おっぱいメインのセックスバトルものです。
天原希
大原東高校二年。
T164 B76〜∞ W58 H92
少々天然なところはあるが正義感が強くて明るい女の子。
その乳房は自分の意志で膨張、縮小することができ、あらゆるダメージを無効化する。
通り魔未遂事件の翌日───
犯行の起きた商店街のメインストリートを、豊かな乳房を揺らしながら慌ただしく駆けていく少女の姿があった。
天原希。
事件が大事になる前に防いだ、影の立役者だ。
途中、犯行現場に差し掛かったが、今の希には昨日の事を思い返している余裕はなかった。
「あっ、希ちゃん……ちょっと───」
行きつけのクリーニング店のおばさんに声を掛けられるも、
「ごめんなさいっ、遅刻しそうなの……!」
申し訳無さそうに手を合わせて走り去った。
母親の不在が常である天原家では、希と父親が家事をそれぞれ分担していた。その中で専ら朝食と昼食用の弁当をつくるのは希の担当なのだが、今日は派手に寝坊し大慌てで弁当をこしらえて、家を飛び出したのだった。
アーケードを抜けた先の信号がちょうど青に切り換わった。横断歩道を駆け抜けて、途中の路地を左に曲がると高校の正門が見えてくる。スマホの時刻を確認し、希はようやく安堵の表情を浮かべた。
予令の直後に二年C組の後方のドアが開いた。
「あっつ〜〜」
シャツの首元を掴んでバタパタとさせながら、希は窓際の自席へと向かう。
「おはよー、希」
「おはよう……はぁ〜、ギリ間に合った…」
「……希、寝グセ」
「えぇっ、ウソぉっ…!どこ!?」
「いいから、うしろ向いて」
希の後ろの席に座って跳ねた髪をコームでとかしているのは早坂あきら、希の小学校からの同級生だ。ショートヘアを耳にかけている。年齢の割に大人びた雰囲気があるのは四人姉弟の長女であることも影響しているのだろう。
「なんで、あと十分早く家を出れないかねぇ」
「うぅ……それができたら苦労しないよ…」
あきらとは対象的に目が丸くて大きく、幼い顔立ちの少女は石川結乃(ゆの)。希とあきらとは高校で出会い仲良くなった。低めの身長にかさ増しするように団子ヘアをしていることが多い。可憐な見た目に反して少々口が悪い。
「はい、もういいよ」
「ありがとう!」
「それでさぁ、今日希が来たら聞きたいことあったんだけとさぁ」
「なぁに?」
希が体を結乃に向けた。
「───昨日、そこの商店街で事件あったの、知ってる?」
「あぁ……そうらしいね…」
内心ドキリとしながら平静を装って答えた。
「それで、その時の動画がSNSにアップされてるんだけどさぁ──」
────動画っ……
なんでそんなの撮ってるのぉ……!?
犯行を食い止めることに夢中で、スマホで撮影されていることに希は全く気付いていなかった。
結乃がスマホを取り出して、動画が投稿されているツイートを希に見せる。そこには『#エアバッグJK』という文言とともに、昨日の混乱した商店街の様子が映し出されていた。
「何、エアバッグJKって?」
「たぶん、このあとのことを言ってんだと思うよ」
動画は15メートルほど離れた場所から包丁を持った男が画面の中心にくるように撮影されていた。そこに突如として女子高生がフレーム・インしてきたかと思うと、その胸の膨らみが一瞬で膨張し、そのまま男の前に飛び出していった。
「ほら、ここ。女の子の胸が急に大きくなったでしょ?これをエアバッグって言ってんだよ、きっと」
動画を一時停止して、結乃が女の子を指さした。
「………へぇー、そうなんだ…」
…………ヤバッ…!完全に映っちゃってる……
希の冷や汗は止まらなくなっていた。
動画再生数はすでに百万を超えている。世界中に自分の秘密が拡散されてしまったのだ。
「でさ……この子、身長とか髪型とかが希に似てるなぁって話が出てて…」
言われてみれば、周囲から視線を感じる。
「………で、どうなの?これ、希なの?」
「い、いや───」
核心を突く質問。クラスメート達が自分の発言に注目しているのがわかる。心拍数がにわかに上昇した。
