子供に戻ったと思ったら女体化させられるし女として生きるべきか男のまま生きるべきか分からない俺はスワンプマン 作:千佳のはんぺん
夏休みももう目前。一学期の終業式を控えた直前の週の土曜日。もう暫くやることも無いなと、一旦ただの日常を1人ダラダラと過ごす腹積もりで居る俺です。
復讐ごっこもね、辻井と柳瀬川さんという、俺が関与するであろう人間の中で恐らく一、二を争うくらいに精神力が強固そうな拗らせ人間二人を陥落出来たから一旦区切りですよ。だと思ってたんです。
でも、やっぱり人の人生終わらせたって事はそれなりの責任とか伴うわけで。ここに来て人を飼うという行動のしわ寄せがドッと押し寄せる形になっています。
「鹿狩、その、今日も……」
「辻井くんキモい! 鹿狩さんは私のご主人様なんだよ!」
「盛っとんなよ中学生共。八尋ちゃん、そろそろ相手してくれないと契約破棄するがどうするよ?」
「地獄のエロ漫画みたいな世界になっちゃったぁ……」
何もすることの無い休日。朝起きて普通にシャワー浴びてゴロゴロ映画でも見ようと思っていた。廻くんも今日は家に居ないしね。
なんだけど、いつの間にか合鍵? らしき物を作っていた堀口さんにモーニングパイ揉みされて起こされて、家の鍵を開けられた隙に家に不法侵入してきた辻井に取っ捕まり、終いには廻くんの後輩達のリーダー格みたいな男である咳渡くんって奴も加わってきて三人に揉みくちゃにされていた。
おかしいよね。この人らが結託したら今俺死んでるよ? 怖すぎでしょ。現代のセキュリティをただの中学生が易々と突破してほしくないんだけど。未来日記なん?
「鹿狩さん、おはようのキスしよ!」
「あの……寝起きは、人間くちくさじゃないですか流石に」
「鹿狩さん臭くなかったよ!」
「んな人類居ないのよ。私寝てる間口ん中唾液でパンパンになってる事になるじゃん、溺死するわ。てか臭くなかったよってなに? 確認したのやめてよ」
「寝てる間にキスした!」
「じゃあおはようのキスいらなくない??? あと何気なく私の手を握ってるけど、なに。辻井くん」
「!? あっ、わりぃ! つ、つい」
「ついで手は握られたくないかもな……」
「寝顔が可愛……なんでもねぇ!」
「聞いてないのよ。あと人の寝顔見んなって。てか寝てる人の部屋入ってくんなって。悪質ドッキリマンやん」
「八尋ちゃ〜ん聞いてる? 今日この日の為に凄十買ってきたんだからさ」
「気合い入れてくるのやめてくれません? 鬼長期戦するつもりじゃないですか。相手中学生って理解出来てます? ロリコン???」
なんなのこの人たち。この現状を俺はハーレムが出来たと喜ぶべきなのだろうか。ハニートラップを酷使した者の末路として嘆くべきなのだろうか。俺が悪いのか? これ。どう考えてもこの人たちがおかしいよね。
「っ! か、鹿狩っ! ボタンッ!」
「うんいくつか空いてるね。そりゃそうだあちぃもん、裸にならなかっただけ褒めてね。あとラブコメっぽく顔赤らめて逸らすのやめて?」
「鹿狩さんのベロは私のーんむちゅちゅちゅっ!!」
「わわっ! だーから! 寝起きの口は……歯磨きくらいさせてほしい……ってか! そもそもキスなんてしません!」
「えー! そんなぁ!」
「そんなぁじゃないのよ。いや私視点では大ご褒美だけどね、堀口さんとのキス。でもちょっとエロに走りすぎなんよ、私の女としての価値が暴落してしまう」
「女としての価値は高いぞ。八尋ちゃんとヤリたいって奴うちの連中に沢山いるもん」
「ロリコンの集まりなんすか? ゾッとする話急にするのやめてよ……」
「まあそんな話はいいだろ。ほら、八尋ちゃん。咥えろ」
うわぁ。咳渡くんのソーセージが目の前に登場。有り得ねえ〜。てかふっといな、ちんちんで腕立て伏せでもしてたんやろか。
「いきなりボロンしてくるのは性的暴行に他ならないのよ……ねぇ、皆いきなりどうしたんだよ。折角の休みなんだからのんびり過ごそうよ」
