※この作品はR-18です。

アマーリエ義姉さん 〜あてがい女の手ほどき〜   作:時田士郎

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ヴェンデリンは王国軍を率いて国境にいた。帝国と王国との間で突如として発生した国境紛争。急速に戦争へと拡大しつつあるそれを鎮める為、この地へと派遣されてきたのだ。軍の総大将は王太孫アキウス王子である。しかし彼が実際にこの軍勢に合流する事はない。後発する形で、出発を引き延ばしているからだ。

「実際に派遣されるのは、あくまでも先陣を務めるバウマイスター辺境伯までです。」

軍の重鎮は、出陣に先立ってヴェンデリンにそう解説してみせた。

『帝国とは既に不要な戦火の拡大を防ぐ事で話し合いがついております。要塞都市カラホルンを陥落してください。それもなるべく出血なく、恨みを買わないようにして。首尾よく都市を攻略できれば、そこで終わりです。それで帝国とは手打ちとする事で話がついております。』

「それは、随分と簡単に言ってくれるじゃないか。」

ヴェンデリンはこれまでも戦争を経験している。しかし経験豊富な専門家という訳ではないのだ。

「これはアキウス陛下が王位継承を確実にする為です。殿下の戦歴を勝利で飾る為にもお願いします。」

王太孫アキウスに娘アンナを嫁がせたヴェンデリンは、王家と繋がりを深くした。この為、以前なら引き受けなかった厄介事もこうして向こうから勝手に依頼されるようになっている。ヴェンデリンを王家の道具とすることが目的だったのでは?、と疑いたくなるほどである。

「帝国と王国がどうなろうと、俺にはあまり関係ないんだかな。」

ヴェンデリン1人なら逃げてしまってもいい。

「仕方ない、これもアンナやフリードリヒのためか。」

しかしアンナやフリードリヒは王国で王妃や辺境伯として生きていく事になる。子供達のために王国へ貢献しておかなくてはならないのも、ヴェンデリンの辛い立場だった。



NTRー戦火のヒロイン篇(魔道障壁と戦争捕虜)
【NTR・寝取られ展開注意】戦火のヒロイン エリーゼ


 

 

〜導入〜

 

 

「駄目だ。この城は簡単に落ちそうにないぞ。」

 

鎧姿で報告に訪れたエルの発言を、ヴェンデリンは黙って受け入れた。軍は要塞都市カラホルンを包囲していた。いや、それは帝国によって包囲させられていたのかもしれない。都市の城壁は厚く、帝国兵達の士気も高い。しかも肝心の魔法が通用しなかったのだ。特製の魔法の障壁が張り巡らされ、攻略の糸口がまるで無かった。

 

「これをまともに攻めたら何日どころか、何年かかる事か。」

 

ため息まじりのエルの発言は、軍事的には極めて常識的な内容だった。この遠征軍に従軍する他の誰もが同じ意見だった。

 

「私達は王都の貴族達に、通常では不可能な難題を押し付けられたのかしら。」

 

アンナの母であるイーナが物憂げにそう述べる。ヴェンデリンが戦争に駆り出される要因となったのがアンナと王太孫アキウスとの結婚である為、イーナも責任を感じている様子だった。

 

「帝国側がヴェンデリン様が相手と聞いて、本気を入れて魔法の対策しているだけでしょう。」

 

そんなイーナの隣でエリーゼは鷹揚な態度を崩さない。エリーゼはヴェンデリンの差配に無限の信頼を寄せていた。

 

「でも、ボク達がずっとこの場に釘付けにされるのも良くないんじゃ。だって、すぐにこの戦争を終わらせるように王国からは期待されているんでしょ?」

 

ルイーゼの発言に皆は押し黙った。

 

「やはり、力任せに突破」

 

ヴィルマが斧を振りかざす。

 

「しかし、それでは被害が拡大しますわ。」

 

カタリーナがヴィルマを嗜める。しかし、それでもここは兵の命で勝利を買う強硬策しかないか。そんな空気が漂う中、カルラが発言した。

 

「・・・私に、策があります。」

 

その言葉には、彼女特有のどこか淫靡な響きが込められていた。

 

「カルラ様、それはどんな策なんですか?」

 

今は妻を娶った上に側室も持ったエルだが、今もカルラに心惹かれた若い日の情熱は失ってはいない。今はヴェンデリンの愛人に収まっているカルラと同席する珍しい機会なので、ついついカルラに声をかけた。

 

「お館様、この策は機密を要します。どうか男性家臣の皆様のお人払いを。」

 

カルラは笑顔でエルを見ながら、ヴェンデリンにそう促す。

 

「そういう事だ。悪いな、エル。」

 

渋々といった様子で退室するエル、それに従う他の家臣。軍議の席に残されたのはカルラとヴェンデリンの妻達だけである。

 

「この策、用いれば都市の障壁を無効化する機会を創出します。恨まれる心配もまずありません。魔法の障壁がなくなれば、都市の壁だけでは敵は攻撃を防ぎきれません。都市の攻略は可能、そうではありませんか?」

 

そういってカルラは計略を披露した。

 

