Fate/Grand Order、藤丸立香です。
指定が立香の純愛だけだったので、割と好きにやっちゃいました。
アクラなのはご愛嬌。
普段の話のIF的なものと思って頂けたらといった感じ。
では、どうぞ。
「問おう、君が俺のマスターかな? ははは! これ、一度言ってみたかったんだよね!」
「えー……何それ……」
本当に切羽詰まった状況の中で黒い少年、自称、淫魔王アクラは、場違いなほど無邪気に笑っていた。
世界に最後に残されたマスター、藤丸立香と、どこか頼りなさげな厄介者、淫魔王アクラ。
これが、二人の奇妙な出会いの幕開けだった。
***
「アクラぁぁぁぁ!」
「んん? どしたん、マスター」
立香が怒鳴り込んだ時、アクラは例によって肩をすくめ、悪びれる様子もなく振り返った。
あの出会いから随分と時が経った。
そう立香は感じていたが、相変わらずアクラは真面目に不真面目というどこかのキツネのような生き方を貫いていた。
そして今日もまた、立香がこうして怒鳴り込みに来なければならないほどに、やらかしてくれているのだった。
「ま、またみんなに手を出したでしょ!」
「手を? あ〜、そういうことね」
アクラはすっとぼけた様子で首をかしげるが、微妙に目線を逸らしていく。
その態度に、恥ずかしさと怒りが混ざった立香の声がさらに大きくなる。
「なんでいつも女の子と見るや口説いて抱くの! そのせいで、みんな大体アクラの……セ、セフレみたいになっちゃってるんだよ!」
「セフレって、マスター、それを声に出すの恥ずかしいでしょ?」
「誤魔化さない!」
アクラは悪びれるどころか、にやりと笑って軽く肩をすくめた。
立香は机をバンと叩きながら怒鳴るが、アクラは飄々とした態度を崩さない。
「だってさぁ、あの子たちも喜んでるし、別にいいじゃない? みんな平和でしょ?」
「そ、それは……」
アクラのさらりとした言い返しに、立香は一瞬言葉を詰まらせた。
事実、アクラに抱かれたサーヴァントたちは、その日は例外なくダウンするが、翌日になると、まるで吹っ切れたようにメンタルが回復し、戦闘でも本来以上の力を発揮するようになるのだ。
だから、アクラの行動が癒しとして機能していることは、否定できない。
「だ、だからって……」
「それに、基本弱っちい俺は、せいぜいマスターを逃がすくらいしかできないからなぁ……役割としては上等でしょ?」
「うっ……」
自虐気味に笑うアクラの言葉に、立香はまた黙らされてしまう。
確かに、淫魔という特性上、アクラの戦闘力は高くはない。
事実を突きつけられたようなその言い方が、立香の胸をチクリと刺す。
「で、でも……アクラは、いつも私を助けてくれる……マシュと一緒で、大事な……」
言葉を詰まらせながらも、立香は必死に伝えようとする。
いくらアクラが弱くとも、あの焦土と化した絶望的な都市で自分とマシュに救いの手を差し伸べてくれたのは他ならぬ彼だった。
だからこそ、自虐的な態度を取るアクラを見るのは悲しい。
なんとか元気づけようと、立香は顔を伏せながら言葉を選んで話し続けた。
「……って、何ニヤニヤしてるの!」
しかし、顔を上げた立香が見たのは、口元を緩ませ、楽しそうに笑うアクラだった。
「いやぁ、マスターが俺のことそんな風に思ってくれてるなんてさ、嬉しいなぁって」
「だから誤魔化さないでってば!」
相変わらずヘラヘラと笑うアクラに立香は怒りを向ける。
だが、ここでアクラは反撃に出てきた。
「しっかしさ……マスターがいつも怒るのって……もしかして、嫉妬?」
「なっ……!?」
アクラの一言に、立香は一瞬で動揺する。
その動揺を誤魔化すように、反論しようと口を開きかけたその瞬間、アクラにグイッと抱き寄せられる。
「ちょ、ちょっとアクラ!? 離して!」
