※この作品はR-18です。

アマーリエ義姉さん 〜あてがい女の手ほどき〜   作:時田士郎

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4話 小屋の工事開始と湖畔の宿

ヴェルの去った後の部屋の清掃は大変だった。シーツを汚してしまったのは何よりアマーリエ自身の責任でもあるのだが、ヴェルはシーツの汚れにあまり頓着しない傾向があった。

 

「…ヴェル君は大貴族様だもの、仕方がないわよね。」

 

手早くシーツを交換すると、アマーリエはシーツを洗う算段をする。汚れた箇所だけでも手洗いすれば、後は召使に任せてしまえそうだった。情事の痕跡が残るシーツをそのまま洗わせるのは、狭い領内に噂を撒き散らす事になりかねないから慎重にしなくてはいけない。汚れた下着も自分が手洗いしなくてはならないだろう。

 

それでもアマーリエは楽しんでいた。今日は2回もヴェルの精子を膣で受け止めていた。とても満たされた1日だった。ヴェルとの関係はまだ3日間だっだか、2回の膣内射精は過去最多の記録だ。これまでのアマーリエの人生経験でも、実は最多の記録だった。

 

「(これが当たり前の関係と思っては、駄目よね)」

 

今のところ、ヴェルはアマーリエに執着してくれている。アマーリエも勿論ヴェルに執着している。でも男性の執着はうつろいやすい。今のペースでヴェルがアマーリエを愛し続けてくれる事など、それは絶対にありえない。2人の蜜月は、いつか必ず終わる日が来る。

 

「(あてがい女の役割は、ヴェル君の結婚までは続けられるそうだけれど。)」

 

ヴェルに気に入られる恩恵は凄い。高価な衣装を惜しみなく買い与えらた。ヴェルからはチヤホヤされて、アマーリエでも自分が絶世の美女と錯覚しそうになる。あの衣装全てに袖を通すまで、ヴェルの愛情は長続きするのだろうか?

 

「もうちょっと、頑張ってみようかな。」

 

アマーリエは背筋を伸ばす。女は愛されていれば綺麗でいられる。この3日間、ヴェルは惜しみない愛を注いでくれた。アマーリエが今為すべき事は、ヴェルの『あてがい女』として少しでも美しさを磨く事に思えた。

 

「せめてヴェル君の横にいて、恥ずかしくないようにしないとね。」

 

 

その日の夜、ヴェルからの通話が入った。夕食後に、そろそろ来るかな、と小屋で連絡を待っていたアマーリエは最初の振動で魔道通信機を取り上げる。

 

「こんばんは主様、『あてがい女』のアマーリエです」

 

『こんばんは、アマーリエ義姉さん』

 

魔道通信機からは、愛しいヴェル君の声がした。

 

『今日もありがとう。風呂やトイレの職人を手配しました。明日は小屋に下見に連れて行って、そのまま毎日作業してもらいます。朝から小屋に職人を連れて行くので、見られて困るものは片付けをしておいてくださいね。』

 

アマーリエは小屋を見渡す。買ってもらった衣装は箪笥がなくて収納しきれないのでヴェルに預かってもらったままだ。目につく家具はベッドくらいしかないし、そこは綺麗に整えてある。

 

「はい、小屋は主様がいつお越しになっても良いように整えてあります。大丈夫ですわ。」

 

『明日の朝は、俺の愛するアマーリエ義姉さんの顔を見るだけになっちゃうかな、だって小屋では職人が作業しますもんね。』

 

「そう、残念だけれど仕方がないわ。」

 

この小屋にお風呂やトイレが必要なのはとても良くわかる。アマーリエもお風呂は切実に必要としている。工事が終わるまでは我慢しなくてはならないのだろう。少ししんみりとした口調になってしまっただろうか。

 

『じゃあ、お昼の時間を空けておいて。一緒に食べに行きましょう。』

 

「はい、主様よろこんで。」

 

通話を終えると、アマーリエははたと気づいた。

 

「お昼にお出かけするなら、やっぱり明日着る服がないじゃない、もう。」

 

 

 

翌朝、手早く朝食と子供達の昼食の手配を済ませるとアマーリエは小屋で待機していた。服の事は少し悩んだが、小屋を管理するアマーリエが、職人を連れてくるヴェルと顔を合わせるだけなのだから普段着で良いだろう。むしろ、メイドか何かに見えるくらいでちょうど良いはずだ。