「折角の休みだから一日使えるって話だろ?」
「鬼の子?? 不良レンタルは非常に助かるけど、にしてもエッチする頻度高いよ……」
「高くないやろ。月一やぞ、それであの人数貸してやってんだから文句ないでしょ」
「改めて思うけど倫理観本当に終わってるんだよなぁ……ちょっと待っててよ。シャワーだけ浴びてくるから」
不快極まりないが、実際咳渡くん率いるレンタルヤンキー達がいるから軽率に人を攫ったり監視させたり出来るわけだし、その都合のいい駒キャラたちを使えなくなるのは嫌だ。
最悪、まじの最後の手段として修学旅行前に教師陣を強襲させて修学旅行を実施させないみたいな終わってる作戦も考えてるし、少なくともそれまでは契約破棄されたら困るわけで。
なので仕方なく、シャワーを浴びて体を綺麗にしてから自分の部屋に戻ってくる。うわぁ、嫌だなあ自分のベッドに外から来た人らが座ってるの。普通に不快だわァ。
てか、咳渡くんちんこ出したまま待ってたの? 部屋入った瞬間からほっそい銃口と目が合ったんだけど。
なんなの。まじで俺オナホだと思われてる? てか堀口さんは土蔵かなんかだと思われてる?
「やっと戻ってきた。ほら、八尋ちゃん。頼むわ」
「遊女か私は。ここ、遊郭とかじゃないんだけど」
「いいってそういうツッコミとか。契約更新の儀式やろ?」
「クッソ不快なりぃ……」
「あー! 鹿狩さんっ、私が代わりにやるから鹿狩さんに酷い事しないでよ!」
「ざけんなマグロ女。お前とヤッてもちっとも面白くないからそこの坊主頭とでもヤッてな」
「お゛ぇっ! じょ、冗談でもそんな事言わんでくださいよ咳渡くん!」
「あーん鹿狩さんにお仕置されたくて来たのにぃー!!!」
キチガイしかいないの? やべ、めっちゃ放送禁止用語っぽい単語思ってしまった。でもさ、そりゃそう思っちゃうよ。まじで公序良俗に反してしかないもんね今日。エロ漫画ちゃうんやって現実は。
「はぁ……こんな事になるとは思ってなかったなぁ……あむ」
暇が出来たら幸太郎ん家にゲームしに行ったり、朔月さんや菊池さんなんかと遊びに行ってた頃が懐かしい……一年もしない内にここまで生活の水準が反転するものかね。はぁ……。
「我慢出来ねぇ、すんません咳渡くんっ下借ります!」
「っ!? がぽっ、はぁ。ちょっと、勝手にパンツ下ろさないでよ!」
「八尋ちゃんはこっちに集中しろ〜?」
「あぶっ、んんんぅぅっ!!?」
口に突っ込まれた棒を頭を掴まれて無理やり扱かされて、その間に辻井が俺の股に指を擦り付けてくる。
絶対感じてやらねぇ、そう思ってるのに、ダメだこりゃ。辻井のやつ、ちょっと手馴れてきたせいで程よい力加減で擦ってくるから感じてしまう。割れ目からヌルヌルが出てるのが辻井の手触りでわかる。はぁ……恥ずい。
あと頭を乱暴に掴まれてるのも、酸欠になりかける度にピリピリと体の奥が痺れて後押しするように感じちゃうし。
本当どうなってんの女の体、俺だけかも分からんけど快楽を得られるスイッチ多すぎじゃない? もう少し抗えるシステムで組んで欲しかった感あるね、肉体。
女の性感に塗れる前に助けを求めようと堀口さんに目を向けたら、彼女はコチラには目もくれずヤレヤレといった感じで漫画を読み始めた。
そんな事ある? この地獄みたいな空間に順応しすぎだろ。てか俺の事好きなんじゃないの? 助けてよ。
「んっ、んっ! んっ! んっ! んぶっ、んんっ……くっ、んくっ」
「ふぅ……オラ、ちゃんと全部飲めよ」
「(命令すんなよ……!)んくっ! ぐっ!? んっ……はっ……あぶっ、ぅ……っ。へぁ……まじぃ……」
「鹿狩、もうっ」
「は? なにっ、んあぁっ!?」
全然ガン無視してた、しつこく手マンしていた辻井が俺の膣に自分のブツを突っ込んできた。急に腟内の肉をかき分けられて、ガチガチに硬くなった肉でへそ側の肉壁を擦られて気持ちいい感覚が後を追うように走る。
