※この作品はR-18です。

私に種を蒔いて。 性暴力で孕まなくなったJKと慰めえっちする話   作:黒宮魚

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エトランゼ

『ごめん、電車遅延しててちょっと遅れる』

 

 十月半ば。夏が引きずった暑さも鳴りを潜め、秋風が心地いい土曜日。

 駅の改札前で壁に寄りかかっていた霜月沙織は、スマホに映し出されたメッセージ画面に不満そうに顔をしかめた。

 相手は同級生の優一だ。半月ほど前の一件から、二人はたびたび会うようになっていた。今日もその待ち合わせだったが、いつも時間の十分前には来る彼が、約束の時間である午前十時手前になっても姿を見せない。

 ふん、と軽く鼻を鳴らしながら沙織は手早く返信を打つ。

 

『早く来い』

『あほ』

 

 すぐに既読がついて返信が送られてくる。

 

『今日霜月の気が済むまで付き合うから許してくれ』

 

 沙織も即座に返す。

 

『そんなんで喜ぶと思ってんじゃねーぞ』

 

 キツい言葉を返しつつも、沙織は頬を緩ませていた。

 今日は新しくオープンするというカフェに付き合え、という名目で彼と待ち合わせていた。いつもならカフェを出たらすぐ解散という流れなのだが、今回はもっと好きに連れまわせるということに高揚した。

 ひゅう、と開け放たれた駅のエントランスから涼しい風が吹き込んでくる。揺れた茶髪を軽く手でおさえながら、今日は悪くない一日になりそうだと沙織は一人思った。

 その時だった。慌ただしい人波の音に紛れて、聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「あれ? 沙織じゃん」

 

 軽い感じの男の声。スマホから顔をあげると、美形の青年が立っていた。「よ」と軽く右手をあげて沙織に軽薄そうな笑顔を見せていた。

 

「……亮介」

 

 沙織の顔から柔らかさが消え、警戒の視線が目の前の男へ向けられていた。

 

「久しぶりー。覚えててくれたんだ」

「何の用?」

 

 沙織の視線を意に介さず、亮介と呼ばれた彼は沙織に近寄ってくる。そして彼女のすぐ隣まで来ると、同じように壁に寄りかかった。

 

「いやぁ偶然見かけたからさ、ちょっと声かけたくなって」

「あっそ。じゃどっか消えて」

 

 肩が触れ合いそうな距離に不快感を覚えた沙織は、じり、と半歩ほど離れた。

 

「ごめんて。まだ前のこと怒ってる?」

「別に。ただあんたと話すことないだけ。あたし今日用事あるからあんたの相手してる暇ないの」

 

 「前のこと」という言葉に、沙織の眉がぴくりと動く。しかしすぐに何でもないかのようにスマホに視線を落とした。優一からの「電車に乗った」というメッセージが、少しばかり沙織の不快感を和らげた。

 

「あん時はマジで俺が悪かったよ。でもあれからずっと沙織に話したいことあってさ」

 

 優一へ返信しようと指を動かしていると、懲りずに亮介は言葉を続ける。沙織がちらりと目をやると、今度は真面目な顔になっていた。

 「なに」と雑に聞き返すと、彼は一呼吸おいて口を開いた。

 

「なぁ、やり直さないか? 俺たち」

 

 その一言を聞いた時、沙織は全身の毛が逆立った。真剣さをアピールしようとしているのか、さりげなく沙織の右手を握ってきたこともそれに拍車をかける。

 

「無理」

 

 その手を乱暴に振り払いながら突っぱねる。それでも亮介は懲りない。

 

「別れたとき沙織に言われたことずっと考えててさ。俺、ほんと沙織のことわかってなかった」

「今もわかってないでしょ、あたしのことなんか」

「そうだけど、これから努力するよ。また沙織と一緒にいれば絶対わかるようになるから」

 

 またこれだ、と沙織はうんざりした。

 亮介は沙織が高校一年生の時に付き合っていた大学生だった。高い鼻が特徴の整った顔立ちにスポーツ選手のような高身長と、誰が見ても好青年という印象を受ける容姿。だがそれが見た目だけであることを沙織は知っていた。

 甘い言葉を囁くが、どれもその場しのぎの台詞ばかり。所詮身体目当てであることに気づき、沙織のほうから振ったのだ。

 

「何言われてもあんたとまた付き合う気なんかない。迷惑だからさっさと消えて」

 

