※この作品はR-18です。

堕ちていく女たち   作:村上しんご

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佳子の場合⑨

 客室を照らす蛍光灯の明かりがチカチカと点滅する粗末な宿で、私は口移しで翔ちゃんに夕食を食べさせていた。

 

 翔ちゃんは自分で食べることが出来ない訳ではないが、私がそれを進んでするのは、この子に世話をしている時だけ気持ちがほんのり温かくなり、嫌な事全てを忘れることが出来るからだった。

 外から虫の声が聴こえてくる客室の中で、浴衣姿の私は口に入れた食べ物を自分の口の中で噛み砕き、それを唇を重ねて翔ちゃんの口に流し込んでいる。

 寂れた温泉街のこのボロボロの宿には、平日という事もあって、私たち以外の客は誰一人いなかった。

 

「美味しい?」

 

 食べ物を口で受け取る翔ちゃんは、全てを口移しにしてもまだ足りないかのように、空になった私の口を「もっと」とねだる様に執拗に唇を合わせてくる。

 ベッタリと寄り添いながら夕食を摂る私たちは、障害を持った弟と世話する姉という設定だが、2人きりになった途端に男と女に変貌していく。

 いつの間にか浴衣の懐から忍び込んだ翔ちゃんの手は、何も着けてない胸の膨らみをゆっくりと弄っていた。

 

「どうしたの?ちゃんと食べなきゃダメだよ…あっ…あんっ…」

 

 夕食を食べさせていただけなのに、それはいつの間にか濃厚なキスに変わっていて、私は摘ままれた乳首を翔ちゃんの指先でゆっくりとこねられていた。

 受け身ばかりだった翔ちゃんは身体を重ねるごとに、自分から私の身体を攻めだして、今では気持ちの良いとこばかりを狙って刺激を与えてくる。

 翔ちゃんの手でゆっくりと浴衣を開けられる私は、握り締めていた箸をポトリと落として、虚ろな眼差しでビクビクと身体を震わせながら天井を眺めていった。

 

 息を弾ませる私をジッと見つめる翔ちゃんは、指先で淡々と乳首を弄び、顔をゆっくりと胸に向けて近付けてくる。

 

「あっ…ま…まだ食事中でしょ…だ…だめだよ!」

 

 翔ちゃんの口に咥えられた乳首は、その震える舌先でゆっくりと転がされて、私は堪らずに声を漏らして悶えていった。

 駄目と言いながらも胸に埋まる翔ちゃんの頭をギュッと抱き締めて、そのサラサラした髪を撫で回しながら、ほんのりと漂うお風呂上がりの匂いと温かな体温に、キュンと胸が締め付けられていく。

 荒い息を吹き付けられながら転がされる乳首は、その形を徐々に大きくして、敏感な部分の体積を少しづつ広げて、翔ちゃんの唾液でキラキラと濡れていく。

 

 私は翔ちゃんの股間にそっと手を伸ばし、少し膨らみ始めたペニスをゆっくりと撫でていった。

 

「電車の中で出したばっかりなのに…もうしたくなっちゃったの?」

 

 その言葉にすら答えずに、執拗に乳首を舐め続ける舌先は、優しい力で蠢いて私を切なくさせていく。

 ズボンの上から擦り続けられるペニスは、次第にムクムクと大きくなり、私の掌に包まれながら力強く脈打っていった。

 

「翔ちゃん…布団に行こうか?」

 

 翔ちゃんの手を取って布団に向かう私は、部屋の明かりを暗くして枕元のサイドランプの明かりを灯し、彼の服を脱がして布団の上に寝かせていった。

 ボンヤリと広がるオレンジ色の明かりに照らされて、私を見上げる翔ちゃんは、期待を胸を膨らませた顔でうっとりとしながらペニスをビンビンに立たせている。

 その側でスルスルと浴衣を脱いで裸になっていく私の曲線美が、シルエットとなって壁にクッキリと浮かび上がり、妖艶な雰囲気を醸し出していく。

 

 私は生まれたままの姿で、寝転ぶ翔ちゃんの身体に覆いかぶさる様にして上に乗り、ゆっくりと唇を重ねて愛を確め合っていった。

 ピチャピチャと音を立てて絡み合う舌が、お互いの唾液を交換する様に混じり合い、重なり合った素肌がじわじわと温かさを伝えあっていく。

 翔ちゃんの身体に跨る私は、既にアソコをだらしなく広げてトロトロとした粘膜をダラリと溢し、彼のお腹を濡らしている。

 

「うぅーっ…うぅー…」

 