顔が間近に迫る。アクラのニヤけた笑顔は変わらないが、その黒い瞳だけは妙に真剣だった。
立香は、その視線に晒されるとどうにも居心地が悪くなり、視線を泳がせるしかなかった。
「だってさマスターって俺以外がそんな感じでも怒らないじゃん。頼光さんじゃあるまいに、風紀って柄でもないでしょ」
「それは……その……」
飄々としていても何だかんだ頭は良いアクラの的を得た指摘に、立香は口籠る。
事実を事実として突きつけられては、どう言い訳も出来ないのだ。
「あのねぇ……そりゃ」
「ひゃ!? ちょ、アクラ……!?」
立香が口ごもったのを見たアクラは呆れたようにため息をつき、抱き寄せたままの立香をベッドの方へと押し倒した。
体格は立香とほぼ同じ細身だが、サーヴァントとしての身体能力は侮れない。
しかも淫魔という特性が加わるとなれば、力加減の巧妙さも相まって、立香は軽々とベッドに寝かされてしまう。
「俺ってそういう種族だからしっかりとした恋愛感情とかは正直鈍いんだけどさ……それでも流石に分かるよ?」
「え……あ……」
立香は一瞬、アクラの言葉の意味を理解できなかった。
アクラはいつも飄々としていて、淫魔という種族的なのもあり自分の気持ちに気付くはずがないと思い込んでいた。
だから、彼のこの一言が意味するものに思い至った時、顔が首筋から耳元まで一気に真っ赤に染まっていく。
「な、ななな……い、いいいつから……!?」
「いや、流石にロンドン辺りで気付いたよ」
立香の声は完全に裏返り、動揺を隠しきれていない。
だが、アクラは軽い口調で答えながら、肩をすくめる。
「まぁもしかしたら、いつの間にか俺の魅了食らってるのかもって思ってたけど……キャメロット辺りで、さすがに確信したかな」
「あが……!?」
立香は言葉にならない声を漏らした。
自分が思っていたよりずっと早く、しかも明確に気付かれていた。
その事実が、立香の理性に大きなダメージを与えた。
人類史最後のマスターであるという事実も、この瞬間だけは何の助けにもならない。
好きな人に、自分の想いがバレていた。
その衝撃は計り知れなかったのだ。
「あぁ……マシュぅぅ……」
「はいはい、現実逃避しないで」
天を仰ぎ、シールダーの後輩に助けを求める立香。
アクラは軽くため息をつきながら、雑に立香の頬を軽く叩いて気付けする。
「何すんのよぉ……」
「いや、まだ話は終わってないからさ」
飄々とした口調で返しつつ、アクラは再び立香の顔を覗き込んだ。
「さて、とりあえずマスターの気持ちは明確になったね」
立香が真っ赤な顔を再び隠そうとするのを、アクラは手で阻止しながら続ける。
逃がしはしないという意思が強く感じられる。
「じゃあ俺の方だけど……そうだな、ラブでありライクって感じかな」
「……え?」
立香はその言葉に思わず固まった。
耳元に直接語りかけられるような距離で、飄々とした口調ながらどこか本心を感じさせるアクラの言葉。
それがどういう意味を持つのか、一瞬で理解はできなかったが、心臓が再び高鳴るのを止められなかった。
「俺にとってマスターは、マスターであり、親友であり、仲間である」
「うん……うん……」
アクラの語りに立香は真剣に聞き入る。
「絶対に守らなきゃいけない存在で、人類史なんか知ったこっちゃないけど、マスターのためなら、まぁ助けようかとは思う」
「う……う、うん?」
少し引っかかる言い回しに、立香は首を傾げた。
だが、突っ込みはしない。
「そして可愛い女の子で、大事な大事な大切な人。許されるならどっかに閉じ込めて俺だけのモノにしたいくらい」
「あ……あう……あう……」
徐々に赤面しながら、立香はアクラの言葉を理解し始める。
「いつだってマスターを愛したくて仕方ない。その可愛い身体を滅茶苦茶にしたいのを、俺は我慢してるんだよ?」
「……っ!?」
