※この作品はR-18です。

あべこべ異世界で処女をからかって遊びたい   作:耳野笑

3 / 10
 前回のあらすじ!

 レオンは、ハクアから黒歴史――好きな男の子を、妹に取られたという過去を聞いた!

 ハクアを可哀想だと思ったレオンは、へそチラを見せてあげて誘惑する!
 さらに、土下座しながら「おっぱい見せてください」って言えたら胸を見せてあげるよ、と誘惑するが、ハクアは歯を食いしばりながら拒絶する!

 ハクアは、レオンをオ○ズにオ○ニーしたら負けだと思っていたが――レオンとのお泊まりや、密着ハグなどの末、遂に性欲に負けたのだった!!!!!


第3話 女の子は男の子のおっぱいに勝てない世界

 

「ほらほら♡ もうちょっとだよ?♡」

 

 レオンが服をまくりあげていく。そして、あばらの辺りを越えて――もう少しで、大きく膨らんだ胸筋へと差し掛かる。

 

「えっろ……」

 

 私は生唾を飲む。目を皿のようにして、彼の下乳をガン見する。

 

 もう少し! もう少しで、レオンのおっぱいが見れる!

 

「恥ずかしいけど、ハクアにならいいよ……?」

 

 レオンの顔は、羞恥で赤くなっている。恥ずかしさからか、スカイブルーの瞳はうっすら潤んでいて、えっちだった。

 

 そして、彼は服をまくりあげ――。

 

 *

 

 目が覚めた。

 

 体が熱い。心臓がバクバクいってる。興奮のせいか、口の中の唾液の量が多い。

 

 夢…………?

 

 …………。

 

 なんでそんなとこで目覚めるの私!!!!! お願い見せて!!!!! おっぱい見せて!!!!!!!!!

 

 私は再び目を閉じて眠ろうとするが、意識はギンッギンに冴えていて眠れなかった。

 

 ちくしょぉおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!

 

 おっぱい!!!!!!!!!!!!!!

 

 見たかったぁああああああああああああああッ!!!!!

 

「ふぅッ……はぁッ……!」

 

 もう、ショーツの中がグッショリだ。私は、性欲の赴くまま、アソコに手を伸ばしてしまう。

 

「レオンさんッ……レオンさんッ……!」

 

 私は妄想の中で、さっきの夢の続きを補いながら、レオンで楽しむ。

 

 そして――私は達した。

 

「はあッ……はぁッ……! ふぅッ……」

 

 幸せな脱力感に浸る。今まで数えきれないくらい一人でシてきたけど――レオンでする時だけ、めっっっっっっっちゃ気持ちよかった。

 

 *

 

 僕はギルド会館に入る。

 

 今日もハクアとクエストに行く約束をしている。テーブルに座って、彼女がやってくるのを待つ。

 

 きっちり10分前に、ハクアはやってきた。

 

「おはようございます、レオンさん」

 

「おはよう、ハクア。じゃあ、受付しよっか」

 

 予めクエストは決めておいたので、受付で手続きを済ませる。そして、出入り口へ向かおうとした途中で――。

 

「レオンって、マジでエロいよな~」

 

 猥談する女性の声が聞こえてきた。陽キャでも陰キャでもない、普キャ女子の四人グループだ。

 

 どうやら、柱で死角になっているテーブル席なので、僕がいることに気付いていないらしい。

 

「おっぱいデカすぎでしょ」

 

「服が内側からパンッパンッになってるもんね。エロすぎ、マジでムラムラする」

 

「分かる、夏とか特にヤバい。あ~触りてぇ~。1回でいいから、顔うずめてぇ~」

 

「マジうちのギルドでオ○ズにされた男ランキングぶっちぎりの1位でしょ」

 

「間違いないわ。私、10回はレオンでシたことあるし」

 

「甘いね、私余裕で50回はシてる」

 

 ……わぁ。す、すごいな……。性的な目で見られるって、こんな気分なんだ……。

 

 隣を見ると、ハクアはなんとも険しい顔をしていた。

 

「注意してきます」

 

「いいよ、可哀想だし」

 

 前世では、自分も散々、下世話な話題で盛り上がったものだ。見逃してやるのが武士の情けというものだろう。

 

「レオンさんが、そういうなら……」

 

 僕とハクアはギルド会館を出て、馬車に乗り込んだ。

 

 *

 

 私たちは、馬車に揺られてクエスト地へ向かう。

 

 二人きりの車内に、沈黙が満ちる。隣に座っているレオンの表情は……無だ。何を考えているのか分からない。

 

 なにあの女グループ! なんでよりによってレオンさんとクエスト行く日に、あんな話してるの!

 

 気まずい……。何話せばいいの……。

 

 すると、レオンは私の方を見ながら、無邪気な目で問い掛けてきた。

 

「ねえ、ハクアは僕でシたこと、ある?」

 

「…………」

 

 私は黙り込む。

 

 レオンのスカイブルーの瞳は、じーっと私を見つめている。

 

「なんで黙るの?」

 

「ゆ、許してください……」

 

 私は、そんな実質自白のような謝罪をするしかない。

 

 だって、『いいえ』って答えたところで、心眼スキルで嘘がバレるんだもん!!!!! 尋ねられた時点で詰みじゃん!!!!!