「…成功すれば、早期攻略は可能だろう。しかし、代償が大きすぎるんじゃないか。」

 

成否を危ぶむヴェンデリンに対して、カルラが怪しい笑みを浮かべる。

 

「相手次第では、甘美な代償になるかと。恨みを買わず、被害を最小限に。ともすれば友好関係すら結べましょう。」

 

カルラにそう説得されても、なおも渋るヴェンデリンに対してエリーゼが微笑む。

 

「私はそれで構いません、あなた。私たちが皆で協力すれば良いのですから。」

 

「それに何より、子ども達の為でしょう。」

 

カタリーナもエリーゼと同意見だと示した。ヴィルマも、イーナも、ルイーゼも、リサやアマーリエやテレーゼまでも同じ意見である。

 

最後にカルラが迫る。

 

「ヴェンデリン様、どうかご決断を。」

 

ヴェンデリンは妻達の顔を見渡した。皆がカルラの策に賛成のようである。

 

「…分かった。計画を進めよう。それでも、参加する全員に魔道通信機を持たせる。何か危険が生じそうなら、無理をしてでも俺が助けに行く。」

 

「はい、それでいきましょう。」

 

自信ありげに頷くカルラ、そしてやる気を漲らせる妻達。王国の政治の為とはいえ、しがらみに絡め取られたヴェンデリンはその光景を見て深いため息をついた。

 

 

〜敗戦と撤退〜

 

 

バウマイスター辺境伯の軍勢が都市の包囲を諦めて撤退していく。それは防衛側の勝利を意味していた。敵軍を見送る城壁内の住民は歓声をあげた。

 

「お味方の大勝利!!」

 

「帝国万歳!!」

 

要塞都市カラホルンは安堵の空気に包まれていた。

 

「ちょっと早すぎるんじゃないか?」

 

「バウマイスター辺境伯は頭がいい。娘婿が出張る前に撤退して、婿の名声に傷がつかないように配慮したのさ。」

 

「そうか、なるほどな。」

 

市民達が喜び合う中、封鎖されていた都市の補給の為に難題もの荷馬車が入城してくる。追撃に出た帝国軍が戦果を得たらしく、荷馬車が入城しても不審に思うものはいない。敵は去ったからだ。そんな城門を今、また女奴隷を積んだ荷馬車が城門を潜った。番兵が鎖に繋がれた女奴隷達を見て口笛を吹く。

 

「上玉ばかりじゃないか。」

 

番兵に応えるように、馬車の御者台から女奴隷商人が媚びた笑顔を浮かべた。

 

「仕入れた女奴隷を、貴族様に買っていただきたいのです。」

 

その女商人は馬車から降りると、番兵に近寄る。上質な香水の匂いが香った。

 

「この都市に良い買い手はいらっしゃいませんか。貴方にも情報料はお支払いしますよ。」

 

「取引には太守様の許可がいるはずだぞ。だが、俺が取り次いでやってもいい。」

 

「あら、それは助かります。もちろん紹介料は弾ませて頂きましょう。」

 

そう言って役職を持っていそうな番兵に心付けを渡しながら、女商人はこの都市の情勢や、名門の者の名を聞き出していく。

 

「商売、上手くいくといいな。」

 

「ええ、商品の質には自信がありますから。」

 

気のいい番兵にそう返すと、カルラは計略を成功させるべく荷馬車を貴族街へと向け走らせた。まずは太守の許可を得て、それから目的地に彼女達を送り込む必要があった。

 

 

〜奴隷販売〜

 

 

要塞都市カラホルンでは、都市の城壁の防衛はそれぞれ貴族家が分担している。この為、城壁の一部には貴族の屋敷が組み込まれ、壁の補修なども担当して行なっていた。個々のブロックが強固な要害として機能する、これがカラホルンが要塞都市である所以である。都市が勝利に浮き立っていても、都市の外壁を構成する貴族街は静かだった。まだ戦争が終わったわけではない。必ず再戦はあるとして、警戒怠りなかった。

 

そんな貴族の邸宅の中でも、要所を占めるヴァルデック伯爵家に急な使者の訪問があった。使者の差し出す手紙の宛先は、伯爵家の嫡男アルベリヒトにあてられたものである。手紙を一読したアルベリヒト・フォン・ヴァルデックは即答した。

 

「太守様のご指名なのだ。会おうではないか。その商人を連れてきてくれ。」

 

アルベリヒトは若年ながら帝都にいる父に代わり留守居の全権を任されている。それは皇帝から直々に指名された役目があるからだ。それを心得ている執事のコンラートが二人の女性を応接室に導き入れる。一人は見るからに富裕な女商人という格好であり、一人は薄衣を羽織らされた美女であった。その腕には鎖がはめられ、その境遇を痛々しくも周囲に知らしめている。

 

「本日はお会い頂きありがようございます。私はカルラ、と申します。」

 

女商人はそう名乗った。本人もまるで娼婦のような装いである。目のやり場に困ったような顔をして、執事のコンラートがカルラの大きく開かれた胸元から目を背ける。幾多の戦場を駆け抜けた古強者も、美女の誘惑には弱いらしい。

 

「商品はその者か」

 

「はい。今朝捕えられたばかりの、ヴェンデリン・フォン・バウマイスター辺境伯の妻の一人でございます。」

 

アルベリヒトはゴクリ、と唾を飲み込む。目の前の美しい女はこの奴隷商人の売り物だった。

 

(こ、こんな美人が……本当に俺のものになるのか?)