アクラの口調は飄々としていたが、その瞳には妙に真剣な光が宿っていた。
逆に立香の頭は真っ白になりかける。
「で、知ってる? 他の娘を抱くのは、その気持ちを解消するためなんだからね?」
「な、なななな……何言ってるのよ!?」
立香は顔を真っ赤にしながら慌てて叫ぶが、アクラは悪びれる様子もなく肩をすくめた。
「だって、本当のことだし。俺が会った時からずっとアピールしてんのに気付かないのはマスターじゃん?」
「ふぇ……?」
アクラが肩を竦めながら、少し拗ねたように言う。その言葉に、立香は目をぱちぱちと瞬かせた。
不思議そうな表情を浮かべているのは、言葉の意味が完全に理解できていなかったからだ。
「えっ……あれ? ってことは……その……」
立香の頭の中で、これまでの出来事が一気に繋がり始める。
自分を守り、助け、時には軽口を叩きながらも寄り添ってくれたアクラの態度。
その全てに込められた意味に気付いてしまう。
立香はバカではない。
むしろ、これまでの旅路で磨かれた判断力と洞察力は並の魔術師を超えるものだ。
だからこそ、この答えに至ってしまった。
「私たちって……ずっと……両想い?」
「正解」
アクラはニヤリと笑い、飄々とした口調で答える。そのあまりに軽い正解の一言が、立香の心をさらに揺さぶった。
「そ、そんなの……早く言ってよ!」
顔を真っ赤にしながら叫ぶ立香に、アクラはまた肩をすくめて笑う。
「あんなにアピールしたのに気付かないマスターが悪いんです〜」
「もうっ!」
アクラの飄々とした言い返しに、立香はさらに顔を赤くしながら軽く抗議する。
だが、その怒りも長くは続かなかった。
アクラの瞳が、また真剣な光を宿したからだ。
「さて……両想いになれたわけなんだけどさ」
アクラの口調は軽いままだったが、その声には妙な熱を含んでいた。
「正直、俺これ以上我慢できないんだよね」
「っ……!」
その言葉の意味を、立香はすぐに理解した。
さっきのアクラの語りの中でも、自分の気持ちを抑えるのがどれほど大変か語っていた。
しかも、彼は淫魔という種族。
ならば、アクラが求めているものはただ一つだ。
更に立香自身も全く覚悟がなかったわけではない。
「い、良いよ……アクラが、その、したい……な……ら……」
震える声で同意したものの、立香はそのまま言葉を詰まらせた。
顔を真っ赤にしながら視線を逸らし、手をぎゅっと握りしめる。
やはり羞恥心は強く、口にするだけでも精一杯だったのだろう。
「マスター……一応言っておくけど、俺に抱かれるってすごいことになっちゃうよ?」
「う……うん」
アクラの言葉に、立香は顔を真っ赤にしながら小さく頷く。
すると、アクラの手がそっと伸びてくる。
だが、その手が優しく頬に触れた瞬間、びくりと身体が大きく震えてしまう。
その反応を見て、アクラは小さく笑う。
「じゃあみんなのマスターを……俺のモノにさせて貰うよ」
「ん……っ!?」
アクラの唇が静かに重ねられる。
最初は本当に触れるだけ。
その温かさと柔らかさに、立香は意識を奪われていく。
そして、ゆっくりと唇が動き出し、立香を導くようにわずかに開かせる。
その瞬間、アクラの舌が静かに口内へと入り込んだ。
「……っ」
立香の瞳がわずかに揺れる。
アクラの舌が優しく触れるたびに、口内が甘く痺れるような感覚に包まれる。
やがて、舌先が歯茎を撫でるように這い、立香はぞくりとした甘い刺激に思わず小さな声を漏らしてしまう。
(ア、アクラの舌が……)
(ふふふ……忘れられない初キスにしてあげるよ)
アクラの舌がさらに動く。
歯茎をなぞっていた舌先は、やがてゆっくりと中へと進んでいく。
狙いは無論、怯えるように隠れる立香の舌。
「んぅっ!?♡」
それが触れた瞬間、今度は明らかに違う甘い声が立香の唇の端から漏れてしまう。
