悪役令嬢の中の人、レミリア・ローゼ・グラウプナーです。
前に書いた淫欲の宴の番外編。
宜しければそちらもどうぞ。
相変わらずのアナルオンリーではありますので、苦手な方はご注意を。
では、どうぞ。
「ククク……いやぁ異物さんは中々面白いよね」
かつて、淫魔王アクラが開催した世界で一番エロいのだーれだ大会。
その参加者、いや、欲望を満たすために集められた獲物は、種族も身分も世界すら問わず、多岐にわたっていた。
誇り高き女も、清廉を掲げる女も、誰もが淫魔王の悪趣味な舞台へ引きずり出され、その痴態を余すことなく晒されていく。
しかし、そのすべてが表向きに放送されたわけではない。
確かに大会へ参加させられながら、様々な都合によって映像を伏せられ、存在そのものを秘匿された獲物たちもいた。
理由はそれぞれ異なる。
だが今回、その映像が公開されなかった事情は、これまでのものとは少しばかり毛色が違っていた。
「あ、こちら裏方アクラで〜す。今回は有料コンテンツにご登録ありがとうございま〜す」
ニヤリと笑みを浮かべていたアクラは、ふいに背後へ身体を向けると、そこに見えないカメラでもあるかのように軽い調子で話し始めた。
先ほどまで漂わせていた不穏な気配などどこへやら、その声音は妙に明るく、慣れた案内役のようですらある。
有料コンテンツ。
それは、いわゆるサブスクリプションサービスと呼ばれる形式であり、一定の対価を支払った者だけが視聴を許される特別な映像であった。
もっとも、淫魔王であるアクラへ支払うものが、ただの金銭で済むはずもない。
徴収されるのは魔力。
あるいは、希少な術具や、強い力を宿した財宝。
価値あるものでさえあれば、その種類についてアクラはあまり細かく問わなかった。
そして今回用意された映像は、その有料配信という仕組みを試験的に導入するための、最初の一本であった。
「さてさて一発目に相応しい子はこちら〜」
「…………」
「レミリア・ローゼ・グラウプナーさんで〜す!」
場違いなほど軽い調子と明るい声で紹介しながら、アクラがひょいと身体を退ける。
その背後から姿を現したレミリアは、浮かれた空気とはあまりにもかけ離れた表情を浮かべていた。
何も語らず、ただアクラを見据えている。
だが、その双眸に宿るものは、視線を向けられただけで人の命が縮みそうなほど鋭く、冷たい殺意だった。
元公爵家の令嬢として舐められまいと張った虚勢などではない。
声を荒らげることも、露骨に怒りを見せることもなく、ただ目の前の存在をどう殺すかだけを考えている者の顔。
もし自由に動けるのなら、次の瞬間には迷わずアクラの喉元へ手を伸ばしている。
そう確信させるほど明確な殺意が、凍りついたようなその表情の奥まで満ちていた。
「う〜ん怖いですねぇ……流石悪役令嬢レミリア・ローゼ・グラウプナー。ラスボスの気迫は伊達じゃありません」
「…………!」
アクラが不意に口にしたラスボスという言葉に、レミリアの眉がほんのわずかに反応した。
それは注意して見ていなければ気付けないほど小さな変化。
怒りも殺意も凍りつかせたまま、何ひとつ情報を与えまいとしていた彼女の表情に生じた、初めての揺らぎ。
レミリアは、とあるゲームにおいてラスボスにあたる存在であり、彼女自身もまた、その事実を認識している。
だが、それは例外中の例外であり、ある特殊な出来事がなければレミリア自身も知り得なかったこと。
だからこそ、なぜ目の前の淫魔王がそれを知っているのか分からないのだ。
それでもレミリアは問い返さなかった。
動揺を悟らせまいと、反応した眉さえ即座に元へ戻し、唇を固く閉ざしたままアクラを睨み続ける。
たった一言で心を乱されながら、表情も声もほとんど崩さない。
その一点だけを見ても、レミリア・ローゼ・グラウプナーという女が、ただ気位の高いだけの令嬢ではないことは明らかだった。
「まぁそれにしてもその格好でそれだけ気迫出しても残念なだけだけど」
「っ……」
しかし、続くアクラの煽りには、レミリアといえども完全な無反応ではいられなかった。
