〜引き渡し〜
カスパール・フォン・シュタインフェルトは、シュタインフェルト男爵家の嫡男だ。魔導障壁の管理の才能を認められて特別な任務を授けられた少年。長い睫毛、柔らかな金髪、透き通った肌。繊細な顔立ちが光に映える。メイド長のヨハンナが書斎に入り、穏やかに微笑む。彼女にとっても目に入れても痛くないほど大事な、自慢の主人なのだ。
「カスパール様、捕虜のバウマイスター辺境伯の妻を連れて参りました。」
「ありがとう、ヨハンナ。」
ヨハンナは女の捕虜を外に待たせたままで、心配そうに尋ねた。
「カスパール様、本当によろしいのですか。他国の貴族の奥方と言っても、元は陪臣の家の出だとか。カスパール様の初めてのお相手としては、その。」
ヨハンナはたかがメイド長に過ぎない。留守居を務める次期当主として、カスパールが命じた事には従わなくてはならない。だから『女の身支度を整えろ』と言われれば整えるが、『その女を抱く』と宣言される前に一言物申さずにはいられなかったのだ。その口ぶりはまるで、バウマイスター辺境伯の妻がカスパールの逸物を食い破るとでも心配しているようだった。
「うん、わかってるよ。」
口ではそう言い頷いて見せながらも、カスパールは貴族の友との会話を思い出し股間を昂らせていた。
「でも、友だちが話してた…男と女の特別な関係について。貴族として、僕もすべきことをすべきだ。」
ヨハンナは手塩にかけて育てたお坊ちゃんの変貌ぶりに眉をひそめた。
「そんな話は聞かなくていいんです。カスパール様は純粋なままで。」
釘を刺そうとする彼女の言葉は、少年の性の誘惑を抑える鎖のようだ。
「頼むよ、ヨハンナ。」
笑顔で頼む少年の要求に、ヨハンナは折れた。面と向かって頼まれれば、居れるしかない。それにこの女を部屋に導き入れたからと言って、彼女の信頼するカスパールは純粋なままでいてくれるのではないか。実際には、『身支度を整えさせるように』にと言われた時点でその可能性はほぼない。そうではあるのだが、彼女は女性の裸を見るくらいで満足してくれるのではないかという僅かな可能性に賭けるしかなかった。
ヨハンナが外で控えさせていたルイーゼを導き入れる。ヨハンナに連れてこられたルイーゼを見て、カスパールは息を飲んだ。青い髪が肩に流れ、細身の体が愛らしく強調される。胸は小さめだが、厚く覆う布地が絶妙な対比となって服から露出している白い肌を際立たせている。
「なんて可愛らしいんだ」
だが『可愛らしい』と賞賛する少年を見返す、ルイーゼの目は雄弁に内心の怒りを表している。
(淑女をまるで子どものように扱うなんて、侮辱だわ!)