アクラの舌先がそっと撫でただけで、甘美な刺激が走りぬける。
そんな感覚に戸惑っている間にも、アクラは容赦なく舌を絡め取り始める。
「っ……あ……♡」
優しくも巧みな動きで、立香の舌は逃げ場を失っていく。
アクラの舌が触れるたびに、甘さと熱が体中を駆け巡り、頭の中がぼんやりと霞んでいくよう。
「ん……ちゅ……♡はぁ……あぁん♡……」
絡め取られた舌が愛撫されるたびに、身体の芯が蕩けるような感覚が立香を包み込む。
それは、これまでのどんな経験とも違う、初めて知る、甘美で熱い感覚だった。
アクラの舌は優しくも大胆に動き続ける。
しかし、それだけでは終わらない。彼の指先がそっと立香の頭を撫で、時折耳の裏をなぞるように触れるたび、ゾクゾクとした刺激が全身を駆け巡る。
「……んぁっ……♡」
立香の口から漏れる声は止まらない。
アクラの動きは巧みで、まるで彼女の敏感な部分をすべて知り尽くしているかのようだった。
甘さと熱が重なり合い、立香は自分の思考すら奪われていくような錯覚に陥る。
何も考えられない。ただ、アクラが与える快感に身を任せるしかなかった。
(マスター、キス好きみたいだし……このまま進めるか……)
「ん……ちゅ……♡はぁ……あぁ……♡んんっ!?♡♡」
立香の唇から漏れる声は甘く、息を詰めたようなものに変わる。
彼女の身体が次第に力を失い、完全にアクラに委ねられていくのを感じ取ると、アクラはさらなる一手を打つことを決めた。
そのまま、彼の手がゆっくりと立香の胸へと伸びる。
指先がそっと触れた瞬間、立香の身体がびくりと震えた。
キスを続けながらも、はっきりとその反応を感じ取るアクラは、心の中で満足げに笑う。
(気持ち良くしてあげるからね……)
「ん……ちゅ……♡はぁ……あぁ♡んんっ!?♡♡」
アクラの指先が、そっと立香の乳房に触れる。
柔らかな感触と温かさを確かめるように、優しく包み込むと立香の身体がビクッと反応し、その震えが手のひらに伝わる。
アクラは微笑みながら、キスの深さを増していく。
舌先の動きを僅かに速め、絡め取るように立香の舌を導く。
そのたびに、立香の吐息は甘さを増し、唇から漏れる声がますます切なく響く。
少し強張った身体も弛緩していく。
「んん……っ♡……っ……♡」
声を上げることもできないまま、立香は完全にアクラに翻弄されていく。
胸を包む手は、撫でるようにゆっくりと動き、指先が優しく輪郭をなぞる。
その動き一つ一つが、立香にとって初めて味わう刺激となり、全身に快感をじんわりと広げていく。
(あたま……♡ふわふわしてきた……♡これが、きもちいい……って……こと……?)
最後のマスターと言えども立香も年頃の少女。
自慰の経験がないわけではなかったが、アクラから与えられるそれは、今まで感じたものとは全く別次元のものだった。
甘く蕩けるような感覚と、身体の奥から湧き上がるような熱に浮かされながら、立香はアクラの愛撫に身を任せていく。
「ん……ちゅ……♡はぁ……♡んん……♡んぅ!?♡♡ んんっ!♡ んんっ!♡」
(あぁ、なんて可愛いんだ……マスター)
アクラは心の中でそう呟きながらも、舌の動きは止めない。
むしろ指先の感覚で胸の突起の場所を探り当てると、そこを集中的に責め始める。
指先で優しく転がすように刺激を与えていくと、そのたびに立香の身体が小さく震え、甘い声が上がる。
「んぅ♡んぅ♡んぅ♡んんん〜〜〜!?♡♡♡」
その刺激の連続に、立香は全身をぶるりと震わせると今までになく大きくくぐもった声を上げた。
軽くではあるが絶頂してしまったのだろう。
「ん……マスター、気持ち良くてイッちゃったかな? ふふ」
アクラは唇を離して優しく問いかける。
その言葉に、立香の顔は真っ赤に染まり、瞳には涙が浮かぶが、それでも小さく首を横に振る。
「わ……かんない……♡」
