クロエの奉仕によりフリードリヒは無事に初体験を済ませた。性の知識を得て、改めて自分は父親のハーレムの中で子供時代を過ごしてきたのだと気がついた。夫婦がどんな営みをしているか知ってしまうと、見える世界がガラリと変わってしまう。
ヴェルの妻は美女揃いだ。そしてみんな実年齢より若々しく魅力的に見える。バウマイスター家の多産で色好みの血統を受け継ぐフリードリヒは、一度女性を世の対象として意識してしまうと欲望に抑えが効かなくなってきた。
そんな折に、フリードリヒにあてがわれたクロエが生理となってしまう。クロエがフリードリヒの相手が出来なくなるとこの自制出来ない問題が表面化した。フリードリヒは欲望が満たされず、色狂いの傾向が強くなった。
クロエを残して若いメイドは館以外の勤務となった。こうなるとフリードリヒの欲望の対象は否が応でも年上のヴェルの妻達に向かう。
「私はお前の母親ですよ。何を考えているの。お前にはクロエがいるでしょう。」
その胸を思わず弄んで、エリーゼにはこう嗜められた。
「私はヴェンデリン様のものです。フリードリヒ様のお言い付けでも、ヴェンデリン様以外にこの身体を触れさせるつもりはありません。」
尻を撫でようとしたアマーリエには手ひどく拒絶された。
「本気で、噛む」
頭を撫でようとして、ヴィルマには敵意を剥き出しにされた。
「私は貴方の弟のカイエンの母親ですよ。」
頬を撫でてキスをしようとして、カタリーナにはこんこんと諭された。
「私はヴェンデリンより年上だが、それで良いというのなら手を携えて共に帝国を征服しようではないか。」
抱きついたテレーゼには、本気とも脅しともつかぬ人生の岐路の提案を受けた。
「ボクが魅力的なのは分かるけど、お子様に手を出す趣味はないなー」
股間を押し当てたルイーゼには、好みではないと切り捨てられた。
「命令されてもイヤ。どうしてもというのならヴェルに許可をもらって来なさい」
本気で寝室に引き摺り込もうとして、イーナには拒否された。
だがイーナの返事に、フリードリヒは一条の光を見た。そうか、父上の許可があればいいのだと。
「父上、お願いがあります」
「ルイーゼやイーナとセックスしたいから許可が欲しい、だと?」
土下座せんばかりのフリードリヒの切実な頼みに、ヴェルも頭を抱えた。
「はい、父上にはクロエの処女を捧げました、代わりというわけではないのですが、私もクロエより年上の経験豊富な女性に手ほどきを受けたいのですっ。」
「私がしてあげられると良いんですけれど、母親ですし、ねぇ」
性的にフリードリヒを相手する案に満更でもなさそうなエリーゼの様子にヴェルは危機感を覚えた。性に解放的で寛容なバウマイスター家でも、流石に母と子の一線を越えさせるつもりは無い。元々、フリードリヒに『あてがい女』をつけたのは母親のエリーゼはじめバウマイスター家の総意である。
経験不足の幼馴染のクロエでは抑えきれず、今は重い生理に突入して相手が出来ないとなると、若いフリードリヒには辛いだろう。確かに魅力的なヴェルの側室を前にフリードリヒが暴走する危険性も予見できないことはなかった。元々、その兆候はあったのだ。
「経験豊富な相手じゃないと苦労するのってこういう事なんだよな。」
困り果てたヴェルは、こっそりイーナとルイーゼを呼んで説得を試みるしか無くなった。
「短期間で良いからフリードリヒの『あてがい女』になってくれですって? それは本気なの、ヴェル?」
「イーナ、ルイーゼ、すまない」
ヴェルは平謝りだった。
「こうなったのもクロエを推した私の責任ですし、やはり私が一肌脱ぐしか」
「「「エリーゼ、それはダメ。」」」
ヴェルとイーナとルイーゼが、思い詰めたエリーゼを押し留める。
「なんとなく事情は分かったし同情はするけど。」
困り顔でイーナが言う。
「バウマイスターの家は本当に性的に奔放だよね」
ルイーゼもため息をつく。
「でも、このままフリードリヒを放置すると、王女様をはじめ今後の妻達との結婚生活も酷いものになりそうで。今のうちに手を打たないといけないんです。」
エリーゼの悩みは全員の賛同を得る。確かにここでフリードリヒを正しく教育しておかないとこの先どうなるか予想もつかない。そして頼れるのはエルを除いたパーティーの仲間しかいないという意識もある。