 ぴしゃりと拒絶して、沙織は彼に背を向けて歩き出した。だが、すぐに早歩きで彼は付いてくる。

 

「ついてくんな」

「あとちょっとだけ! ほら今日用事終わった後とかさ、一緒にパスタとか食べに行こうよ。二人で初めて行ったあのレストラン、沙織好きだっただろ?」

「しつこい。これ以上あたしをイライラさせないで」

「一回だけ! 今日──明日でもいいんだよ。一回だけ俺にチャンスくれないか?」

 

 貼り付けた笑顔でしつこく食い下がってくる亮介にしびれを切らした沙織は、立ち止まって彼に振り向いた。

 

「亮介、あんたマジでいい加減に──」

 

 大きな瞳を鋭く尖らせて目の前の男を睨みつける。しかし、憤怒の込められた言葉は途中で途切れた。

 

「霜月! ごめん、遅れて──」

 

 ピリついた空気を打ち破るように、亮介の背後からひょいと顔を出してきた者が一人。誰でもない、待ち合わせ相手の優一だった。今日は白のシャツに黒いカーディガンを羽織っていた。

 走ってきたのか息が荒い。が、二人の間の空気を感じ取ったようで、困惑した表情に変わる。

 

「ふーん」

 

 亮介は後ろの優一に振り向くと、顎に手を当てて興味深そうに彼を見つめた。

 

「今はこーいう奴がいいんだ」

 

 その意図がわからない優一が戸惑っていると、また沙織のほうへ向いてそう口にした。顔は笑っているが、先ほどの張りぼてのような笑顔とは違う、もっと下卑たものだった。

 

「え、誰この人」

「元カレ」

 

 優一は足早に沙織のもとに歩いていき、こっそりと尋ねてくる。あまり答えたくはなかったが、沙織はぼそりと答えた。

 

「君、沙織の彼氏?」

「いや、違います、けど」

 

 元カレ、と聞いたからか、優一は怪訝な目を亮介へと向けた。

 

「この子はやめといたほうがいいよ。めんどくさいから」

「は?」

 

 唐突に放たれた言葉に、優一は間の抜けた声を出した。

 

「沙織はさぁ、俺が色んなとこ連れてって楽しませてやったのに『全然自分のことわかってくれない』とか言って一方的に別れてくるような奴なの。だからやめといたほうがいいってこと」

 

 ニタニタと気色の悪い笑みを浮かべながら亮介はそう言った。

 沙織の額に青筋が立つ。感情に任せてビンタの一発でもくれてやりたいと沙織は思った。

 しかしそうしなかったのは、優一が一緒にいるからだ。彼の前でそんな姿を見せたくないと、理由もなくそう思っていた。

 

「あの」

 

 沙織の前に優一が立つ。彼と亮介には拳二つ分ほどの身長の開きがあった。優一は亮介の目を鋭く睨みながら口を開いた。

 

「本人の目の前でそういうこと言わないでもらえますか」

 

 明確に怒りのこもった声。沙織が今まで一緒にいて、ただの一度も聞いたことのない声色だった。

 

「なに、キレてんの? ガチで惚れてんじゃん」

 

 それを見て、さらに面白そうに口元を歪める亮介。

 

「あなたと霜月に何があったか知らないすけど、霜月は良識のある良いやつですよ。そういうこと言われたならあなたが霜月のことわかってなかっただけじゃないですか」

 

 しかし、優一は毅然とした態度で言い返す。変わらずその声と表情に怒りは滲んでいるものの、あくまで彼は冷静だった。

 その態度と言葉に気圧されたのか、亮介は言葉を詰まらせた。

 

「それじゃ、俺らは用事あるので、これで」

 

 それを見た優一は一方的にそう言って、沙織の手を握ってきた。そして「ほら行こう」と小さく沙織に呟いて亮介に背を向けた。

 そのまま一緒にこの場を離れたかった。が、背後からの声がそれを引き留めた。

 

「そいつさぁ、援交してたんだぜ」

 

 優一よりも先に、沙織の足が止まった。振り向くこともできずにそのまま固まってしまう。

 優一がちらりと沙織の顔を見る。辛うじてその目を合わせることはできたが、自分がどんな表情をしているのか沙織自身にはわからなかった。

 

「援交?」

 

 さすがに無視できなかったようで、優一が彼に振り向く。優一の顔は真顔だったが、眼だけは大きく見開かれていた。

 

「援助交際だよ。高一の初め頃からって言ってたかな? まぁ、名前も知らないオッサンから金もらってヤってたわけ」

 