初めて感じる未知の快楽に戸惑いながらも、かろうじて否定することはできたものの、その瞳は完全に蕩けきっていた。
そんな様子を見て、アクラは満足そうに笑う。
そして再び唇を重ねると、今度は最初から舌を絡ませる深いキスを始める。
「んっ♡んむ……♡ちゅ……♡はぁ……♡んん♡」
すっかりアクラのキスの虜にされたように、立香はそのキスに身を委ねてしまう。
アクラの舌が動くたび、身体の芯が甘く痺れるような感覚に襲われる。
そんな彼女の反応を楽しみながら、アクラは新たな行動に出ることを決めた。
きっと恥ずかしがるであろう立香のためと理由を付けて。
「ぷぁ……♡ふぇ……? あ、あれ……!?」
どれくらい長いことキスをしていたのか分からない。
それほど長く、深いキスだった。
アクラがそっと唇を離したことで、ようやく終わりを迎えたのだと感じた立香。
安堵にも似た息をつきながらも、どこか名残惜しさを感じている自分に気付き、胸の奥が甘くざわつく。
だが、その微かな余韻はすぐに違和感によってかき消された。
そしてその違和感の正体に気付いた瞬間、立香は目を見開いた。
「ちょ……な、ななな……いつの間に脱がしたの!?」
顔が一気に真っ赤になり、驚きの声を上げる。
自分の肌に触れる空気の感触と、はだけた衣服がその事実を告げていた。
対してアクラは、飄々とした笑みを浮かべながら、どこ吹く風といった様子で立香を見つめている。
「自分で脱ぐの恥ずかしいかなって。綺麗だよマスター」
「あ、ありがと……じゃなくてぇ!」
アクラの素直な褒め言葉には思わずお礼を言ってしまった立香だが、すぐに我に返って叫ぶ立香。
普段彼女が着ているカルデアの制服は見事にインナーも含めてほぼ完全に脱がされており、規格外には及ばないまでも十二分に大きな形良い乳房が露わになってしまっている。
下半身もスカートも下着も脱がされており、秘所までばっちり見えてしまっていた。
これをキスしている間にやった辺り、ある意味淫魔らしい凄さであった。
「大丈夫。恥ずかしさなんてすぐに忘れさせてあげるから」
「やっ……アクラ……ひぅ!?♡♡」
恥ずかしそうに身を捩る立香の胸を、アクラは今度は両手でそっと包み込んだ。
制服越しでは到底感じることのない、直接的な刺激に、立香の身体がビクッと大きく震える。
その愛らしい反応にアクラの口元が緩む。
そのまま手のひらで乳房を優しく揉みほぐし、立香の敏感な身体をさらに快感の渦へと引き込んでいった。
「んっ♡んんっ♡んん〜〜〜っ!♡♡」
自分の唇から漏れる甘い声に、立香は顔を真っ赤にして必死に唇を閉ざそうとする。
しかし、アクラの巧みな指先が繰り出す愛撫の前では、そんな抵抗もすぐに意味を失っていく。
アクラの手のひらは、立香の乳房の柔らかさを確かめるように動きながら、絶妙な力加減で揉みほぐしていく。
優しく包み込むかと思えば、指先で柔らかく弾くような動きを織り交ぜ、立香を快感の波に翻弄させていく。
「ふあぁあああ……♡♡だめ……アク、ラ……♡♡こんな、気持ち、良すぎ、ああああっ♡♡」
「ふふ、マスターってば可愛い。もっと気持ち良くしてあげるからね」
「はあぁっ♡あんっ♡やぁあっ♡あひぃっ!?♡♡ 揉み、ながら、先っぽ、だめぇっ♡♡ああぁっ!♡♡」
アクラが乳房への愛撫をさらに強めるたびに、立香の口から漏れる声は一層甘く響く。
柔らかな乳房を手のひらで、ぐにゅんぐにゅんと形を歪めるほど揉みしだきながら、指先で敏感な乳首を転がすように刺激を与える。
その瞬間、立香の身体に今までとは比べ物にならないほどの快感が走り抜けた。
「やあぁぁっ♡♡だめぇっ♡♡んんんぅぅっ!!♡♡♡」
あまりの快感に、立香の腰が自然と浮き上がり、背中が大きく仰け反る。
彼女の身体はアクラの指先の動きに翻弄されてしまい、制御が効かなくなっていく。