膨乳能力のことはクラスメイトはおろか、仲のいいあきらと結乃にも話していない。
もし、本当の事を言ってもこの二人なら今まで通り接してくれるかもしれない……
そんな淡い期待が希の胸中には以前からあった。それでも黙っていたのは、数年前に膨張した乳房を見た、ある少年の表情が脳裏に焼き付いていたからだ。
「………そんなわけないじゃん!私だってそこまで無謀じゃないよ。変な噂、流さないでよねっ」
穏やかな日常を守る為、希は慣れないウソをついた。周囲に伝わるように声を張る。すると、自分に向けられた好奇の視線が薄れていくのがわかった。
「だよねー。まぁ、あたしは希もそこまでアホじゃないよって言ってたんだけどさ」
「ひどっ。それに胸大きくするとか、そんなことできるわけないじゃん」
「その部分は動画を加工してるんだろうけどさ。でも、すごいリアルだよね。AIでつくれんのかな、こーゆーのも。まぁ、何でこんなのつくるのか意味はわかんないけど」
希はそこで思い至った。皆の関心は動画の少女が希であるか否かで、膨乳に関しては下劣なコラージュくらいにしか思われていないことを。
それに気づいた希は少し安堵を覚えた。
「てか、汗っ!どんだけ走ってきたんだよ」
「いやぁ、ほんと……止まんなくて……はは…」
結乃に指摘されて、ようやくハンドタオルで顔を拭った。
「ねぇ、やっぱり違うってさ」
水を向けられ、それまで二人の会話を黙って聞いていたあきらが口を開いた。
「私は希だと思ったんだけどな……ほんとに違うの?」
付き合いの長いあきらには、短い動画ながら言葉に言い表せない希の微かな特徴をそこに見出していた。
「……あきらまで何言ってんの?そもそも、刺されてたら私、ここにいないじゃん」
「まぁね…」
あきらは頬杖をつきながら希の胸のあたりを見た。
「でもさぁ、うちの制服着てるってことは、この学校にいる誰かってことだよね?」
「あっ、もしかしてこの女の子自体、あとから編集で付け加えた……みたいな…?」
「実際に高校生が飛び出してきたっていう証言があるからそれはない」
「そ、そうだよね…」
あきらの冷静な指摘に希が消沈したところで、チャイムが鳴った。とりあえずその場をしのぐことができて、希はほっと胸を撫でおろした。
放課後────
「そういえばさぁ、B組の稲田に告られたんでしょ……希」
正門を出たところで、結乃が仕入れたばかりの噂話を当の本人に確認し始めた。
「へぇ、二年になって三人目か……相変わらずだな」
小学校の時からの希のモテエピソードを知るあきらは特別驚いた様子を見せなかった。
「……ほんとさ、そういう話どっから聞いてくんの…?」
「あたしはいろんなトコに繋がりがあんのよ。それで、どうしたの?」
結乃にとっては通り魔事件より恋バナの方が重要らしい。希は今回ばかりは助けられた思いがした。
「断ったよ……私、まだそういうのいいし…」
「えぇ、もったいな。あいつ、結構モテんだよ。時期部長候補だし」
「んー……かっこいいとは思うけど……でも、なんかな…」
希も年頃の女子であり、恋愛に興味がないわけではない。だが、同い年や年上の男よりも、年下のどちらかといえばかわいらしい顔つき者が希のタイプだった。
「まぁ、希は立派なもんぶら下げてるからなー。男に困ることはないか」
「セクハラっ!」
結乃からの胸への視線を希は腕で防いだ。
「たらたらしてて、気付いたらお婆ちゃんになってなきゃいいな」
「その前にはなんとかしますぅ」
「あっ、そうだっ!」
何かを思い出したように結乃が声を上げた。
「ねぇ、駅前にスイーツのビュッフェの店できたでしょ?クーポン当たったから、今から行こうよ!」
「うぅ〜、行きたいけど……今日、晩ごはんの当番私だから……用事もあるし…」
「えぇ〜、またぁ?」
「ほんと、ゴメンッ!今度は絶対行くから…」
「そうか、希は今日も子守か」
「子守って言うな」
あきらと結乃と別れ、希は商店街へと向かった。夕飯の食材をあちこちの店で買い求める。
「おっ、今日の晩ごはんは希ちゃんの担当かい?いつも偉いねぇ」
「いやぁ、もう慣れましたよ」