 

朝も遅い時間、小屋の外が騒がしくなる。ヴェルが職人を連れて到着したようだ。そのまま小屋を一周するのか、なかなか入ってくる気配がない。

 

アマーリエが少しヤキモキしながら待っていると、小屋のドアをノックする音が響いた。

 

「(浮ついては駄目よ、落ち着きなさいアマーリエ)….はい。」

 

どうにかして控えめな落ち着いた声で返すと、アマーリエが扉に声をかけるより早く、サッと小屋のドアが開かれた。朝日を浴びて職人を連れたヴェルが立ってる。

 

「おはようございます、アマーリエ義姉さん」

 

「ヴェル君、おはようございます」

 

「話していた工事の職人を連れてきました。中に入ってもらって大丈夫ですか?」

 

「はい、準備は出来ています。どうぞお入りになって。」

 

口々にアマーリエへと挨拶をしながら職人たちが小屋に入る。職人たちはもうどのような要望かの話を聞いていたのだろう。小屋の各所に散って寸法を測り始めた。

 

「何日かかる?」

 

「この広さなら、二日もあれば十分でさぁ」

 

「朝晩に王都に送り届けてあげるから、室内でこっそりと作業をしてくれ。日当は、相場の十倍出すから」

 

「へい! 綺麗に仕上げてみせますぜ」

 

話がついたからだろう。ヴェルが魔法のポケットから必要な資材を取り出して小屋の中に積み上げる。

 

「これで足りるかい?まだ必要なものがあれば取りに戻るけど。」

 

「いえ、後は明日の朝で大丈夫ですぜ」

 

「それじゃアマーリエ義姉さん、昼にまた顔を出しますね。」

 

職人達が作業を開始したのを見届けると、ヴェルは去って行った。アマーリエが職人達の中にポツンと取り残される。

 

「繕い物でもしようかしら」

 

小屋から余り離れない方が良いだろう。今日は小屋の外のベンチで繕い物をする事にする。昼にヴェルがやってくるというのなら、後はヴェルが戻ってきた時に聞けばいいのだ。

 

縫い物をあらかた終わらせてアマーリエがボーっと景色を眺めていると、ヴェルが瞬間移動で現れた。

 

「こんちには、アマーリエ義姉さん」

 

「こんにちは、ヴェル君」

 

「ちょっと職人達と話をしてきますね。」

 

そそくさと小屋の中にヴェルが消える。アマーリエもついて行くべきか逡巡していると、暫くしてヴェルが小屋を出てくる。

 

「彼らには差し入れで弁当を渡しておきました。明日は弁当持参と伝えてあるからアマーリエ義姉さんは心配しなくて大丈夫。作業も順調なようでしたよ。じゃ、食事をしに行きましょう。」

 

「ヴェル君待って、服を着替えたいの」

 

これはお出かけする服じゃないもの、という後半の言葉を飲み込む。

 

「そうか、小屋じゃ着替えられませんものね。じゃあ、俺の部屋に行きましょう」

 

「え、大丈夫かしら?」

 

差し出された腕を取ると、ヴェルは変装の魔道具を手渡してくれた。アマーリエが指に魔道具を嵌めたのを見計らって、2人は瞬間移動した。

 

「まぁ、豪華な部屋ね。」

 

開拓地の小屋と見比べてはいけないのだろうが、ヴェルの部屋の調度のしつらえは群を抜いて豪華なものだった。

 

「開拓地の小屋と並べてしまうと、そう見えますよね。」

 

ヴェルが笑う。ヴェルとアマーリエは共にバウマイスター騎士爵家の本邸で生活していたので、家についての共通認識がある。そこからするとあの小屋は許容できる範囲なのだが、やはり貴族の暮らす家の水準はこちらになるのだろう。アマーリエは、本来知る事のない天上の世界を垣間見た。

 

「あの窓辺の衝立の後ろで着替えてください。カーテンを閉めれば外からは見えません。ドレスはこれで良いですか?」

 

「主様に渡された服なら、『あてがい女』は喜んで身に纏いますわ。」

 

アマーリエはヴェルに手渡されたドレスと下着を素直に受け取ると、衝立の裏で着替え始める。

 

「アマーリエ義姉さん、よく似合ってますよ。」

 