「ねぇ〜! 辻井くんとセックスする意味ないじゃん私! 抜いてよ!!」
「鹿狩はっ、俺の人生の責任を取るべきだろ!!」
「うっ……で、でも、それを言うなら女の子の同意無しにヤるのは色んな事を違反しっ、いぃ!? 動かなっ、あんっ! ちょっ、キモいってまじ!!」
「復活してきた〜。八尋ちゃん、も一回口でしてや」
「はぁ!? いや一回シたら満足でぼぉっむ!?」
これまた強引に、口の中に突っ込まれた。あーあ、人として扱われてるかなぁ俺。
至極当たり前の話だが、俺は年中辻井と喧嘩してる時みたいな強キャラっていう訳では無い。てか肉体スペックで考えれば妥当に男に密着されたら何も出来ない弱キャラである。
復讐ごっこスイッチも入ってないし、ただの休みの日に突然家に上がられて半ば強引にさせられてるからもう何の抵抗もできん。されるがまま。この人たちには爆弾付きの首輪とか付けた方がいいのかもしれんね。
「なに睨んでるの八尋ちゃん? もしかしてフェラ嫌い?」
好きなわけが無いんだよな。
「二人とも程々にしてくださいよ。私も後で鹿狩さんとエッチしたいので!」
「辻井に言ってくれな。まあ今は誰の言葉も聞こえてないと思うけど」
本当だね。辻井の奴、一心不乱に腰を振っている。
「んごっ!? ぶぶぅっ!! んんぅう〜っ!!?」
やべ。辻井のがゴリゴリと膣上部を何度も何度も擦り上げて来る。き、気持ちいい……うぜぇ〜。
駄目だ。ロクでも無い感覚から逃れようと腹を上げて逃げようと試みる。が、腰を掴まれてるし頭を咳渡くんに使われている以上どこにも逃げられるわけが無い。
ちょっとパニクっていた。てか、怖がっていた。
体の奥から、腹の奥から出てくるキュンキュンとした感覚を、突かれる度に強くなる快感を嫌い必死に体をうねらせる。が、全然意味が無くてゾワゾワとミミズが這うような暴力的な心地良さが脊髄をしゃぶりあげてくる。
「ゔぉっ、っ!!」
「おっ、イッた」
電撃のような強い快楽に腰が大きく跳ねる。口の中に咳渡くんのを突っ込まれているから言葉は出せなかったが、喉からくぐもった音だけ零れてビクビクと下半身が痙攣する。
「っ、んぉっ……!」
「あ〜俺ももうイきそう……全部飲めよ八尋ちゃん〜」
「!? んんんっ!!! んぅぅっ、ん゛げっ…………っ!? ……っ!?」
イきそう、そう言って咳渡くんは俺の頭を物みたいに更に乱暴に前後運動させる。口の端からドロッドロの粘性の唾液がボタボタと零れて下品な水音がズチュズチュと鳴るがお構い無し。そして、射精の時が近付くと咳渡くんは俺の頭を抱え込み、ブツを喉の一番奥の方まで挿入しそのまま固定してきた。
動けない。息が出来ない。口いっぱいに咳渡くんの味を詰め込まれて、舌を動かす度に男の汗ばんだ淫らな香りが味蕾を通じて脳に叩き込まれ、それでまた腰がカクカクと動いてしまう。……あっ、やばっ、潮吹くこれ無理っ、てか死なね? 窒息すっ
「イっく!!」
「俺もっ、イきそうっ! 鹿狩ぃっ!」
「ーーーー〜〜〜〜っ!? っ、げっ、ぶふぅ〜っ……あっ、またイッ」
喉の奥に直接熱いドロドロの液体をぶち込まれ、コクコクと勢いよく飲まざるを得なくなり胃袋を咳渡くんに犯される。同タイミングに辻井も絶頂に至り、俺の腹の中に辻井の子種がトクトクと注ぎ入れられていく。
凄まじい女の快楽に塗り潰された身体が大きく跳ねる。口から咳渡くんの物が離れると声も出せずに2、3回身体を伸ばした後、品の無い精液臭いゲップを出してしまった。
嫌すぎ、そう自分に引きたい所なのに、女の快楽が底なしの沼のような仕様になっているせいで欠片の嫌悪感すら抱いた傍からどこかへ引っ込んでしまう。
目の前が白んで、余韻で深く呼吸し絶頂の残滓がパチパチと頭の中で弾ける感覚を楽しむ。
「はぁ、はぁ……あっ、はぁっ……! ぃ、ひ。ま、満足したでしょ二人とも。もう終わりね……?」