 演説でもするかのように、亮介は得意げに語る。

 沙織は彼に背を向けたまま黙っているしかできなかった。彼の言っていることは事実だったから。

 

「あ、やっぱ知らなかったんだ。ほら、お前だって沙織のことなんもわかってねーじゃん」

 

 そして、勝ち誇ったように優一を嘲笑する。

 

「そんなやつと付き合うのはおすすめしないぜ? まぁ止めはしないけど。そんじゃーな」

 

 最後にそんな捨て台詞を吐いて、亮介は逆方向に去っていった。その間、優一は彼に何も言葉を返さなかった。

 そのまま約五秒、優一と沙織は何も言えないままだった。人の波がそんな二人の横を通り過ぎていく。

 

「それじゃ、行くか」

 

 沙織に振り向いた優一は、いつもと同じテンションに戻っていた。沙織が「え、あ……」と戸惑っていると、握ったままの手を引いて歩かされる。

 エントランスを抜け、外へ。秋の温かい太陽が、少しばかりの冷静さを沙織に取り戻させた。

 

「……髪、切ったんだ」

 

 ぼそりと沙織が呟く。

 

「え? ああ、お前が『女と歩くんなら見た目気を遣え』って言うから切った。似合わないかな」

 

 短くなった前髪を軽くいじりながら、優一が尋ねてくる。

 そういえばそんなことも言ったな、と思い出す。優一は前髪で目が隠れていて、いかにも陰キャですという印象だった。

 それが、今は前髪をあげて七三に分けている。別段イケメンというわけでもないが、ちょっとはカッコよくなったな、と悔しいながら沙織は思った。

 

「別に、いんじゃない?」

「そうか。ありがとう」

 

 会話が途切れる。周りを通り過ぎる人の話し声と足音、アスファルトを走る車の排気音、歩行者用信号の間の抜けた音──都会の雑音が満たしていく。

 

「あのさ、聞かないの?」

 

 静かでこそないが、その無言の空気に耐えられなくなり、沙織は優一に尋ねた。

 

「さっきのことか?」

 

 聞き返してきた優一に「そう」と頷く。

 

「霜月が話してもいいことなんだったら聞くよ。別に無理に聞きたいとは思わない」

 

 沙織を一瞥した後、優一は前を向いて一呼吸の間を置いてそう答えた。また「そう」と頷く沙織。

 

「あれは、ホントのことだよ」

 

 迷ったが、沙織は口を開いた。知られたくはない。でも、優一には話しておかなければいけないと、そう思った。

 

「あたし、あんま親に構ってもらえなくてさ。……なんか、寂しくて」

 

 沙織の両親は共に仕事人間で、あまり親らしいことをされた記憶がなかった。

 

「それでやってたの、援交。お金もらえるしチヤホヤしてくれるしさ」

 

 優一は余計な口を挟まず、ただ相槌を打っている。それが、打ち明けることに不安になっていた沙織を安心させた。

 

「その時にさっきのあいつに会ったんだ。その日の相手のおじさんと歩いてるとこに声かけてきて、そんなのやめろ、って。……で、あたしバカだったから『自分のことを大事にしろ』とかいい感じに口説かれちゃってさ、付き合ってたの」

 

 「あいつも身体目当てだったからすぐ別れたけど」と付け足す。

 今思ってもどうしてあんな簡単に騙されたのか、情けなくて仕方がない。それくらいあの頃は人肌に飢えていたのだと、沙織は無理矢理自分を納得させている。

 

「前にコンビニでバイトしてたとか言ったけどあれ全部ウソ。ごめん、騙して」

 

 沙織は優一の顔を見られなかった。申し訳ない気持ちがあるのなら、それくらい最低限しなければいけないのに。

 だが、優一はさして意にも介さず答える。

 

「別に構わない」

 

 そうしてまた沈黙。目の前の信号が赤に変わり、二人は足を止めた。

 沙織は隠していたことを吐き出して重荷を下ろした気持ちの反面、優一がどう思っているのか不安が膨らんでいた。

 何も言えないまま数分が立ち、信号が青に変わる。周りの通行人と一緒に歩き出しながら、沙織は思い切って口を開いた。

 

「なんでなんも言わないの。普通に引いたでしょ。いいよ、あたし気遣われるの好きじゃないから」

「引いてないよ」

 

 即答。

 