「俺がいうのもなんだけどフリードリヒは次期当主なんだよ。」
ヴェルの妻の中で、貴族出身のエリーゼ、アマーリエ、ヴィルマ、カタリーナ、テレーゼは地位が高い。正室で継嗣の母親のエリーゼの地位が高いのは言うまでもないが、アマーリエ、カタリーナはそれぞれ分家の当主の母親でもあった。
アマーリエはヴェル専属メイドでもあったが、確かに本人はメイドとしてまともに務めもいた。だがそれは夫と死別した未亡人を、愛人として抱える際の建前という意味合いが強かった。
そんな中で特殊な位置にいるのがルイーゼとイーナだった。陪臣の娘という出自に加えて、元々ヴェルの妾兼家臣なのである。自身が家臣という立場に加え、イーナはバウマイスター辺境伯家槍術指南家の実質的な当主、ルイーゼはバウマイスター辺境伯家魔闘流指南家の実質的な当主という立場になる。
イーナもルイーゼも、ヴェルとの間の娘は嫁ぎ先が決まってるから問題ないと言えばない。
「でも、武術指南家としては『次のバウマイスター辺境伯のいう事を聞かない訳にはいかない』という事なのね。」
うーん、とイーナも悩む。
「母親のエリーゼに無理をさせられないし、フリードリヒの面倒を見るつもりもあるけど、こういうのは流石になー。」
ルイーゼが腕組みをする。
「こうしてみるとアマーリエさんは凄かったのね、ヴェルの性教育をちゃんとして」
「うんうん」
「ヴェルが初夜まで婚約者に手を出さないように性欲をコントロールして」
「うんうん」
「ちゃんと自分の息子のマインバッハ家を分与を受けて独立させたものねー。」
ハァ、とイーナとルイーゼはため息をつく。
「今度は私達が親としてそういう事を考えないといけないのね。」
「1週間で良いと思うんだ。」
ヴェルが重い口を開く。
「1週間2人にみっちりと教育をしてもらう。それで今後も2人の武術指南家は現在の形で存続させるようにフリードリヒに約束させる。これはもちろん役目の事で浮気じゃない。エリーゼと俺も承知している。他の妻達も含めて俺たちとドミニクとクロエ以外には秘密にする。俺にできる埋め合わせもする。それでなんとか頼めないかな。」
ルイーゼが口を開いた。
「浮気じゃないのは分かった。けど、念のため聞いておくけれど、ボクやイーナちゃんが妊娠したらどうなるのかな?」
「まず、妊娠はさせないようにする。フリードリヒにもみんなにもそういう薬を飲んでもらう。俺も毎日2人に魔法をかけてチェックする。1日の回数も抑える。それで万が一どちらかが妊娠しても、その時は俺の子供として育てるよ。」
「分かったわ」
イーナとルイーゼが揃ってうなずく。
「それでは、こういうのはどうかしら。」
イーナの提案にヴェルとエリーゼとルイーゼが賛同し、話はまとまった。
「継承の義、ですか?」
「そうだフリードリヒ。エリーゼともイーナともルイーゼともよく相談をして決めたからよく聞いて欲しい。」
「はい」
「バウマイスター辺境伯家は俺が一代で起こした。つまり、俺がお前に相続させる際に行う儀式が今後この家の伝統になる。それはいいな?」
「はい、父上。」
「そこでお前には次期当主として、1週間みっちり武道の特訓を施す。イーナが槍術、ルイーゼが魔闘流を教える。無論、お前に大きな怪我をさせるような事はないが、次期当主に相応しくなるように心も身体もきっちり鍛え上げてもらう。これを当家の伝統にするので、お前の次の当主にも必ず引き継がせる事になる。だから武術指南家は今後も大切にするように。
その代わり、というわけではないが、この1週間はイーナとルイーゼに性の手解きを受けて良い。1日2回までは俺が許すし、エリーゼにも伝えた。イーナとルイーゼの了解もとってある。
ただし、バウマイスター辺境泊家が今後も2人の武術指南家をおろそかにしないこと。そして2人が嫌がることはしないように。あくまでも手ほどきだけだ。したい放題じゃない。2人の指示には従うんだぞ。それが条件だ。それでいいな、フリードリヒ。」
「はい、はい。父上、ありがとうございます!」
感激し興奮する息子に、1週間とはいえ自身の側室をあてがう事になったヴェルはなんとも複雑な表情をしていた。
