※この作品はR-18です。

アマーリエ義姉さん 〜あてがい女の手ほどき〜   作:時田士郎

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パウルの結婚式は特に波乱なく終わった。『クルトの被害者がどこにいるか分からないので顔を晒さない方がいい』と言われ、アマーリエは裏方として台所にいた。その為に、会場に来ていた筈のヴェルの顔を見る事もなかった。お茶を淹れて、料理を手伝って、皿洗いをしてる間に式は終わっていたのだ。

宴席が終わり、主だった来賓を見送ると疲れ切った家族が台所に集まって来た。王都から訪れたヘルムート夫妻とエーリッヒ夫妻は、既にヴェルの瞬間移動で送られて行った。

後に残ったのはパウルの一家とアルトゥルとヨハンナ夫妻だった。そして領地が隣にあるヘルマンとマルレーネ夫婦の姿もそこにある。会場は使用人が総出で後片付けをしている。領民に手伝いも頼んでいるので、そちらはもう大丈夫な筈だった。

アマーリエはそっとマテ茶を入れて回った。王都とは来客者がほぼ異なり、来客は連日の結婚式という訳ではない。召使は各家の使用人が中心なので特に人材は被ってはいないが、応対するバウマイスター家側は連日の式典なので流石に疲れが溜まっているようだ。特にアルトゥルとヨハンナが疲れた顔色をしている。慣れない貴族の来訪者の対応が続いて疲労したのだろう。

ただ貴族の宴席は1週間続く事もあるし、瞬間移動の恩恵で移動時間がほぼ掛からず、式と宴会で半日潰れる程度で済んではいる。

「次は、ヘルマン兄貴の結婚式か。」

アマーリエの淹れたマテ茶を飲みながらパウルが呟く。

「ヘルマンの式にもお客を大勢呼んでいるの。特に商人を多めでね。準備の指揮は全て私が取るわ。この機会に人を大勢呼び込んで、ウチの領地の魅力を知ってもらわないと、いつになっても領内の開発が終わらない。ウチの領内の特産品は全て紹介するつもりでメニューを組み立てているの。」

そうマルレーネが豪語して、ふんす!、と息を吐く。確かにヴェル目当てで商人が訪れるのなら、領地の魅力的な商品を、この機会に買って貰いたいと考えておかしくない。

今も領地を開拓してもいるが、元々長く人の住んでいる土地だ。これまで不便さ故に販路が無かっただけで、ハチミツ酒や余りある魔獣資源など売り物は多い土地ではあった。

ヘルマンの結婚式の準備は順調なようなので、このまま今週はつつがなく終わるだろう。パウルの領地も明日からは平静を取り戻す筈だ。ヴェルの結婚式は約3週間後なので、その時までに皆も英気を回復できるだろう。

「それで、な、ヘルマン。」

隠居のアルトゥルが言いにくい話を切り出す。

「ヴェンデリンに子供が産まれるまでの間、後継者候補にエーリッヒの子供達が指名されたんだ。」

「ああ、噂は耳に入ってるよ」

ヘルマンが応えた。

「俺もマルレーネも特に依存はない。そもそもヴェルが後継者を誰にするか指定する話だし、王都と縁の深いエーリッヒじゃないと、いざという時は動けないだろう。」

「兄貴。俺とヘルムートも、それぞれ正妻との間に生まれた子供が後継候補に入っているんだ。」

「そうなのか?」

パウルの発言にヘルマンが驚く。

「エーリッヒより下の順位だけどな。一応って形で俺達の夫婦の名前がそれぞれ入っていて、子供が生まれたら候補になる形だそうだ。」

ふーっとヘルマンが大きく息を吐いた。

「まあ、それを聞いても何も変わらないけどな。やはりヴェルが決める話だと思うし、エーリッヒが指名されるのも分かる。パウルとヘルムートの名前を入れるのもアレだろ、寄親への配慮ってやつだろ。」

