東方Project、伊吹萃香です。
前に書いた化け狸の長はケツ穴を貫く一本の触手に釣り上げられ、淫魔の獲物となってしまう(二ッ岩マミゾウ)と同じ世界観。
まだ見てない方はそちらも良ければ。
基本的にはシチュは似た感じです。
結構変化球ではありますがね。
では、どうぞ。
「な〜んか、最近嫌な感じだねぇ」
虫も眠る丑三つ時。
音という音が沈みきったその時間に、起きている存在が人間なはずもない。
人里から離れていく道を、ふらりふらりと歩く少女もまた人ではなかった。
彼女の名は伊吹萃香。
妖怪、それもあの鬼である。
「ん〜人を攫うのは鬼の役目なんだけどねぇ……妖怪は違うけど」
そんな萃香が懸念しているのは、最近多発している人里の人間や妖怪が忽然と姿を消している異変のことだった。
ここ数週間で一気に増えた被害者達は、足取りどころか生死すら判然とせず、痕跡すら残さないまま消え失せている。
それは単なる失踪では済まされない、不自然に過ぎる消え方だった。
人を攫うのは鬼の役目だと自負している萃香にとって、その状態はあまりにも気に入らないものだった。
(化け狸の仕業とも思えないしねぇ……新しいのが、入ってきたか?)
人間だけが被害なら、人に化けて里へ紛れ込める化け狸の仕業と考えるのが自然だ。
だが、実際には妖怪にも被害が出ているらしい。
人間相手に化けるだけのやり口では、そこまで手を広げるのは難しい。
顔の知れた妖怪であれば、やり口や気配からある程度の見当はつくはずだが、それらしい手掛かりはまるで浮かび上がってこない。
ならば、今まで幻想郷にいた妖怪ではなく、外から新しい何かが入り込んだと考えるのが自然だった。
だが、そうなると話は変わる。
候補は一気に広がり、どんな力を持ち、どんな手段を使うのかも分からない。
さしもの鬼である萃香といえど、そこまで条件が曖昧では、犯人を絞り込むことは出来なかった。
「まぁ、なんにせよ……私には関係ない話かねぇ」
鬼の本分を奪われている現状が気に食わないのは確かだ。
だが、それだけでわざわざ首を突っ込む理由にはならない。
それは人の役割であり、鬼が関わるべき領分ではない。
少なくとも萃香はそう考えている。
だからこそ、この異変を自ら追う気はなかった。
しかし、その判断こそが強者としての驕りであったと、後の彼女は思い知ることになる。
「萃香」
「……あん? 誰か呼んだかい?」
不意に響いた自らを呼ぶ声に、萃香はわずかに首を巡らせながら応じた。
鬼であれば、いや、酒呑童子であるならば、知っていてもおかしくない類のものだったというのに、萃香は、そこに思い至らずに反応してしまった。
その一歩が、取り返しのつかない最悪の罠だと気付けなかったのだ。
「……? 気のせい……か!?」
冷静に考えれば、人気を感じないこの道で、自分を呼ぶ声がするはずがない。
だからこそ、萃香がそれを気の所為と結論付けた、その瞬間だった。
「なっ……!?」
いつの間にか、萃香の足の間から一本の縄のようなものが垂れていた。
それは暗闇の奥へと伸び続けており、どれだけ目を凝らしても終点は視認できない。
まるで最初からそこに存在していたかのように、自然に、だが確実に異物としてそこにある。
異常であることは一目で理解できた。
だが同時に、それは理解出来ないものだ。
なぜこんな場所に縄があるのか。
どこから伸びているのか。
そして何より、なぜ、自分がそれに気付かなかったのかが、問題であった。
「これ、なんかヤバ……がっ!?」
瞬間、萃香の身体が一瞬浮かび、そのまま地面に膝をつくように着地した。
それが、足の間から伸びていた縄、否、触手が引かれたことによるものだと、遅れて理解が追いつく。
だが、問題はそこではない。
触手が暗闇へと引かれた、その瞬間、萃香の尻が、引きずられるように浮き上がったのだ。
それが意味することは一つ。
足の間から垂れていた触手は、萃香の尻穴の中へと、入り込んでいたのだ。
(いつの間に……いや、それより感覚が……!?)