 

 レオンの口角がニヤッと上がる。

 瞬間、私は悟る。――ああ、また、始まるんだ。強者男性が、処女の私をバカにする公開処刑が。

 

「え~こわ~い♡ 僕、ハクアの頭の中でどんな目に遭わされてるんだろうな~♡」

 

 レオンは私を心底バカにした笑みを浮かべながら、そういって体を守るように抱きしめた。

 

「いや、そのっ……」

 

 レオンは嗜虐的な目をキラキラと光らせて、私に詰め寄る。

 

「いつ僕のことオ○ズにしたの~?(笑)♡ やっぱり初めてクエスト行った日?♡ おなか見せてあげたもんね?(笑)♡」

 

「い、いえ、してません」

 

 その日はまだしてなかった。だって、レオンでシたら、負けだと思ってたし……。

 

「じゃあ、お泊まりした日?(笑)♡ お風呂上がりにハグしたもんね~(笑)♡ ていうかずっと胸ガン見してたもんね(笑)♡」

 

「……………………」

 

 やめて!!!!! 詰めないで!!!!! バレるから!!!!!

 

「あはっ(笑)♡ あたりだ~(笑)♡ えっち~(笑)♡」

 

「ごめんなさい許してくださいッ!!!」

 

 レオンをオ○ズにしてたことが、白日の下にさらされる。さっきの女グループと同じく卑猥な妄想をしていたことが、バレた。

 

「もしかして、今朝もしてたりして~(笑)♡」

 

「…………」

 

「えっ、マジ?」

 

 レオンはちょっと引いたように距離を取った。頬が一瞬引き攣ったのが見えた。

 

 最悪……最悪すぎ……!!!!! なんでよりによって今日してきたの!?!?!? なんでこんな日に限ってそんなこと聞くの!?!?!?

 

「ご、ごめんなさい……」

 

 私は蚊の鳴くような声で謝罪する。たぶん、今の私は、顔まで真っ赤だろう。オ○ニーしてたことがバレたという恥辱で、打ちのめされる。

 

「あ、あはは……。げ、元気だね~……」

 

「その感じやめてください!!!!」

 

 痛い。恥ずかしい。プライドが、ぐっちゃぐちゃだ。

 

「ていうか、ハクア正直すぎでしょ」

 

「だ、だって、どうせ否定しても心眼スキルでバレるじゃないですか!」

 

「あ、それ、嘘だよ」

 

「え?」

 

「僕、心眼スキルなんて持ってないよ」

 

「…………え?」

 

 はい? 嘘? レオンさんは心眼スキルを持ってない? じゃあ……。

 

「処女なのも、僕でオ○ニーしてるのも、本当はバレてなかったのにね(笑)♡」

 

「……」

 

「処女ってホント素直だよね(笑)♡ ざぁ~こ(笑)♡」

 

「このッ……!!! どこまでも人をバカにしてッ!!!!!」

 

「ホント処女ってかわい~(笑)♡」

 

 レオンは私を嘲笑しながら、ぐいっと顔を近づけてきた。私の耳もとに唇を寄せて、ウィスパーボイスで――。

 

「ね、またオカズあげよっか?(笑)♡」

 

「うるっさいですッ……! いりませんッ……!」

 

 *

 

 今回のクエストは、川に棲みついたタコ魔獣の討伐である。本来海にしか存在しない魔獣だが、流れてきてしまったらしい。

 

「うわ、でっか……!」

 

 堤防から、巨大タコを見下ろす。対岸まで5メートル強はある川の中に、巨大なタコが浮いている。

 

「どうやって倒す?」

 

「私を強化してください。一撃で沈めます」

 

「了解。もうちょっと近付こうか」

 

 僕は氷魔法で、一部の水を凍らせた。それを足場に、巨大タコの目の前まで近づく。

 

 僕はハクアに強化魔法(エンチャント)を掛ける。そして、彼女は高く跳躍し、両手剣を振り下ろす。

 

「リリヘルム流・一の太刀――月光太刀(ルナヴィリエ)!」

 

 その一撃は、巨大タコの頭を捉えた――はずだった。

 

「「えっ⁉」」

 

 剣は、巨大タコの頭部に沈み、そのまま滑るように空を切った。タコ側には傷一つ付いていない。

 

 海魔ならではの体質――身体全体に粘液を帯びていて、刃が通らない。無脊椎魔獣ゆえの柔軟さもあって、するりと一太刀が滑ってしまう。

 石川五ェ門がこんにゃくを斬れないのと似たようなものだ。

 

「キィイイイイイイイイッ!」

 

 巨大タコは奇声をあげながら、八本の脚を振り回す。ハクアは素早い身のこなしで、その全てを躱し、距離を取ったが――僕は避け切れずに捕まってしまった。

 

「うわあッ⁉」

 

「レオンさん!」

 

 タコの脚が僕の身体を拘束し、全身を舐めるかのように動き回る。ドロドロネバネバとした粘液が全身に塗りたくられていく。

 

 な、なんか……これ……。前世でよく見た触手ものの薄い本みたいな……。

 

「いやっ……! んっ……ッ……!」

 

 八本の脚が、僕をもみくちゃにしていく。気付けば、粘液のせいで服がへばりついて、はっきりと肌色が透けて見える。

 

「ハクアっ! 助けてっ!」

 

「……」

 

