※この作品はR-18です。

やはり俺は孤独だった。   作:悪夢

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いろはすの彼氏視点です。


一色いろはとの甘い日々
1.一色いろはの放課後


「井藤君、今日は何か予定があるって言ってなかったかい?」

 

「あ...そうでした。すみませんお先です」

 

「気を付けてね」

 

しがない会社員。名刺に記された名前は井藤 悠太(いとう ゆうた)。それが俺の名前だ。

 

現在の時刻は17:00。終業は17:30なのだが、今日はちょっとした用事で若干早い退勤だ。

 

幸い、今の時期は激務と言うわけではないので時間を空けることが出来た。

 

営業部と記された扉を開け、エレベーターホールへと向かう。

 

10階建ての自社ビルが支部の一つだというので驚きだ。同じサイズのビルが他に何棟もあるらしい。

 

「もう帰るのか?」

 

「悪いな」

 

「彼女だろコノヤロー」

 

エレベーターホールで出先から帰社した同僚たちにイヤミを言われながらすれ違い、地下の駐車場を目指す。

 

キン...と静かなチャイムが鳴り、ディスプレイにはB2の文字。B1には売店と来客用駐車場があるので社員は地下2階に車を停めることになっている。

 

「あ...連絡入れないと」

 

スマートフォンを取り出し、トーク履歴から恋人の名前を探す。

 

...まあ、探すまでもなく上の方にあるのだけど。

 

『今から会社を出るよ』

 

直ぐに既読マークが付き、返事が返って来た。

 

『はーい♡』

 

大切な恋人...一色いろはからの返信だ。

 

その後に送られてきたのはハートマークのスタンプだった。

 

直ぐに同じスタンプを返してスマートフォンをカバンに放り込んだ。

 

ポケットからスマートキーを取り出し、側面に三つ並んだボタンの真ん中を押してロックを解除した。

 

短いアラームが聞こえて愛車のLEDヘッドランプが点灯した。

 

ソウルレッドクリスタルメタリックのオープンカーが俺の愛車だ。

 

「おっ...と」

 

いつものクセで助手席にカバンを置きそうになったのだが、思い直してトランクにカバンとジャケットを入れた。

 

お世辞にも広いとは言えないトランクルームだが、今日はいろはの荷物を載せるので2人分の荷物が載るように空けてある。

 

「...さて」

 

再び運転席に戻り、エンジンをかけた。

 

さて、目的は総武高校だ。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

静かな住宅街を抜けて、海の匂いがほんのりと香ってくる頃に目的地が見えて来た。

 

「この辺りで良いか...」

 

路肩にハザードランプを点灯し、スマートフォンを取り出そうとした。

 

「あ...」

 

しかし、スマートフォンはカバンの中だ。一度、車から降りてトランクの中から取り出して運転席に戻った。

 

『着いたよ』

 

トーク履歴の一番上を開いてメッセージを送った。

 

直ぐに既読マークが付いたのだが、返信は返って来ずにハートのスタンプだけが帰って来た。

 

「ん?」

 

対向車線を黒塗りのドイツ車がすれ違った。

 

あれは...三本の光がモチーフのドイツ製セダンだ。上から二番目のクラスのセダンだが、2000ccのディーゼルエンジンのモデルなら案外手の届く値段だったことを覚えている。

 

「助手席にここの生徒が乗ってたな...」

 

運転席の男性は、俺とさほど年齢が変わらないように見えた。そして助手席に座っていた黒髪の女の子は、一瞬しか見えなかったにも関わらず美少女であることがわかった。

 

「お?」

 

今度は後ろに車が停まった。

 

低音が腹に響くような太い排気音のスポーツカーだ。

 

今度は三つのひし形のスポーツセダン。...なにやらバリエーション豊かな送迎車ばかりだ。

 

程なくして校門に向かって歩いてくる姿が見えた。

 

ブレザーに短いスカートだったのだが、残念ながら恋人ではなかった。

 

しかし...向かってきた子がこれまた美少女だった。

 

