ハクアが土下座し、強姦(強漢)未遂を謝罪する! それに対し、レオンは「デートしてくれれば許す」という条件を出した!
レオンとハクアは植物園デートをする! ハクアは初めてレオンと手を繋ごうとするが、寸前で考え直し、やめた!
その後、お揃いの服を買ったり、レオンがエロ下着を買ったり、一緒に夕食を食べたりして、最後にはハクアの家でお泊りする!
レオンは買ってきた下着で誘惑して、ハクアの性欲を煽りまくる!
実はハクアと初デートできたことが嬉しかったレオンと、そろそろ性欲が限界なハクア!
そして、夏が始まる!!!
いよいよ、夏本番だ。
クエストボード横の掲示板に、肝試し大会の告知ポスターが、大々的に掲示された。
僕は「もうそんな時期かぁ……」とつぶやいた。
このギルドでは、毎年、肝試し大会が行われる。夜に、皆でギルド長の所有する山に行って、決められたルートを通ってゴールを目指す。
そして、この肝試し大会は――なんと、二人一組のペアで参加する。
つまり、男女ペアを組みたくてソワソワする人たちが、たくさん出現するのである。
ギルド会館を見渡して見ると――偶然、ハクアの後輩ギャルと、そのかれピである俺様系イケメン男子が、目に入った。
「ねえねえ、今年の肝試し、うちとペア組んでくれる?」
「当たり前だろ」
「ぃやった~! しあわせ~! マジ愛してる~!」
早速、ペア組みが始まっていた。まあ、ギルド内に恋人がいる人は、もう勝ち組確定だろう。
あとは――残りの人たちが、どうなるか。女性だけのグループがチラッと目に入る。
なにやら「今年こそは――」「絶対男の子と参加してやるっ!」「もう女2人で肝試しは嫌だ……」「恨みっこなしだからな……!」「お互い男にフラれたら組もうよ」といった会話が聞こえてきた。
まあ、うん……男女ペアで参加したいよね……。
でも、難易度は高い。まず、このギルドには200人の冒険者がいる。女性が150人、男性が50人だ。
仮に男性全員が女性とペアを組んでも、単純に100人はあぶれる計算だ。
「おはようございます、レオンさん」
「おはよう、ハクア」
その時、ぼーっとポスターを見ていたら、ハクアに声を掛けられた。
妙にソワソワして、視線があっちこっちに行っている。
「あの、レオンさん。今日はソロクエストのご予定でしたよね? ちょうど2人で行きたいクエストがあるので、一緒に行きませんか?」
「うん、いいよ」
僕は了承する。ハクアからクエストに誘ってくるなんて、珍しい。
「ハクア、あのポスター見た?」
「え……? あ、ああ。もうそんな時期ですか、忘れていました」
大げさに瞳を見開くハクア。
若干棒読みだった。まるで今気づいたかのようにポスターを眺めている。
いや、嘘でしょ、絶対気付いてたでしょ。
僕らはとりあえずクエストの受付を済ませ、馬車に乗り込んでクエスト地へ出発した。
*
馬車の車内で、私とレオンは隣り合って座る。
「ね、ハクアは去年の肝試し大会、誰と参加したの?」
「運営側として参加しました。人手が足りていなかったので」
私はすました顔で、そう答えた。
「ああ、なるほど。男の子のパートナーが見付からなかったんだね(笑)」
「はい?????? 違いますが???? 本当に善意で運営を手伝っただけですが?????? その気になればペアを組んでくれる男子くらいいましたが??????」
「へぇ~誰?(笑)」
「だ、誰だっていいでしょう!!!」
私はムキになってそういった。
まあ、嘘です。男の子とペアを組んで参加できるなら参加してるに決まってます。
「確かにね~。後輩の2人はかれピとペア組んでるのに、自分だけ……ってキツいもんね。上手い逃げ道見つけたね」
「だから、ち、違いますし! 仕方なくですし!!!」
「後輩さんにも、ギルメンたちにも、陽キャリア充(笑)だと思われてるもんね(笑) 当日『あれ……パートナーさんは?』とか聞かれたらヤバいもんね(笑)」
「うぐッッッッ……!!!!!!!」
それは、私も去年想定したことだ。まあ、ギルド外にカレシがいることにすれば、それでいいのだが……とにかく、異性のパートナーを見つけられず、女性とペアで参加するのが嫌だった。そんな姿を、見られたくなかった。
「今年も運営側として参加するの?」
「……ま、まだ決めていません」
うつむき、考え込む。金色の髪が垂れて、カーテンのように視界を覆う。じっと膝を見つめて、黙り込む。
すると突然、レオンは私の手に、自分の手を重ねる。一瞬、ビクッとしてしまう。
さらに、彼は私の手の甲をさすっ♡さすっ♡と撫でる。
「……っ」
思わぬスキンシップに、身体が強張る。
うわぁッ……わぁッ……! う、嬉しいッ……!!!