「は、ハクア……?」

 

 ハクアは僕をじぃーっと見つめながら――。

 

「あ、あ~どうやって倒せばいいんだろうな~(棒) 私の剣通らなかったしな~(棒)」

 

「こいつッ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 ハクアは興奮気味に息を荒くしながら、僕を見ている。

 

 その間にも、触手は僕の胸や下腹部をまさぐり――。

 

「んっ……ああっ……! いやっ、だめっ……! んんっ……!」

 

 勝手に声が漏れる。嫌がって暴れても、巨大タコの脚は逃がしてくれない。両腕をバンザイする形で拘束されているので、手で隠すこともできない。

 

 かぁッ……!と、恥ずかしさで体温が上がる。

 

 触手は執拗に、僕の身体の際どいところをまさぐる。

 

「あ~(棒) 早く助けないと~(棒) でも難しそうですね~(棒)」

 

「助けろこのアホっ!!!!!」

 

 ハクアは僕の痴態をガン見しながら、全く助けようとせずにしょうもない演技を続けている。

 

 む、ムカつくッ!!!!!!! 処女の癖にッ!!!!!!

 

「そろそろっ……ホントにッ……んあッ……!」

 

「仕方ありませんね! リリヘルム流・二の太刀――はやての辻風(エアル・ウィンディオ)!」

 

 ハクアの剣が閃く――。鎌鼬のような、目にも止まらぬ神速の剣が、八本の触手を細切れに斬り裂いた。

 

「すごっ……! うわっ……!」

 

 僕はそのまま川に着水する。氷の足場で自分を押し上げ、巨大タコを正面から睨む。

 

「光星魔法――天罰・内海枯らす塩の七柱杭(セレ・エレオッド・ズィリエントインパクト)!」

 

 さんざん辱められた怒りを込めて攻撃魔法をぶつける。巨大タコは身体のほとんどが蒸発し、息絶えた。

 

「はあッ……! はあッ……!」

 

 僕はその場にへたり込んだ。

 

 すぐ傍にいるハクアを睨み付ける。彼女はさっきまでの光景を思い浮かべるように、宙を見詰めている。『今夜のオ○ズこれにしよう』みたいな、どことなく楽しそうな顔だった。

 

「ハクアッ!!!!!」

 

「す、すみませんでした。救出が遅れて」

 

「わざとでしょっ! なに楽しんで見てるのっ!」

 

「す、すみません。その……」

 

 ハクアは、どことなく愉しそうに、粘液まみれの僕を見下ろして――。

 

「なんというか、その、すごく無様で、卑猥でした」

 

「コイツっ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 ゆ、許せない。ハクアが僕にマウントを取るなんて。

 

 この屈辱は、絶対100倍にして返してやる!!!!!!

 

 *

 

 クエスト後、粘液を水魔法で洗い流してから、僕とハクアはギルド会館へ戻った。

 

 もうお開きの予定だが――このままハクアを逃がしてはならない。必ず、同じくらいハクアを辱めてやる。

 

「ねえ、今日ハクアの家でごはん食べてもいい?」

 

「……はい? ええ、構いませんが」

 

 僕とハクアは、それぞれのロッカールームで私服に着替えてから出てくる。食材を買ってから、彼女の家へお邪魔する。

 

 そして、夕食と風呂を済ませた後――ベッドの上で、僕とハクアは向かい合う。

 

「あ、あの……? レオンさん……? これは一体……?」

 

 ハクアはドギマギしながら、視線をあっちこっちにやっている。時々、僕の胸や脚に視線が向くのは、いつも通りだ。

 

「いつも頑張ってるハクアに、ご褒美あげるね?」

 

 そういって、僕は自分の服を下着ごと掴んで、徐々に上へまくり始めた。

 

 *

 

「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

 

 あれ……? こ、これ今朝夢で見たのと同じ展開じゃ……? ということはまさか、今日遂に、男の子のおっぱいが見れる⁉

 

 ゆっくりと、服が持ち上げられ、肌がさらされていく。

 

 おへその辺りまで見え、割れた腹筋まで見えて――。

 

 えっろ……………………………………。

 

 体面も忘れ、ガン見してしまう。あ、あまりにもエロい。ゆっくりと、持ち上げられていく。焦らされている。興奮しすぎて、異常なほど唾液が分泌される。

 

「ほらほら♡ もうちょっとだよ?♡」

 

 レオンが服をまくりあげていく。そして、あばらの辺りを越えて――もう少しで、大きく膨らんだ胸筋へと差し掛かる。

 

「えっろ……」

 

 私は生唾を飲む。目を皿のようにして、彼の下乳をガン見する。

 

 もう少し! もう少しで、レオンのおっぱいが見れる!

 

 ――ピタッ!と、レオンの手は止まった。

 

「はい、ここまでね(笑)♡」

 

 な、なんで、見せて! 見せてよッ! おっぱい見たいッッッ!!!!!

 

「見たい?」

 

「…………………………はい」

 

 私は強がりを捨て、頷いた。

 

 見たい。マジで、見たいんだ。

 

「いいよ♡」

 

「ほ、ホントですか!?!?!?」

 

 来た!!!!! 勝った!!!!!! ついに、見れるんだ!!!!!!!