どのタイミングで入り込まれていたのかは分からない。
だが、それ以上に問題なのは、触手に入り込まれているという事実そのものに、萃香がまるで気付けていなかったことだ。
それこそが、異常だった。
触手の太さは、萃香の細身でありながらも鬼としての膂力を宿した腕と比べても、明らかに太い。
それが、内部にまで侵入していながら、まるで空気のように何も感じなかった。
有り得るはずがない。
だが、現実として、それは起きているのだ。
いくら萃香といえども混乱するのは、当たり前だった。
「く、そ……引き千切って……」
気付いた以上、即座に取り除く。
そう判断した萃香は迷いなく触手へと手を伸ばし、そのまま強く掴み締めた、その瞬間だった。
「お゛ひィッ!!?♡♡♡」
指先が触れた途端、尻穴から快感が一気に萃香の全身に走り抜けた。
理解が追いつくよりも早く、異様な快楽が暴れ回り、思考を無理やり塗り潰していく。
その衝撃に耐え切れず、萃香の腰がびくんと跳ね上がり、触手を尻穴で締め付けてしまう。
同時に、秘所からじわりと溢れ出した愛液が一気に量を増し、止める間もなくとろりと流れ落ちてスカートの内側を濡らしていく。
何が起きているのか理解できないまま、萃香の身体はガクガクと震えながら力が抜けていった。
「こ、こんな……♡ことでぇ……♡」
だが萃香は、抜けていく力を無理やり引き戻した。
崩れかけた膝に力を込め、意識を繋ぎ止めるように踏み止まる。
今まで何も感じていなかったのが嘘のように、尻穴を押し広げて居座る触手の感触がはっきりと牙を剥き、強烈な快楽が襲いかかり続けていた。
だが、それでも萃香は歯を食いしばる。
鬼としての矜持を守るために、完全に崩れ落ちることを拒み、むしろそのまま膝立ちの姿勢から強引に身体を起こした。
「負け、ない……から、なぁ……♡」
少しでも気を抜けばそのまま崩れ落ちてしまいそうな身体を、歯を食いしばって無理やり支え直し、萃香は再び触手を掴んだ。
ぐちゅ、と尻穴を擦り上げられるたびに腰がびくつき、膝が震える。それでも力を緩めることなく、指に力を込めて締め付ける。
だが、その行動は触手を引き抜くためのものではない。
自分を引き寄せようとするのであれば、逆にこちらから引きずり出してやると、萃香は掴んだ触手を強引に引き寄せた。
「く、ふぅぅぅ……!♡ うぅぅぅぅ!♡」
まるで釣られた魚が竿を引き倒そうとするように、萃香は歯を食いしばり、触手の先を力任せに引き寄せていく。
ぐちゅ♡と尻穴を擦り上げられるたびに腰が跳ね、力が抜けそうになるが、それでも腕の力だけは緩めない。
さすがは怪力無双の鬼。
その膂力に押し切られる形で、触手は張りを失い、引いた分だけがたわみながら萃香の足元へと次々に溜まっていく。
(いけ、る……! 引き摺り出して……やる!)
抵抗するように触手が蠢くも、その快楽は萃香の腕力と鬼としての矜持には敵わない。
このまま押し切れる、そう確信が固まった、その瞬間。
不意に、触手の動きがぴたりと止まった。
「え……? あひィィィッ!!?♡♡」
刹那、尻穴の奥を突き刺すような感覚が弾けた。
直接叩き込まれたその感覚に、萃香の身体がピンと伸び上がり硬直する。
同時に、これまで無理やり押し殺していた声が抑えきれず、喉の奥から強引に引きずり出されるように溢れ出てしまう。
その原因は、尻穴に深く入り込んだ触手の尖端にあった。
(なかに、なにか……はいっ、てぇ……♡)
直腸へと向けて、触手の尖端からぬるりと放たれた液状の何か。
奥へと流れ込んでくるソレが、腸内をなぞるように広がりながら、じわじわと熱を帯びて染み込んでいく。
異物が入り込んでいるという嫌悪と、侵されていく感覚への不快。
だが、その上からじゅわりと滲み出た熱が快感へと塗り替わり、脳髄を直接揺さぶってくる。
思考を保とうとするほど意識は鈍り、判断しようとするたびに霞んでいき、ただ流し込まれる感覚だけが濃く残っていった。
「こ、れ……♡もし、かして……♡♡」
その瞬間、萃香はようやく違和感の正体に思い至った。
流れ込んできた液体の正体までは分からない。だが、その中に混じっているものについては、ほとんど確信に近かった。
それは、強力なアルコール。
それも、ただの酒とは比べ物にならない濃度のそれが、直腸から直接叩き込まれたのだ。