彼女の身につけた生地の厚いドレスは、美しさよりも幼さの残る可愛らしい衣装だ。それはヨハンナの娘が幼い頃に着用していたドレスであり、カスパールの妹くらいの年代の少女が着る服装である。年上の女性に着せるべき服ではない。例え、着丈がぴったりのサイズであったにしても。
「ヨハンナ、もう少し彼女に相応しい服はなかったのかい?」
カスパールの問いに、ヨハンナは慌てて答える。
「サイズの合う女物の服は、当家にはこれしかなかったのです。」
丈がちょうど良いのは表向きの理由である。実際のところは、カスパールの性的関心を抑える意図がある。
(せめてカスパール様の心が暴走しないよう、刺激を減らすにはこうするしかなかったのです。)
しかし、子供用の服を着せたからと言って女性の魅力が損なわれる訳ではない。むしろ怪しい方向に、少年の性癖は刺激されつつあった。
〜反転〜
ヨハンナは心残りな表情を浮かべながら、ルイーゼを残して退室した。扉が閉まり、カスパールはルイーゼと二人きりとなった。ヨハンナがこの階層から人払いをしたようで、静寂が部屋を包む。ルイーゼは服装の件では怒っていた。しかし少し感情が落ち着いてくると、カスパールの可憐な美少年ぶりが際立って見えた。
(彼はなんて愛らしい子なんだろう。)
カスパールの値踏みを終えたルイーゼは、心の中でそう呟く。ルイーゼはカルラの計略に沿って、偽りの奴隷として売却されたここにいる。事前にカルラが保障した通り、薄汚い貴族の手籠にされるわけでなく清潔感のある相手で安心をしていた。
一方、カスパールはカスパールでルイーゼの値踏みを終えていた。今のルイーゼは拘束具をつけている。これは彼女の魔力だけでなく力も低下させる。男女の違いもあるので、まともな力を振るえないルイーゼがカスパールに抵抗できるはずがなかった。
「その鎖があれば、僕に抵抗できないよね…」
そう考えて、カスパールは安心して息を吐く。声は震え、興奮が抑えきれない。ヨハンナの警告が頭をよぎるが、ルイーゼの可愛らしい姿に欲望を刺激されていた。年上であるよりも、年下と錯覚する方が手を出しやすいようなそんな感覚である。カスパールの逸物は、皮をかぶっておりまだ成長しきっていない。花開かぬつぼみのような、そんなカスパールの男性器がルイーゼを前に硬くなる。
「ルイーゼ…君を抱きたい!」
カスパールは叫びながらルイーゼに襲いかかる。どうしていいのか分からないままに、衝動的に体を押し付けに行っていた。するとルイーゼが悲鳴を上げる。
「きゃっ! やめて、カスパール様!」
そのルイーゼの悲鳴で、カスパールは自らの優位を確信した。しかしその悲鳴は演技だった。ルイーゼは素早く動いてカスパールの突進をかわすと、拘束具の鎖をカスパールの両腕に巻きつける。華奢な体とは思えない力で、カスパールをベッドに押し倒す。いや、ルイーゼは本来なら構想具で力を抑制されている。カスパールが闇雲に突進する力を利用して、力ではなく純粋に技術だけでカスパールの行動を制して見せたのだ。
「カスパール様、ボクを甘く見ないで。動けないのはそっちだよ。」
少年を見下ろすルイーゼの青い瞳が冷たく光り、カスパールは恐怖で縮こまる。
(ヨハンナの衣装のせいで侮ったのが間違いだった。)
ルイーゼもまた、少年の可憐な顔を見つめ、心の中で呟く。
(本当にまつ毛が長いんだな、この子。)
「さあ、情報を聞き出すよ。魔導障壁の場所はどこ? 解除方法は?」
尋問を始めたルイーゼに、カスパールは抵抗しようとする。しかし、ルイーゼの膝が胸を押さえつけ身動きが取れない。ルイーゼは体重と重心バランスだけで、カスパールを抑え込む。
「言わないと、もっと痛い目に遭うよ。」
ルイーゼの指が首筋を押し、詭道が圧迫される。息がつまる恐怖でカスパールの唇が震え、ついに口を開く。
「隣の部屋だよ。部屋に入る為の鍵は、この寝室の隠し引き出しの中…」