 

「でも、見たいなら、ひとつだけ条件を飲んでね」

 

「じょ、条件……?」

 

 レオンが、獰悪な笑みを浮かべる。私を嘲る、強者男性の笑顔だ。

 

「土下座しながら『男の子に相手にしてもらえない処女の私に、レオンさんのおっぱいを見せてください』って言えたら、見せてあげてもいいよ?」

 

「は、はあああああああああああああッ!?!?!?」

 

 なんだ、そのふざけた要求は! の、飲めるわけない! レオン相手にそんな、処女宣言しながら土下座⁉ ぜっっっったい無理! 死んでもしてやるものか!

 

「そ、そんなこと、する訳ないでしょうッ!」

 

「なら、おっぱいは見せないよ」

 

「ぐッ…………………………!!!!! くッ……うッ……!」

 

 私に、究極の選択が突き付けられる。

 

 ――男の子(レオン)の生おっぱいを見るためには、魂と尊厳を売り渡す必要がある。

 

 ああ、どうしてこんなことに。今日は、ついさっきまで、あんなに楽しかったのに。

 

 レオンが触手に辱められるところを見て、これ以上ない至高のオ○ズだと思った。生涯使える、一生もののオ○ズだと思ったのに。

 いまや、それすら霞んで、大したことのないように思えた。

 

 今目の前にある、本物のおっぱいに比べれば、無価値に感じてしまう。

 これを見たが最後――もう、他の男子のへそチラやパンチラ程度では満足できない体になってしまうだろう。

 

 見たい! 

 

 見たい!!!!!!

 

 見たい!!!!!!!!!!!!!

 

 でも、レオンに、屈していいのか。

 

 ここで彼に土下座したが最後、完全に格付けは完了する。私は土下座までしてようやくおっぱいを見せてもらえる雑魚で、彼はただ服を持ち上げるだけで私を土下座させられる強者であると、ハッキリ示されるのだ。

 

 この性悪男は、私を心底舐めている。どれほどバカにされるか、分かったものではない。

 

 いや、でも、そんなプライドにこだわったら、一生に一度の機会を逃すかもしれない。

 男の子のおっぱいという最高のご褒美を、自分から捨てることになる。

 

 ここで尊厳と体面を守ったがために、一生男の子のおっぱいを見れずに生きることになったら――。

 

 ああ、無理だ。見たい。見なきゃ、後悔する。

 

 ――私は、ベッドの上で、両手を突きながら頭を下げた。

 

「お、おねがいっ、しますっ……。おとこ、のこ、にっ……」

 

 一言ごとに、自尊心が、ガリガリと削れていく。

 

 カァッッッッッ!!!!!!と、顔が熱くなるのを感じた。

 強烈な羞恥心が襲ってくる。血流がマグマになったかのように、体が熱くて堪らない。

 

 ――私、今土下座してる。おっぱいを見せてもらうために、土下座してる。

 

「は~や~く~(笑)♡」

 

「うッ……ぐッ……! ……男の子に相手にしてもらえない処女の私に、レオンさんのおっぱいを……見せてくださいっ……」

 

 魂と、尊厳を、捨てた。

 

 惨めで、泣きそうだ。恥ずかしさで、涙が込み上げる。

 

 顔を上げると――レオンは愉悦の表情で、私を見下ろしている。弱者を蔑む、嘲笑だった。

 

「ふふっ……(笑)♡ 男の子におっぱい見せてって土下座懇願するとか、終わってるね(笑)♡ ハクア(笑)♡」

 

 うるさいっ……! バカにするなあっ……! 

 

 マジで、心が焼け死ぬ。人生で感じてきた感情全ての合計よりも強い熱量の羞恥心が、私の心を焼き焦がしていく。

 

「仕方ないなあ(笑)♡ ……どうぞ(笑)♡」

 

 そして、レオンは思いっきり服をまくりあげた。

 

 ――おっぱいが、見えた。

 

 豊満に膨らんだ胸筋。圧倒的な大きさと質量を内に秘めた、肉感的な肌。胸の中心にある、ピンク色の乳首。

 

 わ~~~~~!!!!!

 

 男の子の、おっぱい!!!!!

 

 おっぱいだ!!!!!!

 

 えっっっっっっろ!!!!!

 

 凝視する。ガン見する。全ての力を眼神経に集中し、この光景を目に焼き付ける。

 

 人生で初めて見る、男の生おっぱいだ。途方もない感動があった。

 

 むっちり♡とした、硬そうな胸筋。汚れなき純白の肌。圧倒的な膨らみのせいで、卑猥な谷間ができあがっている。

 あまりにも煽情的な光景に、過去にないほど性欲が燃え上がる。

 

 よかった、と思ってしまった。土下座屈辱処女宣言懇願をしただけの価値は、あったのだ。

 

 *

 

 ハクアは目をギンッギンにして、僕の胸を凝視している。

 

 おそらく、ハクアにとってこの光景は、一生もののオ○ズになるだろう。

 これは、過言ではない。

 

 ここは異世界だ。当然、エロ本もなければ、AV動画もない。

 

 健全な思春期の青少年(青少女)たちは、ありあまる欲を発散するためのオ○ズを欠いている状態だ。

 

 本当に、接することができる『エロ』が皆無なのだ。

 