顔もロクに作れないまま、懇願するような思いで咳渡くんを見上げてそう言う。咳渡くんは二回も出したし辻井も一回出した、性処理をしなければならないという責任がもし架せられているとしてもクリアしているはずだ。
というか、これ以上は本当に良くない。いつものってやつだ。本題を忘れて、ずっと貪ってしまう悪癖が顔を覗かせていた。
これ以上続行したら、今日一日を丸ごと潰すことになる。それだけは避けたい。今日は買い物に行きたい。
「一回ご飯にしましょう。続きはそれからということで」
「うん? 続き? 何言ってるの、もう終わりだって堀口さん」
「ダメだよ! 私まだ鹿狩さんと何もしてないもん!」
「うんー……よく考えてよ堀口さん。私達同じ性別で、まだ中学生で、まだ朝っぱらだよ? 全てが言ってるよ、エッチな事するには不適切だって。青少年育成条例に中指立ててるよ」
「でも俺らもまだしたいぞ。なあ辻井くん」
「は、はい」
「え、知りませんが。てかだから、堀口さん居るじゃんって。勝手にそっちで盛っててよ欲求不満同士。私もう満足したし、今日ってか暫くいいです」
「はいはい。馬鹿な事言ってないで、リビング行こ鹿狩さん」
「馬鹿な事? 至極真っ当な落とし所だと思うんですけどぉ!」
俺の抗議を一切受け付けずトントンッと軽快に堀口さんは先に階段を降りていく。堀口さんも無意識下で俺の事アダルトグッズ扱いしてるよねコレ。
いつから立場ここまで落ちたん俺。咳渡くん以外は俺が優位性を持ってるはずの相手しかいないのに、なんでこんなに扱いが奴隷一歩手前なの???
「はい三人とも。空腹なのにエッチとか体に悪いですよ、ちゃんと食べてくださいね」
「いつの間に作ってたんだな」
「三人が夢中になっている間にちょちょいっと」
「止めてくれたっていいんだけどね、ちなみに」
お母さんみたいな口調で丁寧に巻かれた卵焼きとトーストを前にし腹の虫がグーっと鳴る。言いたい事が山積みだが、美味しそうな家庭料理を前にしてるんだしそれは今はしまい込むか。飯を食ったら二人とも落ち着いてくれるかもしれないし、それに多大な期待を込め、堀口さんにお礼を言って手を合わせる。
咳渡くんと辻井と、三人並んで手を合わせて頂きますをし食べる。家庭的な味だ……。涙ほろり。
「いやー堀口さんって気が利くよな。いいお嫁さんになりそう」
「え、本当ですか咳渡さん!!」
「本当本当」
「ですって鹿狩さんっ!」
「なんで私に話が振られる? どうせ良いお嫁さんにはなれない私にマウント取ってる?」
「違うよっ! 鹿狩さんは良いお嫁さんになるよ! 幸せにするよ私!」
「幸せにするよ私。すごいなー、プロポーズかぁ。私のお嫁さんなりたいってニュアンスで話を振られてたのかー」
「勿論だよ! 私を虜にしたのは鹿狩さんだもんっ! 鹿狩さん以外に居ないもん!」
「あはは……こりゃ凄い大胆なことを言うね。やぶ蛇だったかぁ、堀口さんにちょっかいをかけたのは」
「どういう意味かな鹿狩さん」
「鹿狩、堀口も。食事中に喋るな」
「は? すいませんでした」「ごめんなさい……」
なんか辻井に怒られた。コイツがマナーに厳しいのちょっとムカつくな、性癖偏食マグロちんこの癖に。
ご飯を食べ終え、堀口さんにお礼を言い、食器を洗って並べてホッと一息。皆食事を経て満足したのかスマホを弄ったり勝手にバラエティを見始めたのでチャンスかと思い着替えようと部屋に向かう階段を登ろうとした所で考える。
シャワー、もう一度浴びるべきではなかろうか。中出しされたし、口出しもされてべらぼうに顎とか胸元に滴ってるし。乾燥して有り得ん臭くなってるはずだよな、浴びた方がいいよなぁ……。
はぁ。
溜息を一つ吐き、脱衣所まで逆戻りし扉を閉めてシャツを脱ぐ。全く、いつだったか辻井にヤリ部屋が云々と嘯いた事があったが、まさか本当に我が家がヤリヤリハウスになろうとは。口は災いの元とはよく言ったものだよ。トホホ。