ひとりでこの商店街におつかいに来るようになって、もう十年以上。ほとんどの店の人は顔なじみで、希の家庭の事情を知っている者も多い。
途中、登校中に声を掛けられたクリーニング店に立ち寄った。
「こんにちはー。すいません、朝バタバタしてて…」
「あぁ、希ちゃん!ごめんねぇ、急いでる時に声掛けちゃって」
奥から店主の女性が出てくる。
「あのねぇ、用事ってわけじゃないんだけど……昨日お客さんから希ちゃんに似てる人が包丁で刺されたって聞いたから……もうおばちゃん、気が気じゃなくて……でも、違うんだよねぇ?」
店主は心配そうに希を見ている。
「ち、違うよ……ほら、なんともないでしょ?」
「そうだよねぇ……はぁ、よかった……それなら、いいのよ。ごめんねぇ、わざわざ寄ってもらって…」
「……ううん、大丈夫。それじゃ、帰るね」
肉親でもないのに、自分の身を案じてくれる人がいる。それが純粋に嬉しかった。
ただ、その人たち対してウソを重ねるのは心苦しいものがあった。
自宅へと歩を進めながら、希は考えた。
たとえ、自身が無事であっても心配をかけることは避けた方がいい。
それでも、昨日みたいなことが起きて、街の人達の身に危険が迫ったら……
その時は、私が───
希が新たな決意を胸に秘めたところで自宅に辿り着いた。希の曾祖父母が建てた築五十年の古民家をリフォームした平屋だ。このあたりはそういった築年数の古い家々が密集している。
七分丈のシャツにショートパンツといったラフな部屋着に着替えると、早速夕飯の準備を始めた。
「よしっ」
盛り付けた皿をダイニングテーブルに並べ終えたところで時計を見る。
……そろそろ、来るかな…
タイミングよくチャイムが鳴った。出迎えると、顔の日焼けした中学生の少年が無遠慮に入ってきた。
「腹減った〜。もう飯、もうできてる?」
「できてるよ」
その少年の名前は高浜晴吾(たかはませいご)。隣の家に住む中学三年生で、希の幼なじみだ。
晴吾は小学校の低学年からシングルファーザーの父と二人暮らし。母親のいない寂しさを知る希は昔から何かと晴吾のことを気にかけていた。
さらに、今年の一月に父親までもが仕事の関係で海外へ赴任することとなり、ひとり残った晴吾の世話を焼く頻度はさらに増えた。放っておくとレトルトばかりになってしまうため、こうして頻繁に家に呼んで共に食卓を囲んでいる。
「おっ、今日は中華風じゃん。なんて言うんだっけ?」
「チンジャオロース。お父さん、帰り遅いみたいだから先に食べちゃお」
二人は並んでテーブルに座った。
希はご飯をかきこむ晴吾を見て微笑を浮かべる。
「どう、辛すぎない?」
「ううん、うまい」
「そう……ならよかった」
父親の帰りが遅い時はいつもひとりで食べている。自分のつくった料理を喜んで食べてもらえるのは、やはり嬉しい。
「ごちそうさまっ」
晴吾が皿をシンクに運ぶ。
「そういえばさ、この前の中間テストの結果はもう返ってきたの?」
「……まあね」
希たちはテストの結果についてある約束……というよりは賭けをしていた。
「じゃあ、あとで部屋に確認しに行くからね」
「はい、お待ちしてます…」
晴吾は不敵な笑みを浮かべると自宅へと戻っていった。
一時間後、帰ってきた父親の夕飯を支度したあと、希は隣の晴吾の家へと向かった。
晴吾の父より預かった合鍵でドアを開けて、二階に続く階段を昇った。ドアをノックして晴吾の部屋に入る。
「おっ、やってるねぇ……感心感心」
晴吾は机に向かい勉強している。
希は身の回りの世話とともに、晴吾の家庭教師もしていた。
机の横に立ち覗き込むようにすると、七分丈のシャツに包まれた豊かな乳房がずっしりと垂れ下がる。
「……それじゃ、早速見せてもらいましょうか?言っとくけど、謝るなら今のうちだよ」
希が意地悪な笑みを浮かべると、晴吾は紙片を引き出しから取り出した。小さな字でテストの結果が印刷されている。
手渡された紙を見て、希の表情が急撃に曇り始める。
「なっ、平均70点いってるだろ?」
「ちょっと待って!今、計算するからっ…」