着飾ったアマーリエを目の前にして、ヴェルが賞賛の言葉をかける。

 

「そう、ちゃんと着こなせていると良いのだけれど。」

 

アマーリエが脱いだ衣服をヴェルに手渡すと、ヴェルは手慣れた様子で衣類を魔法の袋に収納した。

 

「ベッドもあるし、お昼を食べるのはやめてここでしても良いんですよ」

 

アマーリエに抱きつき押し倒そうとするヴェルをアマーリエは慌てて押し戻した。

 

「駄目よヴェル君、それは駄目。奥様達が見える所で、こういう関係をしてはいけないの、それはルール違反だわ。」

 

「•••そう、なんですね。」

 

しょんぼりとするヴェルを、アマーリエは抱きしめながら言い聞かせる。

 

「奥様方の領域に立ち入って、痕跡を残す事はしてはいけない事なのよ。奥様が傷つくわ、相手のお家を怒らせて、結婚が取りやめになってしまうかもしれないの。エリーゼ様達が大事なら、それは絶対にしてはいけない事なのよ。」

 

ヴェルもようやく頷いた。

 

「残念だけど分かりました。やはりあの小屋を綺麗に整える方が良いですね。」

 

「そうね、それがやはりこの関係に相応しい在り方だと思うの。私は、もうここには来ない方がいいわ。」

 

残念だと思う気持ちはアマーリエも一緒だった。こんな豪華な部屋でヴェルと過ごす日々はどんなだろう。アマーリエはヴェルの5人の妻が羨ましくてならない。

 

「(たとえメイドでも構わない。ヴェル君の側にいられたら私は幸福だわ。)」

 

「では行きましょうか、アマーリエ義姉さん」

 

「うん」

 

ヴェルとアマーリエが部屋を去った直後、控えめなノックの音が響いた。

 

「ヴェンデリン様、お戻りですか?」

 

何やら人のいる気配を感じたエリーゼは、鍵を使ってヴェンデリンの部屋に入る。ヴェンデリンの留守を預かる身として、何か異常がないかを確認するつもりだった。

 

誰もいない事を確認して空耳だったのかと部屋を去ろうとした時、窓辺の衝立の奥のカーテンが閉じられている事に気づく。

 

カーテンを開くため窓辺に寄った時、エリーゼは嗅ぎ慣れない微かな匂いを感じた。ルイーゼともイーナとも違う香水のような微かな女性の体臭。

 

誰か女性が部屋を訪れたのだろうか。小さな疑問を抱えた廊下に出たエリーゼは、ローデリヒと行き合った。

 

「ローデリヒ、ちょっと良いかしら。」

 

「はい、何でございましょうか。」

 

エリーゼは少し逡巡して言葉を続ける。

 

「もしかしたら、その、ヴェンデリン様のお部屋に女性がいたような匂いが、少ししたのだけれど。」

 

「さあ、お館様のお部屋には貴重なものが置いてありますので、呼ばれぬ限りメイドが入らぬように申し付けております。鍵も持たせておりません。

 あ、おそらく先ほどは私が郵便物のお届けで入りましたので、香水のついた郵便など混じっていたのかもしれませんね。」

 

「そう、ローデリヒがそういうのなら。」

 

エリーゼはまだ完全に納得した様子ではなかったが、ヴェルの信頼するローデリヒの澱みない言葉に追求を諦めた。

 

「分かりました、もういいわ。」

 

「(お館様、これはヒヤリハットでございますっ!)」

 

立ち去るエリーゼを深々と礼をして見送るローデリヒは、思わずヴェルに教えてもらったインシデントを意味する工事用語を心の中で叫んでいた。

 

 

ヴェルとアマーリエの行き先は、王都郊外の湖畔に建つ豪奢な旅館だった。変装の魔道具を装着したヴェルのエスコートで、着飾ったアマーリエは堂々と旅館の正面広間に進む。

 

「ここは貴族達が、愛人を連れて楽しむ為の場所らしいんです。」

 

「まぁ」

 

ヴェルの耳打ちする言葉に、アマーリエは驚く。

 

「(ヴェル君は一体どこでこんな場所のことを聞きつけて来たのかしら?)」

 

ここではヴェルもアマーリエも変装したまま身分を明かさずで構わないらしい。ロビーは同じような男女で賑わっている。なぜ皆、室内ではなくロビーで過ごすのだろう。

 