 

アルベリヒトの心は激しくざわめいた。エリーゼの豊満な胸は、薄衣越しにその形をくっきりと浮かび上がらせている。彼女を縛る鎖が動くたびに、白い肌が誘惑的に揺れた。エリーゼの存在感は、まるでこの部屋全体を支配するかのようだった。女奴隷商人のカルラが妖艶な微笑みを浮かべ、エリーゼの両肩を掴むと自慢の商品をよく見せようと前に押し出す。

 

「このエリーゼを貴方様に買い取っていただければ、今後、彼女は貴方様だけのものとなります。戦費の代理弁済として、都市カラホルンの貴族にのみ売却が許された逸品でございます。いかがでしょうか?」

 

アルベリヒトは一瞬、言葉を失った。こちらを見るエリーゼの視線には、どこか誘惑があった。聖女と讃えられたエリーゼの美貌は清らかだ。しかしそうでありながら、どこか淫靡な誘惑を湛えていた。彼女の瞳には、諦めと決意が混ざった光が宿る。それが彼の心を掻き乱した。彼は喉を鳴らし、貴族の品位を保とうとしながら答えた。

 

「しかし敵将の妻とはいえ、貴族の奥方だろう。人質なりなんなり他の利用法があるのではないか。」

 

アルベリヒトのその疑問は尤もである。しかしカルラはそんな疑問を一蹴して見せた。

 

「妻を置いて逃げたなど、大っぴらには出来ますまい。」

 

「それはそうだが、取り戻そうとする筈だ。」

 

「ですからです。傷さえつかなければ、その間に何があっても表に出ることはないでしょう。バウマイスター辺境伯が多額の身代金で買い戻すであろう事は言うまでもありません。」

 

「だから当家に売りにきたのか?」

 

半ば納得した様子でアルフレッドは尋ねた。

 

「はい。そしてこれは太守様の取り計らいでもあります。大守様はこの私に戦利品の売買をお認めくださったのです。多額の戦費負担の代理弁済として、です。この理由で、彼女を捌くのは都市カラホルン内に限ると条件をつけられてしまいました。」

 

「分かった。金額次第だ。」

 

一目見た時から、相手の美女の事を気に入っていた。年上ではあるが、戦争に勝利するとは正に相手の秘蔵する美女を奪うことではないのか。そう決意した少年は、女奴隷の価格を尋ねた。

 

「それではお耳を拝借を。」

 

カルラの唇がアルベリヒトの耳に寄せられる。そしてとある金額を囁いた。

 

「そんなに……」

 

アルベリヒトは一瞬、ためらった。それは予定していた額を遥かに超えている。自分の資金と、留守居を預かるにあたって父親から預けられた金貨を足しても足りない。

 

「太守ルートヴィヒ・フォン・カランホルン様からは、『皇帝からお預かりした戦費がある筈だ』と。それを太守様に回していただく形をお考えようです。」

 

「確かにお預かりした戦費の残りは、ちょうどそれくらいの額になるが。」

 

それは今回の戦争に備えて預けられた戦費の全額である。しかしその大半は魔道障壁を維持するための費用だった。本来は、当主である父親の決裁を待たずに使用していい額ではない。ただ魔道障壁は、その取り扱い方法を学んだアルベリヒトの担当だった。決済する権限は、アルベリヒトにある。

 

(決済は可能だ。戦争も終わった。でも、その価値があるのか?)

 

エリーゼを眺めて、思い悩むアルベリヒト。その時、少年の視線を感じたエリーゼがそっと首を傾げた。長く美しい髪が肩を滑った。その様子を見た瞬間、アルベリヒトから迷いは消えた。彼女の美しさに心を奪われたのだ。戦争の勝利の象徴として彼女を手に入れることは、何よりも大切な事だと確信が持てた。

 

「分かった。全額を馬車に積み込ませるよう執事に命じる。」

 

「即決頂きありがとうございます。本日はあと2件ほど回らなくてはいけませんので。」

 

手続きを進めるカルラの声を、大きな買い物の決断を済ませた少年はぼんやりと聞き流していた。つまりこれは、都市の大守による変則的な戦費の回収なのだ。であるならばこのようなやり方も頷ける。問題の資金も、エリーゼをバウマイスター辺境伯に引き取らせれば回収できる。もしくは、そのまま自分の愛妾にしてもいいだろう。その決定を下せるのはアルベリヒトである。少年はついに大人としての自由を手にしたと自信を高ぶらせていた。

 

 

〜引き渡し〜

 

 

代金の積み込みと書類の記入を終える。エリーゼを拘束する鎖の鍵を渡すと、カルラは深々と頭を下げてエリーゼを引き渡した。

 

「拘束具は彼女の魔力を封印する為に必要です。ご注意ください。後はどうぞ、存分にお楽しみください」

 