「目……が……♡」
いくら鬼である萃香といえど、尻穴に流し込まれれば耐えられるはずがなく、一瞬で酔いが回り始めていた。
じわりと頭の奥が痺れるように熱を帯び、視界が揺れ、焦点が定まらない。
そこに先ほどから続く快楽が重なり、意識が曖昧に滲み始めていく。
「こ、こんな……♡鬼……が……♡」
ぐわんぐわんと揺れる世界の中、それでも意識を手放すまいと、萃香は歯を食いしばる。
足元はおぼつかず、視界も定まらない。それでも膝を折ることだけは拒むように、無理やり踏み止まった。
鬼が酒に負けるなど、あっていいはずがない。
ましてや、正体も知れない何かに、身体の奥から好き勝手に弄ばれるなど、屈辱以外の何物でもない。
「はぁぁぁ……♡」
ぐらつく意識の中で、それでもなお萃香は自分を奮い立たせる。
絶対に屈しない。
そんな意思のもと歯を軋ませ、震える膝を押さえ込み、崩れ落ちそうになる身体を力任せに支え続ける。
たとえ、どれほど恥辱にまみれようとも。
この程度で折れるような存在ではないと。
鬼としての誇りをねじ込むように胸に刻み込みながら、萃香はただその意地だけで踏み堪えていた。
「ハァ……♡ハァ……♡っ!?♡」
今にも倒れてしまいそうな身体を萃香は奮い立たせて、立ち続ける。
だが、この状況を作り出した犯人の悪意は、萃香の想像を遥かに超えていた。
「ふぉおぉおぉぉぉおおぉぉっっ!!?♡♡♡」
突如、萃香の身体がびくんと跳ね上がり、目を見開き、鼻孔を大きく開いたまま下品な叫び声を張り上げる。
背筋が反り返るほどの衝撃が一気に突き抜け、力を込めていたはずの足から一瞬で力が抜ける。
(また、なかにぃいぃぃぃ!?♡♡♡)
触手の尖端から、先ほど以上に濃厚な媚薬酒が勢いよく噴き出し、萃香の尻穴の奥へと叩き込まれたのだ。
酔いは一気に深まり、頭の奥がぐらりと傾ぐ。
意識の輪郭は曖昧に溶け、考えようとするほど思考は鈍り、何が起きているのかを捉える前に、身体だけが激しく反応を示してしまう。
酩酊によって鈍った意識の隙を完全に突かれ、萃香は絶頂してしまっていた。
「ふぉぉぉ……♡♡♡」
絶頂と耐え難い酔いに呑まれ、ついに萃香の足が完全に崩れ落ちた。
支えを失った身体はそのままドサリと前のめりに倒れ込み、受け身すら取れず地面に打ち付けられる。
もはや立ち上がるどころではない。
完全に泥酔しきり、意識は揺らぎ続け、力も入らない。
その表情は、快楽によるものか、酔いによるものか判別もつかないほどに染まりきり、いつものほろ酔いなど比べ物にならないほど深く赤く上気していた。
そして、そうなれば、当然触手は動き出す。
「んおっ……♡♡おおおっ……♡♡」
たわんでいた触手がぴんと張り直され、まるでゆっくりとリールを巻き上げるように、萃香の身体を闇の奥へと引きずり始める。
ずる、ずる、と地面を擦る音とともに、抗うことも出来ずに身体が引かれていく。
対抗することも、逃れようとすることも出来ず、ただそのまま運ばれていくしかない。
「ぉ……♡ぁぁ……♡」
それでも萃香の身体は、諦めることだけは拒んでいた。
無意識のまま指を立て、地面へと食い込ませるように掴みかかる。
だが、指先に力は宿らない。
爪が土を引っかき、わずかに削り取るだけで、そのままズルリと滑り落ちていく。
握ろうとしたはずの指は空を掻き、掴むはずだった地面を何一つ捉えられない。
抵抗しようとする意思とは裏腹に、身体は思うように動かず、ただ無様に地面を引きずられていくだけだった。
「ぁ……ぁ……っ!?♡」
しかし、悪意はまだ萃香に襲いかかる。
「んぉおぉぉぉおおおおぉっっ!!?!♡♡♡♡」
次の瞬間、萃香の喉が勝手に震え、再び絶叫が引き裂くように漏れ出した。
同時に、引き摺られていた身体が一気に跳ね上がり、地面を離れて宙へと浮かび上がる。
そのまま勢いよく後方へと引かれ、空中を引き裂くようにして闇の奥へと放り込まれていく。
触手は巻き取る段階を終え、完全に獲物を釣り上げる動きへと移っていた。
その際、抜け落ちるのを防ぐように、尻穴の中で触手が自らを絡めて結び、塊となって食い込む。
ぐちゅ♡と内側を擦り上げる圧が一気に増し、引き上げられる動きと連動して内部を抉り続ける。
