※この作品はR-18です。

アマーリエ義姉さん 〜あてがい女の手ほどき〜   作:時田士郎

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最終話 アマーリエとの初夜(駆け落ち箱)

エルが持ち込んだ寄せ木細工に似た小箱。箱を開けてしまったアマーリエは黒い手に掴まれ、ヴェルと共に箱の中に囚われてしまった。

 

それは『駆け落ち箱』という名の魔道具。中に引き入れた2人が仲良くなれるよう、記憶を元に生み出された仮想世界で擬似生活させる古代の装置だった。

 

 

「起きて、お館様」

 

「あ、アマーリエ義姉さん、おはようございます。」

 

「もう朝食が出来ているわよ。」

 

「やったー」

 

アマーリエ義姉さんに起こされる。今の彼女はバウマイスター騎士爵領の侍女頭だ。

 

彼女は本来は長兄のクルト兄さんと結婚する筈だった。のだが、アマーリエ義姉さんが結婚の為にはるばる山脈を越えてバウマイスター領に入る迄の旅路で、付き添いのマインバッハ家の家臣が疫病に罹ってしまった。なんとか領内までは辿り着いたものの、そこから疫病が広がった。

 

結婚式で領民が多数式に参加していたのも事態を悪化させた。そこから一気に感染が拡大して、領民の多くに被害が及んだのだ。

 

領内の老齢の神官が孤軍奮闘して薬草を煎じて薬を作ってくれたのだが、症状の緩和しか出来なかった。クルト兄さんは式を終えるとすぐに発病して倒れ、アマーリエ義姉さんは初夜どころではなく夫の看病につききりとなった。

 

同居していた家族で生き残ったのはアマーリエ義姉さんと八男の俺だけだった。だから唯一生き残った正妻の子の俺が、僅か6歳で父上からバウマイスター卿の地位を引き継いだ。

 

父の愛人のレイラさんとの間の六男ヴァルターは従士長に婿入りし、七男はのカール名主の家を継ぐ事になった。

 

アマーリエ義姉さんは実家のマインバッハ家から戻る事を拒否されたらしい。確かにクルト兄さんとの結婚式は済んでいた。アマーリエ義姉さんを送り届けた家臣は皆死んでしまったし、迎えに行くのに金も人も必要となる。縁起も悪いという事で、『そのままバウマイスター家で面倒を見ろ』という話になったそうだ。

 

そのような事情で、アマーリエ義姉さんは侍女頭という立場でバウマイスター家に残る事となった。今は俺の面倒を見ながら一緒に館で生活している。

 

因みにアマーリエ義姉さんが実家に戻っていた場合、父上の愛人だった名主の娘のレイラさんが侍女頭となる予定だったらしい。

 

俺としてはアマーリエ義姉さんと同居出来て大助かりだった。何よりアマーリエ義姉さんは凄く綺麗でいい匂いがするのだから。

 

 

領主になって8年、14歳になった俺はほぼ休みなく働いていた。寄親として面倒を見ると約束してくれたブライヒレイダー辺境伯からの庇護、文官としての才能を発揮し家宰に就任したクラウス、魔法を使える領主の俺、そして館の家事を一手に引き受けるアマーリエ義姉さんの献身的なサポートもあり、バウマイスター領は10倍以上の規模に発展している。

 

開発が順調なので領民が子供を外に送り出す必要も無くなった。耕地が与えられると知って領域外からの移民が増えた。結果として土地も人も順調に増えている。

 

従士長となったヴァルター兄さんは、狩人や若者を統率して狩りをして食糧事情を改善するように努めてくれている。まぁ凶暴な動物も多いので、大物は俺が時間を作って魔法を使って狩り立てるようにしていた。

 

雨降って地固まるというが、まさにそんな感じだ。生き残り組が結束して、以前よりずっと上手く領地は経営出来ていた。

 

 

ひと仕事終えた俺は館に戻った。アマーリエ義姉さんがにこやかに出迎えてくれる。

 

「はい。今日のおやつは、蜂蜜のタルトよ」

 

分家である従士長の家との関係も父上の頃に比べてグッと良くなったらしい。分家の特産品のハチミツが本家にも差し入れられるようになって、俺とアマーリエ義姉さんは日々の食生活が改善しで大喜びだった。