こんなことで喜んじゃう自分が悔しいッ……!!!!! なに喜んでるのっ……!!!!!!!
「ね? 後輩さんたちと、ギルメンたちの前で、いいカッコさせてあげてようか?」
「…………えっ」
「僕とペア組まない?」
私は顔を上げる。私を覗き込んでくる、スカイブルーの瞳。ただ見ているだけで心が昂揚するような、絶世の美貌。
「……いいん、ですか?」
「もちろんだよ」
あ、ヤバい。口角が上がっちゃう。抑えられない。
レオンはさすっ♡さすっ♡と、私の手を撫でながら、話を続ける。
「でも、ひとつだけ、条件飲んでほしいな」
「じょ、条件……?」
一気に雲行きが怪しくなる。レオンは、笑っていた。
そう、この男は、悪魔のような男だ。『処女』を煽り、からかい、嘲笑するのが好きな、強者男性だ。
自分が、どれだけ勝ち組の美貌と、女好きのするナイスボディかを理解している。その上で、弱者女性を弄んで愉しんでいる。
あの事件を思い出す――。
――土下座しながら『男の子に相手にしてもらえない処女の私に、レオンさんのおっぱいを見せてください』って言えたら、見せてあげてもいいよ?
かつて突き付けられた、理不尽な要求。
劣等感に満たされ、自尊心をぐちゃぐちゃに破壊された、あの要求。
私は、誘惑に負け、屈辱処女宣言土下座懇願をしてしまったのだった。
恐怖を覚える。果たして、今回はどんな要求をされるのか――。
「前に買ったペアルックの服、一緒に着て参加してほしいな」
「………………………………分かりました」
やった~~~~~!!!!!!!!!
なにそれ!!!!!!!!!!!!!
さいこ~~~~~う!!!!!!!!
*
クエストを終えて、ギルド会館へ戻ってきた。僕は更衣室で私服に着替えて、帰ろうとしたところで――。
「れ、レオン!」
童顔ポニテ褐色美少女に呼び止められた。
彼女とは、何度か一緒にクエストに行ったこともある仲だ。スポーツマンっぽい印象なので、僕は心の中で『陸上部さん』と呼んでいた。
「どうしたの?」
「レオン! 私と肝試しのペア組んでくださいっ!」
陸上部さんは、そういって手を差し出してきた。
あ~こういうやつか~…………。
なんとも感慨深い。ただ、僕にはハクアがいる。
「ごめんね。実はもうハクアとペア組んでるんだ」
「……うわちゃ~! そっか~。ごめんね、レオン?」
「ううん、こっちこそごめんね。他の人誘ってあげて?」
「ん、りょーかい!」
「だいじょうぶ、もっといい男見つかるよ! 頑張って!」
「あははっ! サンキュー! じゃあまたね!」
「うん、ばいばい!」
この後、肝試し前日まで、僕はおよそ30人にペアを申し込まれた。
*
そして――肝試し当日。
私とレオンさんを含むギルドメンバーは、山に来ていた。
「じゃあ、予め配ったクジの順番通り行くぞ~。1番のペア、スタート!」
一組目のペアが山に入っていく。その間、仮設の待機所で、雑談したりキャンプファイヤーしたり、思い思いに時間を過ごしている。
私とレオンはイスに座って待っている。キャンプファイヤーのおかげで、夜なのにすごく明るい。
隣に座るレオンは、炎に照らされ、ブロンドヘアが赤く輝いている。橙色に染まったスカイブルーの瞳。夜だからこそ神秘的で――美しかった。
この人、綺麗過ぎる……。
「嬉しそうだね、ハクア」
レオンは、悪戯っぽい笑みを浮かべながら、私の顔を覗き込んでくる。
「い、いえ、別に。普通ですが?」
「素直に喜びなよ~(笑)♡ えいえい(笑)♡」
レオンは私の腕をちょんちょんと突っつく。あぁっ! やめて! 口角上がっちゃうっ!
私はずっとニマニマを堪えきれなかった。
だって、ギルド1の美少年をパートナーにして参加しているのだ。嬉しくない訳がなかった。
そして、私たちは
なんと、私とレオンさんは、お揃いの柄の青Tシャツを着ているのだ。
やった~~~~~~~!!!!!!!!
男の子と、ペアルック~~~!!!!!
嬉しいぃいいいいいい~~~~!!!!