執事と共にカルラが部屋を去る。応接室にはアルベリヒトとエリーゼだけが残された。暖炉の火が彼女の金髪を赤く染めている。物思いに耽る横顔は静謐で、侵し難い雰囲気を示していた。それでもアルベリヒトは立ち上がり、彼女に近づく。鎖がカチャリと音を立て、エリーゼの身体がわずかに震えた。

 

「その、怖がらないでくれ。傷つける気はない」

 

エリーゼは静かに微笑み、短く答えた。

 

「……ありがとう、アルベリヒト様」

 

初めて聞くその声は柔らかく、まるで絹のようだ。アルベリヒトは彼女の鎖と拘束具を外したい衝動に駆られたが、それが彼女の魔力を封じているのだ。彼女が性奴隷としてここに馴染むまで、外すことはできないだろう。そう、今は彼女はアルベリヒトのものだった。少年の心は、欲望と理性の間で揺れていた。

 

「寝室に行こう。君とゆっくり話したい」

 

エリーゼは覚悟を決めたように無言で頷き、先に立つ少年の後ろに従った。アルベリヒトは自信がありそうな素振りを装いながらも、初めての経験への期待と緊張が全身を支配していた。

 

 

〜正常位〜

 

 

本来は両親が使っている筈の寝室の扉が閉まり、二人きりとなる。アルベリヒトはエリーゼをベッドの縁に座らせた。白いリネンのベッドにエリーゼの金髪が流れる。カーテンを閉ざした室内に女性を閉じ込めたその様子は、薄闇の中に月光の精が舞い降りたように現実離れしていた。

 

「……その、初めてなんだ。どうしたらいいか、教えてくれよ」

 

エリーゼはゆっくりと立ち上がり、鎖に繋がれた両手で彼の頬にそっと触れた。冷たい鎖とは裏腹に、彼女の指先は温かく、アルベリヒトの心をざわめかせた。彼女は彼の耳元に唇を寄せ、囁くように告げる。

 

「アルベリヒト様、緊張なさらないで。私が導きます。でも、まずはこの鎖を外してください。」

 

その声に誘われるように、アルベリヒトはカルラに渡された鍵を取り出した。そして鎖をエリーゼから取り外した。エリーゼの両腕には腕輪型の拘束具が取り付けられたままだ。流石にエリーゼも、自らの魔力を封じる拘束具まで外せと要求はしなかった。

 

「ありがとう。」

 

そう言うと、エリーゼは薄衣を肩から滑らせる。絹が床に落ちる軽い音がした。彼女の白い肌が隠すものなく露わになり、豊満な胸が燭台の光に照らされた。エリーゼの乳首はすでに固く尖り、彼女の興奮を物語っていた。彼女は髪をかき上げ、胸をわずかに突き出すように身を動かし、アルベリヒトの視線を釘付けにした。

 

「エリーゼ、君はなんて美しいんだ……」

 

エリーゼは微笑み、アルベリヒトの手を取る。そして、優しく自分の胸へと導いた。

 

「触れてください、アルベリヒト様。私の身体は、今はもうヴェンデリン様ではなく貴方様のものです」

 

アルベリヒトの手が彼女の胸に触れると、その柔らかさと温もりに全身が震えた。彼女の乳首を指でなぞると、エリーゼの身体がわずかに反応し、唇から小さな吐息が漏れた。

 

「んっ……」

 

エリーゼはベッドに仰向けになる。エリーゼは自ら脚を開き、男を受け入れる正常位の体位を取った。そして淫美な表情でアルベリヒトを誘う。

 

「どうぞこちらへ、アルベリヒト様。」

 

アルベリヒトは震える手で服を脱ぎ捨て、彼女の上に覆い被さった。エリーゼの秘部は温かく、濡れており、彼の硬直した男性器を受け入れる準備ができていた。彼女は彼の腰に手を添え、優しく導いた。

 

「ゆっくり……そう、いいですよ」

 

アルベリヒトは彼女の言葉に従い、ゆっくりと挿入した。彼女の内部は柔らかく、熱く、彼を包み込むようだった。初めての感覚に、アルベリヒトは目を潤ませ、快楽に身を委ねた。

 

「エリーゼ、す、すごい」

 

エリーゼは小さく喘ぎ、短く答えた。

 

「ん……アルベリヒト様、素敵……」

 

アルベリヒトの動きはぎこちなかったが、エリーゼの導きで徐々にリズムを掴んだ。エリーゼの大きな胸が揺れる様子に、アルベリヒトの興奮は高まる一方だった。エリーゼの青い瞳が彼を見つめ、誘惑するように微笑む。彼女の指が彼の背中に触れ、軽く爪を立てると、アルベリヒトの身体に電流が走った。

 

「エリーゼさん、俺……!」

 

快楽の波が彼を襲い、最初の絶頂が訪れた。アルベリヒトは声を上げ、エリーゼの膣内に熱い精液を放った。エリーゼの膣が彼の射精を受け止める。温かい液体がエリーゼの中に広がる感覚に、アルベリヒトは全身を震わせた。ずるり、と小さくなった逸物をエリーゼから引き抜く。

 