 

「ヴェル君も、来年には成人ね」

 

アマーリエ義姉さんが淹れてくれたマテ茶と共にタルトを堪能していると、俺の顔をしみじみと眺めていたアマーリエ義姉さんが話しかけてきた。

 

「そういえばそうですね」

 

俺はタルトに夢中になりながら返事をする。

 

「成人したら、王都に行って正式に襲爵しなければね」

 

「そうですね」

 

「あの小さかったヴェル君が結婚か、私も歳をとるわけね」

 

アマーリエ義姉さんは俺と11歳違いだ。なのでアマーリエ義姉さんは今年で25歳になるが、歳だなんてとんでもない。

 

今は家宰を務めるクラウスの娘、父上の愛人だったレイラさんが領内一の美人という事になっているが、アマーリエ義姉さんの方がずっと上だと前々から俺は思っていた。

 

「どんなお嫁さんが来るのかしら?あっ、でも、私はこの屋敷を出たほうがいいかもね。お嫁さんもやりにくいだろうから」

 

アマーリエ義姉さんは、少し心細そうにいう。

 

「そんな心配は無用です。アマーリエ姉さんは、いたいだけここにいればいいんです。それに、無理に顔も知らない貴族の令嬢と結婚する必要あるのかな?」

 

「ヴェル君はバウマンマイスター騎士爵家の当主なのよ。他の貴族からお嫁さんを迎えるのは普通のことなの」

 

いつになく真面目な口調でアマーリエ義姉さんに諭される。アマーリエ義姉さんとしても俺の将来を真剣に考えての発言なのだろう。

 

「そうですか……」

 

俺は考え込んだ。身の回りに貴族の女性などアマーリエ義姉さん以外に知らない。寄親のブライヒレーダー辺境伯に泣きつけば誰か貴族の令嬢を紹介してくれるかもしれないが、俺にとってアマーリエ義姉さん以上に魅力的な女性などそうそう簡単に見つかるように思えなかった。ん、待てよ。

 

「じゃあ、アマーリエ義姉さんが俺の奥さんになればいいんだ!」

 

「わっ、私!?駄目よ、私は!」

 

俺の言葉にアマーリエ義姉さんが顔を赤らめ、手をバタバタさせている。

 

「でも、アマーリエ義姉さんは、マイバッハ騎士爵家の娘ですよ」

 

「年齢差を考えてよ!それに私は、ヴェル君のお姉さんのような感じでやってきたから……」

 

「実の姉なら問題ありますけど、アマーリエ義姉さんとは血がつながっていないではないですか。なら問題ないです」

 

俺はアマーリエ義姉さんが良いのだ。アマーリエ義姉さん以上にこの家に馴染み、俺を幸せにしてくれる存在など考えられなかった。

 

「でもね」

 

それでもアマーリエ義姉さんはモジモジとしながら断る口実を探そうとしていた。

 

「アマーリエ義姉さんは嫌ですか?」

 

「嫌じゃないどころか、逆にとても嬉しいけど」

 

アマーリエ義姉さんがふと漏らした本心、アマーリエ義姉さんが俺との結婚を内心望んでくれている事に俺は深く安堵した。

 

「じゃあ、そうしましょう。俺の奥さんはアマーリエ義姉さんです。ブライヒレーダー辺境伯も説得しますから」

 

「もう、ヴェル君たら強引なんだから」

 

少しだけプリプリしながらも、アマーリエ義姉さんは安堵したかのように笑っている。

 

「この領地は俺がいなければ回らない。その俺の希望なので」

 

「でもありがとう。このまま一緒に暮らせるわね」

 

アマーリエ義姉さんと俺は見つめあう。これでもうずっと俺たちは一緒にいられるのだ。こうして俺たちは結婚を誓いあった。

 

 

夜、誰かが部屋にいる気配を感じてふと目を覚ます。アマーリエ義姉さんだろうか?