アクラはその様子を満足げに見つめながら、さらに愛撫を深めていく。
揉む力加減を緩急をつけながら変化させ、乳首への愛撫は強めていく。
その優しくも激しい愛撫は、一気に立香を昂らせる。
「ああぁっ!♡♡ だめ、そんなにされたら……っ!♡♡♡」
「良いよマスター。またイクところ見せてね」
「ふあぁあっ!♡♡♡ やああああぁぁ〜〜〜っっ!!♡♡♡♡♡♡」
アクラの指先が乳首の先端をきゅっと摘み上げたその瞬間、立香の身体が大きく跳ね、全身が痙攣するように震えた。
甘美な快感の波に飲み込まれた立香は、全ての力を失い、そのままぐったりとベッドに倒れ込む。
彼女の胸は上下に大きく動き、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返すたび、汗に濡れた肌が光を帯びて艶やかに見えた。
潤んだ瞳は焦点を失い、虚空を見つめたまま微かに瞬きする。
その姿を見て、アクラは満足げに微笑んだ。
彼はそっと彼女の頬に手を添え、指先で優しく撫でる。
「まだまだ……俺にマスターを食べさせてもらうからね」
「ふぇ……?」
アクラの突然の言葉に、立香は戸惑ったように小さく声を漏らす。
しかし次の瞬間、彼女の視界はぐるりと反転した。
「……え? ちょ……ア、アクラ!?」
一瞬の出来事に、何が起きたのか理解が追いつかない。
気づけば立香は、下半身を持ち上げられ、いわゆるまんぐり返しの体勢にされていた。
しかもアクラの顔が彼女の秘所の目の前に来るように。
その事実を理解した瞬間、立香の顔は真っ赤に染まり、慌てて止めようとする。
だが、そんな彼女の行動をものともせず、アクラは飄々とした笑みを浮かべたまま言葉を放った。
「いただきま〜す!」
「ひゃう!?♡♡♡ あ、ああぁぁっ!♡♡♡」
アクラは躊躇することなく、立香の股間に顔を埋めた。
そして、その割れ目に舌を伸ばし、ゆっくりと舐め上げる。
その瞬間、今まで感じたことのない感覚が立香の全身を貫いた。
「やあぁあっ!♡♡ だめぇっ!♡♡♡ そこ……きたない……からぁっ!!♡♡♡」
「ん〜? マスターに汚いところなんて無いよ」
「そんなわけな……ひうぅぅっ!♡♡♡♡」
アクラは立香の言葉を軽く否定するように、舌先を敏感な部分へ這わせる。
ぬるりとした生暖かい感触が、彼女の割れ目をゆっくりと舐め回すたびに、立香は悲鳴にも似た甘い声を漏らす。
その反応に満足したアクラは、さらに舌の動きを深め、より繊細に立香の敏感な部分を責め始めた。
舌が巧みに動き、立香の全身に甘美な刺激を与えていく。
「やぁっ!♡♡ あっ!♡♡ ああっ!!♡♡♡」
「ふふ、マスターのここ、もうびしょ濡れだよ」
「そ……そんな……こと……いわないでぇっ! ひゃうううぅぅ!?♡♡♡」
アクラのからかうような言葉に、立香の羞恥心はさらに高まり、身体が熱を帯びていく。
恥ずかしさと興奮が入り混じったその感情に、蜜が一層溢れ出してしまう。
その反応に満足したのか、アクラは舌の動きをさらに強めた。
そしてついに、ピクピクと震えていたクリトリスを舌先で捉える。
「あああああぁぁっ!!♡♡♡ そこぉぉ♡♡♡だめえええぇぇっ!!♡♡♡♡」
敏感な箇所への直接的な刺激に、立香の身体は跳ね上がり、全身にこれまで以上の快感が駆け巡る。
その瞬間、立香は抑えきれずに絶頂へと達してしまう。
しかし、今回はただの絶頂ではなかった。
「あっ♡あああっ♡♡でるっ♡なんかでちゃ、ううぅ!♡♡♡ やぁっ♡♡でる♡でちゃうっ♡♡♡んあああぁぁあああっ!!♡♡♡♡♡」
快感の波に完全に飲み込まれた立香は、潮を吹き出してしまう。
ぷしゃぁあっ♡という音を立てて吹き出した透明な液体が、アクラの顔や身体を濡らす。
だが、アクラはそのことをまったく気にした様子もなく、むしろ嬉しそうに舌で舐め取る。