ヘルマンはズズッとマテ茶を啜った。

「俺は『マルレーネ以外の正室は要りません』って回答して、王都の偉い人を怒らせたしな。なんとか側室を紹介してもらったけど、覚悟してるよ、コレくらい。」

「ヘルマン・・・。」

隣に座っているマルレーネが、どこか申し訳なさそうに夫の名前を呟く。

「いや、これは正室側室の問題という訳ではないのだ。クルト亡き後、私の所領をヘルマンに継がせる必要があった。そしてクルトの不始末から、バウマイスター家の未開拓地は取り上げられ、ヴェンデリンのバウマイスター伯爵家の物となった。だから、伯爵家をヘルマンの系統に継がせると、これは書類に書くだけでも色々と問題があるのだ。」

「そうか、王命か。」

パウルが呟く。

「ヘルマンに問題がある訳ではない。私の後を継いでもらっている、それ故に未開拓地を取り上げた先の王命を憚っているのだ。後継者候補に名前を入れるかどうかだけの事とはいえ、後継者とする事で下された王命を蔑ろにする意図と捉えられると色々と、な。

お前には苦労をかけるな、ヘルマン。」

「気にしなくていいさ。従士長だった俺が貴族の当主で陞爵も打診されている。マルレーネもいて、3人目の子供もいる。側室だって来るしな、文句なしさ。」

ヘルマンは明るく言った。

「それでお前の初夜の事なんだけどね、ヘルマン。」

ヨハンナが口を挟む。

「その日の夜はマルレーネさんを私が預かる事にしようと思うの。花嫁さんも、初夜はその方がいいんじゃないかなって。この話はヴェンデリンとも相談しているの。」

「ふむ、マルレーネはどう思う?」

「私は、その日は自分がヘルマンと同じ屋敷にいない方がいいと思う。」

マルレーネが答えた。

「やっぱり嫉妬すると思うし、初夜を邪魔しちゃうかもしれない。」

「そうか。マルレーネがそれでいいなら俺は構わないが、送り迎えはどうする?」

「それならヴェル君が瞬間移動で送り迎えしてくれる筈です。式の終わりからそのままこちらに移動する形ですね。」

アマーリエが口を挟んだ。

「そうか。もうそこまで話が決まってるなら、俺は何も言わない。従うだけさ。」



17話 ヘルマンの結婚式と熊の手

ヘルマンの結婚式は盛況だった。王都から花嫁のユッタを伴ってやって来たエドガー軍務卿は『田舎だな』と溢していたが、領主の結婚式は領民の楽しみを兼ねている。その為に、収穫祭のような独特の熱気と長閑さが同居していた。披露宴として屋外に会場が設定されている。領民にも振る舞い酒があり、家畜の炭火焼が振る舞われ、来訪する商人に向けた見本市の様相を呈していた。

 

「せっかく田舎まで来たんだから、楽しんで貰わないと。でも、私の結婚式よりも豪華なのよねー」

 

マルレーネが、ヴィルマを連れて式に参加したヴェルに愚痴をいう。マルレーネと結婚した頃のヘルマンは従士長、今回は側室相手とはいえ当主で格が違うのは当然だし、王都から偉い人も来る。更に言えば理由はマルレーネにあった。

 

「マルレーネ義姉さんが、盛り上げたって聞いていますよ。この領地がこんなに湧き立つのは初めて見ました。」

 

ヴェルが知っているのはかつてのクルトの結婚式だが、あれよりも遥かに豪華だった。クルトの結婚式は、あれでも入念に準備をかけて進められた当時としては空前絶後の規模だったのだが。

 

「そうねー。それじゃあ、ヴェル君、ヴィルマちゃん、これを食べて見て。」

 

マルレーネに蜂蜜菓子と熊肉の料理を勧められる。

 

「ハチミツのタルトと、ハチミツを食べにくる熊を討伐した熊肉の料理。今回の目玉だから。」

 