 

トイレに行きたいような、くすぐったい気持ち。なんだろうと思って俺は目を開いて顔を上げる。

 

アマーリエ義姉さんではない、違う女性が部屋にいた。しかもなぜか裸で、彼女は俺の股間に顔を埋めている。

 

「え?」

 

驚いて声を出すと、その女性は顔を上げる。それは父の愛人だったレイラさんだった。彼女の口から唾液が糸を引いて滴り落ちる。彼女は舌舐めずりをして俺のことを見た。

 

「レイラさん、なぜ俺の部屋に!?」

 

俺は心底驚いていた。

 

「バウマイスター卿、いえ、ヴェンデリン様。成人が間近になりましたね。今日、私はあなた様が大人にるお手伝いをしにきたのです。」

 

レイラさんが妖艶に微笑む。レイラさんと俺は年齢差が26もある。兄達の母親である彼女は40歳。流石に相手にするのに無理があると、そう今までは思っていた。

 

しかし裸になった女性のインパクトはすごい。なまじ美人だけに蛇に睨まれた蛙になるというか、大人の言うことに従う方が良いという変な圧を感じる。完全に気を呑まれて、俺は動けなくなった。

 

「さ、早く済ませてしまいましょう」

 

彼女は俺が抵抗しないのを良いことに、グイグイと自身の股間を押し付けてくる。このままだとマズい。レイラさんに挿入して脱童貞してしまう。・・・それもいいかもしれない、全てを受け入れよう。場に流された俺がそう思いかけた、そんな時だった。

 

「何をしているのですかっ!!」

 

部屋の戸口に箒を逆さまに持ったアマーリエ義姉さんが立っていた。本気で怒っているのだろう、髪の毛が逆立っている。

 

「ヴェル君から離れなさいっ!」

 

アマーリエ義姉さんはそういうとレイラさんを箒で叩く。レイラさんは箒をヒョイと交わした。アマーリエ義姉さんの箒は、レイラさんの下で身動きの取れなかった俺の顔面を直撃した。

 

俺の顔面を衝撃が襲う。鼻血が噴き出る。でも、そのお陰で俺はレイラさんの束縛から解放された。

 

「ご、ごめんなさい」

 

アマーリエ義姉さんは箒を取り落とすと、俺の鼻血にオロオロと取り乱している。その隙にレイラさんは服を掴むと素早く部屋から逃げ出していった。

 

「大丈夫?、ヴェル君、痛くない?」

 

気がつくと、アマーリエ義姉さんが心配そうに顔を覗き込んでいた。

 

「はい、大丈夫です。」

 

箒とはいえ、アマーリエ義姉さんの一撃は痛かった。

 

「これで鼻を押さえて」

 

そう言われて、アマーリエ義姉さんのハンカチを借りて鼻を押さえる。

 

「大丈夫、酷いことされなかった?」

 

心配そうに尋ねられるも、俺は股間を剥き出しにしていた。恥ずかしいのだが、鼻血が出ているし、何かで隠そうにも周囲に服も毛布も見当たらない。結果として勃起した俺の男性器が、ずっとアマーリエ義姉さんの前に晒され続ける。そんな何ともみっともない状態が続いている。

 

「はい、その、気がついたら裸のレイラさんに襲われていたんですけど、未遂、だと思います。」

 

俺の男性器はレイラさんの涎で濡れている。アマーリエ義姉さんも絶対それに気がついているだろう。

 

「き、綺麗にしておきましょうね。」

 

俺が上を向いて鼻を押さえている間に、アマーリエ義姉さんが水をよく絞った手拭いを持ってきてくれる。そして自ら進んで汚れた男性器をゴシゴシと拭いてくれた。

 

「私はもうヴェル君の婚約者なんだし、ヴェル君のお世話をするのは平気だから」

 

恥ずかしそうにしていたけれど、アマーリエ義姉さんはが結構本気だった。力を込めてゴシゴシと俺の男性器を綺麗に磨き上げてくれた。

 

「なんでレイラさんがあんな事をしたんでしょう。」

 

「うーん、ヴェル君が私と結婚するつもりだと知ったからかも。」

 

貴族には性の手ほどきを行う『あてがい女』という風習があるらしい。なぜアマーリエ義姉さんがそれを知っているのか。クルト兄さんには『あてがい女』がいない事を、嫁入りの時に聞かされたからだそうだ。だから『苦労をかける』と言われたらしい。

 