「ヴェルって息子には甘いよね」
「そうだねえ、イーナちゃん。アマーリエさんの事とかあったから、息子にはとことん甘いねー。」
イーナとルイーゼは道場でフリードリヒを待っていた。
「まぁ、私たちのと血は繋がってないけど、ヴェルとエリーゼの息子なら面倒を見る必要もあるよね。」
「性的に面倒を見ると思ってなかったけど」
そう言ってルイーゼがケラケラ笑う。
「さすがバウマイスター家の血筋という感じ」
「ヴェル自身、八男だもんね」
ヴェルの父親のアルトゥルは流石にもう子供を作る事はしていない。だが、ヴェルの兄弟たちは出世して側室を貰い、着々と子作りに励んでいた。正妻からの圧も高いらしく、側室を迎えてからも正室との間に子供の数を増やした者もいる。
「来たよ」
「ま、ここでフリードリヒの性根を叩き直しておきましょう。」
裂帛の気合いと共にイーナの槍が突き出される。突進するフリードリヒの腹に槍が叩き込まれる。槍と言っても穂先ではなく石突、しかも練習用に布をあてて丸めたものだから皮膚が裂けるほどではない。だが鳩尾を打たれた激痛が走る。フリードリヒは練習用の槍を取り落とし、腹を抱えてうずくまる。あまりの痛さに声も出ない。
「息を整えたら、すぐに立ちなさい」
冷酷なイーナの声が告げる。今の槍筋は全く見えなかった。立っているイーナを練習用の槍で突いてみろと言われて、挑みかかったらこの始末である。
フリードリヒは涙を流しながら痛みに耐えた。もう諦め、投げ出して帰ろうかとも思う。しかしこの特訓には家督相続がかかっていた。投げ出して部屋に帰るのは流石にまずいだろう。
「この身体を抱きたいんでしょう。それならとっとと体調を整えなさい。手加減してあげているんだから。」
フリードリヒの考えを見透かしたようなイーナの声が聞こえる。そう、この特訓を乗り越えれば憧れのイーナに性的な手ほどきを受けることが出来るのだ。フリードリヒはやる気を漲らせると、槍を掴み立ち上がった。
そして即座に足を掬われ、フリードリヒは顔から床に叩きつけられた。激痛が走る。
「まだまだね。回復魔法を使っていいわよ。さ、回復したら立ちなさい。」
一切の感情が込められていないイーナの声が響いた。
「どこからでもボクに打ってきていいよ」
休憩時間を挟んでルイーゼからは魔闘流の教えを受ける。といっても実戦形式で、フリードリヒが殴りかかる度に俊敏なカウンターを決められてしまう。
それでもイーナと違って寸止めや軽いパンチを多用して、フリードリヒが怪我しないように配慮してくれているのは流石だった。自身の肉体が凶器であると、ルイーゼは熟知しているのだろう。
「ボクにちゃんと攻撃を当てられたら、今すぐ性の手ほどき、してあげても良いんだけどなー。イーナちゃんと2人で。」
ルイーゼの挑発にフリードリヒが乗る。興奮してルイーゼに掴みかかる。掴んでしまえは、一発くらいパンチを当てられるだろう。
フリードリヒの思惑を見透かしたように、ルイーゼはヒョイと交わすと突き出されたフリードリヒの手を掴んで投げ飛ばす。強かに腰を床に打ちつけてフリードリヒは悶絶した。
イーナに叩きのめされ、ルイーゼに打ちのめされ気絶したフリードリヒを前に、イーナとルイーゼはこれからどうするかを相談していた。
「どうする、これくらいにしておく?」
「ボク達に力では勝てない、敵わないと分かったと思う。それを骨の髄まで叩き込もう。本能に染みつくレベルで。でも訓練する時間はまだ6日あるしね。今日はこれくらいで。」
「えー、私たちこれから抱いちゃうの、この子。」
「訓練終わったらそうする約束だから仕方ないね、イーネちゃん。フリードリヒも本気でヤリたいみたいだったし、この状態で世に出すのは迷惑すぎるよ。」
「ヴェル以外とするの、嫌なんだけどな。」
自慢の自分の身体を自分で抱きしめるようにして、イーナが嘆く。
「まぁ、ヴェルとエリーゼの息子のわがまま貴族様だから仕方ないよ。この子をちゃんと躾けておかないと、後々この家の面倒になりそうだし。」
「そうね、娘達に被害が出たら嫌だもの」
イーナが産んだ長女のアンナはヴァルド王太子の長男と婚約。ルイーゼが産んだエリザはブライヒレーダー辺境伯の息子と婚約している。どちらもフリードリヒのすぐ下の年齢の近い妹達だ。