固く閉ざされていた唇の隙間から、押し殺しきれなかった息がわずかに漏れる。
今の彼女は、上半身だけが壁から生えているかのような、あまりにも奇妙な格好をさせられていた。
両腕から胸、腹まではこちら側に出ているが、臍より下は壁の向こうへ完全に埋め込まれ、自分の目で確かめることすらできない。
それでも、腰を深く折らされていることは分かる。
足元には力が入らず、身体を捻ろうとしても壁に挟まれた腰はびくとも動かない。
向こう側では尻だけを無防備に突き出し、後ろにいる何者に対しても晒しているような姿勢を取らされているのだと、身体にかかる重みと腰の角度が嫌でも教えていた。
そのあまりにも品のない扱いを改めて言葉にされ、レミリアの冷たい殺意に、隠しきれない屈辱が混じる。
流石のレミリアの知識にもなかったが、それは俗に壁尻と呼ばれる状態だった。
「では皆様」
そんなレミリアを前に、アクラは画面へ向き直ると、ローブの裾を両手で摘まんだ。
そのまま布をふわりと左右へ翻し、片足を引いて恭しく頭を下げる。
優雅で芝居がかった、マジシャンのような振る舞い。
まるで、これから壁に嵌め込まれたレミリアを使い、とっておきのマジックショーでも披露するかのようだった。
もっとも、舞台に立たされた当人の意思など、初めから演目のどこにも含まれてはいない。
「この強き令嬢がどれほどの時間で堕ちるのか。皆様もご予想ください。賭けに参加したいならば……それも受け付けてますよ」
恭しく頭を下げた姿勢のまま、アクラは顔だけをゆっくりと上げる。
垂れた前髪の隙間から覗く瞳を愉悦に細め、視聴者へ向けてニヤリと笑った。
誇り高き令嬢がいつまで耐えられるか。
どれほどの時間で心を折られ、羞恥に震え、己の欲望を認めることになるのか。
そのすべてを見世物にしたうえ、堕ちる瞬間すら賭けの対象として消費するつもりなのだ。
そして、その笑みこそがゲーム開始の合図。
アクラの悪趣味なショーを見慣れた者ならば、これから何かが始まるのだと誰もが理解できた。
「ん、ぐうぅううぅぅ!?♡」
不意に、それまで一言も発さず黙り込んでいたレミリアの喉から、くぐもった唸り声が漏れた。
同時に、微動だにしなかった上半身がびくりと大きく跳ね上がり、壁から突き出た両腕が反射的に強張る。
だが、レミリアのいる側には誰の姿もなく、アクラは少し離れた場所に立ったままであり、彼女の身体へ触れたものなど、少なくとも目に見える範囲には一切存在しない。
ならば、答えは一つだった。
(っ……!? まさかそんな所に……!?)
レミリアからは決して見ることのできない、壁の向こう側。
腰を折られ、無防備に突き出させられた尻の中心で、固く閉じていたアナルへ何かが突然突き刺さってきたのだ。
何の前触れもなく押し広げられた窄まりがきゅっと締まり、逃れようと腰へ力を込める。
しかし壁に挟まれた身体は前後へ揺れることさえ許されず、異物だけが抵抗する肉を押し退けながら奥へ潜り込んでくる。
そのあまりにも唐突な衝撃に、いくらレミリアとて冷静ではいられない。
しかも、突き刺された瞬間に彼女を襲ったものは、身構えていた鋭い痛みではなかったのだ。
「はい、もういっちょ!」
「んんんっ!?♡」
アクラの楽しげな声とともに、レミリアのアナルへ深く突き刺さっていた何かが、勢いよく引き抜かれた。
押し広げられていた尻穴がきゅっと窄まり、内部に残された甘い痺れを締め込む。
だが、解放されたのはほんの一瞬だけだった。
わずかな間を置いた直後、再びズブッ♡と、細長い何かが勢いよく突き刺さってくる。
窄まろうとしていた肉の輪を強引に押し開き、その奥へ一息に潜り込んだ刺激に、レミリアの上半身が大きく跳ね上がった。
「んぐううぅぅっ!!♡♡」
歯を食いしばって声を殺そうとしても、喉の奥から漏れる甘い呻きまでは抑え込めない。
壁に腰を固定されているため尻を引くことも、身を捩って逃れることもできず、突き込まれた衝撃だけが逃げ場のない身体を貫いていく。
(これ……こんな場所で……!?)