ルイーゼはカスパールの視線の先にある隠し引き出しを見て頷き、さらに問う。
「それで制御装置の解除コードは?」
カスパールは涙目で続ける。
「解除コードは父上の日記に書いてある…制御装置のある部屋の3番目の引き出し…」
そうやってカスパールが全てを話すと、ルイーゼは微笑む。
「いい子ね。」
ルイーゼは自らを縛る拘束具を外すよう命じ、カスパールは震える手で拘束具を外す。
「この鎖、使わせてもらうよ」
自由になったルイーゼは少年にシャツを脱ぐように命じた。そして自らを縛っていた拘束具と鎖を取り上げると、カスパールに付け直す。それからルイーゼは魔道通信機を取り出すと、その場でヴェンデリンに報告を入れる。
「ヴェル、情報をゲットしたよ。すぐ魔導障壁を破壊するから。」
部屋を出たルイーゼは魔導障壁の制御装置を破壊し、すぐに戻る。その間カスパールは膝を抱えたまま、ベッドの上で放置されていた。少年はルイーゼを襲おうとして拘束された体勢、つまり半裸だ。カスパールのズボンは下ろされたままで、まだ包皮の剥けていないつぼみの男性器がむき出しだ。哀れな自分の姿に涙がこぼれ、カスパールは惨めさに華奢な体を震わせて啜り泣いていた。
「僕、騙された…」
するべきことを済ませて寝室に戻ったルイーゼは、少年を哀れみの感情を抱いた。
「カスパール様…君は本心からボクを抱きたかったんだよね。」
元々のヴェンデリンの指示は、相手に恨みを抱かせないように処理をする事。その為に、相手に抱かれる許可は予め得ている。
(これも、予定のうちか。もう、仕方ないなぁ。)
ルイーゼは含み笑いをすると、カスパールへと向き直った。
〜騎乗位〜
夕暮れの光が寝室をオレンジ色に染める。ルイーゼは鎖で縛られたカスパールを、ベッドで仰向けにさせる。彼女は下に履いていたものを全て脱ぎ捨てると少年の上に跨り、青い髪を肩に流す。そして可愛らしいドレスの裾をゆっくりたくし上げ、細い太ももを露わにした。窓辺から差し込む光が白い肌を照らし、引き締まった腰の曲線が少年の視界の中にクッキリと浮かび上がる。場の空気が変わった。
「ルイーゼ…まるで天使みたいだ…」
啜り泣きを止めたカスパールの呟きに、彼女は微笑む。
「それではカスパール様、ボクの玩具になってね。」
ルイーゼに囁きかけられた言葉の内容に、少年の耳が真っ赤に染まった。まだつぼみのような男性器が興奮で一気に硬くなる。
「ル、ルイーゼ…何する気…?」
カスパールの声は震えた。しかし、少年の脳裏には盗み見た父母の営みの光景が瞬時に思い出されている。胸がドキドキさせているカスパールの下半身から、ルイーゼは脱げかけたズボンを完全に取り去った。そしてつぼみのままの男性器に手を這わせる。
「ふふ、この子、まだ剥けてない。まるで花開かぬつぼみみたいね。」
細い指が包皮に触れ、優しく剥き上げる。カスパールが初めての刺激にビクッと震えた。
「うっ…ルイーゼ、痛いよ…!」
抗議するカスパールの言葉に耳を貸さず、ルイーゼの細い指が包皮の汚れを取り除く。そして男性器の輪郭を形作りハッキリとさせていく。興奮と共に痛みを伴うその作業にカスパールは腰を引こうともがくが、ルイーゼは少年の耳に柔らかく囁いた。
「大丈夫、痛みも気持ちいいものに変えてあげる。」
指が滑らかに動くと、カスパールの敏感な箇所を指が優しく刺激した。急に包皮から剥かれた鋭い痛みが、じんわりとした心地よさに変化する。そして次第にそれも快楽に溶ける。先端が先走りで濡れ、彼女の指がゆっくり上下に動く。カスパールの身体が震え、吐息が漏れ出た。
「んっ…ルイーゼ…何これ…」
少年の発する声は弱々しかった。今は誘惑するルイーゼの手による刺激に全く抵抗できない。彼女の指が敏感な先端をなぞると、少年の腰が跳ねた。
(この感覚…痛いのに、こんなに気持ちいいなんて…!)