大事に育てているし兄妹仲は良いのだが、フリードリヒが色狂いになっている今、嫁入り前の娘達に手を出される事態は避けなければならなかった。父の側室に横恋慕するフリードリヒなのだ、妹達に手を出す可能性も懸念された。後悔してからでは遅い。イーナもルイーゼも娘の貞操を守るためならと決意を固めていた。
夕食後にイーナとルイーゼの2人は、メイドのドミニクに手伝わせて風呂場にフリードリヒを連れ込む。ドミニクを廊下の見張りに立たせると、イーナは腕を組み仁王立ちになってフリードリヒに問うた。
「それで、私たちのどちらを先に抱きたいの?」
イーナの問いかけにフリードリヒは即答した。
「イーナさんでお願いします!」
「分かったわ」
イーナとルイーゼは手早く打ち合わせを済ませる。
「もうクロエとは経験しているのだから、細かい説明はいらないわね。ルイーゼ。」
「うん、分かってる」
ルイーゼがフリードリヒの前に跪くと、口で奉仕を開始する。イーナをガン見しながらフリードリヒはルイーゼに刺激されて男性器を大きく膨らませた。
「イーナちゃん、こっちは準備できたよ」
「そう、なら仕方ないわね。」
渋々といった様子でイーナが寝そべる。フリードリヒが広げられたイーナの秘所をマジマジと観察する。
子供産んでも弛まぬ身体に綺麗な割れ目。少し口を開いているがとても清潔に見える身体に見惚れる。
「ここがイーナさんの」
フリードリヒは思わず頬擦りする。他人に触れられてイーナの身体に悪寒が走るが、フリードリヒは躊躇なくイーナの女性器に舌を這わせる。
「ん。」
イーナは懸命にフリードリヒの攻撃を堪える。時間をかけても感じていないのでイーナの女性器は奥が潤わない。焦れたルイーゼが声をかける。
「イーナちゃん、そろそろ入れさせてあげたら?」
ルイーゼの提案に頷くとイーナはついに挿入を認めた。
「手早く済ませなさい」
「はい、イーナさん、入れます!」
喜び勇んだフリードリヒはイーナへの愛撫もそこそこにイーナの中に乱暴に突き入れようとした。だが潤いがなく入ろうとはしない。
「ちょっと待って」
まだ女性器が完全に濡れていないイーナはフリードリヒを制止すると、風呂に備え付けの潤滑剤をフリードリヒの男性器にまとわりつかせた。フリードリヒはイーナの手が自身の男性器を刺激するのを嬉しそうに受け入れる。
「(このまま、手でいかせてやろかしら)」
そんな事をしても問題を先送りするだけで解決はしないだろう。イーナは覚悟を決める。
「いいわ、来なさい。」
待ち兼ねたフリードリヒにようやく挿入の機会が来た。フリードリヒが再びイーナに飛びかかる。正常位で挿入を試みる。イーナの女性器はやはり抵抗を示すが、不承不承といった様子でフリードリヒの男性器を受け入れる。フリードリヒの男性器は遂に憧れのイーナの膣内に侵入を果たした。
「ん、く。」
眉をひそめるイーナ。フリードリヒの脳天を快楽が突き抜ける。挿入した感覚がクロエとするより何倍も心地よい。クロエはフリードリヒを迎える喜びを示してくれるし、すぐ身体を開いてフリードリヒを受け入れてくれる。それでも若いクロエとの快楽はイーナと比べてしまうとずっと単調だった。イーナは散々焦らし抵抗し渋々フリードリヒを受け入れられた。そんなイーナの膣の感触には、クロエにもたらされる数倍の快楽があった。
つい先程までイーナには道場で散々打ち負かされてきた。力では絶対に叶わないと思い知らされていいた相手、幼い頃から思い焦がれた憧れの存在である美しきイーナ。そんな彼女が、今はフリードリヒの身体に組み伏せられ、あまつさえ男性器の挿入を許した。そしてフリードリヒの腰の動きで与えられる苦痛と快楽にその美しい顔を歪めているのだ。
ヴェルと結婚した頃のイーナは美少女だった。今は発育した肉体に武道家らしい凛とした気品をまとった類稀なる美女に成長している。そんな父親の麗しい側室、妹の母親を少年の自分が蹂躙できるのだ。雄として好みの雌を思う様に犯す喜びにフリードリヒは震えた。
「最高だよ、イーナさん」
フリードリヒは腰を打ちつけてイーナの膣内の感触を楽しむ。イーナの女性器は抵抗を示しながらも程よく濡れ、もう完全にフリードリヒを奥底まで受け入れてしまっている。