「昔のこととかは別にどうでもいい。少なくとも今の霜月は良いやつだと思ってるからさ。口悪いけど案外優しいし、礼儀は通すしさ、今だって言いにくいこと話してくれただろ」

 

 そう口にして、優一は沙織を見た。同時に沙織も彼の目をとらえる。

 優一は自然な笑みをこぼしていた。先ほどの誰かとは違い、取り繕っていない微笑。

 その表情と言葉が、沙織の胸中に溜まった泥をほんの少し洗い流してくれる。そんな気がした。

 

「……あっそ」

 

 素直にありがとうと言えず、いつもの素っ気ない返事を返してしまう。だが、沙織自身は気付かないほど些細な柔らかさがあった。

 

「ねぇ、今日はあたしの好きに付き合ってくれるんでしょ」

「ああ、そんなこと言っちゃってたな。……まぁ、うん。付き合うよ」

 

 沙織は握られたままの彼の手に少し力をこめて続けた。

 

「じゃあ、落ち着けるとこ行きたい」

「落ち着けるとこって……カフェじゃだめなのか?」

「やだ。もっと静かなとこがいい」

「じゃあネカフェとか?」

「違う。声出せないじゃん」

「ええ? カラオケは?」

「落ち着けない」

 

 一向に正解を答えてこない優一がじれったい。でも、彼女のつまらないプライドが邪魔して、自分からは言いたくなかった。

 優一はふと思い当たったように「あ」と声を漏らした。そして、視線をやや落としながらぼそりと呟いた。

 

「……じゃあ、なんだ。ホテル、とか?」

「……おせーよばか」

 

 

「手、出してこないの」

 

 橙色の仄明るいラブホテルの一室。優一と沙織は並んでベッドに腰かけていた。お互い先ほどの私服姿からバスローブに着替えていた。

 

「出したほうがいいのか?」

「あほ。死ね」

 

 ぼす、と弱弱しい拳が肩に当たる。一緒に、ついさっきのシャンプーの香りに紛れて、沙織の女の子らしい匂いが漂ってくる。

 

「あんたさ、そーいうとこ童貞クサイよね」

「うるせ」

「ホントのことじゃん。デートのエスコートもろくにできなかったし、女慣れしてんのかしてないのかわかんない」

 

 くす、と彼女らしい小馬鹿にするような笑みを浮かべている。

 優一が「すいませんね」と拗ねていると、沙織は「でも」と声のトーンを落とした。

 

「さっきかばってくれたのはさ……けっこー、悪くなかったよ」

「さっきの……ああ、あのいけ好かないヤツか?」

 

 優一自身も、沙織のことをいたずらにけなしてくるあの男に腹が立っていた。だから、かばったというよりもイラつきをぶつけたというほうが近い。

 

「そう。……でも、彼氏でもないあんたみたいなやつにされるの、なんかムカつく」

 

 珍しく、沙織は歯切れ悪くそう口にした。優一が彼女にほうを見ると、さりげなく目線を外される。

 その反応を見て、さすがの優一もわかった。沙織が期待していることに。

 

「──なら、付き合おう」

 

 ぼそ、と口にすると、沙織がこちらを向いた。

 

「……わかってるじゃん」

 

 満足したように言って、沙織は微笑んだ。それも意地の悪いいつもの笑顔ではなく、水のように透き通った少女らしい微笑。

 どく、と優一の心臓が跳ねる。彼を見つめる沙織の目は、まだ期待の色が宿ったまま。

 吸い寄せられるように、優一の左手が彼女の頬に伸びる。首元で切りそろえられた茶髪がさらりと揺れ、柔らかい頬に触れた。

 微笑みを崩さない沙織へ、そっと自分の顔を寄せる。互いの小さな呼吸がかかる程の距離で、沙織と優一はそっと目を閉じた。

 

「ん……」

 

 ぴたりと触れ合う二つの唇。ほんのりと湿った沙織の赤い粘膜は、心地のいい温かみを持っている。

 その、雪のように溶けてしまいそうな唇を軽く啄む。すると沙織も同じようにはむりと吸いついてくる。くちゅ、ちゅ、と小さな水音を立てながら甘い戯れを楽しむ。

 

「ん、は……」

 

 それが離れると、切なさとともに熱い吐息が漏れ出す。香水のようなそれにくらりとした。

 

「あんたって、キスは下手くそだね」

 

 ほとんどゼロ距離のまま、沙織が囁く。

 

「え、そうなのか」

「そ。子供みたいなキス」

 