そして、そんな私たちを見る女性たちは――「クソが」「いいなぁ……」「帰りてぇ……」「うらやまじぃッ……」「リア充と非リアの可視化……悪夢の公開処刑じゃんこんなの……」「陽キャくたばれ……」「なんかこう……世界とか滅ばないかな」と、呪いと怨嗟の混じる言葉を漏らしていた。
じとっとした、妬みの眼差し。不謹慎ながら――ちょっと誇らしくて、変な昂揚を覚えてしまう。
その時、私の後輩たちのペアが近付いてきた。
「うわ~~~!!!! 師匠ペアルックだ~~~!!!! ラブラブ~~~~!!!!!」
「あ、どうも……」
ヤバい、めっっちゃ嬉しい。楽しい。後輩たちにキラキラした眼差しを向けられることに、テンションが上がってしまう。
「レオンっちたち、見せつけてくれるじゃん~~~~!!!!」
「でしょでしょ~! ハクアがどうしてもペアルックにしたいって聞かなくてさ~!」
「嘘言わないでください!!!!! レオンさんから言ってきたんじゃないですか!」
あんまり絡みない筈なのに、レオンと後輩たちは仲良さそうだった。陽キャのコミュ力すごいな……。
「あ、うちらそろそろ順番だ! お先~!」
「いってらっしゃ~い!」
後輩たちカップルが去っていく。相変わらず、いつも嵐みたいな人たちだ。
*
私たちの番が来た。定められたルートを進んでいく。
傾斜はほとんどなく、平らな道を進むだけだ。その道中で、運営側の仕掛け人が色々なギミックで驚かせてくる。
道中、鬼火*1が飛んできたり、お化けの仮装をしたギルメンが横切ったりした。
まあ、子ども騙しだ。こんなので怖がる人なんて、いるわけが――。
「……」
なんか、隣の人がぷるぷると震えているんですが。
「レオンさん?」
「な、なに?」
スカイブルーの瞳は、涙が溜まってうるうると潤んでいる。
「もしかして、怖いんですか?」
「は?????? 怖くないけど????? ぜんぜんへーきだし??? 余裕だけど?????」
なんか、急に小物みたいにイキり始めた。
あれ……? なんか、全然怖くなくなってきた。さっきの妖艶さと危うさを孕んだ男は一体どこに……?
「きゃあああああああああああああああああッ!」
草むらの中から這い出てきたお化け*2に、レオンが甲高い悲鳴を上げた。
そんなこんなで、半分を過ぎたあたりから――。
「っ……ぐすっ……」
レオンが、半泣きになり始めた。
え……ま、マジ……?
「……その、僕っ、お化けとか苦手でっ……去年の肝試しもサボったんだ……」
「なにしてるんですか貴方」
チラッと、レオンの手に目が行く。
思い出すのは、前回の植物園デート。私は、彼と手を繋ごうとして――やめた。結局、私からレオンに手を繋いだことはない。
だって、この男に、私への想いなんてないから。ただ、遊ばれているだけ。
なのに私だけ本気にして、熱を上げて、彼との距離を縮めたがるなんて、絶対にダメだ。そんなこと、してはいけない。けど――。
「…………」
私は緊張を飲み込む。手が震える。それでも、勇気を振りしっぼって――。
私は、レオンの手を握った。しかも、恋人繋ぎだ。
レオンは目を見開いた。
そして、彼は黙り込んだまま、恥ずかしそうにうつむきつつ、ぎゅっと握り返してくる。
レオンの耳が、赤い。
可愛いぃ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!
レオンが照れている。という事実に、胸が高鳴る。
同時に、レオンを照れさせている、という事実を認識して、気が大きくなる。なんだか、自分が恋愛経験豊富な百戦錬磨の陽キャな気がしてくる。
「大丈夫ですよ、何が来ても私が守ってあげますから」
「う、うん……!」
うわ~~~~~~! 楽し~~~~~~~!!! 私、完全に陽キャリア充だ~~~~~!!!!!
これ明日冷静になった時に思い出して死にたくなるような気もするけど関係ねぇ~~~~~~~!!!!!!!!
「ねえ、ハクア」
「なんですか?」
「手汗すごいね(笑)」
「なッ!?!?!?!?!?」
「あははっ! 顔真っ赤~!」
「いや、それは卑怯ですよ!」
意識し始めた途端、恥ずかしさで体温が上がって、余計に手汗が分泌される。
「あはははっ(笑) びしょびしょ~(笑)」
「うぅッ……!」
「はい、僕の勝ち~(笑)♡ ハクアみたいな恋愛経験ゼロ人間が僕に勝つなんて百年早い~(笑)♡」
ああ、そうだった。うん、この男は、こういう男だった。
……でも、こんな男が相手なのに。馬鹿にされてるって分かってるのに。
この状況を、喜んでしまっている私がいる。
男の子と手を繋いでいる。男の子の素肌と、触れ合っている。人肌の熱が伝わってくる。……なんか、これもう、S○Xじゃない?
あ~~~!!!
悔しいのに嬉しい~~~~!!!!!