「ん……!」

 

なおも快楽の余韻が抜けないエリーゼが吐息をもらす。事後のエリーゼの秘部からは、わずかに白濁した子種が溢れ出た。二人の行為の証がリネンの上に滴り落ちる様子が、淫らな光景を現出した。そんな痕跡を気にする様子も見せずにエリーゼは微笑む。そして、アルベリヒトの腰に手を添えて優しく撫でた。

 

「よくできました、アルベリヒト様」

 

初めての膣内射精の余韻に浸りながら、アルベリヒトはエリーゼの唇にキスを求めた。エリーゼは躊躇せずにそれに応え、柔らかい唇で彼を受け止めた。初めてのキスを、体の関係を持った後でこの人組の男女は貪り合った。

 

ひとしきり互いの愛情を試すような行為を済ませた後、エリーゼは彼の男性器に口を寄せ、丁寧に清める。彼女の舌が彼を優しく愛撫するたびに、アルベリヒトは新たな快楽に震えた。

 

「エリーゼさん、俺……こんな幸せ、初めてだよ」

 

彼女は小さく笑い、短く答えた。

 

「嬉しい、アルベリヒト様」

 

 

〜後背位〜

 

 

情事を終えたアルベリヒトとエリーゼは密かに息を整えあった。背を向けて寝そべるアルベリヒトの耳には、エリーゼが慎み深く後始末を済ませる僅かな物音が聞こえる。それが終わると、寝室はさらに深い静寂に包まれた。アルベリヒトの欲望は一度の行為で収まるどころか、ますます燃え上がっていた。エリーゼの美しさに心を奪われ、彼女を独占したいという思いが強くなっていた。

 

「エリーゼ、俺……もう一度、君と愛し合いたい」

 

少年が向き直り、エリーゼにそう告げる。エリーゼはベッドの上で彼を見つめ、誘惑的な微笑みを浮かべた。彼女は髪をかき上げ、胸を突き出すように身を動かし、ゆっくりと四つん這いの姿勢を取った。背面位の体位で、彼女の白い背中と丸みを帯びた臀部が燭台の光に照らされ、アルベリヒトの視界を埋め尽くした。彼女の金髪が背中に流れ、まるで夜の獣のような淫靡な雰囲気を漂わせた。

 

「アルベリヒト様、私を……後ろから愛してください」

 

その声は低く、誘惑に満ちていた。

 

「殿方はこうされるのがお好きなのでしょう? ヴェンデリン様も、ずっとそうでしたから」

 

エリーゼが夫を過去形で語ったことに気をよくしたアルベリヒトは、彼女の背後に跪き、震える手で彼女の臀部に触れた。その滑らかな肌と柔らかな感触に、彼の興奮はさらに高まった。エリーゼは腰を軽く振って彼を誘い、秘部を露わにした。清掃を済ませた彼女のそこはすでに濡れており、燭台の光に輝いていた。

 

(こんなエリーゼ……まるで俺を喰らうのを待っているかのようだ)

 

アルベリヒトは彼女の腰を掴み、ゆっくりと挿入した。彼女の内部は熱く、濡れており、彼をしっかりと締め付けた。背面位の体位は視線の交差がない分、動物的で支配的な感覚を彼に与えた。エリーゼの身体が彼の動きに合わせて揺れ、彼女の吐息が部屋に響いた。

 

「んっ……アルベリヒト様、深く刺さっています……」

 

エリーゼの声は小さく、しかし感じていることが伝わる。彼女は腰を軽く動かし、彼をさらに刺激した。アルベリヒトは彼女の腰に手を置き、動きを速めた。彼女の臀部が彼の腰に当たり、肌がぶつかる音が部屋に響いた。彼女の胸が揺れ、乳首が固く尖っているのが背中越しにも感じられた。エリーゼは首を振って髪を乱し、淫らな雰囲気をさらに高めた。「アルベリヒト様、もっと……強く……」

 

その言葉に、アルベリヒトの動きが激しくなった。彼女の内部は彼を締め付け、快楽の波が彼を襲った。

 

「エリーゼ、君……すごいよ……!」

 

二度目の絶頂が彼を襲い、熱い精液が彼女の膣内に放たれた。彼女の内部に広がる感覚に、アルベリヒトは全身を震わせた。彼が逸物を引き抜くと、エリーゼの秘部から白濁した子種が溢れ、彼女の太ももを伝って滴り落ち、淫靡な光景を演出した。エリーゼは小さく喘ぎ、彼の射精を受け止めた。

 

行為の後、エリーゼは振り返り、彼の男性器に口を寄せ、丁寧に清めた。彼女の舌が彼を愛撫するたびに、アルベリヒトは新たな興奮を感じた。

 

「エリーゼ、君は……俺の理想の女だよ」

 

彼女は微笑み、短く答えた。

 

「ありがとう、アルベリヒト様」

 

 

〜対面座位〜

 

 

再び静けさが寝室を支配した。そして三度目の行為は、アルベリヒトが主導する形で始まった。アルベリヒトはベッドに腰を下ろし、エリーゼを自分の膝の上に招いた。彼女は微笑み、少年の意図を察して対面座位の体位を取った。彼女の金髪が肩に流れ、豊満な胸が燭台の光に輝いた。乳首は固く尖り、彼女の興奮を物語っていた。