「貴族は皆、自分の愛人を見せびらかしたくてここに来るんです。」

 

「それで、みんなロビーで時間を過ごしているのね」

 

公表できない愛人との秘められた関係だからこそ、人に見せつけたい、見られたい欲求が増したりするのだろうか。男性は、やはり女性を見比べて楽しむ性質があるのだろうか。

 

「みんなアマーリエ義姉さんが綺麗なので注目していますよ。」

 

耳打ちされるヴェルの言葉に、アマーリエは赤面する。変装の魔道具は、元の顔に従って顔を変えるから実際よりそう美人にはなっていないはずだ。ちょっと年齢は誤魔化しているかもしれないが、アマーリエも自信を持って良いのだろうか。

 

身なりで貴族だと分かるのだろう。前金制で、フロントで結構な金額を支払うと鍵を渡された。

 

案内に従い部屋に向かう。2人は手ぶらだから運ぶ荷物は何もないが、部屋に到着するとヴェルはボーイにたっぷりとチップを弾んだ、あれもきっと口止め料が含まれているのだろう。

 

「部屋で食べるから、料理長おすすめのコース料理を2人前持ってきて欲しい。湖を見下ろすベランダで食べるよ。あ、一番高価なワインを貰おうかな、グラスは2つで」

 

「かしこまりました」

 

「わあ、綺麗。」

 

ヴェルとボーイのやり取りを背に、アマーリエは窓に駆け寄った。山並みに抱かれた湖が眼前に広がっていた。青く透明な水をたっぷりと湛えた湖は静謐な美しさを保っている、駆け抜ける風が心地よかった。王都とも開拓地とも違う、澄んだ空の下、どこまでも見渡せそうな絶景。

 

「こんな景色を眺めながら料理を食べれるなんて、とても素敵ね。」

 

ベランダの下の旅館の庭にも幾つもテーブルが用意されていて、大勢の身なりの良い男女が食事を楽しんでいる。お互いの様子が丸見えだが、そうやって見て見られる事もこの旅館の特色なのだろう。ここでは貴族と愛人の関係が当たり前なのだ、多少はしゃいでも誰も気に留めない。変装の魔道具を身につけてさえいれば、正体を知られる心配もない。

 

ボーイが立ち去ると、ようやく2人きりになれた事にアマーリエは落ち着く。

 

「予定よりお昼が遅くなっちゃいましたね。」

 

ヴェルがアマーリエの横に立つ。

 

「愛人と楽しむための旅館でも、みなさんお行儀良くしているのね。何だか心配して損しちゃったわ。」

 

「そういうのを見せたがる人もいるようですが、やはり愛を交わすのは部屋でするように注意されるみたいですね。」

 

2人で湖を眺めていると料理が運ばれてきた。早速ボトルをあけて乾杯する。2人で食事するのは王都に続いて2回目だ。

 

「この旅館、とても繁盛しているのね。」

 

「貴族は大変だから、みんな癒しを必要としているんですよ。俺もアマーリエ義姉さんにとても癒されています。」

 

「(癒し?ヴェル君はどういうつもりで癒しって言葉を使っているのかしら)」

 

2人で景色と料理を楽しみ、食事の締めくくりにマテ茶を飲むと、そういう空気になった。洗面所に向かい、2人で無言で歯を磨く。

 

「(私は正直ヴェル君なら大丈夫だけれど、やはり清潔にしておく方が良いわよね。)」

 

ヴェルに抱かれるつもりで、ドレスと変装の魔道具を外して下着姿になったアマーリエは寝室に向かう。そこにはもう裸のヴェルが待ち構えていた。すっかり臨戦体制で、股間の男性器がそそり立っている。

 

「ヴェル君、もうそんなに興奮してくれているの?」

 

アマーリエは思わず愛しいヴェルに駆け寄る。

 

「はい、ドレスを着たアマーリエ義姉さんが、この旅館で1番素敵なんだもの」

 

2人は熱い口付けを交わすした。

 

「それならヴェル君にドレスを脱がせてもらう方が良かったかしら。」

 

「大丈夫、でも俺が下着を脱がせますから。」

 

「やん。」

 

ベッドに投げ出されたアマーリエは、ヴェルに手早く裸に剥かれる。どんどん手慣れていくヴェルの手つきがアマーリエには少し怖い。

 