「ヴェル様、ハチミツのタルトが美味しい。」

 

「我が家の伝統料理なのよ」

 

「ところでハチミツのタルトなんですけど、伝統料理と聞きましたが、俺はとんと食べた記憶がないのですが。」

 

「私もお婆さんに聞いて初めて作ったからね、ウチは極貧で、生産した蜂蜜はお酒にするのが優先されたからしばらく作っていなかったのよ。」

 

確かにヴェルがここで暮らしていた頃は、スープのおかわりさえない食卓だった。分家は遥かにマシだったとはいえ、こんな贅沢なお菓子を作れるはずもなかったのだろう。

 

「熊肉はね、手のところが最高に美味しいの。はい、ヴェル君とヴィルマちゃんに一皿ずつ。特別だからね。」

 

熊の手はヴェルの前世の記憶でも高級食材として扱われていた。媒酌人であるエドガー軍務卿に知られないように、こっそりとマルレーネに手渡される。

 

「凄い、プルプルなんですね。」

 

素材にゼラチンが多いのか調理方法を工夫してあるのか。熊の手は豚足の煮凝りのように加工されている。肉で作ったゼリーといえば伝わりやすいだろうか。

 

「熊は前足を使って蜂蜜を食べるでしょう。左右でも、蜂蜜がよく染み付いた方の手がより美味しいのよ。」

 

熊の利き手は特に決まっていないのか、調理してみるまで分からないらしい。領内でも好みが右手派と左手派に分かれるそうだ。

 

食べると味の違いで分かるようだが、食べるまでは区別するのが難しいとマルレーネは語る。

 

「おいおい、熊の手は俺の分はないのか。」

 

エドガー軍務卿がボヤいている。

 

「ハチミツ酒はたっぷり用意しておりますので、そちらをご堪能ください。」

 

笑顔でマルレーネ義姉さんに返されると、側室を紹介した自分に対しての正室のマルレーネ義姉さんの意趣返しもあると感じたのだろう。エドガー軍務卿も、特にそれ以上は不満を述べなかった。

 

ヴェルが体調の変化を感じたのは、その少し後だった。

 

「(あれ、なんか楽しいな。)」

 

ヴィルマと2人で食事をしていると楽しい。娘を連れた商人達が盛んに話しかけてくるが、さして気にならなかった。ヴィルマも同じような感覚らしく、いつもよりヴェルとべったりくっついている。

 

商人たちも、仲の良さそうにくっつき合うヴェルと婚約者の姿を見ると、顔見せと挨拶以上のとっかかりが無いのだろう。

 

「今度パウルブルクも訪問させていただきます、下の娘を連れて。」

 

と去っていく。ヴィルマを意識したのだろう。『下の娘』という点がかなり強調されていた。

 

『おい、バウマイスター伯爵は、年上ではなく年下好きなのではないか。』

 

『失敗したな、最初から下の娘を連れてきていれば。』

 

『あの見た目となると、かなり年下好みじゃないか?』

 

商人同士でも小声で情報交換し合っている。どうやらヴェルは年上好きとの評判が出回っていたようだ。

 

確かに王都周辺で、ヴェルはアマーリエを同行させていた。そういった姿が目撃され『バウマイスター伯爵は年上の良い女が好き』という噂が立っても不自然ではない。

 

特に王都で酔客がアマーリエに絡んだ時など、アマーリエがヴェルの名前を出して撃退している。それでヴェルに取り入りたい商人たちは、ヴェルより上の年代の娘を連れていたのだろう。

 

ところが今目の前でヴェルと身体をくっつけあって戯れる婚約者のヴィルマは、年齢よりずっと小柄で幼く見える。つまり貴族の趣味としてはロリコンと言えるので、ヴェルが年下趣味に見えるのだろう。

 

「ヴィルマはいつも可愛いけど、今日は一段と可愛いよ。」

 