アナルの中へ入り込んでいるのは、細い何かがぴたりと束ねられたようなものだった。
本来ならば触れられた形など判別できるはずもない場所であるにもかかわらず、今のレミリアには、その輪郭も、僅かな隙間も、肉壁を擦りながら動く感触までもが鮮明に分かってしまう。
それほどまでに、彼女の尻穴は異常なほど敏感にされていた。
無論、分かるのは形だけではない。
引き抜かれるたびに窄まり、突き刺されるたびに押し広げられるアナルから、熱を帯びた痺れが腰の奥へ何度も走っていく。
知識としてしか知らなかったはずの快楽を、不浄な場所から容赦なく叩き込まれ、レミリアの太腿は壁の向こうで細かく震えていた。
彼女が歯を食いしばり、必死に押し殺していたもの。
それは痛みに耐えるための悲鳴ではない。
尻穴を弄ばれるたびにこみ上げてくる、紛れもない快楽の悲鳴だった。
「あれぇ? たった2回なのに、もう顔がいやらしくなってますねぇ? そんなに気持ち良いんですか? レミリアたん♪」
「っ!? こ、殺してや」
煽るような言葉と共に投げかけられた馴れ馴れしい呼び方。
それはレミリアにとって、唯一と言っていいほど冷静では受け流せない、心の急所だった。
これまでどれほど煽られても表情の変化を最低限に抑えていたレミリアが、今度ばかりははっきりと怒りに顔を歪める。
屈辱も羞恥も押し殺していた唇を自ら開き、アクラへの殺意を言葉にしようとした、その瞬間。
「んあぁああああっ!?♡♡♡」
壁の向こうで、尻穴へ突き刺さっていた何かが素早く引き抜かれ、間髪入れずに再び奥まで押し込まれた。
敏感になりきったアナルを激しく擦り抜けた刺激が快感となって腰の奥まで突き上がり、レミリアの言葉を根元から吹き飛ばす。
殺してやる。
そう吐き捨てるはずだった声は、続く一音すら形にできないまま、甘く卑猥な絶叫へと塗り替えられていた。
大きく仰け反った上半身がびくびくと震え、開いた口からは、自分でも信じられないほど下品な声が止めようもなく溢れていく。
怒りを露わにした直後だからこそ、それを快楽で押し潰された事実が、レミリアの頬を屈辱に熱く染め上げた。
淫魔王と呼ぶに相応しい、心と身体を同時に揺さぶる悪辣な誘導。
レミリアは、まさにアクラの狙いどおり、その罠へ見事に引っ掛かってしまっていた。
「クククッ♪」
だからこそ、こうなるのは必然だったと言えよう。
「んおっ♡ おっ♡ おっ♡ んほおぉおおぉっ!?♡♡♡」
ひと際大きく響いた下品な嬌声に重なるように、ぱんっ、ぱんっと肌同士が激しくぶつかる音が響き渡る。
表面では乾いて弾けながら、その奥には肉の湿り気と柔らかな重さを含んだ、あまりにも生々しい打撃音。
それは壁の向こう側に設置された集音器によって拾われ、スピーカーを通して部屋中へ余すことなく流されていた。
何が起きているのかを見ることはできない。
それでも、一定の間隔で鳴り続ける音と、それに合わせて跳ねるレミリアの上半身を見れば、その音が彼女自身の肉体から発せられていることだけは疑いようもなかった。
「おふっ♡♡んっほぉっ♡♡んおっ♡おっ♡おほぉおおぉぉ!!♡♡♡」
衝撃が加わるたびに胸が揺れ、壁から突き出た身体が前後へ細かく震える。
初めは一声漏らすことさえ屈辱に顔を歪めていたレミリアが、今では叩きつけられる律動に合わせ、自ら声を刻むように喘いでいた。
時間にして、まだ一時間と経っていない。
それにもかかわらず、目の前の光景は始まった直後とは似ても似つかないものへと様変わりしていた。
「んほぉおぉぉ!?♡♡ やめぇ、これ、以上、エミのレミリアを穢さな、でぇ♡♡んおおぉお!♡♡」
「んー? なにぃ? 上手く聞こえなーい」
何より一番の変化は、自由になればすぐさまアクラを殺してやるとばかりに殺意を漲らせていたレミリアが、今では必死に許しを請うていることだろう。
あれほど冷たく鋭かった眼差しは快楽に潤み、口から漏れるのも殺意ではなく、これ以上はやめてほしいという無様な懇願ばかり。
しかも、その訴えさえ壁の向こうから加えられる刺激によって何度も寸断され、最後までまともに言い切ることすらできない。
レミリアの強靭な精神も、唯一とも呼べる急所を正確に突かれてしまえば、あまりにも脆かった。