ルイーゼは微笑み、自らの秘部をカスパールの剥けた男性器に擦りつける。濡れた花弁が熱く、柔らかな感触が彼を誘う。そこはこれまで彼を保護していた包皮のような潤いと庇護を示していた。
少年を犯そうとするルイーゼの肌が火照っている。抱きつくように密着されると、乳首が厚いドレス越しにでも固くなるのが感じられた。カスパールの心がざわめき、欲望が膨らむ。
(これが女性の体)
少年がドギマギしている間にも、ルイーゼは腰を下ろしゆっくりと少年を飲み込んだ。細いルイーゼの膣口が少年を咥え、熱く締め付ける内部が彼を捕らえる。そして傷ついた男性器をまるで傷を癒すような力が働く。それはルイーゼの体内を循環する回復の力だった。膣内に挿入された少年の男性器も、その効果の中にある。
つぼみである彼の男性器はまだ時をおかねば、ルイーゼの膣内が与える強い刺激に耐えられないはずだ。それなのに、ルイーゼの自己回復が挿入している少年の男性器も優しく支えた。少年に与えられる快楽が長く続く。
「ん…カスパール様、気持ちいい?」
吐息と共に響くルイーゼの声は低く、満足気だった。美しい両の瞳が彼を見つめ、身体の反応がルイーゼの感情を伝える。カスパールは与えられる快楽にうめき腰をくねらせながら、懸命に答えた。
「ルイーゼ…すごい…こんなの、初めて…!」
思わずルイーゼへと手を伸ばすが、鎖に阻まれる。思い通りに動けないカスパールに対して、ルイーゼの手は自由だ。上から少年の胸に手を置き、彼の乳首を軽く摘む。カスパールの身体がビクッと反応し、吐息が熱くなる。少年の青い性を貪るルイーゼの腰がリズミカルに動く。秘部が彼を締め付け、熱い波が全身を駆け巡る。少年の快楽が忽ち頂点に近づいた。
「ルイーゼ…もう…!」
どうしていいか分からない少年の声が切羽詰まる。我慢しなければいけないという考えが込み上げるが、そう出来そうにない。ルイーゼは何も答えずに動きを加速し、引き締まった腰が力強く上下する。熱い精液が膣内に放たれた。ルイーゼは挿入したまま、カスパールの顔に近づく。青い瞳が彼を見つめ、微笑む。
「カスパール様の初めてのキス、ボクがしてあげるよ。」
彼女の唇が触れる。柔らかく、甘い吐息が混じる。カスパールの心が震え、初めてのキスの温もりに溺れる。彼女の舌がそっと絡み、ゆっくりと深く探る。カスパールの身体がビクッと震え、唇から漏れる吐息が熱くなる。ルイーゼの細い指が彼の頬を撫で、青い髪が顔に触れる。微かな汗の香りが漂い、キスは長く続く。カスパールの心は空に舞い、
(ルイーゼ…こんな幸せ、知らなかった…)
少年の心は感動で満たされる。キスが終わると、ルイーゼは身体を持ち上げた。膣内射精された精液が溢れ出す。白濁した子種が彼女の太ももを伝い、シーツに染みを作る。ルイーゼは再び包皮を被ったつぼみのような男性器に口を寄せる。舌が少年の先端を丁寧に舐め上げ、残った精液を味わう。痛痒い快感にカスパールは震え、力なく呟く。
「ルイーゼ…すごかった…こんなの、初めてだ…」
彼女は微笑む。
「いい子だったね、カスパール様。」
〜幕間〜
カスパールはベッドに横たわり、身体がまだ快楽と興奮の余韻で震えていた。思い出されるのはルイーゼの親密な抱擁、そして彼女の力強い締め付けだ。初キスもとても甘く、彼女の温もりや匂いと共にルイーゼの味としか言えない味が刻み込まれた。
「ルイーゼ…君はこんなに力強いのに、体もキスもは甘く柔らかい。こんな幸せがあるなんて、知らなかった…」
初体験の感動と満足が、少年の心に溢れていた。
「メイド長のヨハンナには、こういうことはまだ早いって言われたんだ。童貞を守るのが大事だって。でも、こんな気持ちいいことだって知れて良かった。」