 

「エリーゼ、俺……今度は俺が君を抱く。」

 

エリーゼは微笑み、彼の膝に跨がり、身体を密着させた。

 

「はい、アルベリヒト様。でも、私も貴方様を悦ばせたい」

 

その言葉には、聖女の気品と淫靡な誘惑が混在していた。彼女は身体をわずかにくねらせ、胸を彼の胸に押し付け、アルベリヒトの視線を釘付けにした。彼女の青い瞳が彼を見つめ、まるで彼の魂を引き込むようだった。

 

「アルベリヒト様、私を……貴方様の全てで愛してください」

 

アルベリヒトの心はさらにざわめいた。彼は彼女の腰を抱き、彼女の秘部に硬直した男性器をゆっくりと挿入した。彼女の内部は熱く、濡れており、彼をしっかりと締め付けた。対面座位の体位は、彼女の顔を間近で見つめ、身体の密着感を最大限に感じられるため、アルベリヒトの心をさらに高ぶらせた。エリーゼは彼の動きに合わせて小さく喘ぎ、誘惑的な微笑みを浮かべた。

 

「んっ……アルベリヒト様、素敵……」

 

アルベリヒトは彼女の腰を掴み、腰を動かした。彼女の胸が彼の胸に擦れ、乳首が固く尖ったまま彼の肌に触れるたびに、彼女の身体が反応した。エリーゼは彼の耳元で囁いた。

 

「もっと強く、アルベリヒト様……私の奥まで、貴方様を感じたい……」

 

その言葉に、アルベリヒトの動きが速くなった。彼女の内部は彼を締め付け、快楽の波が彼を襲った。エリーゼは身体をくねらせ、彼の動きに合わせて腰を動かし、さらなる快楽を誘った。彼女の金髪が乱れ、汗で濡れた肌が燭台の光に輝いた。彼女の吐息は熱を帯び、部屋に響き渡った。

 

「んっ……アルベリヒト様、もっと……!」

 

(この感覚……俺、頭がおかしくなりそうだ……)

 

アルベリヒトは彼女の反応に励まされ、動きをさらに激しくした。彼女の内部は彼を完全に飲み込み、対面座位の密着感は彼に彼女との一体感を感じさせた。エリーゼは彼の首に腕を回し、唇を寄せてキスを求めた。彼女の柔らかい唇が彼を包み、舌が絡むたびにアルベリヒトの興奮は極限に達した。彼女は彼の耳元で囁き続けた。

 

「アルベリヒト様、私を……貴方様の子種で満たしてください……」

 

その言葉がアルベリヒトの理性を砕いた。彼は彼女の腰を強く抱き、激しく突き上げた。彼女の胸が揺れ、乳首がさらに固くなる様子に、彼の興奮は極限を超えた。彼女の青い瞳が彼を見つめ、誘惑するように微笑む。彼女の指が彼の背中に爪を立て、軽く引っ掻くと、アルベリヒトの身体に電流が走った。

 

「エリーゼ、君……最高だよ……!」

 

三度目の絶頂が彼を襲い、熱い精液が彼女の膣内に放たれた。その量はこれまでのどの瞬間よりも多く、彼女の内部を満たし、溢れ出すほどだった。アルベリヒトは全身を震わせ、快楽の極致に達した。彼が逸物を引き抜くと、エリーゼの秘部から白濁した子種が溢れ、彼女の太ももを伝ってリネンに淫らな染みを作った。その光景は、まるで彼女が彼の欲望を全て受け止めた証のようだった。エリーゼは小さく喘ぎ、彼の射精を受け止めた。

 

快楽の極致に達したアルベリヒトは、意識が遠のくのを感じた。エリーゼの身体が彼に密着し、彼女の吐息が彼の耳をくすぐる中、彼の視界が揺らぎ、ついに意識を失った。彼女の微笑みが、彼の心に焼き付いたままだった。

 

行為の後、エリーゼは彼の男性器に口を寄せ、丁寧に清めた。彼女の舌が彼を愛撫する様子は、意識を失ったアルベリヒトには届かなかったが、彼女の微笑みは変わらず穏やかだった。

 

 

〜秘密の告白〜

 

 

三度愛欲に溺れたアルベリヒトとエリーゼは、寝台の上で汗と情熱の余韻に浸っていた。エリーゼの金髪は乱れていたが、彼女の白い肌は興奮で薄紅を帯びて豊満な胸の先端の乳首はまだ固く尖ったままだった。アルベリヒトの目は、彼女の美しさに吸い寄せられた。今すぐにでも再びエリーゼに挑みかかりたい。しかし今のアルベリヒトは少年らしい情熱だけでなく疲労が入り混じった表情を浮かべていた。さすがに限界を感じずにはいられない。

 

エリーゼは彼の胸に頭を預け、柔らかい金髪が彼の肌をくすぐった。彼女の指先がゆっくりと彼の胸をなぞり、誘惑的な微笑みを浮かべながら囁いた。

 