明るい髪色に可愛らしい顔立ち。目を引く大きな胸元に細い腰。そして短いスカートを押し上げるお尻に健康的な太もも。童顔とその抜群のスタイルのギャップが堪らない美少女だ。

 

「おっ?」

 

そして、そのすぐ後ろに愛しい恋人の姿が見えた。

 

小柄でスレンダーな体躯ながら、出るところは出ている柔らかい身体。亜麻色の髪の毛はさらさらとしており、いつまでも触れていたくなる。小悪魔的な性格かと思いきや、本当は健気で真面目な優しい性格。目が合うと視線を外せなくなる程の美しい顔。

 

そんな年下の恋人が一色いろはだった。

 

どうやら、いろはと先ほどの美少女は知り合いらしく、手を振り合って別れていた。

 

そのまま少女は後ろに停まっているシルバーのセダンに乗り込んでいった。

 

そして...

 

「悠太さん♪」

 

いろはは助手席の扉を開けて可愛らしい声で呼んでくれた。

 

「お待たせ。ごめんね、遅くなって」

 

授業が終わった後に結構な時間待ってたはずだ。

 

「いえいえ。こっちこそごめんなさい...お仕事で疲れてるのに学校まで迎えに来てもらっちゃって」

 

申し訳なさそうな表情になるいろは。

 

全く...何をそんなに気を使っているのだろうか。

 

「早く君に会いたかったから良いんだよ。ほら、荷物貰うよ」

 

「えへへ...ありがとうございます...♡」

 

可愛らしく微笑むいろは。

 

そのまま荷物を受け取ってトランクに入れた。...今日が木曜日で、明日と土日のまでの宿泊セットなので少し多めの荷物だ。

 

「じゃあ、行こうか」

 

「はいっ」

 

狭い2シーターの車内。助手席は狭いはずだが、小柄ないろはだと不満は無いらしい。

 

「...」

 

後方をミラーと目視で確認。そしてウインカーを上げてクラッチをゆっくりと繋いだ。

 

「ぁ...」

 

小さく声を上げたいろは。

 

「ん?」

 

「あ...い、いえ...なんでも、ない...です」

 

尻すぼみになっていく声。

 

どうしたのだろうか?

 

「大丈夫か?忘れ物か?」

 

「いえ、そうじゃなくて...その...」

 

ちらりと助手席をみると、頬を染めた可愛らしい顔が見えた。

 

「いろは?」

 

「そ、その...運転してる真剣な顔に...見惚れていました...♡」

 

「そ...そうか」

 

あまりにも...あまりにも可愛らしい事を言うのでこちらも照れてしまった。

 

「...悠太さん、照れていますよね?」

 

「...いろはが可愛いこと言うからだよ」

 

「ふふふっ...♡」

 

可愛らしく笑ういろは。

 

...運転していなければいつまでも見つめ合っていたかった。

 

「さて...とりあえず、一旦家に行こうか。さすがに着替えないとマズいだろ?」

 

「そうですね。さすがに制服のままスーパーに行くのは...」

 

兄弟だと言い張ることもできるが、いろはに迷惑はかけたくない。

 

「じゃあ行くか」

 

「はい♪」

 

目的地は...少し郊外にある俺のアパートだ。

 

 

―――――――――――――――――――――

 

 

走る事数十分。市街地から少し離れた住宅街に到着した。

 

建物の影になっている駐車場に車を停めた。

 

「到着、と」

 

「お疲れさまでした♪」

 

いろはの労いの言葉が胸にしみるようだ...