『あてがい女』は手ほどき役なので、正室とは本来は衝突しないらしい。でもレイラさんの年齢や立場だと俺に拒否される可能性も大きい。なので強引に迫った、推測まじりだったが、そういう事情かもしれないとアマーリエ義姉さんは話してくれた。恐らく、レイラの父親であり家宰であるクラウスの差金だろう。

 

「ヴェル君は、何も聞いていないのでしょう?」

 

「はい、特に何も聞いていません。」

 

「多分、クラウスさんは領地にとって、私よりもっと若いお嫁さんが良いと思ってるんだと思う。」

 

レイラさんが俺に性の手ほどきをしてメロメロにしようというのだろうか。

 

「俺はアマーリエ義姉さん一筋ですから」

 

俺がそういうとアマーリエ義姉さんは嬉しそうに笑った。

 

「またレイラさんに襲われるかもしれないから、今日から私も一緒に寝た方がいいよね。」

 

「そうですね」

 

俺はその日からアマーリエ義姉さんと一緒に寝ることになった。2人は結婚する仲なのだ、一緒に寝ても問題ないだろう。それに、レイラさんが俺の寝込みを襲いかねないのも事実なのだから。

 

 

「ああん、ヴェル君ダメよ」

 

「でも俺、我慢できなくて」

 

アマーリエ義姉さんと一緒に寝ているとすぐに俺は眠れなくなった。初日は良かった。レイラさんの魔の手から解放された安心感と、アマーリエ義姉さんの心地よい香りで熟睡出来たのだ。2人で子猫のように丸まって眠った。

 

しかし2日目からは違った。アマーリエ義姉さんの胸が、隣で眠る俺にはあまりにも魅力的過ぎたのだ。

 

寝ても形が崩れない。そんな見事な胸が、俺に添い寝をしてくれているのだ。しかも彼女は俺の婚約者。手を触れるくらいの事は許されるのではないだろうか。むしろ、『手を出してみなさいと』と、そう自己主張するアマーリエ義姉さんの胸が俺をずっと誘惑しているようなものだった。

 

「俺たち、結婚するんですから」

 

「もう、ヴェル君たら仕方のない子ね」

 

アマーリエ義姉さんは、『仕方ないな』と言いながら、どこか嬉しそうに胸を触る許可をくれる。薄いネグリジェ姿だが、暗闇でもピンと立ったアマーリエ義姉さんの乳首が見える気がした。

 

「(これ、クルト兄さんとの初夜につける予定だったネグリジェじゃないかな)」

 

それは日常使いには不向きな薄衣だった。俺は揉まれるのを待っているアマーリエ義姉さんの胸にそっと手を伸ばす。

 

「あんっ」

 

抜群の揉み応えだった。しかも俺が揉む事で反応してくれるアマーリエ義姉さんの反応が可愛らしい。結局、俺はアマーリエ義姉さんの胸を揉み続けて、その日も夜遅くまで起きていた。

 

アマーリエ義姉さんとの仲がグッと進展した翌日、俺はクラウスを呼び出していた。レイラさんの事だ。何か誤解があるかもしれないし、話を聞いておきたかったのだ。アマーリエ義姉さんとの関係が順調に進展している今、レイラさんも含めてクラウスとの関係をちゃんと改善しておく必要があるだろう。

 

「という訳で俺はアマーリエ義姉さんと結婚したいんだ。だから夜にレイラさんを差し向けて邪魔をするのはよしてくれないかな。」

 

「これはこれは、お館様にはご迷惑をおかけして申し訳ありません」

 

そう言ってクラウスは事情を説明してくれた。彼としてはレイラさんを差し向ける意図は無かったらしい。ただ、成人を控えた俺の年齢的に良かれと思って『あてがい女』の候補者探しを娘のレイラさんに依頼していたそうだ。

 

ただ、疫病の影響もあって領内に候補者が全くいなかったらしい。

 

疫病があったとはいえ多数の移住者もいる。領民全体としては増えているのだが、内容が内容だけに『あてがい女』を頼めるのは信頼できる者に限られる。結局、口の硬い古くからの領民で独身、容姿が一定以上という基準だとレイラさん以上の候補がいなかったらしい。

 

移住者は男性が多く、領内の適齢期の女性は皆結婚をしたらしい。食糧事情もよくなったし、狩りも安全に出来るようになったので死亡者も極端に減った。

 