私は負けたような気分で歩いていく。結局、この後ゴールに着くまでからかわれ続けた。
*
肝試し大会から、1週間後のこと。
僕たちのパーティー*3は、ハクアの後輩たち*4から、海に誘われた。
「ね、みんなで海行かない? ひと夏の思い出、作りにいっちゃおうよ!」
僕以外の3人は、即決だった。
ビキニ男が「いいね! 行こーよ! 俺らも他の人誘っていい?」というと、「もちろん! 人多い方が楽しいっしょ!と返ってくる。もう行く気満々のようだ。
僕はハクアの後輩に尋ねる。
「それ、ハクアも来るの?」
「『行けたら行きます』って言ってた!!!」
それ来ないやつだよ。う~~~~ん。まあ、ハクアからしたら行きたくないだろうなあ。
陽キャカップルだらけの中に、お一人様っていうのは、キツいもんなあ……。
「レオンっちはどうするの?」
「ハクアが行くなら行く」
「おっけ! それなら師匠も来ると思う!」
……だといいけどなあ。陰キャは外出とか嫌いだからな……。まして陽キャリア充の海水浴に来てくれるかは、ちょっと怪しいと思うな……。
*
僕はクエスト帰りに、ハクアと2人になる時間を作って、食堂で直接話してみた。
「ぅぅううううう~~~~~~ん………………」
ハクアは悲喜入り混じる表情をしていた。「めんどくせえ行きたくねえ」という気持ちと「男の子と海行きたい」という気持ちが戦っているのだろうか。
「でも、私が行ったところで楽しめるとは思えません。端っこで座ってて『なんでアイツ来たの?』という冷たい視線を浴びる気しかしません」
「僕が一緒にいるから大丈夫だよ」
「う~ん……」
ハクアは渋い顔で、ちびちびとお茶を飲んでいる。
「ハクアは僕の水着姿、見たくないの?」
「ぶほっ!!!!!」
ハクアはお茶を噴き出した。慌ててテーブルを拭きながら――。
「こ、こんなところで何を言ってるんですか……!?」
「どうなの?」
ハクアは黙り込む。今絶対僕の水着姿想像してるんだろうな……。
「………………仕方ありませんね、行きます」
「うん、やった!」
すると、ハクアは視線を逸らしながら、聞いてもないのに早口で弁明し始める。
「べ、別に貴方の水着姿が見たいからではありませんからね。私もひと夏の思い出というのものを体験してみたいだけです」
「はいはい」
「ほ、本当ですからね!」
「うん、ところでハクアは僕に何色の水着着てほしい?」
「ぶはっ!!!!!」
ハクアは再びお茶を噴き出した。
*
こうして、海へ行くことが決まった訳だが――思わぬ参加者が現れた。
「私たちのグループも海行くことにしたんだ! よろしくね!」
そう言ってきたのは、肝試しのペアを申し込んで来た、童顔ポニテ美少女――陸上部さんだ。
えぇ~~~~!!!!!!
これ明らかに僕狙いだよね!?!?!?
僕もうハクア誘っちゃってるんですけど!!!
だ、大丈夫かな……?
流石に「来ないで」とは言えず、僕は「そうなんだ! 楽しもうね!」と答えた。
陸上部さんはいい笑顔を浮かべる。楽しみにしているようだった。うぅ……なんかごめんね……。
*
そして、海水浴当日。
なんと、総勢30人のメンバーで、僕らは海に来ていた。僕ら一行は、まず予約しておいた宿にチェックインし、荷物を置いていく。
ちなみに、2人部屋×15室だ。女性だけのグループと、男性だけのグループは、あっさり部屋分けを決めて入っていく。
だが、ハクアたちのような、奇数とか男女混合のグループは、そうもいかない。
ハクア、後輩ギャル×2、そのかれピ×2だ。どう分けても、ひとりあぶれて、他の人と同部屋になることになる。
ちなみに、僕らのグループも同じだ。
普段は4人パーティー*5で組むことが多いのだが、大~中規模クエストの時は他の3人パーティーを加えて7人行動をしていたのだ。
今回はその7人パーティーで来ているため、1人余ってしまうわけで――。
「じゃ、僕が余るから、みんなは部屋行ってていいよ~」
そういうと、みんなは「ありがとう~」と言いながら2人組に分かれて部屋へ入っていく。
「お~いハクア~、僕と部屋一緒でいいよね?」
「えっ」
「んじゃ、それでいこ~!」
「えっえっ」
状況に置いて行かれているハクア。後輩カップル×2は、部屋に入っていく。そのペアの別れ方は、もちろん言うまでもない。
残ったのは、僕とハクアだけだ。
「行こうよ、ハクア」
「えっ……えっ……?」
ハクアは困惑しながらも、頭では既に状況を理解しているらしく、口角がぴくぴくっと上がっている。
『男の子と2人部屋』という僥倖に対する喜びを隠しきれていない。
「あ、それとも処女のハクアは、男の子と同じ部屋だと緊張しちゃって眠れない?(笑)♡」
「……ッ! ぐッ……!」
「処女には荷が重かったのかな?(笑)♡ 勝手に決めちゃってごめんね?(笑)♡」
「ぐぅッ…………!!! コイツッ…………!!!!」
僕とハクアは部屋に入る。海が一望できる部屋だ。大きなベッドが2つ並んでいる。
僕らは荷物を置く。そして、これから海に向かうため、水着に着替える訳だが――。
*
私は着替えようとして、ビシッと固まった。
え、同部屋ってことは……。チラッとレオンを見る。すると、レオンと目が合った。
彼はニヤッと笑って――。
「えっち~(笑)♡ 着替え、見たいの?(笑)♡」
「はっ……はあッ!?!?!?!? 興味ありませんが!?」
見たいに決まってるでしょうが!!!