「(これまで、私はヴェルにしか抱かれた事はない、この身を許した事はないのに)」
キッとイーナはフリードリヒを睨みつける。しかしフリードリヒはそんなイーナの感情には全く気がついていない。相手の感情を意に介していないのだ。遂に思いを遂げてイーナと結ばれた。早くイーナの中で果てたい。今はその雄の本能だけに囚われている。若さゆえの余裕のなさだった。
フリードリヒの性体験は乏しい。これまではクロエの身体しか知らない。クロエの体は若く清潔で、敏感な締め付けとヴェルに仕込まれた性技で存分にフリードリヒを楽しませてくれた。
しかしイーナの膣の感触は全く違う。武術家として鍛え上げられ、またヴェルと愛し合う為に日々鍛えられて来たその女性器は反応は、若く単調なクロエの反応とは比べ物にならない。吸い付いて離れない滑らかな上質さ、女性器の経験も品格も何もかもが違うのだ。
単純に締めるだけでない、形容し難い複雑な動きでフリードリヒを楽しませる。イーナの身体はヴェルの為だけに用意され秘蔵されてきた名器だった。フリードリヒはそんなイーナの腟内に強引に入り込み、ヴェルのために用意されたイーナの身体を楽しみ、イーナに歪んだ音を奏でさせる。
「あ、あ、いや、イヤ」
イーナはフリードリヒを歓迎してはいない。むしろ心では抵抗しているのだが、フリードリヒの男性器を包むイーナの女性器は違う。フリードリヒを締め付けて刺激するだけでなく、時に優しく時に深く、緩急を自在に操り、早く絶頂へ導こうと奥へ誘う複雑な動きを示している。フリードリヒはイーナの膣に導かれるままに腰を振り、自身の快楽を追い求めた。
相手は息子と言ってもおかしくない間柄、まだ子供のフリードリヒにいいように犯され弄ばれる。しかもフリードリヒは武道においてはイーナより遥かに格下で軟弱な存在なのだ。そんな若いフリードリヒにいいように扱われ、イーナは全身で恥辱を感じていた。
しかしイーナの感じる苦痛と恥辱の中にも、フリードリヒに抱かれる事で与えられる快楽の萌芽がある。だからこそ、イーナは自身を抱くフリードリヒの顔をまともに見られず顔を背ける。
しかしそんなイーナの横顔の美しさも、そこに秘められた快楽の片鱗も、イーナに恋焦がれるフリードリヒの欲情を加速させる。フリードリヒは抑えることが出来ずに乱暴に動き始めた。
「いや、いやよ。乱暴にしないで。」
組み敷いたイーナに声で厳しく制止され、フリードリヒはようやく少しだけ冷静さを取り戻した。
「(まずい、イーナさんを大事に扱わないと嫌われてしまう)」
フリードリヒはようやくペースを落とした。しかしじっくり動くようにすると、それだけより深く長くイーナの膣内を楽しむ事になる。イーナの女性器はより細かくより的確にフリードリヒに絡みついた。敏感なフリードリヒの身体は持たなかった。
若いフリードリヒには我慢を重ねた長い長い時間だったが、熟練したヴェルに愛され、感覚を共にしてきたイーナにはあまりにも短い時間でしかなかった。
「う、イーナさん、出ます」
「え、もう?」
早すぎるでしょ、そう呟くもまだ萌芽にしか過ぎないイーナの快楽が、フリードリヒの射精により惨めに叩き潰された。まるで虫のようにガクガクと腰を動かしながら、フリードリヒはイーナの膣内に精を放った。腟内がフリードリヒの精子に汚染される感覚に、イーナは怖気をふるう。
「(もう済ませたでしょう、早く降りて)」
イーナは自分の上に跨り腰を振るこの若い男を早く払い除けたい衝動と必死で戦っていた。
「すっかり汚されてしまったわ」
思わずそう口に出す。ヴェル以外はイヤなのに。違う男性の精子を受け止めさせられた恥辱。イーナの顔が火照る。苦痛に歪む。ギリリと歯が食いしばられる。しかしフリードリヒはそのイーナの反応を、自身への好意と快楽ゆえと勘違いしていた。フリードリヒにとって綺麗で美しいイーナの顔は、どんな表情を見せても美しく魅力的としか知覚されない。憧れの女性に種付けをした満足にフリードリヒは浸っていた。
「最高でした、イーナさん」
「早く退いてちょうだい」
フリードリヒとの最初のセックスに気持ちよさはなかった。ただ身体を汚されただけだった。イーナの心には恥辱と苦痛だけが後に残る。
