの子宮が、意地汚い子供のように悶え始めた。
もっと、もっと、と駄々をこねる子供のように。
危機を感じて、抗議する。
「うっ……はぁっ、もう、いいだろう……! 充分だから……っ!」
「夜は長いって言ったばっかりなのに、もう降参? 呆気なさすぎるわ。それとも……足りない? もっと気持ちよくしてほしい? 焦らされ続けたから辛い?」
「そんな、わけ……くぅっ、ぅん!?」
秘芯を押し込まれ、ドクターは大きく背を反らした。
勃起して、ほんの少し包皮から顔を出した先端を、僅かに爪を立てるようにして刺激される。
痛みを感じるギリギリのラインを責められたことにより、全身の焦らしに使われた部分が一気に目覚めた。
ざわざわと性感がわななき、体中を掻きむしりたい衝動に襲われる。
けれど、ドクターに出来るのは、肌を柔らかな毛の長い毛布にこすりつけることだけだ。滑らかな感触は少しも衝動を宥めてはくれず、淫猥な欲望を殊更に強調してくる。
薬物で縛られ、昂らされた体を、さらに沸き立たせる手つき。ホルハイヤは小刻みな呼吸を繰り返すドクターに、しっとりと囁く。
「苦しそうね?」
「はっ、はっ、んんっ……!」
理性と全身に這いまわる性欲との間で苦悶するドクターに、返事をするだけの余裕は無い。
ホルハイヤは敢えて、敏感になった部分をカリッ、カリッ、と強めに引っ掻く。
そのたびドクターは甘い吐息を絞り出し、大きく揺さぶられる理性に喘いだ。
「無理ならそう言った方がいいわよ、ドクター。出ないと私、退屈して眠ってしまうかもしれないから。そうなったら……ふふっ、朝までこのまま生殺しね?」
朝まで生殺し。その言葉に固唾を飲まされる。
きっと体が動いたのなら、外面も何もなく快楽を貪っているだろうと思わされるほどの焦燥感。体中を炙り尽くして止まないこの感覚を、時間もろくにわからぬまま朝まで、満たされることなく感じ続ける。
小さな身震いは、尻尾で秘部の割れ目を押されたせいか、それとも。
「ひぐっ……!」
「さぁ、どうなの、ドクター? 一晩中苦しみ続けたい? それともいっそ、楽にしてほしい? ねえ、どっちがいいかしら」
問いかけながら、ホルハイヤの責め手が少しずつ強まっていく。
快感を呼び起こす部分を先ほどより強く、しかし決定的と言うにはあまりに弱い力で刺激する。
頭にジリジリともどかしさが灼けつき、欲望が大きく鎌首をもたげた。
だが、ドクターは下唇を噛みしめて耐えることを選ぶ。
このまま自身を明け渡すことが何を意味するのか―――恐らく、自分の想像よりずっと悪いであろうことを、なんとなく察していたからだ。
第一、ほぼ裸の自分と違って、ホルハイヤは服をはだけてさえいない。対等な性交渉ではなく、一方的な凌辱なのだ。それに屈するわけにはいかなかった。
しかしホルハイヤは、邪悪な笑みに顔を歪める。その選択こそ待ち望んでいたものであると言うかのように。
フックの形になった尻尾の先が、ドクターのショーツの端を引っかけた。
ドクターは鋭く息を吸い込む。
「な、なにを……や、やめっ……!」
「その反応。もしかしなくても、初めて……なのね」
愛液で染みだらけになった下着が、無慈悲に奪い去られた。
薄い布切れでは受け止めきれない湿り気で濡れぼそった秘部。内腿もべっとりと濡らすほど熟したそこへ、ホルハイヤの尾の先端が突きつけられる。
恐怖に強張るドクターの腰を、ホルハイヤは自身の体と両手で抑えつけた。
「や……嫌だ、そこは、だめだ……!」
「力を抜いて、じっとしていて。痛いのはもっと嫌でしょう?」
鋭く尖った尻尾の先が、どろどろになった蜜壺の口を捉える。
恐怖を煽るように少し引かれ、ドクターは目を見開いた。