「だめだよ?(笑)♡ あっち向いててね?(笑)♡」
「もっ、勿論です!」
くそぉおおおおおおおおおおおッ! ダメかあああああああああああああッ!
レオンさんなら見せてくれるかもって思ったのにぃいいいいいいいいいッ!
私はレオンに背を向けて、水着に着替え始める。背後から、しゅるしゅると衣擦れの音だけが聞こえてくる。
今、私の後ろで、レオンが服を脱いでいる。――ごくり、と唾を飲み込む。
興奮を抑えながら着替えていると、ぱさっ、と私の足元に何かが落ちた。
「え……?」
黒いレースのパンツだ。
「あ、ごめん、間違えてそっちに落としちゃった~(笑)♡」
頭が、状況を理解する。今パンツを脱いだということは、すぐ後ろには裸のレオンがいるわけで――。
ビキッ、と理性にヒビの入る音がした。興奮して身体が熱くなり、下腹部に熱を帯びていく。
み、見たいッッッ!!! 後ろ振り向きたいッッッ!!!
「こっち見ちゃだめだよ~(笑)♡ ハクア~(笑)♡」
「ぐぅううううううううッッッッッッ!!!!!!!!!」
な、なにこれッ……! すごい興奮するッ……! 見たぃいいいいいいいッ!
私は必死で、後ろを見たくなる誘惑に耐えながら着替えた。ただ着替えただけなのに、ぜぇはぁと呼吸が荒い。
「着替え終わったよ~」
私は振り向く。そこにいたのは――神々の作った、美の最高傑作だった。
白ビキニだった。胸元を覆う、ひらひらとしたベール付きの水着。
隆々と膨らんだ、溢れんばかりの胸筋を、水着が覆っている。乳首と南半球だけを隠し――スケベすぎる胸元の谷間が、はっきりとあらわになっている。
下は、股間部だけを覆う、逆三角形の水着。筋肉質ながら、美しい脚が伸びている。頬擦りしたくなるようなむっっっちり♡とした太ももだ。
女の欲望をすべて詰め込んで作った裸夫像を、そのまま現実に受肉させたような、豊満な肉体だった。
私は胸と股間を、交互に、舐め回すように見てしまう。
「ハクア、見すぎ~(笑)♡」
「……ッ!」
「すけべ~(笑)♡ へんた~い(笑)♡ 男の裸見たことない処女~(笑)♡」
「……ッ! このッ……!」
言われ放題でも、全く目が離せない。このドスケベエロボディを、1秒でも長く眺めていたいという欲望に支配されていた。
レオンはバッグから、なにかを取り出した。透明の液体が入ったボトル――日焼け止めだ。
レオンはにやっ♡と笑って――。
「ねえハクア、日焼け止め塗ってくれる?」
「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
なッ!? えッ!? ホントに言ってる!?
「い、いいいいい、いいんですか!?!?」
「キョドりすぎ(笑)♡ 塗らなきゃビーチ出れないもん(笑)♡ おねがいハクア(笑)♡」
レオンから日焼け止めを受け取る。彼はベッドにうつ伏せになった。
ごくり、と唾を飲み込む。
い、いいんだよね!?!? お願いされたんだから、さ、触ってもいいんだよね!?!?
私は彼の隣に座った。ボトルのフタを開けて、日焼け止め液を手に出す。
「すぐ付けちゃだめだよ? 人肌で温めてから付けてね?」
「あ、そ、そうなんですね」
「処女は知らないに決まってるよね?(笑)♡ ごめんね?(笑)♡」
「こいっつッッッッッ…………!!!!!」
ば、バカにしやがってッ!!!!!!!!
日焼け止め液を温めている間――レオンと目が合う。処女を嘲る眼差し、オドオドする処女を馬鹿にして楽しむ笑みだった。
日焼け止め液が充分に温まってから、私はレオンの身体に手を伸ばした。
心臓がバクバクいっている。時間が、ゆっくりと流れているような気がした。
――そして、私はレオンの背中に触れた。
硬ぁ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
お、男の子の身体だッッッ!!!!!
液を広げるように、背中へ塗っていく。ぬめる手で背筋を撫で回して――男の硬さを感じる。
す、すごいッ……これほんとに凄いッ……!!!
身体の後ろ側を塗り終わり、レオンは仰向けになった。エロ過ぎる胸の谷間に、目が行ってしまう。そこから、目が離せない。
再び日焼け止め液を出して、温めて――お腹から塗り始める。
硬ったぁ~~~~~~~~~~!!!!!