「ええ、ヴェル様嬉しい」

 

背後からヴィルマを抱きしめ髪の匂いを嗅ぐヴェルを、ヴィルマはくすぐったそうに応じながらもさして気にせず食事を続けている。

 

ヴェルはすっかり興奮して硬くなった男性器を背後からヴィルマに押し当てているのだが、男性経験のないヴィルマにはまだよく分からないのだろう。切迫したヴェルの欲望は、ヴィルマに全く理解されなかった。ヴィルマの高まった欲求は、その多くが色気より食い気に向かった。

 

「結婚式本番までこれからも大変だと思うけどよ、良いこともあるはずだから。」

 

目の前で義娘とヴェルが仲良くしていて嬉しい反面、エドガー軍務卿には男性として若いヴェルの欲望を理解できるだけに。理解できるだけに、初夜までお預けのヴェルに対してエドガー軍務卿はヴェルにはなんだかよく分からないフォローをする。

 

ヴェルとしてはこのままヴィルマを連れ去って押し倒したいくらいなのだが、流石に結婚式前に婚約者にそれをしてしまうと問題がある。ギリギリの所で理性がブレーキをかけていた。今はヴィルマの匂いを嗅ぎながら、抱きしめるだけで我慢するしかない。

 

「おぼこ娘ではその身体の欲求は理解されないわよ、ヴェル君」

 

マルレーネがヴェルに囁きかけたのは、どうしようかとヴェルが葛藤し苦悩している、まさにその瞬間だった。ヴェルはマルレーネにそっと手を引かれる。引かれたのは一瞬で手はすぐ離れた。ヴェルは逡巡したが欲求には勝てなかった。ヴィルマはマルレーネの囁きは聞こえなかったようだ。

 

「小用で、少し席を外すね。」

 

「もう、ヴェル様はハチミツ酒を飲み過ぎじゃない?」

 

ヴィルマから体を離し、マルレーネから少し離れて後を追うように館に向かう。建物の中は薄暗い。マルレーネを見失い、トイレで小用を済ませて廊下をウロウロしていると廊下の下の食糧庫のドアが開き、マルレーネがヴェルを呼び寄せた。

 

「こっちよ、ヴェル君。」

 

誘われるまま扉をくぐる。ヴェルの背後でマルレーネが扉を閉めた。そして内側から鍵をかける。

 

「これで邪魔されないわ。」

 

そうヴェルに告げるマルレーネの顔には、どこか勝ち誇ったような表情があった。

 

「マルレーネ義姉さん、ここは。」

 

「私の縄張りの食料品貯蔵庫よ、もちろん。」

 

階段の下にはランプが吊るされ、石造りのひんやりとした空間が用意されていた。中央に大きな台があるのは、そこで食材を切り分けたりする為だろう。

 

「さ、ヴェル君はそこに横になって」

 

蛇に睨まれたカエルのように、ヴェルはマルレーネの言葉に従い、台の上に仰向けに寝そべる。

 

「辛かったでしょう。」

 

マルレーネがヴェルのズボンを下ろし、下着を剥ぐ。聳り立つヴェルの男性器が顕になった。マルレーネの指がヴェルの男性器の輪郭を優しくなぞる。

 

「本当にヴェル君はどこも清潔なのね、アマーリエさんが言っていた通り。」

 

「そんな、マルレーネ義姉さん」

 

「大丈夫よ、ヴェル君。ヴェル君は未成年の貴族で、結婚を控えた大事な身体。エリーゼさんやヴィルマちゃんと愛し合って子供がちゃんと作れるように、身内が『あてがい女』を用意してヴェル君に準備をしてもらうの。今日は私が志願して、ヴェル君の『あてがい女』を務めるわ。」

 

言い終わるとマルレーネの口がヴェルの男性器をしゃぶりだす。アマーリエがするより、遥かに自己の欲望を満たすのに忠実な動きだった。

 