立香の反応を愛おしむように、最後にもう一度大きく吸い上げると、ようやく顔を離した。
「ん〜美味い。なんてね」
アクラは冗談めかした口調で言いながら、満足げに立香の身体を眺めた。
彼女は力が抜けて足を高く上げたまま、完全にグロッキー状態になっている。
アクラは膣内の出来を確かめるように視線を落とした。
「これだけ濡れてるし、舌で解したし……大丈夫かなぁ?」
「あひっ……♡♡はひぃぃ……♡♡」
ぼんやりとした目で応える立香。
アクラはその様子に満足しつつ、次の段階に進む準備を整える。濡れすぎなくらいで丁度いいと判断した彼は、微笑みながら言葉を続けた。
「まぁ……合格かな。マスター、足降ろすよ」
「あぅ……ふあぁ……♡♡」
アクラは立香の足をそっと降ろし、今度は腰をゆっくりと持ち上げる。
その動きの中で、自らの身体を滑り込ませると、肉棒の先端を立香の割れ目に擦り上げるように動かした。
「んっ♡んあっ♡」
そのたびに立香の身体が小さく跳ね、甘い声が漏れる。
「マスター、今から俺のコレをマスターのココに入れるからね」
「ふぇ……? そ、それって……」
アクラの言葉に、立香はぼんやりとした頭で考える。
だが、これまでの度重なる快感による疲労で、思考が追いつかない。
その様子を見たアクラは、ふっと優しく微笑むと、そっと囁いた。
「愛してるよ……立香」
「っ……!?」
突然名前を呼ばれた立香は、驚きと戸惑いの混じった表情を浮かべた。
その瞬間、アクラは腰を一気に押し進める。
「あおおおおおおおおおおおおおおおおん!!?♡♡♡♡♡」
立香の口から絶叫にも似た嬌声が響き渡る。
今まで感じたことのない圧倒的な熱と質量が、彼女の膣内へと押し入ってくる感覚。
それだけで全身が強烈な甘い痺れに包まれ、絶頂しそうな快感に襲われた。
「やっぱりきちんと解した甲斐があったね。気持ち良い? 立香」
「ひぅっ♡ああぁっ!♡♡♡ わかんなっ♡♡へんに、なるぅぅぅぅ♡♡♡へんになっちゃうのぉぉぉぉ!!♡♡♡」
アクラは容赦なく腰を振り続けながら、優しい声で問いかける。
だが、今の立香にその問いに応える余裕はどこにもなかった。
初めて感じる強烈な快楽が、彼女の思考を完全に奪い去り、ただ甘い声を漏らすしかできない。
何より、名前で呼ばれるたびに、彼女の心は大きく揺さぶられる。
マスターとしてではなく、立香という一人の女性として見られている。
その事実が、彼女の感情をさらにかき乱していく。
「良いよ、もっと変になって。俺がずっと愛してあげるから」
「あっ♡あぁっ♡ああああぁぁっ!♡♡♡ あらま、まっしろになっちゃ……♡♡♡んひいぃぃぃぃっ!?♡♡♡」
アクラの腰の動きに合わせ、立香の甘い喘ぎ声が響き渡る。
肉棒の先端が子宮口を突き上げるたび、電流のような快感が全身を駆け抜け、頭の中は真っ白になっていく。
それでも、立香の膣は本能的にアクラを求めるように絡みつき、搾り取ろうと収縮を繰り返していた。
「あっ♡あぁっ♡んぁっ!♡♡♡ やあぁっ!♡♡♡ だめぇっ!♡♡♡ それっ♡♡はげひ、すぎいぃぃぃぃ!?♡♡♡」
アクラは立香の腰を掴むと、わずかに持ち上げるように体勢を変え、さらに激しく責め立てる。
パンッという肉同士がぶつかる音が部屋中に響き渡り、それに合わせて立香の声もどんどん変わっていく。
「んぎゅううううううううううぅっ!!♡♡♡ ほおぉ!♡♡♡ んおおおおおおおおおっ!!♡♡♡」
「はは、立香凄い声だ。それに顔も凄くエロくなってるよ。俺にお似合いの最高の女の子だ!」
「んぉおおぉぉっ!!♡♡♡ あひへぇっ!♡♡♡ ああああああああぇぇっ!!♡♡♡」
もはや、立香はまともな言葉を返すことすらできない。
ひたすら獣じみた声で鳴き続け、全身で快感を受け入れるだけの存在と化していた。