お腹、ヘソ、肩、二の腕、太もも、すね、足の甲と足裏。レオンの全身に触れ、その感触を楽しむ。興奮しすぎて、呼吸が荒い。
こんなに僥倖なのに、まだ、足りなく感じてしまう。――おっぱいも触りたいッッッ!!!!!
そんな私の想いを見透かしたように、レオンは目を細めた。
「水着も多少ズレるから、水着の中も塗っておかなきゃね?」
「……えっ!?!?!?!? ま、マジですか!?!?!?」
「うん、マジ」
心臓が爆発しそうなくらい、バクバクいっている。
――私は、ゆっくりと、レオンさんの水着の中に手を突っ込んだ。
ふわぁ………………♡ 硬った…………えっろ…………♡
私は夢中で、胸を撫で回した。
「ふぅッ……! ふぅッ……ふぅッ……!」
もう、鼻息が荒くなっているのも、興奮しているのも隠す余裕がないくらい、私は夢中でおっぱいを触る。
その時――。
「っ……んっ♡」
乳首を押しつぶすように擦ってしまった時、レオンが声をあげた。もう一度、体重を乗せるように、乳首を潰しながら手を動かす。
「ハクア、そこだめっ……♡」
――そう、レオンは、乳首が弱い。だから、乳首をカリカリっと掻いてやると――。
「んっ……♡ ッ……♡」
耳まで真っ赤だった。手で口を覆い、懸命に声を抑えている。
やっば…………えっろ…………。
乳首をぞりぃっ!と抓り上げる。レオンの身体がビクッ!と海老反りに跳ねる。
「んやぁッ……!♡」
ひと際大きな嬌声が漏れる。マ○コに響く、えっちな喘ぎ声だ。
「ほらほら(笑) どうしたんですかレオンさん?(笑)」
「んぁッ!♡ こっのッ……! 調子に乗って……! 処女の癖にッ!」
「その処女のテクニックであんあん喘いで感じてるザコはどこの誰ですか?」
「うるさ――やあッ!♡ んんッ!♡ ああッ!♡」
レオンから、くたっと力が抜ける。
絶世の美少年が、水着姿で寝転がっている。頬は紅潮し、息は乱れている。私は彼の姿を見ながら、ごくりと唾を飲んだ。
私は向きと姿勢を変え、レオンの上に跨る。
「こっ、これは日焼け止めを塗るだけですからねっ! じっとしていてくださいねっ!」
「そこはもう塗ったでしょっ! 変態っ!」
「そこってどこですか? ちゃ、ちゃんと言ってくれないと分かりませんよっ!」
「こんのッ……! あッ!♡」
レオンの顔は赤くなっていて、涙目で私を睨み付ける。が、乳首を抓ってあげると、すぐに気持ちよさそうな声を上げる。
「……ち、ちくびっ!♡ もう、ちくびいじめるのやめてッ!♡」
――そのえっちな懇願に、私の理性はプツンと切れた。
私はレオンの水着を剥ぎ取った。
「ひゃあッ!?!?!?!?!?」
おっぱいがさらされる。レオンはすぐに腕で隠したが、その姿が余計私の情欲を煽る。私は彼の腕を掴み、バンザイの姿勢になるように拘束する。
おっぱいを丸出しにされたレオンの顔は、真っ赤だった。
「待っ……!」
もう止まれない。私の中の
「なんでこんなの我慢しなきゃいけないんですか!? 誘惑するだけして被害者ぶらないでくださいッ!」
「ちょっ……! 待ってハクア! この前の強
「強
「めちゃくちゃだこの人!!!!!!!」
レオンは顔を真っ赤にして、そう叫んだ。その時――。
「おーい、師匠そろそろ海行こ~……って、え?」
後輩ギャル×2と、そのかれピ×2が、ドアを開けた。
レオンは上裸で、透明な液まみれな身体。真っ赤になった顔と、はぁはぁと荒い息。
そして、そんな彼に馬乗りになっている私。
客観的に見て、この状況は――。
「お、お邪魔しました~」
私とレオンは、慌てて「違う!!!」と叫んで追い掛けた。
*
誤解も解けて、6人でビーチへと向かう。
レオンは私の方を睨みながら、私だけに聞こえるように小声で「もう二度とおっぱい触らせないから」といった。
「そ、そんな……!」
「だって乳首ばっかりいじるんだもん……!」
「じ、自重しますから……! 乳首はほどほどにしますからおっぱいは触らせてください……!」
「…………ちょっとだけだよ?」
いいの!?!?!?!?!?!?!?!?!?
なんか許された。ありがとう……!
そして、ビーチにたどり着く。天気は快晴。太陽がギンギンに輝いて、海と砂浜を照らしている。
すると「うおおッ……」という感動の声が、女性陣から上がった。
彼女たちの視線は、もちろんレオンに向けられている。これだけの巨乳だ。エロい目で見てしまうのは当たり前だし、私もさっき理性を失いかけたが――。
なんか、嫌だな。他の女がレオンさんをエロい目で見てるの。
「…………え?」
私は、自分に驚いた。いや、なんで嫌なの?