「アマーリエ義姉さん、今日もとても美味しそうだ。」

 

「どうぞ美味しく召し上がれ。」

 

深い仲ならではの男女の会話。興奮してピンと立ったアマーリエの乳首にヴェルがしゃぶりつく。ウェルに少し乱暴にされるくらいがアマーリエには心地よい。負けじとアマーリエもヴェルの乳首を指先で刺激する。

 

「あ、あ、あ」

 

今度は喘ぎ声を上げるのはウェルの方だ。ヴェルは負けじとアマーリエの股を開き、自身の男性器を擦り付ける。そこを触られるとアマーリエは弱い、すぐに身体を開いてヴェルの前に無抵抗になった。

 

アマーリエがおとなしくなったので、ヴェルはアマーリエの女性器をじっくりと観察する。とても2人の子供を産んだとは信じられない。

 

ヴェルの指先の刺激に、アマーリエの膣がざわめき立つ。アマーリエの女性器の先端をヴェルが指で擦り上げると、良く濡れて、ひくひくと蠢く。中に挿入されたヴェルの指に反応して、中へ咥え込むような動きを示す。

 

「アマーリエ義姉さん、もう我慢できない。入れるよ」

 

あまりの興奮に、コクコクと無言でアマーリエが頷き返す。すぐさまヴェルの男性器がアマーリエの膣内に挿入される。朝からずっとこの瞬間を我慢していたから、アマーリエの膣内はとても熱く火照っている。

 

「あぁ、気持ちいいっ」

 

ヴェルが無言で腰を動かす。まだ身体を重ねて4日目なのに、もうお互いにどこが気持ち良いか熟知したかのような2人の関係。ヴェルの性急な動きにアマーリエも負けじとついていく。昂りあった2人が絶頂に達するのに、そう時間はかからなかった。

 

「いやいや、駄目、いっちゃう、駄目。」

 

「アマーリエ義姉さん、いくよ」

 

「駄目駄目ヴェル君、駄目よ、まだ、あああー。」

 

膣内に放たれるヴェルの熱い精子を受け止めながらアマーリエは絶頂に達していた。

 

「もう、今日はいつもより早いんじゃないかしら」

 

もっと楽しみたかったのに、と珍しくアマーリエがヴェルに文句を言う。

 

「アマーリエ義姉さんが素敵すぎたんですよ。」

 

ヴェルにそう返されて気を良くしたアマーリエは、いつものように膣から抜き取られたヴェルの男性器の清掃に取り掛かる。

 

 アマーリエの唇がヴェルの男性器を咥え込む、ベロで舐め上げ、舌先で細い溝をつつき、一滴も逃すまいと唇を窄めて吸い上げる。発射して敏感になったヴェルの男性器がアマーリエに蹂躙される。

 

 最後は音を立てて吸い上げると、アマーリエは喉を鳴らしてヴェルの精子を飲み込んだ。自分の女性器からヴェルの精子がシーツに滴り落ちるのも気にしない、多分、ヴェルはそういう方が好みなのだ。

 

「ヴェル君、この後はどうするの?」

 

アマーリエは、ヴェルにしなだれかかりながら尋ねる。ヴェルはお昼を食べるだけと言っていた。もう開発工事の仕事に戻らなくてはならないのだろうか。

 

「服を着て、一度開発工事に戻ります。アマーリエ義姉さんは、ここに居てください。夕方迎えにきます。」

 

「そう、寂しいわ。」

 

思わず本心が口をついて出る。

 

「俺もです」

 

そう言ってヴェルは優しくアマーリエにキスをした。

 

「この部屋には風呂が備え付けられています。俺が女性客用の専用のマッサージを頼んでおきますから、アマーリエ義姉さんは寛いでゆっくりしておいてください。ベッドの清掃も頼んでおきますね。」

 

そう言って立ち上がって手早く身支度を整えるヴェルを、まだ放心状態のアマーリエは見上げた。

 

「旅館の鍵をアマーリエ義姉さんに渡しておきます。手首にかけておいて。何か支払いが必要なものは、その鍵を見せれば大丈夫です。欲しいものは何でも言いつけてくださいね。ここには女性の従業員をつけてもらいますからアマーリエ義姉さんは裸のまでも、何も心配しなくて大丈夫ですよ。」

 

「もう。服くらいちゃんと着られます。」

 