そんな彼女を前に、アクラはさらに追い打ちをかけるように腰を動かす。
膣奥を力強く突き上げたかと思えば、今度は子宮口をグリグリと刺激する。
その緩急や動きの変化一つ一つが、立香にとって新たな快感の波となり、彼女は何度も絶頂に達していった。
「そろそろ立香に俺のをあげるよ。孕みはしないだろうけど、今までより絶対気持ちから……味わってね!」
「はほおおおおおおんんん!!♡♡♡ おほおおおおおおうおお!!!♡♡♡♡」
まるでトドメを刺すかのように、アクラの肉棒が最奥を突き、そのタイミングで大量の精液が解き放たれる。
その瞬間、立香はこれまでで最大の絶頂を迎えた。
全身を激しく痙攣させ、白目を剥きかけた状態で舌を突き出し、獣じみた声を絶叫する。
同時に、秘所から勢いよく潮を吹き出し、その勢いはまるで放尿のように飛び散っていた。
アクラの射精量は凄まじく、立香の子宮を完全に満たしてもなお、溢れ出て逆流していく。
それはまさに淫魔王の射精と呼ぶにふさわしいものだった。
「ふうぅ……俺はまだまだシたいけど……あ、うん。こりゃダメだ。よいしょっと」
「あへ……えへぇ……♡♡♡」
凄まじい射精を終えたにも関わらず、アクラの肉棒には衰えが見られなかった。
しかし、何度も絶頂を繰り返し、意識を失いかけている立香に、これ以上の行為を続けるのは不可能だと判断したのだろう。
アクラはゆっくりと肉棒を引き抜き、溢れ出す精液が立香の太ももを伝うのを一瞥すると、そのまま彼女の横に寝転んだ。
「あへぇ……♡♡」
「ん〜む、ここまで見事なアヘ顔なのに、幸せそうに笑っているように見える……これも惚れた弱みかな?」
そう呟きながら、アクラは愛おしそうに立香の頬を撫でる。
立香の顔はあまりに卑猥なアヘ顔になっているが、少なくともアクラには微笑みが浮かんでいるように見えた。
そんな表情を見た、アクラの表情にもどこか穏やかな満足感が滲んでいた。
しばらくその様子を眺めた後、アクラは軽く息をつき、静かに立香の髪を撫で続けた。
***
「いっそ殺して……」
「大丈夫だよ。俺としたらあぁなっちゃうのは仕方ないことだから……」
数時間後、目を覚ました立香は、自分の痴態を思い出して顔をアクラの身体で隠しながら、ぽつりと呟いた。
特に後半、自分が我を失ったように乱れて何度も絶頂に達した記憶が鮮明に残っている。
その事実が、彼女を羞恥で染め上げていた。
隣ではアクラが優しく声をかけながら、立香の背中をさすっている。
自分の仕業にもかかわらず、その態度は飄々としていて、まさに面の皮が厚いと言わざるを得ない。
「ねぇマスター……俺のこと……嫌いになった?」
「っ……!」
突然の問いに、立香はビクンと背を震わせる。
冗談とも真剣ともとれる声色でのその言葉は、彼女の心に深く刺さった。
だが、立香はすぐに強くアクラに抱きつき、静かに答えを口にした。
「……そんなわけない」
「……そっか」
立香の表情はアクラの胸に隠れて見えない。
だが、言葉は短いながらも、その声には揺るぎない思いがしっかりと込められていた。
絶対にそんなことはありえない。
その想いが、アクラにも確かに伝わった。
アクラは一瞬、穏やかな笑みを浮かべて返事を返す。
しかしすぐに、いつもの軽い調子に戻り、悪戯っぽく口元を歪めながらおどけて言った。
「じゃあまた始めよっか! 今度はお尻も開発しようね!」
「なっ……!? ア、アクラぁぁぁぁ!?」
立香の悲鳴とも怒りともつかない声が部屋中に響き渡る。
そんなやり取りをしながらも、二人の間にはどこか温かな空気が流れていた。
例え想い合い、結ばれたとしても、二人の間柄はきっとこんな調子なのだろう。
けれど、それでいい。
むしろそれが二人の幸せなのだ。
そう思わせる、穏やかな時間がそこにはあった。