ツンデレ妹が夜だけめっちゃデレてくる 作:荒井アライ
「おはよう、お兄ちゃん」
「え……あ、そっか。おはよう」
妹の美香をイかせまくった次の日の朝。目を覚ますと、そこには美香がいた。
昨日、美香をイかせまくったせいで美香のシーツを水浸しにしてしまった。とてもその状態で寝ることはできなそうだったので、美香は俺の部屋で一緒に寝ることになったのだった。
イクのが治まってぼぅっとしてしまった美香を着替えさせて、俺は美香を自分のベッドに引き入れたのだった。ベッドに入ってからもずっと俺に抱きついていたが、ようやく落ち着いたのか、俺から少しだけ距離を離して横になっていた。
ラフはTシャツ姿の美香は俺にはにかんだ笑みを向けていたが、次第に恥ずかしくなったように視線を逸らしてしまった。
「や、やっぱり、少し恥ずかしい」
「あれだけイキ顔晒しておいて、まだ恥ずかしがることがあるのか?」
「い、イキ顔とか言わないでっ」
美香は羞恥の感情で顔を赤らめながら、こちらにジトっと睨むような視線を向けてきた。俺のせいでそうなったのだと言いたげな目を向けられてしまうと、さすがに反論することができなくなる。
「それで、これで話をする条件は整ったか?」
元々、美香が俺を犯してくる理由や今後の俺達の関係性について話し合うとしたのだ。しかし、美香が自分も犯してくれないと話し合いには応じないと言ってきたので、俺は毎晩美香を犯すことになったのだ。
美香曰く、俺が犯された被害者だという強カードを持っているうちは話し合いをしても不利だからという理由らしい。
なので、数日ではあるが俺は無抵抗の美香を犯して、イかせまくってきた。
これで、互いに被害者であり加害者となった。ようやく関係をイーブイに持ち込むことができたのだ。
「は、話したくないって言ったら?」
「……昨日以上にイかせまくる日々を一週間耐えてもらうことになる」
「あんなの一週間も続けられたら、あ、頭パーになっちゃう」
美香はその一週間を想像したのか、口元をあわあわとさせていた。しかし、その瞳には少しの期待の色が隠れている気がした。
美香の奴、イかされて続けるのが癖になっているんじゃないだろうな?
そんな不安を感じながらも、俺はようやく話せるようになった本題に切り込むことにした。
「その、美香は俺のことが好きなのか?」
『えっと、大好きだよ。お兄ちゃん』
いつか寝ている設定の俺の耳元で囁かれた言葉。
その言葉の意味について、俺は聞かなければならないと思っていた。その答えによって、これからの俺達の関係が大きく変わってしまうとしても。
「好きだよ。お兄ちゃんとしても、異性としても」
美香は頬を熱で赤く染めながら、その熱に当てられたように揺れる瞳で俺を真っすぐ見つめてきた。
羞恥の気持ちを抑え込んで、ずっと抱え込んでいた気持ちを吐露するようにそんな言葉を口にした。
「お兄ちゃんは?」
妹からの告白。それに対して、俺は答えなければならなかった。
しかし、俺は兄としての返答をするのではなく、ただの一人の男としてその気持ちに応えようとしていた。それが分かったところで、止めることができないことは分かっていた。
「俺は……正直、よく分らない」
一般的な兄としては、妹からの愛の告白をされたらその気持ちを否定するのが正しいのだと思う。その気持ちは間違っていると正して、他の異性に興味を向けるように説得をするべきだ。
頭で分かっていても、こんなに真っすぐな気持ちぶつけられて、それを誤魔化すのは違う気がした。たとえ、それが妹であったとしても。
「美香のことは可愛いと思うし、正直性的にも見てる。それでも、これが恋愛感情なのかと言われると、よく分からないんだよ」
だから俺は美香の気持ちに素直に応えることにした。実の妹相手に性的な興奮を抱いている時点で、俺は普通の兄ではないのだ。
それなら、俺は普通ではない兄として、美香の気持ちに応えることにしようと決めた。
「それは、私が妹だから?」
「妹だからというよりも、ずっと俺は美香に冷たい態度を取られてた気がするし、少し苦手意識みたいのがあったりもするんだと思う。それなのに美香を性的に見ている。なんかごちゃごちゃしてるんだよ」
「あー……なるほど」
美香は俺の言葉を聞いて、思い当たる節があるのか後ろめたさから視線をそっと逸らした。
その美香の態度が気になった。何か、俺と美香の間でずれがあるような気がしたのだ。
「えっと、美香はいつ頃から俺のことを好きになってくれてたんだ?」