 最後の手段は――男娼を抱く。というのが普通だが、なんとこの国に限ってはそれすら叶わない。

 100年ほど前から、この国では男女平等政策が推し進められた。男性を劣位に置き、搾取するという状況を変えるべく、風俗業は禁止された。

 

 結果――この国は、風俗ゼロの国となった。

 

 もちろん非合法でやっているところもあるのかもしれないが、もしそんな所に行って捕まれば、『男に相手にされなくて闇風俗に手を出した負け犬犯罪者』の烙印を押される。

 生涯、男からは汚物扱いされ、女からも軽蔑され、社会からは爪弾きにされて、普通の幸せなど望めなくなるだろう。

 

 ――この国には、本当に風俗がない。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

 だからこそ、女にとって男とのS○Xは、喉から手が出るほど強く求めるものになる。

 

 あの見栄っ張りでプライドの高いハクアが、男のおっぱいを見るためだけに、土下座までするほど、こじらせてしまう環境――。

 ――流石に、可哀想だな、と思う。

 

 僕は、そのまま後ろに倒れ、仰向けに寝転がった。

 

 おっぱいをさらしたまま、手もだらんと脱力させ、無防備な状態になる。

 

「レオンさん……?」

 

「おっぱい、10秒だけ触っていいよ?」

 

「…………………………えっ」

 

 ハクアが固まる。状況を飲み込めず、硬直していた。

 

「はい、じゅ~う、きゅ~う、は~ち――」

 

「わ、わ~~~~!!!! 触ります! 触らせてくださいッ!」

 

 ハクアは必死で、僕の上に覆いかぶさってくる。

 そして、急かされるまま、僕のおっぱいを鷲掴みにした。

 

 硬さを堪能するように、五指をいっぱいに広げて、胸に押し付けてくる。

 

「うわ硬っ!!!!! えろッッッッ!!!!!!!!!」

 

「な~な、ろ~く、ご~お、よ~ん~」

 

 ハクアは必死で僕の胸をまさぐる。撫でつけ、押し付け、目いっぱい男の子の身体を味わう。

 

「はあッ……! はあッ……! ふぅッ……! ふぅッ……! ふぅッ……!!!」

 

 ハクアはケダモノのように息を荒くし、目をギンッギンに見開きながら、僕の胸を触り続ける。

 

「さ~ん、に~い、い~ち。はい、おしまい」

 

 僕はハクアの手首を掴んで持ち上げる。

 

「そ、そんなッ……⁉」

 

 心の底から残念そうな顔だった。口惜しそうな、名残惜しそうな、本当に悲しそうな表情だった。

 

「あ、あの、最初の3秒くらい触れなかったから、その分触らせてくれませんか……?」

 

「だめで~す♡」

 

「そん、なっ……!」

 

 僕はスルリとハクアの下から抜け、ベッドから降りる。

 

「楽しかったよ、ハクア」

 

「うぅッ~~~~~~!!!」

 

「あはは、そんな顔してもダメだよ、ハクア」

 

 僕はベッドの上に座ったままのハクアの頭を撫でる。金色の髪はさらさらで、心地いい。

 ハクアは陶然としたように、熱っぽい眼差しで僕を見つめている。

 

 僕は凄く満足していた。ハクアの生土下座が見れただけで、あの屈辱は晴れた。僕の胸を必死でまさぐっている様も、面白かった。

 

 うん、勝った、といっていいだろう。

 

 僕は最後に、ハクアの頭をぽんぽんと撫でて、終わりにする。

 

「またね、ハクア」

 

「あ、はい……」

 

 僕はハクアの部屋を出る。最後まで、ハクアは寂しそうな目をしていた。

 

 

 翌日。

 

 今日は、ハクアも僕も、それぞれお互いのグループでクエストに行く予定だ。

 

 ハクアは、例の後輩ギャル×2と、そのかれピ×2のパーティーだ。

 

 一方、僕のパーティーは――。

 

「今日もアゲアゲでいこ~!」

 

 ピアスバチバチ金髪ビキニアーマー陽キャギャル男と――。

 

「さっさと終わらして鍋パしようよ! 鍋パ!!!!!」

 

 ムキムキパワータイプ貞操観念ゆるゆるウサギ耳獣人男と――。

 

「夏なのに鍋パて(笑) アホじゃん(笑)」

 

 超イケメン超低身長弓使いショタエルフ。

 

 以上の3人に、僕を加えた4人パーティーである。

 

 前衛(剣士と盾役)が2人、後衛(弓兵と魔法使い)が2人なので、良いバランスだ。

 

 ちなみに、ビキニ男とショタエルフは恋人がいる。ウサ耳獣人はセフレが5人いるらしい。僕だけがフリーだ。

 

 クエストに出発する前に、ギルド会館内部に併設されている食堂で、軽めの朝食を取っていく流れになる。

 

「ねえねえレオンっち、なんか噂で聞いたんだけど、ハクアっちと最近イイ感じってマジ?」

 

「ん、マジだよ」

 

「わお!!!」

 

「えぇ⁉ ガセじゃないのか⁉ ホントに⁉」

 

「あのレオンも遂に、恋をする時が来たんだね……!」

 

 僕はずっと女性からの告白をフリ続けてきたという経歴があるので、この話はかなり面白い話題らしかった。

 

「ていうか、ハクアさんってカレシいると思ってたんだけど、フリーだったの?」

 