「あはは。それじゃフロントで手配をしたらそのまま工事に向かいますね」

 

そう言って立ち去るヴェルの背中を、アマーリエはそっと見送った。

 

『奥方様、入室よろしいでしょうか?』

 

ヴェルが去ってから暫くして。ドアをノックする音と共に、女性従業員の声がした。まだ服を着ていなかったアマーリエはなんと返答するか悩んだが、ヴェルの言う通り女性ばかりで手配されたなら大丈夫だろう。覚悟を決めた。

 

「どうぞ」

 

『はい、失礼致します。』

 

「奥様、失礼致します。」

 

と、アマーリエに腰を折って会釈しながら、3人の女性が入ってきた。年配のメイドはこういった状況に慣れているのだろう。素早く部屋の様子を確認すると、持参したタオルをアマーリエの裸身に巻きつける。別のメイドが脱ぎ散らかされたアマーリエの下着やドレスを集めて回る。

 

そして寝室のドアと衝立で寝室のアマーリエの姿が覗かれない事を確認すると、年配のメイドが風呂にお湯を入れるように指示を下した。

 

力のある男性の従業員が階下から水とお湯の入った容器を次々と運び入れる。残った2人のメイドが浴槽にお湯と水を混入してちょうど良い熱さにし、風呂の準備を整える。

 

浴槽の準備が整ったのを確認して「良し」というふうに年配のメイドが頷くと、男達は無言で部屋を去った。メイドの1人がしっかりと部屋のドアの鍵をかける。

 

「(そうか、私はヴェル君が去ったら、すぐに部屋に鍵をかけなければいけなかったのね。)」

 

何事もなかったけれど、ヴェルのそばにいて少し慢心していた自身の姿をアマーリエは反省した。

 

「奥方様、お風呂の準備が整いました、こちらへどうぞ。」

 

年配のメイドに促されるままに、タオルを巻いたアマーリエは寝室の隣の浴室に足を踏み入れる。タイル地の広い空間の中央に、大きなバスタブが備え付けられている。窓が大きく開かれて湖がよく見えた。

 

 流石にバスタブは窓より離しておかれているので、空を飛ばない限り外から覗かれる心配はなさそうだ。湯気を立てるバスタブは、アマーリエの目にとても清潔で快適そうに見えた。

 

「いきなり浴槽に入ると、身体に悪いと言われておりますので」

 

そう言いながら年配のメイドにタオルを剥かれ、バスタブの前に立たされたアマーリエは掛け湯をしてもらう。お湯は熱すぎず、少しぬるめだった。排水孔があるので、お湯は床に溜まらずに管を伝って階下に排水されていく。

 

気がつくとメイドが桶いっぱいに泡立てた石鹸を持って待ち構えており、3人がかりで身体を洗い流される。股間の汚れもしっかり洗い流された。同性とはいえ、メイドに女性器の中まで指を入れて精子をかき出されるというのは、これは普通の体験なのだろうか。

 

「(まさか貴族って、こんな事も人任せにしているのかしら)」

 

判断がつかずドギマギする間に、アマーリエの身体は洗い上げられた。仕上げとして、また桶で掛け湯をされる。

 

「どうぞ浴槽の中へ」

 

促されるままにアマーリエはバスタブに身を沈める。やはり少しぬるい。

 

「(窓も開いているし、湯冷めして風邪をひかないかしら?)」

 

アマーリエは少しだけ心配になる。そんなアマーリエの訝しげな様子を知ってか、知らずか。メイドの1人がヤカンを下げて戻ってきた。

 

「お気をつけください」

 

沸騰したお湯がアマーリエの身体に当たらないように注意深く浴槽に注がれた。メイド2人がかりでお湯がかき混ぜられる。

 

「お湯加減いかがでしょうか?」

 

「ありがとう、とても快適だわ。」

 

年配のメイドは満足げに頷いた。

 

「マッサージの準備を進めます。しばし、お温まりください。」

 

お湯の暖かさと、窓からの吹き込む湖の風のバランスがちょうど良い。ヌクヌクと浸り切ったアマーリエは眼下に広がる湖の絶景を眺めた。メイド達は何やら寝台のようなものの用意をしている。

 

「準備が整いました。」

 

促されて浴槽を出ると、再びタオルを巻きつけられたアマーリエは浴室内の寝台にうつ伏せに寝かされた。下で炭を焚いているようで、寝台はポカポカと暖かい。

 