「アルベリヒト様、この都市の守りは本当に固いですね。」

 

その声は絹のように滑らかで、アルベリヒトの心をざわめかせた。彼は喉を鳴らし、彼女の言葉に引き込まれる。

 

「ああ、そうだな……城壁は厚いし、特に北側の門は鉄壁だ。でも、一番大切なのは魔道障壁さ。帝国の最新鋭の技術で、どんな魔法使いにも絶対に破れない」

 

エリーゼの青い瞳が燭台の光に輝き、わずかに首を傾げた。

 

「まあ、ヴェンデリン様が敗れたのは魔道障壁の力で、ですの?」

 

彼女の声には、感嘆と誘惑が混ざっていた。彼女の指先が彼の胸から腹部へと滑り、軽く爪を立てると、アルベリヒトの身体がわずかに震えた。

 

(彼女はまだ夫のことを気にかけるのか……でも、俺に身体を許したんだ。俺の性奴隷であるエリーゼには、秘密を話しても大丈夫だろう)

 

アルベリヒトの心に警戒心が一瞬よぎったが、エリーゼの誘惑的な微笑みと、彼女が性奴隷として拘束具を身につけた姿に、理性が溶けていく。彼は自分の勝利への貢献を誇りたい衝動に駆られ、彼女に認められたいという少年らしい願望が膨らんだ。エリーゼを手に入れた今、アルベリヒトはエリーゼを身代金でヴェンデリンに買い戻させる方針を捨てていた。このままエリーゼを自分の性奴隷として保持したいという欲望だけが心を支配している。

 

「魔道障壁は、帝国の最高機密だ。制御の秘密を知るのは、忠誠心に篤い三人の貴族家の嫡男だけ……その中には、もちろん俺もいる」

 

アルベリヒトはそう言って笑い、得意げに胸を張った。エリーゼは微笑みを深め、身体を彼に密着させた。彼女の豊満な胸が彼の胸に押し付けられ、乳首が彼の肌に擦れるたびに、アルベリヒトの身体に電流が走った。

 

「まさか、アルベリヒト様もその一人だなんて……。私、見てみたいですわ、その魔道障壁を」

 

彼女の声は甘く、誘惑に満ちていた。エリーゼは少年の膝に跨がり彼を誘った。彼女の秘部はすでに濡れており、燭台の光に輝いていた。アルベリヒトの硬直した男性器をそっと手に取り、優しく愛撫しながら囁いた。

 

「ねえ教えてください、アルベリヒト様……その秘密を、私にだけ……」

 

アルベリヒトの心臓が跳ねた。彼女の指先が彼を愛撫するたびに、快楽の波が彼を襲い、理性がさらに薄れた。

 

「一つは……この家の中だ。地下礼拝堂に、結晶核がある……」

 

答えを得たエリーゼは微笑み、彼の男性器を自分の秘部に導いた。彼女はゆっくりと腰を下ろし、彼を内部に受け入れた。熱く濡れた内部が彼を締め付け、アルベリヒトは目を潤ませ、声を上げた。

 

「エリーゼ……す、すごい……!」

 

彼女は彼の首に腕を回し、唇を寄せてキスを求めた。柔らかい唇が彼を包み、舌が絡むたびに、アルベリヒトの興奮は高まった。

 

「んっ……アルベリヒト様、素敵……続きを教えてくださいな……」

 

彼女の腰がゆっくりと動き、彼をさらに刺激した。アルベリヒトは快楽に溺れながら、断片的に言葉を紡いだ。

 

「結晶核は……三つに分けてある……伯爵家の地下礼拝堂、子爵家の宝物庫……男爵家の塔の最上階……そこに制御盤が……」

 

エリーゼは彼の耳元で囁き、誘導した。

 

「それらを……止めるにはどうすればいいのですか?」

 

アルベリヒトは彼女の動きに合わせて喘ぎ、快楽に身を委ねながら答えた。

 

「三家の結晶を全て封じれば……障壁は沈黙する……精密な操作はそれぞれの当主しかできない……だが、制御盤の奥に……抑制符……赤い封蝋で印された符を魔力を流しながら破れば……鍵は強制的に無効になる……」

 

エリーゼの腰の動きが速くなり、彼女の豊満な胸が揺れた。彼女の吐息が熱を帯び、部屋に響いた。

 

「んっ……再び動かされることは……?」

 

アルベリヒトは呻きながら答えた。

 

「符を燃やせば……再始動はできない……新しい符を作るには……大守の許可と帝都からの魔印が……何日も、いや、何週間もかかる……」

 

彼の言葉が途切れ、意識が遠ざかっていく。エリーゼは微笑み、彼の動きに合わせて腰を激しく動かした。

 

「アルベリヒト様、私を……貴方様の子種で満たしてください……」

 

その言葉が彼の理性を砕いた。アルベリヒトは彼女の腰を強く抱き、激しく突き上げた。彼女の胸が揺れ、乳首がさらに固くなる様子に、彼の興奮は極限を超えた。

 

「エリーゼ、君……最高だよ……!」

 