「あ、それな! ハクアっちって、絶対カレシ持ちの雰囲気だったっしょ! なんなら『元カレ10人くらいいますよ』的な感じっしょ!」

 

「分かる~! アイツ、私の直感ではめちゃめちゃヤリマンだよ?」

 

「ぶふっ……!!!!!!!(笑) ひっ、ひひっ……! あははははははははははっ!」

 

 僕は爆笑する。

 

 ハクアがヤリマンって……!(笑) ゴリゴリの処女だよあの人……!(笑)

 

「ま、まあまあ、ハクアはああ見えて、結構誠実な人だよ」

 

「「「へ~」」」

 

 どうやら、ハクアの演技はかなり上手いこといっているようだった。

 

 イケイケ陽キャギャルズの後輩を従えている上に、あの陽キャパーティーの中心人物なので、そういうイメージを持たれるのは当然。

 敬語なのも、Aランク冒険者という肩書きのせいで、『なんか強そうな雰囲気』の一部になっているらしい。

 

 本人が処女であることをひた隠し、必死でリア充の振る舞いをしているおかげで――無事に陽キャとして認知されているようだった。

 

「でも胸ぺたんこじゃん、アイツ*1

 

「それな~。全然惹かれないんだけど。えっちの時楽しくなさそ~」

 

「いやいや、僕の彼女もBカップしかないけど、えっちする時幸せだよ?」

 

 わぁ……すご……。

 

 年上のウサ耳獣人と、同い年のビキニ男はともかく、年下のショタエルフ君がそういうことしてるの、結構すごいな……。

 

 ていうか、ハクアも同じような環境なのに、よく非処女のフリバレないな……。まあ、そんなことしてるから、あそこまでこじらせるんだろうけど……。

 

 *

 

 昼過ぎ。

 

 私たちはクエスト地へと向かっていた。その最中――。

 

「ね~ね~かれピ~さっきのカフェいい雰囲気じゃなかった?」

 

「そうだね、今度2人だけで来たいな」

 

 後輩が王子様系かれピとイチャついていやがる。

 

 いや、別に羨ましくないし? もういつものことだから慣れてるし?

 

 ちなみに、彼ら彼女らに「処女のコイツにイチャラブを見せつけてやろう」みたいな悪意はない。

 だって、この4人は、私のことを陽キャリア充だと信じているから。こんなの「もちろんやったことある」と思ってるから。

 

「えっ、植物園ある~! 見てみて! なんか燃えてる薔薇見えるんだけど!」

 

「綺麗だな」

 

 後輩と俺様系かれピが、腕を組みながらそんなことを言ってやがる。

 ……羨ましくない。羨ましくないから!!!

 

「マジすごくない? みんな、帰り寄っていかない?」

 

 ふざけんな。カップルのダブルデートの中にいるお一人様の気持ちを考えろ。

 

「僕はいいよ」

 

「うちもオッケー! 師匠は?」

 

「構いませんが、私はカフェで時間を潰します。私がいてもお邪魔になるので、4人で楽しんできてください」

 

「え? いや、そんなことないよ? 師匠と一緒に見て回りたいな」

 

「実は私、ここ何回も来たことあるんです。もう見飽きてしまいました。私に遠慮せず楽しんできてください」

 

 そうなんですよ、来たことあるんですよ。小っちゃい頃、妹と2人でね……。

 

「あ、そうなの? じゃあ、分かった! うちらだけで行ってくる!」

 

「さすが師匠! かれピと来たの?」

 

「そうです。元カレが、花が好きだったので」

 

 嘘です。自分の立場を守るための、やむを得ない嘘です。

 

 ぜんぜん……惨めなんかじゃないです……。

 

 *

 

 そして、クエスト終了後。

 夕焼けの中、後輩たちは植物園でダブルデートをしている。一方私は、近くの喫茶店にいた。

 

 ていうか、戦闘後にデート行ける元気があるの、凄いな……。私だったらキツい。私が陰キャだからかもしれないけど、そんなバイタリティーはない。

 

 ――その時。

 

「きゃあああッ!!!」

 

 大通りから、悲鳴が聞こえてきた。私はすぐに店を飛び出す。

 

 私が見た光景は――100匹近い怪鳥の群れと、襲われる市民たちだった。

 

 怪鳥・アメジドリ。

 

 鶏冠(とさか)と羽根が、紫水晶(アメジスト)のような鉱物でできている鳥型魔獣だ。

 大陸を横断し、海を越えていくことで知られるが――どうやら、この都市で羽休めをしようと降りてきたらしい。

 

「リリヘルム流・二の太刀――はやての辻風(エアル・ウィンディオ)!」

 

 ――ガキィン!と、剣が跳ね返される。神速の一太刀は、鉱物の強度に負けた。

 

「硬ったッ……!」

 

 鉤爪を構え、こちらに突進してくる怪鳥。私はとっさに両手剣を構え、突進を受ける。

 

「ぐッ……!」

 

 ――重い。鉱物の分、見た目より重量と破壊力が高かった。私は吹き飛ばされたが、どうにか着地する。

 

「……リリヘルム流・一の太刀――月光太刀(ルナヴィリエ)!」

 

 距離を詰め、全力で魔力を回し――両手剣に魔力を集約する。そして、魔術と剣技の究極たる一太刀を放つ。

 

