ツンデレ妹が夜だけめっちゃデレてくる 作:荒井アライ
「なに?」
「いや、何ってことはないんだけどな」
俺が学校から帰宅してリビングに入ると、先にリビングでくつろいでいた妹の美香に睨まれてしまった。
ただ帰宅しただけでこの仕打ち。一体、俺が何をしたというのだろうか。
俺がふと顔を向けた先にはテレビがあり、そこでは野球ニュースが流れていた。数球団のダイジェストと点数だけを知らせるようなスポーツニュース。
俺は小学生の頃に野球をやっていたこともあり、この手のスポーツニュースは結構好きだったりする。
俺がそのテレビ画面に夢中になっているときも、美香がこちらに視線を向けているのが分かった。多分、美香の方に視線を向けてしまったら、また睨まれてしまうのだろう。
『お兄ちゃんの匂い嗅ぐと、頭がくらくらしちゃうから近づかないで欲しかっただけだし。本当はもっと近くに来て欲しいし。同じ空間にいたかっただけなのに、お兄ちゃん私を追い出そうとするし』
以前、美香は寝ている設定の俺に対してこんな言葉を呟いていた。
本当は近くに来て欲しい。それはこんなふうに俺に視線を向けながら、心の中で思っているのかもしれない。
……。
「隣、空いてるか?」
「え?」
「ちょっと、野球ニュースだけ観たくてな」
俺はそんな言葉を残すと、ソファーでくつろいでいた美香の隣に腰かけた。
「ちょっ、え、な、なに?」
「このソファーって、三人用だろ? そんなに驚くことないだろ」
俺は取り乱してそれ以上言葉を言わなくなった美香をそのままに、テレビの方に視線を向けた。
もしかしたら、勝手に嫌われていると思い込んで距離を取ろうとしていたのは俺の方だったのかもしれない。
だから、俺に対して素直になれない妹のために、お兄ちゃんたる俺は少しだけ美香の方に寄り添ってみた。
特に会話もなく言葉を失ってこちらを見続ける美香をそのままに、スポーツニュースは終了した。
「終わったか。それじゃあ、俺は行くわ」
俺はそんな言葉を残して、ソファーから立ち上がった。
「あっ」
「ん? どうかしたか?」
残念そうな声を漏らした美香の方に振り向くと、美香はすぐに作ったような不満げな顔でこちらを睨んできた。
「は? なんでもないですけど?」
「……さいですか」
俺はそんなふうに睨みを聞かせる美香をそのままに、リビングを後にして自室に向かったのだった。
「おにーちゃんっ」
そしてその日の夜。今日も今日とて、美香が俺の部屋にやって来た。
俺の意識があるかを確認して、返答がないことを確認するとそのまま俺のベッドの中に潜り込んできた。そして、そのまま控えめな双丘を俺の背中に押し付けて抱きついてきた。
「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっお兄ちゃんっ!」
ぐりぐりと自身の顔を俺の背中に押し付けて、頬ずりをしている。何やら、いつになく機嫌が良いようだ。
「お兄ちゃんが私の隣に座って来てくれた! 久しぶりだね、嬉しかった、嬉しかったよぉ」
感情をそのまま行動にぶつけるように、美香は俺の背中に抱きつきながら頬ずりを激しくした。
どうやら、美香は俺が近くに来てくれることを嬉しく思うらしい。あの日、俺に言っていたことは本心だったみたいだ。
「なんでかな、なんで気づいてくれたんだろ? ……もしかして、潜在意識? 寝てるときに言われたことを無意識で覚えてたのかな?」
美香は俺の背中でそんな言葉をひとりごちると、不意に俺の背中から少しだけ距離を取った。美香は服の上から俺の陰茎に触れながら、俺の耳元で熱い吐息を微かに漏らした。
「えっと、大好きだよ。お兄ちゃん」
そして、そんなことを甘々な声で囁いてきた。
突然耳元で囁かれてということもあり、俺は背中ぞくぞくとさせてしまった。そして、そんな甘い声で囁かれて、俺の肉棒が反応しないわけがなかった。
「えへへっ、おちんちんで返事してくれた。ぴくぴくってことは、お兄ちゃんも私のこと好きなのかな? あ、もうカチカチだ」
そうなのだ。俺の愚息はあろうことか、実の妹におっぱい押し付けられて、耳元で愛を囁かれただけで本気で勃起してしまっていた。
「はいはい、分かりましたよー。今日もすっきりしようね」
美香はまるで俺の愚息と会話をするようにそんな事を言うと、俺の腕を押して俺を仰向けにした。そして、慣れたような手つきで俺の下着とTシャツを少しずらして、俺の陰茎を露にした。
「今日はどうしようかなー、精液飲みながらのオナニーはちょっと危ない気がするしなぁ」
「はっ……はぁっ」
美香はそんな独り言を漏らしながら、俺の亀頭を優しく撫でまわしていた。そのままカリまでを撫でた後に鈴口を指の腹で撫でまわしてきた。すると、その動きを待っていたと言いたげに我慢汁が鈴口の先から漏れ出てきた。
この妹、俺の我慢汁の出し方を完全に理解してやがる。
「今日はお兄ちゃんの精液飲んでイクだけにしておこうかな」
美香はそういうと俺の隣に寝転んだ。そして、片手を俺の陰茎に沿わせて、俺の耳元で熱い吐息と共に囁いた。