イーナと付き合いの長いルイーゼは、イーナの示す不快感に気がついていた。ルイーゼもそうだが、元々イーナはフリードリヒの相手をするなど乗り気ではなかったのだ。ルイーゼの中にはこの状況を面白がる余裕があるのだが、生真面目で誇り高いイーナはこういう扱いに傷つけられるだけだろう。
「(イーナちゃんが暴発する前に、ボクがなんとかしないとっ!)」
ずるん、とフリードリヒの男性器がイーナの腟内から抜き出された。心底嫌そうにしているイーナは、ヴェルに対する時と違って事後の男性のフォローをする気など一切なさそうだった。
「よし、次はボクの番だね」
ルイーゼが自分の番だと主張する。浴槽からお
湯を桶にくみ、フリードリヒの男性器を手早く洗い上げる。イーナはフリードリヒの対応をルイーゼに任せると、イーナもそそくさと自身の体を洗い始めた。早く身の汚れを洗い去りたいのだろう。
手早く洗うと、ルイーゼはフリードリヒの男性器をまた口で含む。イーナの膣内で絶頂に達したフリードリヒの男性器だったが、すぐにまた元気を取り戻した。
「いけそうだね、じゃ、いれようか。後1回だものね。」
ルイーゼが回復したフリードリヒを見てニンマリと笑う。
「ま、待ってください」
フリードリヒがルイーゼを制止した。
「イーナさんともう1回したいんです、ダメ、ですか?」
フリードリヒは二人に恐る恐る尋ねる。
「ヴェルからは1日2回までと聞いてるけど」
「でも確かに1人1回ずつって話ではなかったね」
どうしようか、イーナとルイーゼは顔を見合わせた。
「今日はイーナさん、明日はルイーゼさんみたいな形にするほうが、より深く相手を理解できると思うんです」
フリードリヒが説得を試みる。
「駄目よ。1日2回交互にすると、7日間なら私のほうが多くなるもの。」
イーナがにべもなく拒絶した。
「毎日交互にお願いして、最後はお二人と1回ずつでどうでしょうか」
「それだと今日は不完全燃焼になるね。だからボクもちゃんと気持ちよくしてくれるつもりがあるのなら、ボクはいいと思うけど。」
「ま、そういうことなら仕方ないわね。交互にするほうがこちらの負担も少なくなるかもしれないし。」
イーナも渋々フリードリヒの提案を受け入れる。
「ありがとうございます」
フリードリヒはもっとイーナの身体を楽しみたいだけなのだ。そう分かっていても、ヴェルでない男性の好意などイーナには煩わしいだけだった。
相談した結果、フリードリヒを風呂場の床に寝かせる事になった。今日のペナルティとして、ルイーゼがフリードリヒの顔の上にまたがる。フリードリヒの口でルイーゼの女性器を舐めさせて、ルイーゼが満足したらイーナが騎乗位でフリードリヒを挿入させる手はずだった。
「お、おー、フリードリヒの大好きなイーナちゃんの身体が待ってるぞ、がんばれー」
ルイーゼがやじりながら自身の敏感な箇所を刺激するように指示を出す。イーナは自分に挿入しようと怒張し激しく自己主張するフリードリヒの男性器を渋々手で刺激していた。
「ん、あ、あん。ボクももう気持ちいいかも。イーナちゃん、そろそろいれてあげたら?」
声に甘いものが混じり始めたルイーゼがイーナにGoサインを出す。
「(早く終わらせましょう)」
イーナは独りそう決意すると、フリードリヒの上にまたがった。
フリードリヒの視界はルイーゼに塞がれている。大好きなイーナの顔を見ることは出来ない。それでもイーナが自ら挿入してくれた、その愛を許された行為にフリードリヒの心が高鳴る。今締め付けている微細なひだのひとつひとつがフリードリヒを射精に導こうとするイーナの心の現れなのだ。ルイーゼを愛撫するときも興奮してはいた。でもフリードリヒの興奮が更に1段階上がった。
「ちょっと、待って落ち着いて」
挿入された瞬間、メチャクチャに腰を振り始めたフリードリヒをイーナが落ち着かせる。フリードリヒの興奮はルイーゼの刺激へも繁栄された。
「ちょっと、ヤダ、やめて、ボク先にいっちゃうよ。」
最初に絶頂に達したのはルイーゼだった。あまつさえ彼女は失禁してフリードリヒの顔面に小水をぶちまけた。
顔をルイーゼの尿に浸されながら、フリードリヒもイーナの膣内に暴発気味に射精する。イーナは仕方なく腰を振るってフリードリヒの射精した精子を受け止めきった。