そして、深々と突き入れられる。
「ぃぎっ……が、かはっ……!?」
ドクターが大きくのけ反り、半ば酸欠になるのも構わず、ホルハイヤの尾はうねりながら奥へ奥へと這い進んでいく。
ミチミチと生々しい音を立てて肉襞が拓かれ、強烈な痛みが脳を突き上げてくる。そこへホルハイヤのねっとりとした耳舐め、そして子宮責め。快楽と激しい痛みが一瞬のうちに何度も裏返り、ドクターの思考を振り回した。
ドクターは過呼吸になりながら、弱々しく訴える。
「い、いたいっ……! 抜いて、くれっ……ぁぁぁああっ!?」
「体の力を抜いて、快楽に集中して、ドクター。抵抗すればするほど、痛みは長引くわよ」
湿った音の混じったホルハイヤの声が、いやに響く。鼓膜の奥まで蕩かそうとしているかのようだ。
押し寄せてくる苦痛と快楽の狭間で、意識は遠のき、気付けられてを繰り返す。
蜜壺の口から溢れる血液混じりの愛液が、ホルハイヤの鱗に光沢を付与した。
やがて、尾の先端が子宮口に辿り着き、無遠慮に突き入れられる。
そのころには、ドクターは半ば泡を吹いて壊れた笛のようの呼気を漏らしていた。
ホルハイヤは構わずドクターの下腹部に手を当て、子宮をぐいっと押し込んだ。
「あ゛っ……!? ぎぅ、ぁ……!」
ぐーりぐーりと円を描くように圧迫しつつ、尾の先を子宮の中に滑り込ませて弱点を探る。
ドクターはもはや、ホルハイヤの狼藉を受け入れるより他なかった。一番弱い箇所を探り当てられ、鱗をこすりつけられながら子宮全体を揺さぶられると、目の前が真っ白に染まる。
「あがっ、くぁぁぁあ! だ、だめ……だめ、だめっ……!」
「苦しかったでしょう、ドクター。とっても痛かったわね。頑張ったあなたにご褒美を上げるわ。存分に味わって?」
ホルハイヤは片手で子宮を揺さぶりながら、もう片方の手をドクターの全身に素早く滑らせて愛撫する。
耳全体を、味蕾でやすり掛けするように舐められれば、最後の防波堤が快楽に溶け崩されていく。
何が何だかわからなくなって、脳が快楽の坩堝のようになって―――ドクターが意識を手放す寸前で、ホルハイヤはトドメを刺した。
子宮を内と外から同時にぎゅっと押し込んだのだ。
「~~~~~~~~~~~~~~~~っ! ふああああああああああああああ……っ!」
甘ったるく蕩け切った悲鳴が、ドクターの口からほとばしった。
爆発するような絶頂に、痛みがスパイスとなって、縦横無尽に吹き散らしていく。秘部から吹いた潮が赤い色を薄め、押し流していく。
スタンガンを押し付けられたようにビクンビクンと痙攣を繰り返すドクターを、ホルハイヤは責め手を止めないまま抱きしめた。
ピンと伸びた足がやがて弛緩し、ドクターの体からゆっくりと力が抜けていく。
泥のようにベッドへ沈み込んだドクターは、しばし視界に弾ける快楽の余韻に魘うなされていたが、やがて瞳から大粒の涙を零した。
尻尾は今だ、恥部に突き刺さったままだ。
「う、うぅっ……ひど、い……こんな、ことって……」
「よしよし。よく頑張ったわね、ドクター。ふふふ、可愛い」
幼子のようにすすり泣くドクターの腹と首に手を回し、ホルハイヤは満足そうに微笑んだ。
少なくとも、ドクターがミュルジスと楽しげに会話していた時に感じた不満は晴れた。
絹のような白髪から漂う花の香りを嗅いでいると、ドクターの涙声が聞こえてくる。
「はぁ、はぁっ……ホルハイヤ、一体……ぅんっ……なんの、つもりで……」
「さて、なんのつもりかしら。もう一度すればわかるかもしれないわね」
ドクターの膣内で、ホルハイヤの尻尾が胎動する。
見るまでもなく恐怖の表情を浮かべているのを察知して、リーベリは獰猛な笑みを浮かべた。