エミのレミリアを穢されたくない。
その一心で必死に耐えようとしても、敏感にされた身体は容赦なく快楽を返し、守ろうとするほど卑猥な声を上げさせられてしまう。
しかし、そんなレミリアの必死な懇願に対しても、アクラはわざと聞き取れなかったふりをし、茶化すようにまともに取り合わない。
「ケ、ケツマンコ……♡壊れ、んおおおおぉ!?♡♡♡ おひぃ♡♡らめ、これ以上はほんとに、壊れりゅうぅ!♡♡ ケツマンコ壊れりゅうぅぅぅぅ!?♡♡♡」
だからこそレミリアは、教え込まれた卑猥な言葉を使い、必死に自分の状態を訴え続けた。
かつての彼女なら、口にするどころか耳に入れることさえ嫌悪したであろう下品な呼び名。
それを今では自ら何度も叫び、尻穴が壊れてしまうと、みっともなく許しを乞うている。
大きく開かれた口から突き出た舌は、押し寄せる快楽に合わせて細かく震えており、締まりを失った唇の端からは粘つく唾液が次々と溢れ、顎を濡らしながら糸を引いて垂れていく。
潤みきった瞳と弛んだ頬が作る淫らな表情の中に、これ以上は本当に壊されてしまうという恐怖だけが色濃く残っていた。
これ以上、自分を手遅れになる場所まで堕とさないでほしい。
エミのレミリアではいられなくなる、その一線だけは越えさせないでほしい。
だが、彼女はカンチョーだけで何度も絶頂し、その後のアナルセックスでも、数えることすらできないほど絶頂を重ねている。
肉棒を突き入れられるたびに尻穴は自ら窄まり、奥まで抉られれば歓喜するように震え、快楽を返してしまう。
引き返せる場所など、もうとっくに通り過ぎているにも関わらず、それでもレミリアは、その事実だけは認めまいと、壊れた声で卑猥な訴えを叫び続けていた。
「だーめっ♪」
しかしアクラは、哀れで無様な姿にまで堕ちたレミリアを救うどころか、その懇願を軽々と踏みにじり、さらに深い地獄へと叩き落とした。
「あっ……イグゥウゥゥッ!!?♡♡♡」
あまりにもあっさりとした拒絶の言葉と同時に、レミリアのアナルの奥で熱いものが激しく弾ける。
何度も肉壁を抉り抜いていたものが、最奥へ押しつけられたまま脈打ち、煮えたぎるような熱を内部へ次々と吐き散らしていく。
敏感になりきった尻穴の奥から広がる熱量に、今のレミリアが逆らえるはずもない。
大きく仰け反った身体がびくびくと痙攣し、瞳は焦点を失って半ば白目を剥きながら、最後に残っていた理性まで吐き出すように絶頂の悲鳴を叫び散らした。
「あ……♡あ……♡」
絶叫の余韻だけを口から漏らしながら、震えていた両腕から力が抜ける。
そして、ぷつりと糸が切れたように、仰け反っていた上半身がガクンと前へ倒れ込んだ。
内部から侵食されるように壊されていった精神がついに限界を迎えたのだ。
レミリアは弛緩した顔に淫らな絶頂の名残を浮かべたまま、その意識を完全に途切れさせていた。
「う〜ん残念。案外あっさりし過ぎてましたねぇ……これじゃあ有料コンテンツには足りないかな? まぁいいや。では、起きるまでは下半身側の映像をお楽しみくださ〜い!」
意識を失い、無様に壁へ倒れ込んだレミリアを見下ろしながら、アクラは心底つまらなそうに肩を竦めた。
もっとも、その口元には失望など欠片もなく、次の見世物を用意している者の愉悦に満ちた笑みが浮かんでいる。
そして、パチンと軽く指を鳴らした瞬間、空中に新たな映像が映し出された。
そこに映っていたのは、レミリア自身には決して見ることのできなかった壁の向こう側。
無防備に突き出された尻が、何度も辱められ、揺さぶられ、快楽に震えていく様子を記録した下半身側の映像だった。
これから流されるのは、カンチョーによって無様な初絶頂を迎えた瞬間から、アナルセックスで数え切れないほど絶頂を重ね、最後には失神アクメを決めてしまうまでのすべて。
レミリアがいかに無様に堕ちていったか、その証明だった。
「クククッ、さぁ淫欲の宴のお時間はまだまだこれから。一緒に楽しみましょう!」
楽しげに両腕を広げ、アクラは画面の向こうにいる視聴者たちへ笑いかける。
誇り高き女を辱め、堕ちていく姿のすべてを娯楽として分かち合う。
それこそが、淫魔王アクラの開く宴なのだから。