前の領主の愛人だったという理由で手出しされないレイラさんくらいしか、相手がいない女性が見当たらなかったのだろうという。それにしても俺にはちょっと年上過ぎた気はするが。後は苦肉の策で、思い悩んだレイラさんが独断で実行に踏み切ったらしい。

 

「『あてがい女』が現場を婚約者に抑えられるのは1番の禁忌ですから」

 

レイラさんは、俺がアマーリエ義姉さんと結婚するつもりだとはまだ知らなかったらしい。『あてがい女』は夜這いのようなものだと思って手ほどきしにきた所、アマーリエ義姉さんの反撃を受けたのではないかというクラウスの話だった。

 

「ですので、レイラも悪気があってした事ではないのです。子供達にも知られぬように済ませようとして焦ったのでしょう。それにレイラはお館様に深く感謝しているのです。領地が大きく発達し、息子達が立派な地位に取り立てられたのですから。」

 

クラウスからそう聞いて俺も安心する。バウマイスター領で人材が不足しているのはいつもの事なのだ。クラウスやレイラさんとしては良かれと思ってやってくれた事なら、俺も水に流すのが筋だろう。

 

「分かったよ。俺も突然だから驚いただけで、レイラさんの事を嫌っている訳ではないから。これまで通りでお願いします。」

 

「では改めてお伺いしますが、レイラからの手ほどきを希望されますか?」

 

クラウスに聞かれて俺は考え込んだ。アマーリエ義姉さんは間違いなく処女だろう。俺ももちろん童貞だ。確かに何も知らないと苦労するかもしれない。この世界はエロ本やAVなんかも乏しいから、性的な知識が偏りやすいのも分かる。でもクルト兄さんは『あてがい女』の適格者がいないという理由で書物で勉強したらしいし、なんと言っても俺には前世の知識もある。

 

「俺とアマーリエ義姉さんとなら、上手くできると思う。だから大丈夫。もし何か困った時にまた相談するよ」

 

俺の返事にクラウスも安心したらしい。

 

「はい、いつでも声をかけてください」

 

頼もしくそう答えてくれた。

 

 

俺はアマーリエ義姉さんに吉報を伝えた。『レイラさんについてはもう心配しなくて良い事、クラウスもアマーリエ義姉さんとの結婚に反対ではない』そう知るとアマーリエ義姉さんも凄く喜んでくれた。

 

「でも、ヴェル君と私が一緒に眠る必要がなくなっちゃったね」

 

少し残念そうにいうアマーリエ義姉さんに、俺は宣言した。

 

「俺とアマーリエ義姉さんはこれからも一緒に寝ます。俺がそう決めました。だって俺たちはもう婚約者なんですから。」

 

「はい、ヴェル君がそういうなら」

 

アマーリエ義姉さんは少し恥ずかしそうに、でも嬉しそうに俺の言葉にうなずいてくれた。

 

 

 

俺はアマーリエ義姉さんの豊かな胸にむしゃぶりついた。乳首を口に含んでもて遊ぶ。嬲る。もうアマーリエ義姉さんのおっぱいは俺の物だった。アマーリエ義姉さんは切なそうに喘いでいる。アマーリエ義姉さんとしては、年下でお館様の俺に自分から手を出すことに遠慮があるらしい。

 

結果として俺が一方的に歳上のアマーリエ義姉さんを攻め立てる展開となっている。とはいえ年齢が上といってもアマーリエ義姉さんは初めてなのだ。ここは前世の経験がある俺がリードするべき所だろう。

 

「下も脱がせますね」

 

「だ、駄目よ」

 

恥ずかしそうにアマーリエ義姉さんがいう。

 

「でも、もう俺たちの結婚に誰も反対してないんですから・・・。」

 

アマーリエ義姉さんは耳まで真っ赤にして沈黙している。でも黙ったままで、俺が脱がせやすいようにそっと腰を持ち上げてくれた。俺に下着を脱がせてほしいという明白なサイン。バクバクと俺の心臓が大きな音を立てている。俺はアマーリエ義姉さんの下着に手をかけると、優しくスライドさせて彼女の下着を脱がせた。

 

「わあ」

 