 

「よし。行こうか」

 

「はーい♪」

 

トランクからカバンを取り出し、いろはの荷物と一緒に肩に担いだ。

 

「わ、わたしが持っていきますよっ」

 

そう言って伸ばされた小さな手を、空いた方の手で受け止めた。

 

「いいから。カッコつけさせてくれよ」

 

「...もう。ふふっ...♡」

 

指を絡め合いながらはにかむいろは。

 

「代わりに...このジャケットを持って行ってくれないか?」

 

「あ、はいっ」

 

ジャケットをいろはに手渡して、再びカバンを持ち直した。

 

....しまった。両手が塞がっているではないか。

 

「だから持ちます、って言ったのに...」

 

「...確かに困った」

 

いろはは優しく微笑んでトランクを閉めてくれた。

 

「ありがとう」

 

「いえいえ」

 

「...ついでにドアノブの黒いボタンも押してくれないか?」

 

助手席側のドアからもロックできるはずだ。

 

「はーい」

 

いろはの細い指が助手席のドアノブに触れ、短いアンサーバックと共にカシャンと施錠された音が聞こえた。

 

「ほら、行きますよ」

 

「ああ」

 

....まあ、お互いに絡め合っている手を解けば万事解決なのだが、なんとなく...離れたくなくてそのままにしていた次第だ。

 

荷物を抱えて階段を上り、3階の角部屋まで歩いて来た。

 

「いろは、ジャケットの左ポケットに俺の鍵が入ってるから使ってくれ」

 

「はい。あっ...」

 

「ん?」

 

ジャケットを漁るのではなく、俺が肩に担いでいるカバンを探り始めた。

 

「いろは?」

 

「ふふふっ...♡」

 

いろははわざわざ自分のカバンから合鍵を取り出してドアロックを開錠した。

 

「別にジャケットのポケットを漁って貰っても良かったのに」

 

「そうじゃなくて...ふふふっ。なんとなく、合鍵で開けるのって、彼女っぽくないですか?」

 

少し頬を染めながら可愛らしいことを言っている。

 

「それに...早く鍵が削れて開けやすくなって欲しいですし...♡」

 

新品の合鍵なのでシリンダーに差した後の動きが渋いらしい。

 

「...それなら仕方ないな」

 

「はい。仕方ないんです♡」

 

いろはが扉を開き、中に入る。

 

「お邪魔しますっ」

 

「いらっしゃい、いろは」

 

狭い玄関なので泣く泣く彼女の手を離すことになってしまった。

 

そして、空いた手で鍵を掛けた。

 

そのままリビングまで歩き、俺のカバンといろはの荷物を降ろすと―――

 

「...悠太さん」

 

いろははくるりと向きを変えた。そして、一歩...俺に近づいた。

 

「いろは...」

 

今は両手が空いているので、俺はいろはの柔らかい身体を抱きしめた。そして―――

 

「んっ...」

 

「ちゅ...」

 

ぷるぷると潤った柔らかい唇を奪う。

 

鼻腔に広がるいろはの甘い香り。

 

ぎゅっと押し付けられる柔らかい感触。細身な上に、厚い生地のカーディガンとブレザーで目立たないが、いろはの母性の象徴は案外大きい。

 

「んっ...れぅ...♡」

 

「ん...」

 

舌を絡め合うと、ほんの少しだけいろはの腕に力が入った。

 

「ちゅ...はぁ...はぁ...♡」

 

潤んだ瞳が俺を見つめていた。口元からは銀色の吊り橋が伸びており、その行先は俺の口元に繋がっていた。

 

「いろは...」

 

「ふふふっ...ただいま、の方が良かったですか?」

 

胸元からいたずらっぽい笑みで見上げているいろは。

 

「...ここに住まないといけないようにしてやろうか」

 

いろはの細い腰をグッと抱き寄せ、身動きを封じた。

 

「あっ...♡」

 

とろん...と情欲に蕩ける瞳。

 

吐息が熱くなっていくのを肌で感じる。

 

「わたし...どうされちゃうんですか...?」

 

情欲に蕩けた笑みを浮かべながら甘ったるい声を出すいろは。

 

「...なにも考えられなくされるんだよ」

 

「ふふふっ...楽しみです...んぅ...っ...♡」

 

夕飯の買い出しに行くことも忘れ、再びいろはの唇に吸い付いた。

 

「ん...いろは、ベッドに行くぞ」

 

「はい...悠太さん...♡」

 

まずは1回。この愛らしい少女を犯さないと治まらない。

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