「今日はお兄ちゃんの精液でイかせてね」
「っ!」
「やっぱり、お兄ちゃん耳弱いんだぁ。ふふっ」
美香は耳元でそんな熱い言葉を囁くと、俺の愚息がぴくぴくとするのを手の中で感じながら手淫を開始した。
「お兄ちゃん、耳元で囁かれるとおちんちん反応させちゃうんだね。妹に囁かれるの、そんなに好きなんだ」
「あっ……くっ……」
美香は鈴口から溢れ出てくる我慢汁を陰茎に塗りたくって、ごしごしと指の形を覚えせるようにゆっくりと手を動かしていた。妹の手の中に陰茎が収まっているという背徳感が全身を駆け巡り、俺の肉棒を一段と膨張させた。
「妹のおててでしごかれて、お兄ちゃん気持ちいいね? ほーら、シコシコってされちゃってるよ、お兄ちゃん」
「あ……あっ」
「こうやって、出てきたばかりの我慢汁塗られて、亀頭撫でられて、妹の手の平の柔らかさを感じて、そのままぴゅって出したくなっちゃうんだよね?」
「はっ……あっ……あっ」
美香は自分の手の動きを実況するかのように、俺の耳元でそんな言葉を囁いてきた。美香の言葉を受けて膨らみを増していく俺の愚息の様子に気づいてか、美香は嬉しそうな笑みをこぼしていた。
「ちゅっ……れろっ」
「っ!」
美香は何を思ったのか、俺の耳元に近づけていた唇で俺の耳にキスをした。唇のぷるっとした柔らかさと瑞々しさが俺の耳にそっと伝えられた。そして、ねちゃっという音を出すと、耳の溝に沿わすようにして遠慮気味に舌を動かしてきた。
「れろっ……ふふっ。お兄ちゃん、これ好きなんだ。ちゅっ、れーろっ、じゅるっ」
「へ……はっ……あっ」
美香の舌は俺の耳の淵に合わせて動いていった。唾液の溜まったような音を耳元でさせながら、柔らかい舌を尖らせて、時に丸めて俺の耳を性器と見立てて責めてくる。
「ふっ……っ……はっ……」
「妹に耳を舐められて、おちんちんびんびんにしちゃって、お兄ちゃんいけないんだ。れろれろっ、じゅるっ、じゅるるっ」
「んあっ……はぁっ」
実の妹に耳を責められて、背徳感をそそられるような言葉を囁かれて、俺は脳が蕩けてしまいそうになっていた。
声を漏らさないようにするのに必死で、その快楽に抵抗する余裕なんて微塵もなかった。俺は駆り立てられた射精欲を抑え込むことができず、その瞬間を受け入れる他なかった。
「ふふっ、お兄ちゃんもうおちんちんパンパンだ。出したいんだ、妹の手を孕ませる気で射精しちゃうんだぁ。いいよ。出して、お兄ちゃん」
甘い蕩けるような声色。俺はそんな妹の声に逆らうことができずに、妹の手を女性器と勘違いしたかのように膨れ上がった陰茎をそのままに、軽く腰を上げてしまった。
「私を犯していいからね、お兄ちゃん」
耳元で内緒話をするかのような口調。寝ている俺に語り掛けることで、俺の潜在意識に植え付けようとする美香のそんな言葉。
実の妹にそんな言葉をかけられて、俺はその言葉に頷くかのように射精をしてしまった。
「はっ……あっ……あっ」
「うわっと、んっ、相変わらず、すごい勢い」
美香は俺が射精する瞬間を掴んできたのか、少しだけ驚いた素振りを見せたが、そこまで取り乱すようなことはなかった。
「えへへっ、今度は汚さないで手で受け止められたよ、お兄ちゃん」
美香は嬉しそうにそんな言葉を漏らして、こちらに褒めてもらうだけの間を作った。しかし、当然寝ている設定の俺が美香を褒めてあげることはできなかった。
「じゃあ、私もイッちゃうからね。れろっ……ちゅっ、ずずっ……じゅるるっ、んくっ、んくっ。……あ、きた、きちゃった。あっ、んんっ! お、お兄ちゃんっ……い、イクッ」
美香は手についている精液を舐めとった後、口に溜めた精液を一気に嚥下した。そして、その瞬間にやってきた快楽の波に抵抗することなく、流されるままに受け入れた。美香は俺の腕にしがみつきながら、軽く体を痙攣させた後、体をびくんと大きく跳ねさせた。そして、その一呼吸後には荒く熱くした息を漏らしていた。
「はっ、あっ……はあ、はぁ。お、お兄ちゃんの匂いに、また犯されちゃった」
自身に起きたことを言葉として発することで、それを興奮材料にでもするかのように呆けたような声色。その節々にどこか嬉しそうな感情が混ぜられているのに気づいてしまい、俺は興奮を隠せなかった。
「はぁ……お兄ちゃんの精液の匂いが、鼻に抜けてくりゅ……くらくらしちゃう」
美香はそんな言葉を吐きながら俺に抱きついて呼吸を整えると、ゆっくりと俺のベッドからでていった。
「おやすみ、お兄ちゃん」
未だに冷めない熱い声色を残して、その場を去ったのだった。
「……潜在意識に、その呼びかけはだめだろ」
俺がイク瞬間に美香が俺の耳元で囁いた言葉。
『私を犯していいからね、お兄ちゃん』
俺が本当に寝ていて、潜在意識に従って美香を犯しでもしたらどうするつもりなのだろうか。
「潜在意識、か」
イッたばかりだというのに、その言葉を思い出すだけで反り返るほど勃起してしまう愚息を前に、俺は誰に向けるでもないため息を漏らすのだった。