「それではマッサージを開始致しますね。」

 

タオルを剥かれたアマーリエは、身体にオイルを垂らされる。左右からメイドの手が伸びて、オイルを纏った4本の腕で全身をくまなくマッサージされる。心地よさと微かな痛み。

 

「それでは仰向けになってください」

 

身体を起こされ、言われるがままに体勢を変える。

 

「髪を洗いますので目を閉じていてください。」

 

そういうと目を覆うようにタオルがかけられた。じんわりとお湯に浸されたタオルの温かみが目に心地いい。髪にお湯があてられる。

 

「お湯加減、いかがですか?」

 

「大丈夫です。」

 

視界を奪われ、身体の隅々まで丹念にマッサージされるまな板の上のアマーリエは、メイドの手で髪まで入念に洗い清められ、磨き上げられた。

 

マッサージの後はオイルを落とす為に再び泡立てた石鹸で全身を洗われて、浴槽の中に浸かった。アマーリエの全身を温もりと心地よい疲労感が包んでいる。

 

浴室から出たアマーリエを待っていたのは、爪や髪の手入れだった。身体を拭かれてバスローブ姿で座っていると3人のメイドが左右から手や足の爪の世話をしてくれる。最後の1人は髪の世話で、髪を乾かしながら手入れをして時間をかけて髪を綺麗にまとめ上げてくれた。

 

湯上がりに冷えた牛の乳を飲みながら、3人のメイドに口々に顔や肌を褒め称えられて、アマーリエはヴェルが戻ってくるのが楽しみで仕方がなかった。

 

「こんなお綺麗な奥方様が待っていて、旦那様はお幸せですね。」

 

自分は奥方様でなく愛人と承知している貴族の愛人でも、こう褒められたら悪い気はしないのだろう。『あてがい女』に過ぎないアマーリエだって、こんな風に褒められて凄く嬉しい。自信がつく。この旅館にハマる気持ちが良く分かる。

 

「(お風呂とマッサージがセットだと、こんなに時間がかかるなんて知らなかった。)」

 

再びドレスを身に纏い、綺麗に着飾ったアマーリエに3人のメイドは口々に挨拶しながら去っていった。もう午後も遅い時間だった。庭先ではワイン飲みながら早めの夕食を取り始める客も出始めている。

 

「ヴェル君、まだかな。」

 

ここまで入念にアマーリエの用意をさせたのだ。戻ってきたヴェルは、またアマーリエを抱いてくれるつもりに違いなかった。

 

「アマーリエ義姉さん、遅くなりました。」

 

ドアを開けるとヴェルが飛び込んできた。アマーリエの磨き上げられた様子に見惚れている。

 

「どうかしら?」

 

ちょっと自惚れを見せたアマーリエは、ヴェルの前で戯けた仕草で1回転する。大丈夫、ヴェルはきっと気にいるはずだ。

 

効果覿面だった。鼻息を荒くしたヴェルにアマーリエは壁際に追い詰められる。

 

「ヴェル君、怖いわ。優しくして。」

 

どこかハッとした様子のヴェルがアマーリエにキスをする。唇が離れると、アマーリエはヴェルに背を見せて促した。ドレスを脱がせて欲しいのだ。

 

ヴェルは首を振って拒否をすると、スカートを捲り上げてアマーリエの下着を剥ぎ取る。その時、アマーリエの下着の匂いを嗅ぐ仕草をするのは、ヴェルはどこまで変態なのだろう。

 

「まさか、ドレスを着たままで?」

 

「はい、俺はドレスを着たままのアマーリエ義姉さんと愛し合いたいです。」

 

壁に手をついて立たせたアマーリエの背後から、ヴェルの舌がアマーリエの女性器に襲いかかる。

 

「ヴェル君大丈夫、もうずっと濡れているから、早く、早く入れて欲しいの」

 

待ちきれないアマーリエが、淫らにヴェルの事を誘う。ヴェルも早く入れたかった、アマーリエの言葉を待ちかねたように下を脱ぎ、文字通りアマーリエの身体に飛び掛かる。

 

「ああっ」

 

アマーリエを押し広げてヴェルが入り込む挿入の瞬間、アマーリエは歓喜の吐息を漏らす。

 