「さてさて、何を着ようか、し、ら〜」
シャワーで穢れを落として自室に戻り、クローゼットを開き仁王立ちする。下着はまあ人に会う訳でも無いので何でもいいのだが、ちょっと遠出になるから服はそこそこちゃんと選んでいきたいところである。
まあ無難に吊りスカートに青のようなグレーのような、色盲持ってたら色が判別出来なさそうな色のシャツを合わせる事にした。
ちょい地雷系っぽい見た目のコーデだ。今は2015年、時代を若干先取りしてるから見た人からは痛い電波女って思われるかもしれない。
「八尋ちゃん今日出掛けんの?」
「うわっ!? ちょっ、テレビ見てたんじゃないの咳渡くん! 何しに来たん!」
軽くメイクして髪を巻こうと思ったら部屋に咳渡くんが入ってきた。
「続きしに来たんだが?」
「しに来たんだがじゃないが。見て分かる通り、私今から外に出るので」
「今日は八尋ちゃん一日好きに使っていいデイやろ〜?」
「うんだから無いんよそんな忌み日。ヤバいでしょ。逆人権運動やめてくださいまじで」
「いいからいいから。ほら、行こっか」
「ちょっ! ねぇ!! だから今日はもうっ、もうなんでこうなるんだよ!!!?」
ヘアアイロンのスイッチを入れる前に尻をふん掴まれ、こちらの意志を完全にスルーしている咳渡くんにまた下のリビングまで連行される。肩を落として着いていくと、堀口さんが目を輝かせてきた。
「その服可愛い〜!! でも、エッチするのにわざわざ服を着替えてくる必要なくない?」
「エッチしないって」
「ここまでやったらもう引っ込みつかないだろ鹿狩。まだ俺、全然満足出来てないんだよ」
「知らなすぎるなそれは。私のスケジュールとお前のムラつきを天秤にかけるなよ。なんなのこの性欲三人組。そっちで男女完結してんだから勝手に解消し合ってろって口が酸っぱくなるほど……」
「お前以外とヤれるわけないだろ!?」
「史上最悪の告白だよ」
「鹿狩さんとじゃなきゃ興奮出来ないもんっ!!」
「史上最悪の告白その2」
「俺は都合が合えば誰でもいいんだけど、八尋ちゃんって力を強くしても怒らないからいいよな」
「史上最悪のクズ死んで欲しい〜。まじでどっかのタイミングで一生不能になってほしいなコイツ〜」
三者三様に異なる視点から俺を性処理道具として見ているという旨の言葉を投げかけられて項垂れる。基本的人権の尊重はどうしたんだろう。家畜かなんかだろ俺の扱い。
人飼いしてると思いきや俺が飼われてた? どんな地獄じゃ、ここは畜生道か。
「いい加減諦めて。しないって、私のテンションももうかなり冷え冷えだからね。これ以上は普通に怒るよ」
「無理! 私まだ鹿狩さんと触れ合えてないもんっ!」
「はいタッチ。はい触れ合えたね。はい終わり」
「それで終わりなんていやー!」
「なんで死体見たくらいのテンションで叫べる?」
「分かった。賭けをしよう八尋ちゃん」
「なんだ急に尻から手ぇ離せコンロリ死ねゴミ」
「口悪ぅ!? まあまあ、聞いてくれよ」
咳渡くんがソファーに座り俺に提案してきた。てか辻井どこ行った、すぐさっきまで座ってたのに居なくなっている。
「30分時間を測って、アラームが鳴るまでに八尋ちゃんがイかせてくださいと頼んでこなかったら八尋ちゃんの勝ちで自由。頼んできたら俺らの勝ちで一日レンタル。みたいな賭けをしてみようぜ」
「AVの話してる? なんで私がそれに参加すると思った? どこに私へのメリットあるんそれ」
「八尋ちゃんが勝った場合、性処理無しで俺の後輩達を半永久的に貸してやるよ」
「いやだから自由になれる権利はそもそも最初からうんっ!? 待って今サラッと魅力的な提案されたね。大丈夫それ! ビッグマウスじゃないかな!?」
性処理無し、つまりなんの代価の支払いもなしに人間十数人を好きに扱えるのは魅力的な提案をされた。乗らないわけが無いよそれは。だって無料の奴隷購入じゃん。アツ!!!