 私の一撃は鉱物すら粉砕し、怪鳥を斬り裂いた。

 

「はあッ……! きっつ……!」

 

 1体倒すだけで、ここまで骨が折れる。間違いなくBランク級の魔獣だ。それが100体。普通に、緊急レイド案件だ。

 

「師匠!」

 

「ハクア!」

 

 ダブルデートに興じていたリア充4人組も、異変に気付いて大通りに出てきた。直ぐに状況を飲み込み、戦い始める。

 

 でも、キツすぎる。これを100体は、本当にしんどいな……。

 

 *

 

「おーい大変だ! そこの冒険者たち!」

 

 クエスト後にのんびり夕食を取っていた僕らのところに、一人の青年が飛び込んで来た。

 

「大通りで怪鳥の群れが現れた! 助けてくれ!」

 

 僕らはすぐに武器を取って立ち上がる。お金を置いておき、「おつりはいらないです!」と告げて、大通りへ走っていく。

 

 そこでは――怪鳥の群れと、ハクアたちのパーティーが戦っていた。

 

「ハクア⁉」

 

「レオンさん⁉」

 

 僕はハクアたちパーティーに回復魔法(ヒール)強化魔法(エンチャント)を掛ける。

 

 ――駄目だ、焼け石に水だ。全員魔力を消耗しすぎてる。

 

「俺たちも行くぞ!」

 

「「了解!」」

 

 ビキニ男とウサ耳獣人が、怪鳥たちに斬り掛かる。ショタエルフと僕も援護する。

 

 ハクアたちの奮戦と、僕たちの助力もあり――なんとか、怪鳥をすべて討伐することに成功した。

 

 ハクアたちのグループは、全員フラフラだ。僕はハクアの肩を支えるように、彼女の隣に立つ。

 

「は、ハクア、だいじょうぶ?」

 

「え、ええ……おかげで、助かりました……」

 

 他のメンバーを見る。ウサ耳男が男子2人を抱え、ビキニ男とショタエルフ君は、ギャルズをそれぞれ介抱している。

 

「こっちの連中は、俺たちが家まで運ぶわ」

 

「じゃあ、ハクアは僕が送るよ。ちょうど家知ってるし」

 

「……そうなのか? じゃあ、ごゆっくり?」

 

 ウサ耳男は笑いながらそういった。何か含みのある言い方だった。

 

 馬車で、ハクアと共に彼女の家まで向かう。彼女の家に着くころには、すっかり夜も更けていた。

 

 *

 

 家の玄関をくぐる。私はレオンの肩を借りたまま、廊下を歩く。

 

「おつかれさま、ハクア」

 

「ぽよぽよぽよ……」

 

「もう限界みたいだね……」

 

 眠い。頭がぼーっとする。もう、疲れが限界だ。

 

「だいじょうぶ? おっぱい触る?」

 

「触ります!!!!!!!!!!!!」

 

 急に意識が覚醒した。

 

 最高すぎる、なんだこの男! 疲れた時におっぱい触らせてくれる男子とか実在したのか!

 レオンさん最高!!!!!!!!!! ハッピー~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!

 

 私の部屋に入る。レオンは戦闘服を脱いで――黒インナーだけになる。

 

「うわ……黒インナーえっろ……」

 

 私は、レオンの下着姿を凝視する。

 黒インナーが、マジで一番エロい。白も清楚系でいいけど、黒インナーがいちばん、女誘ってる感じがして、こう、えっちだ。

 

 レオンは自分で黒インナーをまくり上げて、胸を露わにする。

 

 おっぱい!!!!!!!!!!!

 

 おっぱいだ!!!!!!!!!!!

 

 透き通るような新雪の肌でありながら、豊満に膨らんだ胸筋。清楚とスケベの調和した、最高峰のえちちちおっぱいが、目の前にある。

 

 レオンは気恥ずかしそうに、うつむいている。

 

「ど、どうぞ……」

 

「ふぅッ……! ふぅッ……!」

 

 私はレオンの胸をガバっ!と鷲掴みにする。

 

 硬ぁ~~~~~~~~~~! 最高~~~~~~~~! 男、最高~~~~~~~~~~! Foooooooo!!!!!

 

「ふぅッ……! ふうッ……ふぅッ……!!」

 

 私は、鼻息を荒くし、本能のまま胸を触りまくる。

 

 そういえば――前回おっぱいを触った時、ひとつだけ心残りがあった。

 

 それは、乳首をいじれなかったことだ! 

 

 前回は掌で胸全体を触るだけだった。でも、どうせなら、乳首もいじりたい。

 

 私は押し付けていた手を一度離し、人差し指で、レオンの乳首をつついた。

 

「ひゃんっ……!」

 

「……え?」

 

 なんか、可愛い声が聞こえたような……。レオンの顔を見ると、彼は自分でも何が起こったのか分からないような顔で、自分の口元を手で覆っていた。

 

 私は、人差し指をかぎ爪のように曲げて、カリカリっと引っ掻いた。

 

「んんッ……⁉♡ んッ……!♡ ひゃッ……⁉♡」

 

 なにこのえっちな声!!!!!!!!!!!!