少年の純粋な告白に、ルイーゼは微笑む。
(なんて可愛い子…顔は可愛いし食べてしまいたいほど愛おしいわ。)
ルイーゼはカスパールのそばに寄り、優しく少年の睾丸をさする。急所を掴む柔らかな指の感触に、カスパールがビクッと震える。
「んっ…ルイーゼ、なに…?」
彼女は小瓶を取り出し、ヴェンデリンの持たせた精力剤を自らの口に含んだ。
「カスパール様、ボクがもっと楽しめるようにしてあげる。」
ルイーゼはカスパールと再び唇を重ね、精力剤を口移しで飲ませた。甘くほろ苦い液体少年の喉を通り、カスパールの身体に熱が広がる。全て飲ませ終えると、少年の舌に彼女の舌が絡んだ。長々と続くキス、その刺激に満ちた時間が少年の興奮を誘い、媚薬の働きを加速させ精力を回復させる。
「これで、またボクと遊べるね。」
ルイーゼは、甘くそう囁いた。彼女の手は、痛いほど硬く勃起した少年の男性器を手で弄り当てていた。
〜正常位〜
夜の闇が寝室を包み、燭台の光が揺れる。ルイーゼは少年を縛っていた拘束具と鎖を取り外した。そして挑発的な表情で微笑む。
「ね、カスパール様。ボクにやり返したくはない?」
拘束具の跡を手でさすっていたカスパールの目は、驚きと欲望で揺れた。自分の体を少年の自由にさせようという、ルイーゼの意図を察したのだ。
「ルイーゼ…いいの…?」
声は緊張で震える。欲望を制限しようとしたメイド長ヨハンナの願いは、少年の中にもうかけらも残ってはいなかった。ルイーゼは一糸纏わぬ姿でベッドに仰向けになり、脚をゆっくり開く。青い髪がシーツに広がり、細い体が彼を迎え入れようと戦慄く。股間を走るほっそりとした女性器の割れ目まで丸見えだった。カスパールはルイーゼの可愛らしい姿に心が奪われる。
「来て……カスパール様。」
妖艶な声に抗えず、少年は彼女に覆いかぶさる。正常位の体勢で、震える指がルイーゼの胸を這い、硬く尖った乳首を摘む。ドレスに阻まれていた感触が、ようやく彼のものに。彼女の体がビクッと跳ね、甘い吐息が漏れる。
「ん……悪くないよ。」
乳首がさらに固く膨らみ、頰が興奮の紅潮に染まる。カスパールの動きがぎこちないのを見て、ルイーゼは彼の尻を軽く叩く。
「ほら、しっかりして。」
少年の硬直した男性器を秘部に擦りつけると、ルイーゼの手が優しく包皮を剥く。鋭い痛みが走るが、彼女の指先がそれを快楽の渦に変える。先端が熱く脈打ち、ルイーゼは少年の手を導き、濡れた花弁に押し当てる。恐る恐るの挿入――熱い内部が彼を飲み込み、癒しの力が痛みを溶かす。密着した肉壁が甘く締めつけ、初めての熱い摩擦にカスパールの全身が震える。
(こんな……熱くて柔らかい……!)
ルイーゼの吐息が熱く絡みつく。彼女の体は今、少年に全てを許す――強靭な肉体が、熱く蕩ける雌の器に変わっていた。その時、ベランダの窓が静かに開く。
「ルイーゼ、遅いから心配して来たわ。」
イーナのスレンダーなシルエットに、カスパールの視線が吸い寄せられる。侵入者で萎縮しかけた男性器が再び硬くなるのを感じる。自らの膣で、少年のその変化を感じたルイーゼはおかしそうに笑った。
「イーナちゃんに興奮したんだね。」
美女に挿入しながら、別の美女を目で視姦する。早くも上級者向けの快楽を覚えた少年が、ルイーゼは嫌ではなかった。
「いいよ、もう一回楽しもう。」
ルイーゼはカスパールの腰の動きを導き、自ら腰を上げて挿入を深める。熱く締め付ける内部が彼を飲み込み、癒す力が快楽を持続させる。
「ルイーゼ…気持ちいいよ!」