「絶対俺らが勝つから問題ない。なあ? 堀口さん」
「うん! 他ならともかく、エッチなら絶対鹿狩さんに負けないよ!」
「待って」
いや、よく考えてストップをかける。勝利した時の報酬はまじで素晴らしいものなんだけど、その勝負内容に制限がないとなるとコチラの勝ちの目が薄くなる事は分かりきっていた。
ま、まあ。俺だって客観視くらいは出来る。
佐藤の時から思ってたんだけど、すぐアヘアヘし過ぎなんだよな俺。エロに対する防御力が著しく低いんだよ何故か。ちんこなんて突っ込まれたら即負けする可能性は視野に入っているさ。耐えれて10分が関の山であろう。悲しいことにね。
「普通にセックスさせられたら私不利だよね。てかそれだと服汚れるし。だから、セックスはしない。そこは最低限守ってほしい!」
「へぇ。て事は、前戯やキスならいいって事?」
「キ、キスも唾が垂れるかもしれないからディープは駄目! その他ならまあ……」
「手マンはOKなん?」
「本音を言うと死ぬほど嫌だけど、まあそれくらいなら30分耐えれるだろうしいいよ」
「道具を使うのは?」
「道具? ごめんけど、ディルドとかウーマナイザーとか電マとか、そういう気の利いた物は持ってないよ私」
俺の指摘にふっふっふと不敵な笑みで返す堀口さん。何を企んでるのか知らないが、エロに利用出来そうな物なんてないし無視でいいか。今から買いに行くにしても薬局もドンキも結構距離あるし、他は日用品くらいしか無いしな。
「じゃ、道具ありセックス無しでイかせてくださいと言わせたら俺らの勝ち。そういうルールでオッケーだな?」
「……ふん。流石にそれなら余裕だね。私が勝ったらマジ一生私とセックス出来ないからね? それ、ちゃんと守ってよ? 絶対遵守ね???」
念を押してそう言う。咳渡くんは舐めたような顔でニタニタと笑っていた。クソ、簡単に勝てると思い込んでる顔だ。ムカつく。
「はいはい。じゃ、キリよく9時半になったら開始な。タイムリミットは10時、それまでどうか即負けしないよう頑張れよ?」
「言ってろ言ってろ。ここは現実なの。AVでもエロ漫画でも無いんです。そんなね、即負けなんてする訳ないでしょって事教えてやるわ」
「鹿狩さん、それフラグってやつだよ」
「言ってろー!」
いくら快楽に弱いと言えどあくまでちょっと、多分他の人より感じやすいってだけだ。並の範疇ではある筈なんだ。30分で即快楽堕ちするのが人間の平均とも思えないし、流石にここまで高鉄の意志が固まっていたら耐えられない事も無いだろう。
ったく、土曜の朝っぱらから何をくだらない事をしているのかという感じだが。コレで勝利を収めて平和な休みを獲得するとしよう。
これを機にクソ雑魚キャラも返上して、俺の印象を一新するのにも利用させてもらうぜ。悪いな咳渡くんに堀口さん、思い通りにならなくて。