他の男がエロい目で見られていても、何も感じないはずだ。でも、レオンが性的な目で見られるのは、なぜか不快感があった。
なんで? 私、まさか、レオンさんのことが……いや、まさか。そんなこと、あるわけない。
「ハクア~! 遊ぼう~!」
「……はい!」
私たちは、海水浴を楽しんだ。ビーチバレーや、スイカ割りをして、海を満喫した。
結構、ちゃんと楽しめた。純粋に、来てよかったと思った。
日も暗くなってきて――「そろそろ宿戻ろうぜ~」と誰かが言った。
いや、マジで楽しかった……もうちょっと遊びたいな……。
まあ、キャラ的に、私がそんなことをいうワケにもいかない。私は真面目なクールガールなのだ。
各々、宿に戻っていく。その最中――レオンと、ポニテの女の子が何か話していた。海風のせいで、声が聞き取れない。
「どしたの? 師匠~?」
「あ、いえ、なんでもありません」
私は後輩たちと共に宿に戻った。豪華な夕食を食べ、部屋に戻ってからは、いつメン*6にレオンを加えた6人で、トランプゲームをして遊んだ。
楽しい……。最高だ……。凄いな……これ、私が夢見た青春そのものだ……。
「僕、ちょっと飲み物買ってくるね」
そういって、レオンは途中で出て行った。しばらくいつメンでトランプゲームに興じていると――。
「……!?」
窓の外に、レオンとポニテ女子が、2人で海の方へ歩いていくのが見えた。
「どうしたの? 師匠?」
「…………」
「おーい、師匠?」
「……すみません、私もちょっと抜けます!」
私は走り出した。部屋を出て、宿を飛び出し、2人の歩いて行った方へ向かう。
すぐに、彼らの後ろ姿が見えた。私は、慎重に彼らの後を尾けていった。
2人は、砂浜へと出ていく。私は堤防の消波ブロックに隠れ、2人の様子をうかがう。
「ちょっとこれ、砂でおっぱい作った人誰?(笑)」
「あはははっ! なにこれ!」
レオンとポニテ女子は、楽しそうに談笑している。
ズキン、と胸が締め付けられるような痛みが走った。
……なに、これ。嫉妬? いや、そんなわけない。だって、レオンさんが誰と仲良くしていようと、私には関係ないはずなのに……。
「……ねえ、レオン」
そして、彼らは波打ち際で向かい合った。
ポニテ女子の方は真剣な面持ちだった。涼やかな海風が、夜の砂浜に吹いた。
「私、レオンのことが、好き! 付き合ってください!」
ポニテ女子が、告白した。
心臓が跳ねる。何か取り返しのつかない失敗に気付いて青ざめた時のような、嫌な感覚に襲われる。
「…………。僕………………が……から」
レオンの返事は、さざ波と風に掻き消されて、聞こえなかった。
フラッシュバックしたのは、かつての光景。前のギルドにいた時の、人生最大の黒歴史であり絶望。
――実は、僕たち、付き合ってるんだ。
――驚かせちゃってごめんね、お姉ちゃん!
好きだった男の子と、妹が、恋人であることを報告してきたあの瞬間。
痛い。
……嫌だ。レオンが、私以外の女のものになるのが、嫌だ。
苦しい。なにこれ、嫌だ、いやだ、いやだ……!
「そっっっかぁあ~~~~~~~~~!!!!!!!!」
ポニテ女子が、長い息を吐きながら、そう叫んだ。
「うわあああん! ちくしょうッ! でも分かってた! 悔しいけど、聞いてくれてありがとう、レオン!」
「……うん。でも、本当に気持ちは嬉しいよ。ごめんね?」
「いいのいいの! こっちこそごめん!」
レオンとポニテ女子は、明るく笑っていた。
でも、会話の文脈的に、どうやら告白は断ったようだった。
私はどっと脱力して、消波ブロックに背を預けた。汗だらけのシャツが、背中とブロックにへばりつく。
……なんで、ホッとしてるんだろう。
「くぅぅううう~やっぱ可愛いな~ビキニも超似合ってたし」
「なになに? もしかして体目的だった?」
「なっ……!? ち、違うよ! 体も目的だったんだよ!」
「正直だね!?」
もやっとした不快感。
まただ。また、凄い不快感が胸に湧き上がる。他の男がエロい目で見られていようと平気なのに、レオンが性的な目で見られるのは、すごく不愉快だった。
「レオン相手にスケベな目で見ないなんて絶対無理だよ! 女なら絶対スケベな目で見ちゃうよ! 潔く正直に言うのがせめてもの誠実さだよ!」
それは同感だ。あの巨乳をエロい目で見ないなんて、女には不可能だ。
レオンとポニテ女子はちょっと話してから、ポニテ女子だけ宿に戻っていった。
レオンも、少しして、波打ち際からこっちへ歩いてくる。……あれ? なんか、こっちに向かって歩いてきてない……?