俺は思わず感嘆の声を上げた。アマーリエ義姉さんの女性器はとても清らかな形をしていた。

 

「こんな大年増の処女で、ヴェルくんに抱かれるのは恥ずかしいのだけれど」

 

「俺はアマーリエ義姉さんが大好きだから、俺が成長するのを待っていてくれて嬉しいんです」

 

俺とアマーリエ義姉さんの間にもう何も障害はなかった。そっと彼女の女性器に口付けをする。僅かに口を開き、息づいているかのような可憐な女性器だった。その美しさを崇めたくなる。でも俺の本心は、そんな彼女の形を永遠に変えたいとも願っている。

 

「もう、何が何だか分からないの」

 

初めて女性器を男の目に晒し、そこを愛撫されて興奮したアマーリエ義姉さんが内心を吐露する。

 

「少し前まではヴェル君の事は面倒を見なければいけない義弟だと思っていたのに、こんな事になるなんて思いもしなかった」

 

「俺はずっとアマーリエ義姉さんに憧れていましたから。結婚相手がアマーリエ義姉さんで嬉しいんです。必ず幸せにします」

 

「大丈夫、私はもう幸せだから」

 

そう小さく呟くように言うアマーリエ義姉さんが愛おしかった。

 

「痛いですか?」

 

俺はアマーリエ義姉さんの膣に挿入を試みていた。

 

「うん、でも大丈夫、我慢できるわ」

 

心配かけまいと気丈に振る舞うアマーリエ義姉さんは、痛みで目に涙を浮かべている。俺は指先でそっとアマーリエ義姉さんの涙を拭った。

 

「大丈夫、俺は我慢できます。少し時間をかけましょう。」

 

それからジリジリと時間をかけて、ついに俺とアマーリエ義姉さんは一つに繋がった。

 

「私は人生でずっとこの瞬間を待っていたのかもしれない。身体の中にヴェル君の存在を感じるの」

 

「はい、そうですね。俺もアマーリエ義姉さんに包まれてすごく幸福です。一番待ち望んだ瞬間でした。」

 

俺とアマーリエ義姉さんは心も体も繋がりあった。それは奇跡のような瞬間だった。じっとして、互いの呼吸や鼓動を聞き合う。目を見つめ合う。それでも、アマーリエ義姉さんが痛みを我慢しているのは分かっていた。だからアマーリエ義姉さんには休んでいて欲しかった。

 

「もう、ヴェル君が動いても大丈夫かも」

 

俺の下で少し休んでいたアマーリエ義姉さんがポツリと口にする。俺の興奮と我慢を分かってくれているのだろう。

 

「いいんですか?」

 

「うん、だってヴェル君に喜んで欲しいんだもの」

 

「できるだけ、痛くないようにしますから」

 

俺はそっと動き出す。限界はすぐにきた。

 

「いく、いっちゃいます」

 

だってアマーリエ義姉さんは気持ち良すぎたのだ。動いてしまえば、耐えられるはずなんてない。ドクドクと俺の男性器がアマーリエ義姉さんの膣内に射精する。そのガクついた動きが、アマーリエ義姉さんをさらに傷つけて痛みを与えてしまう。その事は分かっていたけれど、快感で腰が動いてしまうのはどうにも止められなかった。

 

「しちゃったね」

 

暗闇の中、アマーリエ義姉さんの瞳が光っていた。

 

「はい、気持ちよかったです」

 

「私も、ヴェル君に女にされちゃったな」

 

「ははは、ちゃんと責任は取りますよ」

 

「ヴェル君・・・・・・大人になったのね」

 

俺たちは生まれた姿のままでベットで抱き合って眠った。

 

 

 

館に住んでいるのは俺とアマーリエ義姉さんだけだったし、俺達は心の底から愛し合っていた。なので初めて愛し合った日から、もうお互いが離れられなくなった。食事の支度をしていて、ふとアマーリエ義姉さんと手が触れ合う。そんな些細なきっかけも二人の愛し合うスイッチになる。

 

「駄目よ、お料理が冷めちゃうわ」

 

抱き寄せると、アマーリエ義姉さんが微かに抵抗する。

 

「料理は後回しにしましょう、今はアマーリエ義姉さんが食べたい」

 