「でも、ヘルマン兄さんに悪いんじゃ」

 

マルレーネがヴェルの男性器から口を離し、ヴェルの男性器に指を絡めて刺激する。

 

「今日はヘルマンは側室と初夜を楽しむ日なの。だから、私たち夫婦にとって大切なバウマイスター伯爵であるヴェル君の『あてがい女』を務める権利が、私にはあるのよ。」

 

それはなんだか都合のいい理屈だとヴェルにも分かっていた。しかし欲望に沸る身体が止められなかった。欲求を鎮めないと、欲求のままに手頃な商人の娘でも襲っていたかもしれない。そうしたら確実に大きな火種を抱え込むことになる。

 

「熊の手もハチミツも媚薬の材料になるわ。処女のヴィルマちゃんには少しまだ早かったようだけれど、童貞を卒業したヴェル君にはちゃんと効いたみたいね?」

 

ヴェルは無言でうなずく。実際、満たされない欲望に耐えるのに限界を感じていた。ヴェルの欲望を早く発散させないと、この身体はどんな悪さを働くか分かったものではない。我慢できないヴェルは上を脱いで裸になった。

 

「お願い、します。」

 

「安心してヴェル君。さっきも話したわね。私のお腹の中にはヘルマンとの間の3人目の子供がいるの。ヴェル君と愛し合っても、それは子供を作ることにはならない。だから安心して楽しみましょう。」

 

マルレーネがドレスを脱ぐと綺麗に折り畳んだ。そして下着を脱ぐと、何か容器を手にして中に入ったねばつく液体をヴェルの男性器に塗りたくる、マルレーネのお腹は膨らんでおらず、見た目には妊娠していると分からない。マルレーネは自身の秘所もその液体で湿らすと、台の上のヴェルの上に跨った。

 

「もう待てないわ」

 

指でヴェルの男性器をまさぐり、つまみ、自身の女性器に導き入れる。みっちりとした膣の肉がヴェルを迎えいれた。

 

「あああ。」

 

ヴェルが女の子のように喘ぎ声を漏らす。

 

「可愛いのね、ヴェル君」

 

そういうとマルレーネはヴェルの胸に顔を埋め、ヴェルの乳首を口で愛撫しながら大きく腰を動かし始めた。ぬるぬるした液体が潤滑剤の役割を果たすのだろう、マルレーネの腰つきもあって、ヴェルが自身で腰を動かすより遥かに速い動きだった。

 

ヴェルの手が下からマルレーネの乳を揉む。アマーリエの乳に慣れたヴェルにとっては少し小ぶりで物足りない。柔らかさに任せて強く揉みあげる。

 

「ヴェル君、昨日はアマーリエさんと愛し合ったの?」

 

「昨日も今日も、誰ともしてないです。」

 

「それで媚薬を飲むと苦しかったね。じゃ、今日は濃いのが出ちゃうね。」

 

マルレーネの膣が締め付けを増す。マルレーネの腰回りはアマーリエより少し太い。先ほどヴェルが視姦していた少女のようなヴィルマの腰つきとはだいぶ違う。そんなヴェルの気分をマルレーネは敏感に感じ取ったようだった。

 

「ヴィルマちゃん今日は可愛かったね。素敵なドレスを着て、お化粧なんかまだ必要ないくらい肌がぴちぴちで、ヴェル君のことを大好きなの。」

 

「あん、はい。可愛かったです。」

 

喘ぎながらヴェルが返す。

 

「ヴィルマちゃんの姿を思い浮かべてみて。あんな可愛いヴィルマちゃんが、もうすぐヴェル君の物になるんだよ。ヴェル君の思うがままになる。ヴィルマちゃんと愛し合う為に、今は私で練習しましょうね。」

 

そう言いながらマルレーネは巧みな腰つきてヴェルを犯す。

 