その度に、濃密な快楽が連続して叩き込まれ、萃香は快楽の絶叫を上げながら空を舞い続ける。
「ぬおっ!?♡♡♡」
そして遂に、キュポンッ♡という音と共に萃香の身体がぴたりと静止した。
だが、それは別に触手から解放されたわけではない。
ただ地獄を前に、猶予が与えられたに過ぎないのだ。
「ご……れ……♡♡♡」
快楽と酔いで意識が朦朧としている中、萃香は自分がどうなっているのか理解した。
彼女は今、巨大な瓢箪の口に尻もちをつくような形で引っ掛かっている。
いや、正確にはすでに引っ掛かっている段階ですらない。
内部に押し込まれた尻は、ほとんど瓢箪の中へと飲み込まれかけており、締め付けるような圧に包まれていた。
その影響で、足は完全に宙を向いたまま空を蹴り、ぶらりと揺れるだけ。
かろうじて止まっているのは、萃香の身体に対して瓢箪の口がわずかに狭く、引っかかっているからに過ぎなかった。
「いやー良いのが釣れたなぁ」
「ぁ……♡」
朦朧とした意識の中で、それでも萃香の耳だけはその声を拾い上げる。
滲む視界の向こうに、ぼやけた輪郭がゆっくりと像を結び始めた。
黒い髪、黒い瞳。
全身を覆う真っ黒なローブ。
年若い外見とはあまりにも噛み合わない、底の見えない邪悪な笑み。
それを見た瞬間、萃香の中で確信が固まる。
(こい、つが……♡)
この少年こそが、今の状況を作り出した元凶。
自分をここまで追い込んだ存在。
淫魔だった。
「うんうん、流石鬼だねぇ。あれを注入されてもギリギリ意識があるみたいだ。まぁもう無駄だけど」
「ぁぁ……!?♡♡♡」
異常な泥酔状態にありながらもなお自分を認識している萃香を面白がるように、淫魔は軽く笑いながらパチンと指を鳴らす。
その乾いた音を合図にするかのように、ぴたりと止まっていた触手が再び蠢き始めた。
ぐちゅ♡と尻を引く感触が強まり、そのまま萃香の身体はじわじわと、だが確実に瓢箪の奥へと引き込まれていく。
持ち上った手足は宙を彷徨うばかりで、踏ん張ることすら出来ない。
もはや抗う術はない萃香は、引かれる尻のままに、ずぶずぶと飲み込まれていくしかなかった。
「んぉぉおおおぉぉぉっっ!!?♡♡♡」
さらに奥へと引きずり込まれたその瞬間、萃香はまたも下品な悲鳴を迸らせた。
瓢箪の底に溜まっていた媚薬酒に、尻が直接触れてしまったのだ。
ぬるりとした液体が触れた途端、熱を帯びた刺激が一気に広がり、びくりと身体が跳ね上がる。
そこから先は、もはや逃れようがない。
まるでマムシ酒のように、身体ごと浸され、じわじわと漬け込まれていく。
「ふぉおおぉぉぉぉおおおぉぉぉっっっ!!?♡♡♡ おぉおぉぉおおぉぉぉっっっ!!?♡♡♡」
ずるずると、萃香の身体はさらに深くへと引き込まれていく。
まず上半身が沈み、続いて肩が、胸が、次々に液の中へと飲み込まれていく。
そのたびにびくびくと身体が跳ね、悲鳴は抑えきれずに膨れ上がっていく。
やがて頭が、腕が、足が順に沈み込み、全身が完全に瓢箪の中へと消えていった。
媚薬酒に全身を犯され、絶頂と快楽に塗り潰されながら、萃香はそのまま地獄のような感覚の中へと堕ちていった。
「ンゴォオオオォォォッッ!?♡♡♡ ッ!?♡♡♡」
「はい、淫酒鬼殺しの完成」
不意に、淫魔の手が瓢箪の蓋を閉める。
その瞬間、それまで内側から響き渡っていた萃香の快楽の絶叫が、断ち切られたようにぴたりと途絶えた。
まるで最初から萃香なんて存在しなかったかのように、周囲には静寂だけが残る。
音も気配もすべてを飲み込んだ闇の中で、淫魔だけが満足げに息を吐き、何事もなかったかのように、元の大きさになった瓢箪を腰へと下げた。
「さぁ妖怪狸の姿盛りでもつまみながら、淫酒鬼殺しを頂こうかなぁ?」
(だすげ、だずげ……♡♡♡)
今日も良い釣りが出来たと、淫魔は軽やかに身体を浮かせ、そのまま夜の空へと溶けるように消えていく。
あとに残されたのは、萃香が襲われたその場所に転がる、彼女の愛用の瓢箪だけ。
主を失ったそれは静かに横たわり、先ほどまでの喧騒など嘘のように、周囲にはただ静寂が満ちていく。
女の愛液でさらに美味さを増す媚薬酒に漬けられた萃香の声はもう外へ届かない。
助けを求めることも、逃げ出すことも出来ず、ただ現れるはずのない救いを待ちながら、淫酒鬼殺しとして瓢箪の中で堕ち続けるしかないのだ。