い、いや、偶然だ。じっとしてればバレな――。
「……変態覗き魔さんみ~っけ(笑)♡」
私はびくぅッと飛び跳ねた。レオンは私を見下ろしている。夜闇と月影のせいで、表情は見えない。
「す、すみませんでした。告白であることに気付いた時点で、立ち去るべきでした」
「いいよ、そのかわり……」
レオンは懐から何かを取り出した。2本の、線香花火だった。
「これ、やろう?」
「え……? えぇ、はい……」
なんだこれ。なんで線香花火やることになってるんだろう。
私はレオンと共に、消波ブロックに座る。2人で海の方を向いて、線香花火を持つ。
2人の線香花火をくっつけて、レオンが同時に炎魔法で火をつける。
一瞬だけ炎が出て、着火する。暗闇の中に、ぷっくりとした火の玉ができた。
私は、ため息まじりに愚痴のような不平を吐き出す。
「中身はこんな性悪なのに、どうしてみんな引っ掛かってしまうんでしょうか……。これ以上被害者が増える前に、貴方の本性は白日の下に晒されるべきだと思います」
「やだなあ、被害者だなんて。僕がいろんな女の子にちょっかい掛けて遊んでるみたいじゃん」
「……違うんですか?」
「違うよ。僕、こう見えて一途だよ? ハクア一筋だよ?」
その言葉に、ドキッとすることはない。
ふふん、処女を舐めるなよ。もうお前の本性は分かってるんだ。いちいち心を乱されるものか。
「だから、安心してよ」
レオンが座り直して、距離を詰めてきた。肩と肩が当たる。思わず、線香花火が揺れた。バチバチっと、火花が散る。
私は、顔を上げてしまう。すぐ隣にいるレオンを見てしまう。
夏の匂いだ。潮騒のざぁっ……という音、頬を撫でる涼やかな海風。真っ黒な夜空に、光る星々。
「僕の餌食になるのは、ハクアだけだよ♡」
――レオンは、美しかった。
銀色の月光を吸い込んで、ブロンドヘアがきらきらと輝く。まるで、目に見えない小さな妖精でも帯同しているかのように、ほのかな光を纏っている。
月光に潤んだスカイブルーの瞳。目が合う。私を見て、「えへへっ」と笑った。
――心臓が握り潰されるような勢いで、ドクンと脈打つ。
可愛いっ……!!!!!!!!!!!!!
バチバチバチッ!と、火花が咲き乱れる。勢いよく火花が散り、松葉のように燃えて弾ける。
同時に――恐怖を覚えた。
理性と本能が、全く同じ警鐘を鳴らしている。
――この男と関係を持てば、破滅する、と。
魔性の男。
彼と関係を持った5年後の景色を幻視する。そこには、「もう飽きたよ、バイバイ」と去っていくレオンと、彼の心を繋ぎとめるため、家財をすべて売り払って貢ごうとする私の姿があった。
「……う、ぇっ……」
グ、グロいッ……! これはキツいッ……!
私はうつむき、線香花火を眺める。弱弱しく、柳のように、火花は細く垂れ下がっている。
嫌だ、破滅したくない。
破滅したく、ない、のに……!
レオンと肩が触れ合う。彼は、うつむいた私の顔を覗き込んでくる。スカイブルーの瞳が、私を見つめる。
「来年も、また来ようね?」
甘く蕩けるような声は、私の心に侵入してくるように、理性と本能を鈍らせる。
恐怖を感じながらも――私は、首を縦に振ってしまった。
自分が、自分でなくなっていく感覚。いつか、一種の洗脳状態のごとく、自分の心を占める全てがレオンで満たされてしまう日が来るのではないか。
壊される。私の、人生が。価値観が。ひとりの男の子に、狂わされる。
――線香花火の玉が、ぽとりと落ちた。
果たして、来年――私は、正常な精神のまま、ここにいるのだろうか。
『レオン』
性別:男性
種族:ヒューマン
容姿:ブロンドヘア、スカイブルーの瞳。1000年に1人の巨乳(胸筋が膨らんでいるという意味)
職業:Bランク冒険者
備考:感じやす過ぎる体質について、本気で悩んでいる。
『ハクア』
性別:女性
種族:ヒューマン
容姿:金髪、翡翠色の瞳。ぺったんこ。
職業:Aランク冒険者
備考:そろそろ沼に落ちているような感覚がありつつも、レオンを拒めない自分に恐怖を覚えている。
『ルーシー』
性別:女性
種族:ヒューマン
容姿:金髪、翡翠色の瞳。巨乳。
職業:Aランク冒険者(別ギルド所属)
備考:ハクアの妹。かつてハクアの好きだった男の子と恋人になった。