「ヴィルマちゃんを可愛がっていっぱい気持ちよくなってもらう為に、ヴェル君は我慢してヴィルマちゃんをいかせて上げてね。もちろんエリーゼさんや、カタリーナさん、ルイーゼちゃんやイーナちゃんのことも。5人もお嫁さんがいるんだから頑張って鍛えないとね、ヴェル君。」

 

婚約者達の姿を思い浮かべて、ヴェルの男性器がより硬くなった。その感触ををマルレーネは存分に楽しんだ。

 

「ヴェル君、練習相手の私の中にいっぱい出していいんだからね。」

 

アマーリエの膣はいつもヴェルを愛情深く締め付ける。ヴェルにはそれが心地いい。ヴェルはアマーリエの示す刺激には弱くすぐに絶頂に導かれる。

 

それに対してマルレーネは腰の動きで刺激して強引にヴェルの精子を抜き取りにかかる。アマーリエに対してマルレーネの方が快感が至らず少ないのだが、その方が媚薬で興奮したヴェルが長持ちするのでピストン運動が果てしなく続いていった。

 

「ほら、気持ちいいでしょう?」

 

マルレーネの腰の動き、膣の締め付け、尻肉の感触が混然一体となってヴェルを絶頂に導く。

 

「マルレーネ義姉さん、いく、そろそろ限界です」

 

今相手をしているマルレーネの事より、むしろ脳裏には先ほどのヴィルマの肢体を思い浮かべながら、ヴェルは絶頂に達した。マルレーネの膣内にヴェルの精子が撒き散らされる。その勢いに満足しながら、マルレーネも絶頂に上り詰めた。

 

「うふふ、ヴェル君の身体。楽しませてもらったわ」

 

マルレーネが用意したハンカチでヴェルの汗を拭ってくれる。その仕草に初めてヴェルはマルレーネの女性らしさをみた気がする。

 

「それじゃ、抜くわね。」

 

そう言ってマルレーネはヴェルの身体から降りる。放心状態のヴェルは女性器から抜かれる強い刺激に悲鳴を上げるが、マルレーネは気に介さない。

 

「ほら、綺麗にしないとね。」

 

冷たく濡れた布がヴェルの男性器にあてがわれ、ふき清められる。ぬるぬるたした液体もヴェルの射精した精子も全て布に吸い取られる。ヴェルの身体の汚れた箇所は全てゴシゴシとマルレーネに拭き取られた。

 

ようやく冷静さを取り戻し、もそもそとヴェルが動き出し、台を降りて身なりを整えだすとマルレーネは言った。

 

「もう一回する?」

 

「いいえ、大丈夫です。」

 

その返事に何がおかしいのか、マルレーネは笑い声を立てる。

 

「先に出てね、ヴェル君。私は食べる物を持ってここから出て行くから。」

 

 

 

 

「あれ、ヴェル様もう戻ったんだ。」

 

媚薬の効果もあってヴィルマの時間感覚がおかしくなっているのだろう、ヴィルマはヴェルが瞬間的に戻って来たかのような受け答えをする。

 

「何も変な匂いはしない、よしよし。」

 

ヴィルマはそういうとヴェルに抱きつき甘える。そんなヴィルマを抱き返しながらヴェルは考えた。

 

「(マズいなと思って、匂いを消す魔法を使っておいて本当に良かった。)」





ヘルマンの結婚式で商人の話す「今度パウルブルクも訪問させていただきます、下の娘を連れて。」という発言は書籍版に準拠しています。

エドガー軍務卿の「結婚式本番までこれからも大変だと思うけどよ、良いこともあるはずだから。」これも書籍版にあります。熊肉の料理も書籍版に倣っていますが、熊の手はこちらで付け足しました。

これらは原作の流れだと少し違う印象のセリフだったとは思いますが、今回はこの意味深なセリフ達を利用して構成しました。前書きで牙を抜かれたに見えたマルレーネが、ヴェルを蹂躙する展開として機能したと思います。
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