新たな美女イーナに意識を奪われかけていたカスパールは、自らを包み抱き合うルイーゼの圧倒的な存在感に再び全集中を奪われた。快楽に喘ぐ少年の声が熱を帯びる。
「ん、いいよ。」
彼女は腰を浮かせ、挿入を深く導く。熱く締まる内部が彼を貪り、癒しの波が快楽を無限に延ばす。カスパールの腰が本能的に突き上がり、肌がぶつかる湿った音が響く。イーナの視線の下、少年の手がルイーゼの引き締まった腰を掴む。細い肢体が幼く脆く見えながら、女性の深淵を湛え、彼を激しい頂点へ誘う。快楽の波が頂きに達し、カスパールの意識が白く染まり、熱い精液がドクドクと膣内に迸った。
「あんっ……!」
ルイーゼの膣内に熱が伝わる感触。射精されているルイーゼは挿入されたままで、顔をカスパールの顔に近づけた。両足で少年を固定した。膣で少年の子種を貪りながら、キスを迫る。
「カスパール様、こうやって抱き合うとボクを強く感じるよね?」
ルイーゼの唇がカスパールの唇に触れる。甘い吐息が混じり、舌がそっと絡む。カスパールは心を震わせて、ルイーゼのキスの深さに溺れる。窒息しそうな激しいキスの間でも、彼女の指が頬を撫で、青い髪が顔に触れる。微かな汗の香りさえ芳しい香水のように感じられ、キスは永遠かと思えるほどに長く続く。
「ね、気持ちよかったでしょう?」
キスが終わると、少年から体を離してルイーゼは少年の股間に舌を這わせた。イーナに見守られながら、その先端を丁寧に舐め上げる。残った精液を味わい、微笑む。
「カスパール様、とってもいい感じだったよ。」
そう言って、ルイーゼはカスパールに頬擦りした。
〜幕間〜
呆けている少年から離れないルイーゼに、イーナが少し呆れた様子で尋ねる。
「ねえ、まだ終わらないの?」
「だって夜は長いんだよ、イーナちゃん。」
少年から離れて立ち上がったルイーゼはイーナの説得に入る。
「ね、イーナちゃん、次は君が楽しんでみない?」
「なんで、私が?」
「だってこの子、結構可愛いよ。」
イーナの視線が探るようにカスパールに向かう。イーナは面食いだが、カスパールの容姿は合格だったようだ。何も言わないままのイーナに、ルイーゼはさらに畳み掛ける。
「それに考えてみてよ。ボクもエリーゼもカタリーナもヴェルに抱かれるけど、このままだとイーナちゃんは仲間外れだよ。」
「・・・。」
沈黙が支配した。他の男に抱かれた後、妻を取り戻し上書きしようとするヴェンデリンは凄い。ルイーゼにとっては、今夜の出来事はその為の前菜にしか過ぎないだろう。イーナもそこから取り残されるのは嫌だった。
「今なら、間に合うんじゃない?」
そう言いながらルイーゼは快楽で気を失ったかのように茫然自失となっていたカスパールのそばに寄り、優しく睾丸をさすり出した。出し尽くしたばかりの睾丸に触れられて、カスパールが意識を回復する。
「んっ…何。」
「これでまだ遊べるよ。」
ルイーゼはヴェンデリンの精力剤を口に含むと、少年に口移しで飲ませた。甘くほろ苦い液体が喉を通り、少年の体内に熱が広がる。
「ルイーゼ、またなの?」
「今度は、イーナちゃんが相手をしてくれるかも。」
正気付いた少年にそう囁いたルイーゼは、黙って立っているままのイーナに目を向けた。
〜背面位〜
ルイーゼはカスパールに聞こえるように、大きな声でイーナに呼びかける。
「顔を見られたんだから、イーナちゃんも口封じに参加しなよ。エリーゼやカタリーナに気まずくならない?」
そう問われて、イーナの頬が紅潮した。そして、呟く。
「そうね…。」
イーナはヴェンデリンに抱かれるための“権利”を得る為、少年に身を任せることを決意した。心の奥でヴェルの激しい行為を予感し、期待が膨らむ。