「え、いつだろ。ずっと前からかな。気がついた時にはって感じだったから、特にきっかけっぽいのはなかったかも」
美香は当たり前のことを口にするかのように、そんな言葉をさらりと口にした。しかし、俺はその言葉にピンときていなかった。それもそのはず、俺はずっと美香にツンケンされていたのだから。
「ずっと前? え、だって、ずっと俺を睨んでたりしただろ? あの頃とかは俺のこと好きじゃなかったよな?」
「好きだったよ。むしろ、異性として本気で意識してた」
「え? いやいや、好きな奴に取る態度ではなかっただろ」
「それは、まぁ、複雑なところもありまして……」
美香は少しだけ気まずそうに視線を逸らしていたが、追及をやめない俺の視線を受けて諦めたのか、黒歴史を語るような恥じらいと共に口を開いた。
「私達って兄妹でしょ? だから、どれだけ強くお兄ちゃんのことを想っても、結ばれることはないって思ってて」
美香は視線を時折こちらに向けて、また視線を逸らして、それを繰り返しながら言葉を続けていった。
「それでも、ずっと好きだって気持ちは強くなっていくばかりだったので、その、お兄ちゃんと距離を取ればこの気持ちも収まるって思って、嫌われる覚悟で少し冷たく当たってみたりして、」
美香は徐々に布団で口元を隠しながら、恥じらいの色を強めていった。そして、耳の先を赤くしながら心の内を曝け出すように言葉を続けた。
「それでも、気持ちはどんどん強くなって、それどころか性欲まで高まってきちゃって、お兄ちゃんにバレないように、お兄ちゃんでオナニーしたりしてしまって、今に至るって感じ、かな?」
そこまで言い終えて、美香はこちらをじっと見つめてきた。俺の返答を静かに待つような美香の態度に、俺は思わず言葉を漏らしていた。
「つ、ツンデレが過ぎる」
つまり、今まで美香が俺に冷たい態度を取っていたのは、今以上に俺のことを想う気持ちが高まってしまわないように、俺に嫌われるような行動を進んで取っていたということか?
そして、嫌われようとしても俺を想う気持ちだけは高まっていって、それを何とか発散させようと俺をオカズにオナニーをしていたということか。
理由が分かってしまえば、ある意味一貫性のある行動とも言える。でも、それを本人の説明なしに見抜くことはほぼ不可能だ。
「私からも一つだけ確認させて欲しんだけど」
「な、なんだ?」
ずっと俺の質問に答えていた美香が、布団から顔を出して真剣な顔をこちらに向けてきた。未だに冷めない頬の熱をそのままにしながら、美香は少しだけ上目遣いでこちらを覗いてきた。
「私のこと、なしだとは思ってないんだよね?」
「え? ま、まぁ、そうなるな」
恋愛感情を抱いているかはどうかとして、俺は美香を可愛いと思っているし、性的には見ている。当然、なしであるわけがない。
「妹だからとか気にしないってことでいいんだよね? スタート地点には立ってるって認識でいい?」
「まぁ、スタート地点って言うか、ゴール手前って気もするけどな」
俺は今までこんなに劣情を抱いた異性というのに出会ったことがなかった。そういう意味でも、美香は俺の中で一番魅力的な女性にあたるのだと思う。
例え、それが実の妹だとしても。
「そ、そっか。へー」
美香は照れを隠すようにこちらから視線を逸らした。隠しきれていない羞恥の感情が耳を赤く染め上げて、その瞳を熱っぽくさせていた。
そして、その熱を帯びた微かに揺れる瞳で俺をじっと見つめてきた。
「じゃ、じゃあ、これからはお兄ちゃんに好きになってもらうように、が、頑張ろうかな」
「え?」
美香は恋する乙女のように頬を緩ませ、こちらを真っすぐに見つめてきた。ずっと胸につかえていた物が取れて、どこかすっきりとした表情をしていた。
「兄妹だから結ばれないと思ってたけど、お兄ちゃんは私のこと性的には見てるみたいだし、スタート地点には立ってるみたいだし」
それから、美香はすぐに妖艶な笑みをこちらに向けてきた。そして、ゆっくりと俺の耳元に顔を近づけて、熱い吐息と共に言葉を漏らした。
「私がお兄ちゃんを堕としてあげる」
美香は耳の奥がざわっとするほど色気のある声色で、俺の耳元にそんな言葉を囁いた。
妹に犯されて、妹を犯して、そして次は、俺が堕とされてしまうらしい。
そんな倫理観の破綻している未来を前に、俺の愚息は嬉しそうにぴくぴくと反応してしまっていた。
どうやら、まだまだ俺達兄妹の関係は乱れていきそうだった。