この瞬間が堪らない。アマーリエに執着するヴェルの強い愛情を感じる。いつだってヴェルの男性器はカチカチに硬く、アマーリエの奥底に辿り着こうと貪欲なのだ。何度味わってもそれは最高の瞬間だった。

 

「いやいや、抜いちゃいや、やめないで」

 

壁に押し付けられたアマーリエが切なく喘ぐ。ヴェルはアマーリエの腰に手をあてて、もう慣れた様子でアマーリエの尻に腰を打ち付け続けた。

 

「アマーリエ義姉さん、今日も凄く綺麗だよ。」

 

「うん、うん。ヴェル君、嬉しい。」

 

あんあん、と喘ぎながらアマーリエが応える。ヴェルの声を聞くたび、アマーリエが何か反応する度に、アマーリエの女性器はヴェルの男性器をキュッと包み込む。

 

アマーリエはもう表情を取り繕えない。アヘ顔を晒しながら、今日もこの表情をヴェルに見られていないことに少し安堵する。

 

「お願い、今日も、一緒に、いってね?」

 

背後からヴェルに突かれながら、イキそうなアマーリエはヴェルに可愛らしくおねだりする。アマーリエの言葉を聞いて、ヴェルの行為が加速した。アマーリエの腰と髪を掴むと、激しい抽送を繰り返す。アマーリエの膣は、どこまでも逞しいヴェルの男性器を咥え込み、ビロードのような滑らかさで包み込み、キュッと収縮してヴェルの精子を搾り取ろうとする。2人は一気に絶頂まで駆け上がった。

 

「いくいく、出すよ、アマーリエ義姉さん」

 

「うん、うん、出して、いっぱい出してヴェル君。」

 

絶頂に達したヴェルの精子がアマーリエの膣内に注ぎ込まれる。ドクドクと注がれるヴェルの熱い生命の迸りを、アマーリエは今日も歓喜と共に受け入れていた。

 

「今日も、いっぱいしたね」

 

思い切り精を放った後、疲労の余り放心してへたり込んだヴェルに、アマーリエは優しく声をかける。

 

「今日も開発でお疲れのところ、いっぱい愛してくれてありがとう。」

 

チュッ、とヴェルの男性器にキスをする。ヴェルの顔に期待の表情が浮かぶのを嬉しく思いながら、アマーリエはヴェルの男性器のお掃除を開始する。

 

アマーリエの口が、ヴェルの男性器を根本まで咥えこみ、舌で愛撫する。尿道口に精子を残さぬよう啜り上げる。射精して敏感になったヴェルが泣き声を上げても、ヴェルの男性器のお掃除はやめてあげない。

 

大きく吸い上げて、チュポンッと唇からヴェルの男性器が外れると、アマーリエはヴェルの精子を飲み込む。アマーリエの喉がごくり、と音を立て上下する。

 

「主様、今日もご奉仕完了です。」

 

アマーリエの言葉に、ヴェルは下着を引き上げて自身の男性器を仕舞い込んだ。一仕事終えたアマーリエは、女性器から滴り落ちるヴェルの精子を気にせず、ヴェルに甘える。

 

「下着、とって欲しいな。」

 

「アマーリエ義姉さん、せっかくだからまたお風呂入って行けばいいのに。」

 

「時間がかかるから、いいの。今日は履いて帰って、後で自分で洗いたいから。」

 

膣から溢れ落ちる精子がひと段落したのを見計らってヴェルに手渡された下着を履く。ヴェルの精子と自分の愛液で下着はひどく汚れてしまうだろう。

 

「主様、今日の『あてがい女』のご奉仕にはご満足頂けましたか?」

 

アマーリエは悪戯っぽくヴェルに尋ねる。

 

「もちろんですよ、アマーリエ義姉さんは、いつだって最高です。」

 

「そう、それは良かったわ。」

 

悪戯っぽく笑うと、アマーリエは唇をヴェルに突き出してキスを迫る。ヴェルはそれに応えてアマーリエにキスをした。

 




2回発射するのであれば2回濡場がいるよね、方式で進めています。この文字量にも慣れてきました。読者の皆様に興奮して頂けると嬉しいのですが、皆様この路線で大丈夫でしょうか?

原作で5日連続でヴェルはアマーリエを訪問しているので、最低でも後1回は更新する予定です。可能であれば、エリーゼの嫉妬のシーンまで付け加えたいと思っています。応援よろしくお願いします。
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