 興奮する翔ちゃんは野獣の様な唸り声を上げながら、抑えきれない感情を全てぶつけるかの様に、一心不乱に私の唇を貪っていく。

 首に回した両腕で私をガッチリと抱え込んで、離さないとでも言いたげに、その情熱的な感情を身体中を使って精一杯に伝えている。

 いつもと違ったその姿に身体中が熱くなるものの、私は翔ちゃんを落ち着かせようと、宥める様に耳元で囁いていった。

 

「焦らないで…大丈夫だからね…」

 

 そう言って首からキスを始めると、翔ちゃんは私の身体をクルリと反転させて、私にお尻を強引に向けさせていく。

 翔ちゃんとそれほど体型の変わらない小柄な私は、抵抗することも出来ずに彼にとっては悪夢の筈の、禁断のお尻の穴を目の前に晒していった。

 

「だ、ダメっ!…ダメだよ翔ちゃん…この格好は!」

 

 そう叫ぶ私は、彼のトラウマが蘇り正気を失ってしまうのが怖くて堪らない。

 あの惨劇を思い起こして減滅し、私を嫌いになってしまったら、今度こそ本当に何もかも失ってしまうだろう。

 

「嫌だぁー!駄目だよぉ…それだけは嫌だっ!!!」

 

 必死になって懇願する私の努力など踏みにじる様に、翔ちゃんの鼻先が肛門に触れていき、私は涙をボロボロと溢していく。

 

「ああっ………………えっ…?」

 

 しかし翔ちゃんの舌先はまるで『もう大丈夫だよ』と訴えかけているかの様に、ありったけの愛を注ぎながら肛門の周りを優しく這いずり回っていった。

 彼は自分が悲惨な目に逢ったにも関わらず、あの脱糞で私がずっと思い悩んでいる事を知っていて、十字架を背負う私の心を精一杯に励ましている。

 お風呂に入っているとはいえ、汚れているかも知れないその部分を、翔ちゃんは臆することも無く皺の一本一本まで丁寧に舐め続けて、己の愛を沸々と伝え続けていた。

 

「…しょ…翔ちゃん…!翔ちゃん…!」

 

 そう言いながら涙する私は彼の存在が急に愛おしく思えて、今すぐにでも何かしてあげなければ気が済まないと、傾いた上半身を倒して顔を股間に近付けていった。

 私は目の前で硬くなっているビンビンのペニスを口いっぱいに頬張って、彼の愛に応えようと全身全霊でしゃぶり始めていく。

 お尻から離れた彼の唇はゆっくりと下に向かって移動して、濡れぼそったクリトリスをスッポリと包み込んで、私に声を上げさせていく。

 

 優しく吸引しながらペロペロと刺激する舌の動きに、私は切なさがいっぱいに込み上げて、ペニスを咥えたまま泣き叫んでいた。

 それを耐えながら彼にも気持ち良くなって貰おうと、咥えた肉棒を心を込めて、淡々としゃぶり続けていく。

 しかし私は愛のこもった彼の愛撫に、もう我慢することが出来なかった。

 

 優しさで火の付いた身体は、まったりと繰り返される舌技で、追い打ちを掛けられたように疼き出し、今すぐにでも挿れて欲しくて堪える事などもう出来なかった。

 

「翔ちゃん…翔ちゃん…私もう耐えられない…挿れてぇ…」

 

 切羽詰まったその言葉でゆっくりと起き上がる彼は、身体を入れ替えるようにして、私を優しく布団の上に寝かせていく。

 ずっと受け身で私に腰を振らせてばかりの彼が、こんな事をするのは異例だが、ボーっとする頭で何も考えられない私は、彼に誘導されるままに枕に頭を乗せていく。

 寝かされた私はうっとりした顔で手と脚を大きく広げて、翔ちゃんが欲しいと身体全体で訴えかけていく。

 

 覆いかぶさってそれを見下ろす翔ちゃんは、キラキラとした瞳で私を見つめながら優しいキスを繰り返し、割れ目に硬くなったモノをゆっくりと突き立てていく。

 しっとりと濡れたその部分に、熱くなった力強いモノが微かにめり込まれ、割れ目をなぞる様に上下に行ったり来たりを繰り返している。

 先端が濡れてヌルヌルと蠢く入り口の感触に、私は気が遠くなりながらも、その焦れったさに眉間に皺を寄せて顔を歪ませていた。

 

 もう我慢が出来ないと、彼の首に手を回し強引に身体を引き寄せて挿入を催促する。

 

「うぅーっ…ううぅ~」

 

 唸り声と共に私の中を彼がいっぱいに埋め尽くし、私は幸せを嚙みしめるように、翔ちゃんの身体を無我夢中で撫で回していった。

 根元まで入った彼のペニスは、私の温もりに包まれて喜んでいるかの様に、ピクピクと膣の中を跳ね回っている。

 