また不完全燃焼で汚されるだけだった気がするが、長々とフリードリヒに蹂躙されるより良かったのだとイーナは思う。
「ルイーゼ、失禁までするのはやりすぎよ」
立ち上がったイーナはルイーゼに文句をつける。
「ごめんごめん、でもバウマイスター辺境伯の顔面におしっこかける機会なんてそうはないからさ。ちょっとした復讐になるかなって。イーナちゃんもする?」
「性癖されたら嫌すぎるから、絶対にイヤ」
「フリードリヒは気絶したみたいだから、顔を洗っておけば大丈夫だよ」
「ともあれこれで今日は終わったわね」
体力と気力の限界、そして快楽に負けて失神したフリードリヒを本人の寝室に放り込むと、イーナは抱き枕がわりにクロエをフリードリヒにあてがう。
「生理でフリードリヒ様のお相手を出来ないのに私が同衾してよろしいのですか?」
「構わないわ。共にベットで過ごして会話して仲を深めなさい。性のお相手はもちろんしなくて良いから。フリードリヒが起きて何か食べたり飲んだりしたがったらドミニクに頼みなさい。」
「クロエ、何か異常があればドミニクにすぐ知らせてね。今夜はフリードリヒもクロエも寝室から出歩かないように。これはボクからの命令だよ。」
フリードリヒとの同衾にドギマギしているクロエを尻目にフリードリヒの部屋のドアを閉める。
「それじゃドミニク、分かっているわね?」
「はい、イーナ奥様。これからの1週間は夜間にフリードリヒ様がおかしなことをされないようにクロエと共に見守るように致します。」
昼間は徹底的に鍛錬で身体を酷使させたし、夕食後には2発抜いてもいる。その上見張りをつけておいたのだ。これでフリードリヒが誰かに夜這いをかける心配はないだろう。
ドミニクとクロエに後を任せると、イーナとルイーゼは風呂に入って再び身体を清めてからヴェルの寝室へと向かった。
ヴェルの寝室にエリーゼと、イーナとルイーゼが集まっていた。
「あーん、ヴェル、若い子に胸を弄られて怖かった。ヴェルの言い付けとはいえ、好きでもない相手に犯されてしまったわ。」
「ヴェル、ねちっこくしつこく股間に顔を埋められて困っちゃったよー」
イーナとルイーゼがヴェルにしがみつき甘える。正室のエリーゼが横で顔をひくつかせているが、フリードリヒの相手をさせられた今日ばかりは2人もエリーゼに譲る気はない。それにしてもエリーゼは夫のヴェルに対する態度と息子のフリードリヒに対する態度とどちらにより腹を立てているのだろうか?
「早くこの記憶をを消したいの、ヴェル、フリードリヒの倍の回数は頑張って私達を愛してね。」
「イーナちゃん、ここは2倍じゃなくて3倍で行こう」
ルイーゼが指を3本立てて露骨な回数増加を要求する。
「そうね、それがいいわね。」
「駄目よ、2人はフリードリヒと楽しんでズルいわ。その分、私がヴェンデリン様に愛して頂きます。」
エリーゼも交えて、姦しい夜が繰り広げられた。
2日目。フリードリヒはイーナにキスをせがみながらも『イヤよ』と拒否され、仕方なくイーナの胸を揉みながらルイーゼにも膣内射精を果たした。そしてルイーゼの巧みな騎乗位に精子を搾り取られながら、顔の横に座らせたイーナの身体に手を伸ばしちょっかいを出し続けた。
その夜、イーナは1回、ルイーゼは4回ヴェルに愛された。
3日目。ルイーゼに膝枕されたフリードリヒをイーナが騎乗位で膣内射精させた。イーナは手早くフリードリヒを射精させるのに手を尽くしたが、それはフリードリヒの快感を高めるだけだった。ますますイーナに欲情したフリードリヒはイーナに後背位で挑みかかり、イーナはフリードリヒから顔を背けてながらもその肉体は思うままに蹂躙された。背後から眺めると思いの外作りが小さく繊細なイーナの手足にフリードリヒは強くそそられる。「あん、あん、あん、」と、イーナの吐息に甘いものが混じりはじめ、最後はぎゅっとシーツを掴むその細い手の動き、そして収縮する膣の痙攣からイーナが密かに絶頂に至ったのをフリードリヒは見逃さなかった。
その夜、イーナはヴェルに長々と愛撫を求め何度も何度もキスをせがみ、視線を交わしながら体の奥底にヴェルの痕跡を刻みつけるような愛情深いセックスを繰り返し繰り返し求めた。