スマホの電卓機能で五教科の平均値を計算する。
………71.6点
何度計算しても、電卓は同じ数値を叩き出す。
「じゃあいいんだよな───」
希の背後に興奮に色めきだった晴吾が立った。
「──胸、さわっても」
長年、姉弟のような関係を築いてきた希と晴吾は、いつしか互いを異性として見るようになっていた。そして三ヶ月前、ふたりは周囲に内緒で付き合い始めたのだ。
しかし、希は未だ悩んでいた。ずっと弟のように思っていた晴吾に対するこの思いは、本当に恋愛感情なのだろうか。そして、街を守るといいながら中学生に手を出すという公序良俗に反する行為をしていることに……
それらのことから、希は手を繋ぐ以上のことを晴吾に許していなかった。だが、多感な時期である晴吾からすれば目の前の乳房に一切触れられないというのは生殺しに近かった。
そこで晴吾が提案したのが、中間テストで五教科の平均が70点を超えたら胸を触らせてほしいというものだった。それを聞いた希は、瞬間的に晴吾をビンタしそうになったのだが、同じ高校に行きたいという言葉を聞いて思いとどまった。いっしょに登校する姿が脳裏に浮かんだのだ。晴吾がいる高校生活はきっと今よりもっと楽しいものとなる……そんな予感も。
胸をさわりたいというのは邪なものかもしれないけど、それを勉強のモチベーションにして、希と同じ高校に合格する……
そう熱弁する晴吾のことを鵜呑みにはできなかった。部活から帰ってきたあと、勉強している姿を見たことがなかったからだ。
ただ、あまりに真剣に説いてくるので希は折れた。どうせ三日坊主に終わるのだろうが、これを機に勉強するきっかけにでもなればとの思いもあった。それに自分と同じ高校に入りたいと言われたのは、素直に嬉しかった。
しかし、希の予想はいい意味で外れた。中学生の男子にとって、希の乳房は自身には想像し得ないほどの魔力を宿していたのだ。
晴吾は部活が終わると人が変わったように勉強をするようになった。前はどれだけ口うるさく言っても徒労に終わっていたというのに、自ら希に家庭教師を頼むほど熱心に取り組んでいる。
そして、その努力はとうとう結実したのだった。
「───ねぇ、いいんだよね?さわっても……ちょっと、希さーん」
「………うぐっ…」
成績があがること、それ自体はいいことだ。それが殊勝な心掛けによるものならば希もおおいに褒めただろう。
まさか本当に達成するなんて……
思っても見なかった事態に希は軽く混乱していた。中学生に胸をさわらせることについて道義的な可否を、今更ながら自分に問うた。
「約束、守ってくれるんだよね?」
「………わかったよ」
観念して小声で答えると、晴吾は大袈裟なほど歓喜の声をあげ、希に近所迷惑と怒鳴られた。
「それじゃ、さわるよ…」
「いいけど、ほんとにちょっとだけなんだからね……ほんとは……ダメなんだから…」
いつか、晴吾がもう少し大人になれば……とは思っていた。まさか、こんな形で体を許すことになるとは思ってもみなかった。
改めて晴吾が希の背後に立った。晴吾の方が少しだけ背が高い。昔はおんぶをしてもらったことのある背中が華奢に感じるようになったのは、数年前のことだった。
長年焦がれていた膨らみに手を伸ばしていく。興奮に心臓が高鳴る。同様に、希のふたつの膨らみの下にある心臓もまた鼓動を早めていた。
希の視界に二本の腕が伸びて入ってきた。その手指がいつも希の足元への視線を遮っている盛り上がった乳房の下に消えていく。
直後、ふたつの膨らみがまるで重力から解放されたように浮き上がった。
「……すごっ。やっぱ、希の胸……すげぇでかいよ…」
声の調子から興奮しているのが伝わってくる。
乳房に感じる晴吾の指の感触、そしてこの距離感が今までのプラトニックな関係性の終焉を告げていた。
晴吾は乳房をゆっくり持ち上げたあと、降ろす動きを繰り返した。
「まだ、さわっても大丈夫…?」
「……じゃあ、もう少しだけ…」
希は気恥ずかしさで頬をほんのりと染めていた。童顔でまだまだ子供と思っていた晴吾が自分の胸を弄っている……