絶頂が訪れ、アルベリヒトは彼女の膣内に熱い精液を放った。その量は多く、彼女の内部を満たし、溢れ出した。彼が逸物を引き抜くと、エリーゼの秘部から白濁した子種が溢れ、彼女の太ももを伝ってリネンに淫らな染みを作った。その光景は、彼女が彼の欲望を全て受け止めた証のようだった。

 

快楽の極致に達したアルベリヒトは、意識が遠のくのを感じた。エリーゼの吐息が彼の耳をくすぐり、彼女の柔らかい身体が彼に密着する中、視界が揺らぎ、深い眠りに堕ちた。彼女の微笑みが、彼の心に焼き付いたままだった。

エリーゼはそっと彼の身体から離れ、唇に微かな笑みを浮かべた。

 

「おやすみなさい、アルベリヒト様」

 

彼女は彼の男性器に口を寄せ、丁寧に清めた。彼女の舌が彼を愛撫する様子は、眠りに落ちたアルベリヒトには届かなかったが、彼女の微笑みは変わらず穏やかだった。

 

「十分ですわ」

 

その瞬間、部屋の空気が揺らぎ、誰もいないはずの隅に影が立った。透明の存在――ヴェンデリンが姿を現した。ずっと見守っていた夫に向けて、エリーゼは静かに報告した。

 

「魔道障壁を止めるには、三家の邸宅にある結晶核を同時に封じ、抑制符を破ること。符を焼き払えば再起動は不可能です。これで、帝国の要塞都市カラホルンを覆う障壁は――陥落可能です」

 

ヴェンデリンは微笑み、彼女の手を取った。

 

「さすがだ、エリーゼ。しかし、苦労をさせてしまったな。」

 

エリーゼは彼の視線を受け止め、静かに微笑んだ。

 

「お気になさらないでください。何があっても、私の心はいつまでも貴方だけのものです。」

 

 

〜翌朝〜

 

 

朝日が寝室に差し込む頃、アルベリヒトは目を覚ました。隣にエリーゼの姿はなく、ベッドは冷たかった。昨夜の記憶は鮮明で、彼女の温もり、吐息、誘惑的な微笑みが彼の心に刻まれていた。あれが幻覚であるはずがなかった。その時、扉が勢いよく開き、執事のコンラートが駆け込んできた。

 

「アルベリヒト様、大変です! ヴェンデリン・フォン・バウマイスター辺境伯によって、都市カラホルンが陥落しました!」

 

アルベリヒトは愕然とした。

 

「何!? どういうことだよ!」

 

コンラートは息を切らせながら説明した。

 

「夜のうちに、全て魔法障壁が無効化され、敵軍が壁を突破したのです! 今、バウマイスター辺境伯が兵を率いて広場で凱旋パレードを行っています!」

 

アルベリヒトは急いで広場に向かった。そこには、勝利に沸く王国軍と、その中心に立つヴェンデリンの姿があった。そして、彼の横にはエリーゼがいた。清らかな白いドレスをまとい、聖女の如き気品を湛えていた。それは昨夜の性奴隷とは思えない、堂々とした姿だった。

 

アルベリヒトの視線がエリーゼと絡み合う。彼女の青い瞳は一瞬、彼を捉えたが、何も語らず、ただ静かに微笑んだ。傍に立つコンラートは彼女が昨夜の性奴隷だと気づいていない。アルベリヒトは彼女が遠い存在となったことを痛感し、胸が締め付けられる思いだった。

 

その日の午後、ヴァルデック伯爵家に金貨の袋が届いた。開けてみると、ちょうど彼がエリーゼを買うために支払った戦費の全額だった。袋には何のメッセージもなかったが、アルベリヒトは全てを悟った。

 

(彼女は最初から、バウマイスター辺境伯の計略の一部だったんだ……)

 

エリーゼの微笑みが、アルベリヒトの心に焼き付いて離れなかった。




今回は戦争ものです。ヒロインが戦争で捕虜となり奴隷にされる、と言う状況の再現を重視したので設定面で甘いのは許してください。大きな破綻はないように努力しました。

王太孫アキレウス殿下については初めて名前入りで登場しました。アーサー王子説もありましたが、今回はコメントで教えていただいたアキレウス王子としています。

戦争相手が帝国になっているのは完全になんとなくです。

魔道障壁を打ち破るためにカルラが馬車で入り、ヴェンデリンも馬車とともに障壁内に入っています。ただ都市の中で魔道障壁の場所を特定できないので、ヒロイン達を販売すると言う目的で相手の懐に近づくカルラ流マハ・タリを展開しています。

貴族家の嫡男が魔道障壁の操作役なのは趣味ではありますが、「大人では取得できない専門性の高い操作方法を貴族の学校で教えて成績優秀者に今回の作戦を委ねた」という設定です。なので他に男爵家と子爵家があり、そちらの嫡男の無効化も別のヒロインが担当する流れです。現時点ではカタリーナとルイーゼが担当する形で考えています。

昨日まで性奴隷として扱っていたヒロインが、今は勝利する側として凱旋パレードしていると言う状況を楽しんでいただければ幸いです。エリーゼ出過ぎというご指摘もありましたが、今回はエリーゼが最適と判断しました。
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