4日目。ルイーゼは正常位でフリードリヒに見つめ合いキスをしながら絶頂に導く快感を教え込んだ。そしてイーナを顔の上に座らせたフリードリヒを騎乗位で射精させた。淫らに乱れるルイーゼはイーナの女性器に大興奮するフリードリヒから大量の精を貪った。
その夜、ルイーゼはヴェルの腕の中で甘えながら、『記憶を上書き出来るほど愛されるまで離さないぞ』と宣言してヴェルからも大量の精を貪った。
5日目。フリードリヒはイーナを再び背後から犯した。イーナはずっと快感を押し殺していたが、最後には隠しきれずにフリードリヒに何度も絶頂に導かれ嬌声を上げた。その後、イーナはフリードリヒとの正常位を嫌がったのでルイーゼがフリードリヒの上半身を引き受け、イーナは「私はアソコを貸すだけだから」と宣言しながらも、フリードリヒから膣内射精を見舞われた。
その夜、腕の中で『ごめんね、ごめんね、フリードリヒに何度もイカされちゃって』と泣きじゃくるイーナをヴェルが優しく宥め、イーナの膣内に自身の子種を連続して2度3度と注ぎ込んだ。
6日目。イーナを目で追うフリードリヒに「こら、よそ見をしちゃダメだぞ」とルイーゼは正常位でフリードリヒを受け入れ再び膣内射精を促した。そして「背後を取られるのはイヤだな。」と文句を言いながら後背位でフリードリヒに蹂躙され、ルイーゼもまたフリードリヒを貪り尽くした。
その夜、ヴェルはエリーゼの胸を楽しみながらルイーゼを何度も抱いた。
7日目。フリードリヒはルイーゼを壁に押し付けて自由な動きを封じてから再び背後から散々に犯した。そしてイーナからは『今日は最後だから好きにしていい』と念願のキスの許可を得た。正常位でイーナの口と性器の両方で同時に繋がりながらフリードリヒはイーナを乱れさせ、イーナの奥底に刻みつけるように精を放った。
「伝統ってこうやって作られるんだね、イーナちゃん」
「バウマイスター辺境伯の子孫たちも、ヴェルの息子が父親の側室に横恋慕したから始まった風習と知らずに頑張るんだろうね、ルイーゼ。」
試練を終えたイーナとルイーゼは、互いの健闘を讃え合った。
「ああ、イーナさん最高だったな、ルイーゼさんも抱き心地が良かった」
その夜、クロエを抱き寄せながらフリードリヒは述懐した。本来他の女性を抱きながら別の女性に思いを向けるのはマナー違反だが、クロエは気に介していない。
「フリードリヒ様にはクロエがおります、私がお二人に負けぬように全力を尽くしますから。」
クロエはようやく生理も終わり、自身の元に帰ってきたフリードリヒとの逢瀬を心から楽しんでいる。イーナとルイーゼの手ほどきで別人のように成長したフリードリヒの性技に昼も夜も何度も幸福な絶頂に導かれた。
「私達のこと嫌いにならないでね、ヴェル」
「ボクたちイヤなのに身体を張って頑張ったんだよ。大体1週間連続とか長すぎるよ。ヴェルの初夜だって5日間で奥さんは入れ替わりだったんだから、どんだけハードな儀式をボクらに要求するのさ。ボク達だって壊れちゃうよ。」
ヴェルの寝室ではイーナとルイーゼが口々に文句を言いながらも、ヴェルにしなだりかかり甘えていた。
「ごめんごめん、全部俺の為にしてくれた事だって分かっているさ。2人の奥さん達にはとても感謝してる。フリードリヒもこれで吹っ切れたと思う。結婚するまでの焦りもあったんだろうしね。もう2人に執着する事はないと思うけれど、俺からも厳重に釘をさしておくよ。」
「絶対よ、2度と相手をさせられるのはごめんだわ。『今度は長男ではなく次男の相手をしてくれ』とかも絶対にダメだからね。手頃な未亡人を探してきて頂戴。」
「ボクももう何があってもお断り。今後一生、相手をするのはヴェルだけでいいから。」
「分かってる。約束するよ。」
次男のカイエンの『あてがい女』をどうするか。そもそもバウマイスター辺境伯の家の話でもない。
「カイエンの相手はいい人がいないか目立たないように募集をかけてみるよ。フリードリヒの時も、元々そうするつもりだったし。」
「絶対よ。」
「約束だからね」
その日の夜も、イーナとルイーゼは他の妻達が嫉妬するくらい何度も何度もヴェルに抱かれた。
後書きが長いという感想が寄せられましたのでこちらは削除しますね。