「カスパール様、いいわ、私も抱かせてあげる。」
イーナはゆっくり近づき、柔らかな声で歌うように言う。カスパールは驚きの目でイーナを見上げた。
「そこで見ていなさい。」
イーナは赤いドレスを脱ぎ、裸になる。燭光に照らされたスレンダーな体は、ルイーゼの引き締まった細身とは異なり、柔らかで優美な曲線を描く。赤髪が背中に流れ、想像した興奮で乳首がすでに固くなっている。肌に微かな汗が光り、頬がほのかに紅潮していた。裸のイーナはベッドの上で四つん這いになる。細く閉じていたルイーゼの秘所と異なり、すでに口を開きよく潤った秘部が少年の欲望を誘う。イーナの振り返り、情欲に潤んだ瞳がカスパールを見つめる。その可憐な姿に、カスパールの胸が締め付けられた。そしてこの極上の美女を抱けることに、空に浮かぶような高揚感に支配される。
(なんて美しいんだ…)
「いいわ。」
許可を与えるその声でカスパールは立ち上がり、イーナの背後に回る。震える手で彼女の柔らかな臀部を掴み、指を秘部に這わせる。濡れた花弁が熱く反応し、イーナの甘い喘ぎが漏れる。
「んっ…カスパール様…優しく…」
その声に少年の股間が痛いほど硬く脈打つ。ルイーゼが背後から微笑み、少年の包皮を優しく剥く。鋭い痛みが一瞬走るが、イーナの柔肌に触れるだけで快楽に溶け、熱い先走りが溢れる。
「イーナ…君のここ、とても柔らかくて…熱い…」
カスパールは息を荒げ、自らの先端をイーナの秘部に押し当てる。ルイーゼの閉じたやや硬い感触と異なり、柔らかな開かれた女性器。そこに興奮のままに腰を沈め、熱く優しい内部に滑り込む。イーナの膣壁が甘く包みこんだ。筋肉質なルイーゼの支配的なまでの締め付けとは違い、より女性的で柔らかな感覚が少年を優しく飲み込む。そして果てしない快楽を呼び起こす。
「あんっ…カスパール様…深い…!」
イーナの声が高く響いた。後ろで束ねた赤髪が乱れ、柔らかな胸が揺れる。カスパールは腰を激しく突き上げた。肌のぶつかる音が部屋に満ちるが、腰の動きを止められるはずがない。ルイーゼの引き締まった腰つきとは違い、イーナの女性らしく柔らかな臀部が快楽で波打った。少年の視界を美女の肢体が乱れる姿が甘く溶かす。
(もっと、もっと欲しい…!)
夢中で腰を動かす少年に、ルイーゼが耳元で囁きかける。
「イーナちゃんの声をよく聞いて。君の動きでこんなに乱れるように変わっちゃうよ。」
ルイーゼのその言葉で火がつき、カスパールはイーナの腰を強く掴み快楽へと突き進む。イーナの背中の汗が燭光に輝く。少年ではなくヴェルの幻影に抱かれるイーナの熱い喘ぎと反応が興奮をさらに煽り、少年の興奮を頂点へ駆り立てる。
「イーナ…君の柔らかさが、たまらない…!」
快楽の波が爆発し、カスパールはイーナの中に熱い精液を放つ。トドメを刺されたようにイーナの身体がビクビク震え、甘い叫びが響く。
「あっ…んんっ…熱い…!」
彼女の膣内が優しく絞り、男女の余韻を長引かせる。カスパールは空に舞う感覚に溺れた。そしてルイーゼとイーナという二人の抱き心地を比較しながら、幸福な体験に心を震わせた。
「まあ、なかなか良かったわよ。」
冷静さを取り戻したかのようなイーナは振り返り、潤んだ瞳で少年の男性器を舌で清める。柔らかな唇が残る精液を優しく味わい、紅潮した頬がさらに少年を魅了する。ルイーゼは微笑んだ。
「イーナちゃん、めっちゃ可愛かったでしょ?」
疲れ果てた少年は何も答えられない。ルイーゼとイーナの美女二人に挟まれて、精力を使い果たしカスパールは寝落ちしてしまった。
〜エピローグ〜
深夜の寝室で、カスパールが目を覚ました。ベッド端には身支度を整えるルイーゼとイーナの姿がある。