「翔ちゃん…翔ちゃん…大好きだよ…翔ちゃん…翔ちゃん…」

 

 彼の感触を膣の中でいっぱいに味わう私は、充実感を噛みしめて彼の名前を何度も囁きながら、その逞しいペニスの形をアソコに馴染ませていく。

 

「あっ!…ああぁ~!…凄い…凄いよ翔ちゃん…!」

 

 そして翔ちゃんの腰が動き出し、喘ぎ声を上げて懸命に彼にしがみ付く私は、出入りするペニスの力強い感触に意識が飛びそうになっていく。

『もう翔ちゃんさえ居てくれれば何を失ったって構わない…』そう思わせるほどに心を奪われて、私は全てを捧げて彼を全身全霊で愛していく。

 彼の身体を思いつく限りの愛情を込めて撫で回し、挿入されたペニスが気持ちが良くなるようにと、思い切り中を締め付けていく。

 

 私の顔を見つめながら淡々と腰を動かす翔ちゃんは、反応を見ながら腰をグラインドさせたり、横に振ったりして私の意識を飛ばしていく。

 狂った様に泣き叫ぶ私は、ヌルヌルと気持ち良いところを擦り続ける血管の浮き出たその感触に、軽く意識を失っていた。

 彼を愛おしくて堪らないと思う感情が溢れているのに、淡々と出し入れされるペニスの感触が、切なさを込み上げさせて追い打ちをかけていく。

 

「翔ちゃん!翔ちゃん!大好きーーーーっ!」

 

 次第にペニスの先端が熱さを増して膨らみ始め、ピクピクと痙攣を繰り返し、私の胸をキュンと締め付けていく。

 その可愛らしいペニスの感触に、愛おしさが怒涛の様に込み上げて、私はもう我慢することが出来なかった。

 

「あっ…駄目っ…イクっ、イクっ!イッちゃうーっ!!!」

 

 絶叫する私は、今までに感じた事の無い衝撃が身体中を駆け巡り、身体が大きく反り返っていく。

 それはまるで天から光が射し込めて、幸せをいっぱいに詰め込んだ感情が、際限なく溢れてくるように気持ちを温かく包み込んでいた。

 その体勢で時が止まった様に固まる私は、ピクピクと身体を痙攣させながらも、今まで以上にギュッとペニスを締め付けていく。

 その締め付けに息を弾ませる翔ちゃんは、私の腰を強く抱きしめながら、腰の動きを速めて一心不乱にペニスの出し入れを繰り返していった。

 

「うぅーっ!ううぅーっ!!!」

 

 翔ちゃんは奇声と共に激しく腰を突き上げて、私の中に大量の精子をビュルビュルとまき散らしていく。

 全てのモノを出し尽くした彼は、倒れ込む様に私の胸に顔を埋めて、絶頂の余韻に浸ってグッタリとしている。

 彼にしがみ付きながら天井を見上げて呆然とする私は、自然と溢れ出してくる涙が止まらずに枕を濡らしていた。

 

 こんな幸せな気持ちで絶頂を迎えたのは初めてで、中に放出された精子の温もりと繋がったままの翔ちゃんが、愛おしく思えて堪らなかった。

 胸に埋まる翔ちゃんの頭を優しく撫で回す私は、絶頂の余韻に浸りながらも、味わったばかりの快感が忘れられずに身体を悶々と疼かせていた。

 そんな事とも知らずに顔を上げる翔ちゃんは、満足したかと問いかけるように、私の顔をキョトンとした顔で覗き込んでいく。

 

 私は意表を突くように彼の首に手を回し、あどけない顔つきで眺める翔ちゃんの唇を、力尽くで奪っていった。

 戸惑う彼の様子などお構いなしに、私は内に秘めた欲望を剥き出しにしながら、挿入したままで彼の唇を欲しいままに貪っていく。

 絡み付かせた舌をクルクルと回し始めると、彼はトローンとした顔を見せながら、中のペニスをムクムクと大きくさせていく。

 

「………もう一回しようか?」

 

 その言葉に恍惚の表情でコクリと頷く彼を、私は強引に押し倒して体勢を変え上になっていく。

 彼に跨る私は内に秘めた切ない思いを解消する様に、狂った様に腰を振って、翔ちゃんの身体を精魂尽きるまで味わい尽していった。

 一晩のうちに何度も何度もセックスを繰り返し、気が付くと私は翔ちゃんの腕の中で、幸せな朝を迎えていた。

 

 現実を忘れて彼に抱かれて目覚める私は、恋人の様にその胸に縋り付き頬ずりを繰り返していた。

 

 

 

 

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