 

 興奮の炎が燃え上がる。やばい、やばい、エロすぎる。

 

 レオンはいやらしい声を漏らしながら、ビクビクっ!と体を震わせる。彼の顔は、どんどんと紅潮していく。

 

 私はハァハァと息を荒くしながら、レオンの乳首をカリカリっと攻め続ける。

 

「んッ……♡ やぁっ……!♡ らめっ……!♡」

 

 レオンは嬌声を上げる。まるで男性が情事のときに攻められているような、喘ぎ声。その声が本当に可愛くて、エロくて、たまらない。

 

「ふぅッ……! ふぅッ……! ふぅ~~~~~ッ……! その声、エロすぎっ! ホントにマ○コに響くっ!!!」

 

 レオンはうっすら涙目で、私を見つめる。そして、懇願するような目で――。

 

「ハクアっ、もう終わ――」

 

 私はレオンの言葉を遮るように、彼の両乳首を抓り上げた。

 

「んぁああああああああああっ!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡」

 

 レオンは、ひと際大きく喘いだ。

 

 レオンは腰が抜けたように、ラグマットに座り込む。――私を見上げるレオン。スカイブルーの瞳はキッ!と睨みつけてくる。

 

「このアホっ! えっち! 処女っ!」

 

「……もう、いっか」

 

 もう、いいや。襲おう。こんな媚び媚びの喘ぎ声出してるんだ。誘ってない訳ない。そうだ、誘ってるに違いない。

 

 ――私は、レオンをラグマットの上に押し倒した。

 

「レオンさんが……! レオンさんが悪いんですよ……!」

 

「ちょっ……⁉ ハクアっ……⁉」

 

 両手でレオンの両手首を掴み、バンザイの体勢のまま抑えつける。レオンはもがくが、拘束を解けない。

 男女の、力の差。男を組み伏せているという事実が、私の支配欲を昂らせる。

 

「ふぅッ!!!!! ふぅッ!!!!! はぁッはぁッ!!!!!」

 

「ちょっ、力強っ……! 離してっ……!」

 

 一瞬、疲れのせいか、興奮のせいか――視界がふらっと傾いた。途端、レオンの顔色が変わる。

 

「ハクア、鼻血!」

 

「……っ……ぁえ……?」

 

 私は鼻を抑える。赤い。血だ。

 

 そして、ふらふらとして、バタリと倒れた。

 

 *

 

 翌日――ハクアのパーティーは全員休みだった。無理もないだろう。

 

 僕らのパーティーは、今日も4人でクエストに行き、無事に帰ってきた。

 

 ロッカールームで、戦闘服から私服に着替える。ビキニ男、ウサ耳獣人、ショタエルフの3人も一緒だ。

 

 僕は戦闘服のボタンを外す。ショタエルフ君は僕の裸を見ながら――。

 

「相変わらず胸スゴいね、レオン」

 

「まあ、鍛えてるからね」

 

 ちょうど胸の話題が出たので、僕は昨日から気になっていたことを尋ねてみることにする。

 

「ね、ねえ、普通さ、乳首触られて感じる?」

 

「え?」

 

 ショタエルフ君は意外そうに目を丸くして、僕を見る。

 

「いやいや、女の人は感じるけど、男は乳首いじられてもほとんど感じないよ」

 

「じゃあ、乳首いじられて声出ることってある?」

 

「ないない(笑) そんな、処女の妄想じゃないんだから(笑) わざと喘いであげるとかしない限りは、声なんて出ないよ(笑)」

 

「…………」

 

 え、自然と声出ちゃうんですが……。

 

 僕の頭に浮かぶ、嫌な想像。もしや、僕の身体は――。

 

「レオン、まさかとは思うんだけど、乳首で声出るほど感じるの?」

 

「い、いや、か、感じないよ?」

 

「2人とも、レオンのこと捕まえて」

 

 ショタエルフの指示で、ビキニ男とウサ耳獣人が、僕の腕を掴んで拘束してくる。

 

「いやだっ! 離してっ!」

 

「ごめんね、レオン」

 

 そういって、ショタエルフ君は僕の両乳首を、人差し指で突っついた。

 

「んひゃあんッ!♡」

 

 ロッカールームに響く、喘ぎ声。

 

 ショタエルフ君は、信じられないものを見る目で、僕の胸を見つめている。

 

「レオン……感じやすすぎでしょ。処女の妄想の中の男じゃん……」

 

 嫌な予感が、当たってしまった。

 

 え、待って……。僕の身体、敏感(ザコ)すぎ……⁉

 

*1
この世界の貧乳女性=前世での低身長男性




 『レオン』

 性別:男性
 種族:ヒューマン
 容姿:ブロンドヘア、スカイブルーの瞳。1000年に1人の巨乳(胸筋が膨らんでいるという意味)
 職業:Bランク冒険者
 備考:めちゃめちゃ感じやすい体質であることが発覚した。

 『ハクア』

 性別:女性
 種族:ヒューマン
 容姿:金髪、翡翠色の瞳。ぺったんこ。
 職業:Aランク冒険者
 備考:初めて男子のおっぱいを触った。四六時中おっぱいのことが頭を離れなくなってしまった。

 『ルーシー』

 性別:女性
 種族:ヒューマン
 容姿:金髪、翡翠色の瞳。巨乳。
 職業:Aランク冒険者(別ギルド所属)
 備考:ハクアの妹。かつてハクアの好きだった男の子と恋人になった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。