「あん、私もヴェル君に食べられたい」

 

そのまま食卓の上にアマーリエ義姉さんの身体を載せる。開かれたアマーリエ義姉さんの肢体は特別なご馳走で、食欲なんかいつだって性欲に駆逐されてしまった。

 

「私、悪い女ね。こんな年下のヴェル君をたぶらかしてしまって」

 

「俺が大好きなアマーリエ義姉さんを口説いたんです、もう絶対に離しませんから」

 

いつだって俺を見つめるアマーリエ義姉さんの瞳は濡れていて、俺に愛されたいとそう誘っているようだった。

 

 

 

 

「こんな大きなお腹で恥ずかしいわ。」

 

俺は15歳になったその日にアマーリエ義姉さんと領内の教会で結婚式を上げた。

 

「ブライヒレーダー辺境伯が、名代として2人の少女を遣わされたのは側室にしたらどうか、と言う意図と思われますが」

 

式に寄り親の名代として参列してくれた2人の少女イーナとルイーゼをどうするか?、とそうクラウスに尋ねられる。

 

「そう言う意図なの?」

 

「陪臣の娘で、冒険者でもあるそうなので。」

 

正妻との結婚式に側室を勧めるのは奇異な印象を受けるが、正妻が妊娠中に相手ができないだろうと側室を勧められるのはよくある事らしい。確かに見れば二人とも可愛らしい少女達だった。結婚したがる男達は多いだろう。でも、俺にはアマーリエ義姉さんがいるから、他の女性はいらないんだ。

 

「では、気がつかないふりをすれば良いかと。お二人にはお子をたくさん産んでいただきたいものです」

 

「それは大丈夫だよ、ねえ、アマーリエ義姉さん?」

 

「頑張るわ、私。」

 

 

アマーリエ義姉さんとの間に長男のフリードリヒをはじめ何人もの子供が生まれた、幸福に暮らしていたある日、俺とアマーリエ義姉さんは白い煙に包まれ・・・・あれ

 

「あれ?俺はアマーリエ義姉さんと、夢だったのか!?」

 

俺とアマーリエ義姉さんはついに小箱から解放された。

 

「ヴェンデリン様、ひどいひどいひどい」

 

エリーゼが俺の首に齧り付く。どうやらとても心配させてしまったようだ。

 

「ヴェル君、ごめんなさい。私が不用意に小箱を操作してしまったから」

 

「アマーリエ義姉さんは悪くないですよ、どうせアマーリエ義姉さんが小箱を触らなくても、俺が弄ったはずですからね。それに悪くない夢でしたしね。」

 

「それもそうかも」

 

俺とアマーリエ義姉さんは視線を交わし笑い合う。

 

「ヴェンデリン様、わたくしたち全部見ていましたの」

 

「ヴェル君、中に入ったのは不可抗力とはいえ、イーナちゃんとボクの扱いが軽すぎるんじゃないかな」

 

「そうよ、結婚式に参加させながらそのまま追い返すなんてひどいわ」

 

「イーナさんとルイーゼさんはまだいいわ、私なんか正妻なのに登場すらしなかったのですから」

 

ゆらり、とオーラをちらつかせながらエリーゼが立ち上がる。

 

「ヴェンデリン様は丸々1週間いなかったのです。まずはアマーリエさん以外の妻達を、平等に可愛がっていただきますわ」

 

エリーゼにはこう宣言されたけれど、俺はアマーリエ義姉さんと愛し合う夜が来るのが楽しみだった。

 

アマーリエ義姉さんは『もう一人子供が欲しい』って言っていたから、もうそろそろ考えないと。なにしろ俺とアマーリエ義姉さんはとても仲良しなんだから。(完)

 

 

【原作該当エピソード:書籍版第18巻 第4話】




【シリーズあとがき】

読んでいただきありがとうございました。お気に召した方も、好みでなかった方もいらしたと思います。二次作品なので振り切った所もありましたが、こういう形にしかならなかったのは未熟さかと思っています。

感想は拝見しています。豆腐メンタルなのでお手柔らかにお願いします。

完結としましたが、『このキャラクターの続きが読みたい』というご要望があれば、いずれ書く機会があるかもしれません。よろしくお願いします。
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