「カスパール様、楽しかったね。ボクたち、ヴェルのところに戻るよ。」
ルイーゼのいたずらっぽい微笑に、彼女を抱いた際の熱く締め付ける感覚が蘇る。イーナが赤髪をかき上げた。
「悪くなかったわ。今後も精進することね。」
今は冷静なイーナの声が、耳元で甘く喘いだ記憶が少年の胸をざわめかせた。ちらりと笑顔を煌めかせて、二人は部屋を去った。カスパールは窓辺へ駆け寄るが、バルコニーから見下ろしても二人の姿はもう見えなかった。その時、魔導障壁の崩壊音が響いた。ルイーゼの計略が成功したのだろう。破壊された魔導障壁はその形を保ってはいたが、バウマイスター辺境伯軍の一斉攻撃で崩壊したに違いない。
(これで、バウマイスター辺境伯の軍がこの都市を征服してしまう。)
カスパールは窓辺に立ち、耳を澄ませた。遠くから兵士達の歓声が響いた。心配とは裏腹に、魔導障壁は一箇所だけでなく全箇所で崩壊したらしい。原因はきっと過負荷となるだろう。カスパールの責任ではなく、魔導障壁を預かる三家全体の責任になる。そして恐らくは、魔導障壁そのものが解析されたと考えられる筈だ。まさかバウマイスター辺境伯の妻が、奴隷に身をやつして破壊したとは誰にも気取られないだろう。
翌朝、朝日がカラホルンを照らし出した。メイド長ヨハンナが書斎に駆け込み、震える声で告げる。
「カスパール様、大変です! バウマイスター辺境伯が都市を陥落させました!既に入城を果たし、凱旋のパレードを行なっているそうです。」
カスパールは冷静に頷いた。
「そうか……僕は負けたんだな。」
軍を率いたヴェンデリン・バウマイスター辺境伯は広場を堂々と行進していた。彼の傍には、エリーゼやカタリーナといった妻達が並んでいる。見物に訪れたカスパールの視線はルイーゼとイーナに奪われた。青い大人びたドレスで元気に手を振るルイーゼ、赤いドレスで静かに微笑むイーナ。呆然と見上げるカスパールを、二人が見つけた。ルイーゼが投げキッスを、イーナが兵士に指示を出す。
「その少年を、こちらへ」
バウマイスター辺境伯の兵が群衆をかき分けて近づいてくる。カスパールは逃げるべきか判断に迷った。しかし二人を信じる気持ちが、彼の足をその場に押し留めた。
「ボクのこと、忘れないでね。」
そう囁いてルイーゼが少年の右頰に素早く、熱いキスを落とした。彼女の匂いに、挿入した際の力強い締め付けの記憶が蘇る。イーナが左頰に柔らかな唇を寄せた。
「王国にも君の友人がいる、そう覚えておいて。」
二人は駆け足でパレードに戻り、カスパールは取り残された。周囲の群衆が囃し立てるが、カスパールの美少年ぶりに周囲は納得顔だ。勝者の余裕、親密さの表れ。そう解釈するものが多いようだ。カスパールは二人の背中を見送り続けた。
その日、シュタインフェルト家に金貨の袋が届く。それはルイーゼを買う為に支払った全額で、これで全て“何もなかった”ことになったのだった。
魔導障壁篇ヒロイン3部作のラストです。
エリーゼ、カタリーナ、ルイーゼそれぞれ良かったのですが、複数パターン作成では比較的当たりというか書きやすかったのは個人的に好きなシュチュエーションだったのでしょうか。
NTRと明記していたのですが、路線的に気に入らなかった方がいて評価で久々に悪評価がついてしまいました。あまり気にしないようにはしているのですが、気に入っていただけた方がいらっしゃれば高評価頂けると助かります。
次は純愛路線を予定していますが、評判が良いようならヴェンデリン視点の後日談とかあっても良いかもしれません。短く「良かった」で十分ですので、感想あればよろしくお願い致します。