どんな顔をしていいかわからない。表情を見られないように、晴吾が覗き込んでいる側とは反対に顔を背けた。
晴吾が乳房に指をめり込ませ始めた。胸元から緩やかなカーブを描いている膨らみがひしゃげていく。
「うわぁ……おっぱい、やわらけぇ…」
「そんなに感動することでもないでしょ…」
「何言ってんの……最高だよ……!」
与えられた褒美をたっぷりと手のひらで味わっていると、偶然にも右手の人差し指がふくらみの先端に触れた。
「ンッ……!」
晴吾の腕の中で肢体がビクッと震える。今まで希から聞いたことのなかった艶めかしい声に、晴吾はますます興奮の度合いを強めた。
包丁が刺さっても弾き返し無痛で済む希の乳房にも例外があった。
───双つの乳首だ。
性感帯である乳首へのあらゆる刺激は快感へと変換される。服の上からの刺激でも乳首は敏感に反応して、希に悦びをもたらした。
「希、ここがいいんだ…」
右手に加え、左の人差し指でも集中的に乳首を責め始める。
「あっ……ん、んんっ……ねぇ、もうっダメ……そんなことするなら、もう終わり……んっ…!」
「でも、気持ちいいんだよね……ここ…」
感じながら身を捩らせる希の姿に晴吾は昂った。続けて、爪先でカリカリと刺激していく。
「もう……やめっ……!だめぇ……んあっ、あぁ」
腕を掴んでやめさせようと藻掻く。希にはこの先に進む準備も覚悟もなかった。
「ダメッ……ダメだってばぁ……!あうっ…」
興奮した晴吾にはその声は届いていない。それどころか、希をさらに感じさせようと乳首に指を突き刺しほじくり始めた。
「──────んッ……!」
希の肢体がしなったその時、乳房に変化が起きた。みるみると萎んでいくのだ。
「あぁっ、ちょっと…!」
晴吾が萎んでいく乳房を掴もうとするが、瞬く間にそのふくらみは消失し、あとには絶壁が残った。
「言う事聞かないから、もうおしまい!」
「えぇっ、俺へのご褒美でしよ!?もう一回大きくしてよ!」
「ヤダよっ……もうだめ!」
晴吾は希が膨乳能力を持つことを知る、数少ないうちのひとりだった。そもそも、この能力の目覚めは晴吾がきっかけだった。
「ねぇ、お願い……もう一回だけでいいから」
「しつこい!」
晴吾が懇願しても希は胸を戻そうとはしなかった。その頑なな態度に、晴吾もカチンと来た。
「……じゃあいいよ。自分で大きくするから」
晴吾は希の体の前に回していた腕を解いた。そのまま、希の脇腹を掴んでくすぐり始める。
「────ちょっ、やめっ……あはははははははははははは!やっ……ははははははっ!」
くすぐられた希が仰け反って笑い始めた。
直後、乳房に再び異変が起きた。みるみると膨張しはじめたのだ。
それは神の気まぐれか、構造的欠陥なのか……
くすぐられると乳房は希のコントロール下を離れ、勝手に膨張してしまうのだ。
「すげぇ、どんどん大きくなる……」
女体の成熟の過程で長い時間を掛けて遂げられる乳房の成長が、驚異的なスピードで行われていく。
眼下で起きている奇跡に、晴吾は目を奪われた。
「ははははッ、離しッ……アハハハッ……」
なんとかやめさせようとするが晴吾は希の抵抗に構わず、くすぐり続ける。
「もう、いつもよりでかいぞ……」
「あひひっ……服、伸びっ…はひひっ、やめっ……」
シャツは膨乳し続ける乳房によって押し上げられた。パンパンに張り詰めて、胸にプリントされたキャラクターが悲鳴をあげながら横に引き伸ばされる。
ようやくくすぐりをやめた時には、乳房はいつもの倍以上に膨らんでいた。
「おおっ、すごい……夢のZカップだぁぁっ!」
晴吾が興奮のままに、背後から乳房を鷲掴んだ。
ムギュウウウウウウウウウウッッッ!!
豊かな乳房に指がどこまでもめり込む。
晴吾の顔が愉悦に蕩けた直後、その顔は苦悶に歪むこととなった。
「うごぉぉっ……!」
希が肘鉄を食らわしたのだ。
「このバカっ!服が伸びるって言ってんだろ!」
「おおっ……うっ、すいません……」
怒り心頭の希は乳房を小さくすると、倒れ込んだ晴吾を尻目に部屋をあとにするのだった。