 別に上手い自負はなかったが、優一はちょっとショックを受けた。

 

「あたしが教えたげる。──ん」

 

 そう口にすると、今度は沙織から口づけてきた。

 くちゅ、と小さな水音を立ててまた触れ合う。だが、先ほどよりもわずかに深い。沙織はほんの少し顔を傾けて、優一の唇を塞いでいる。

 ぴたり、とはまるような感覚。先ほどの子供のような口づけとは違う密着感があった。

 

「ん……ほら、あたしと一緒に……っん、いき、吸って……」

 

 言われるがまま、沙織と同じペースで呼吸をする。はむ、と触れ合わせて、同じタイミングで唇を離して息を吸う。

 文字通り息を合わせながら口づけていく。それだけなのに、沙織と心まで通じ合ったような感覚があった。

 触れて、啄んで、離れて、また触れ合う。水音と吐息を静かに漏らしながら、二人はじっくりと互いの感触を確かめ合う。

 

「は……ぁ、じゃ、あたしのべろ、すって……?」

 

 甘い口づけを繰り返して扇情的な気分になってきたころ、沙織がまた囁く。そこに混じる息は熱く、彼女もまた興奮してきていることが伝わってきた。

 

「ん、ぇ……」

 

 瞼を落として沙織が舌を突き出す。暖色の灯りに照らされた粘膜が妖しくてらついていた。

 優一は肩が触れ合うほど体を寄せて、左手で彼女の肩を抱いた。そして、唾液で濡れた舌に誘惑されるまま、それを唇で挟み込んだ。

 

「っん……」

 

 ぴく、と沙織の体が跳ねる。そのまま、軽くその舌を吸ってやる。

 

「んっ、ぇ、ぁ……っ、ん……」

 

 沙織の喉がかわいく鳴る。

 優一はもう少し強く舌を吸った。はむりと唇で挟んだまま、ちゅくく、と。

 

「んっ……!」

 

 一瞬大きく体がはねたが、すぐに力が抜ける。おまけに心地よさげな吐息を漏らしながら。

 優一はさらに深く彼女の舌を咥え込むと、自分の舌をそれと触れ合わせた。そして、甘やかすような動きでそれを舐めてやる。

 

「ぁ、ふ……っ、ぅあ……っ、ちゅ、ん……っ」

 

 沙織はさらに甘い声を出しながら、顔をとろけさせている。

 優一の口内の彼女の舌先は、雛鳥のように小さく動き回って優一の舌に甘えてくる。くちゅくちゅと唾液を混ぜ合わせながらその動きに答える。

 

「んは……っ、悪く、ないじゃん……」

 

 ちょっと休憩に舌を解放する。

 沙織は荒くなった呼吸でそう言った。僅かに潤んだ瞳にはまだ快感の色が残っている。

 

「じゃ、今度はあたしにべろ入れて……?」

 

 蠱惑的な誘惑。それに逆らうことなどもうできない。

 また唇を合わせて啄み合う。そうして互いの粘膜を快感に濡らしたあと、優一はそっと舌を差し込んだ。

 する、と彼女の唇の間を簡単にすり抜け、熱い口内へ。すると、待っていたかのように沙織の舌が出迎えてきた。

 

「んっ、ちゅ……ふふ──ぇ、ろ……っ」

 

 ちゅぷ、と熱の中で出会った二人の舌。舌先で挨拶をしたのも束の間、すぐに絡まりあった。

 沙織の舌使いは本物だった。重ね合わせて擦りつけてきたり、くるくると転がしてきたりと、じっくりと熱と快感を与えてくる。

 

「っん、は……っ、ちゅ、ん……は、ぁ……んぅ……っ」

 

 優一もそんな彼女に呼吸を合わせながら応える。沙織の舌とダンスでもするように動きを合わせて絡ませる。すると、少しずつ沙織の声と呼吸が熱くなっていくのがわかった。

 さりげなく、優一は沙織の腰へ手を伸ばした。そして、するりとバスローブの紐をほどいた。

 沙織は抵抗しない。優一の右手がバスローブの中に差し込まれても。

 

「ぁ……ん」

 

 ふにゅ、と優一の右手が彼女の胸の膨らみに触れた。それを優しく包んで、あやすように撫でまわす。

 手のひらの真ん中に固い感触。沙織の乳肉の頂点はすでに情欲を主張していた。

 

「っは……待って」

 

 優一が揉みしだこうとしたところで、不意に沙織が唇を離してきた。

 

「あ……嫌だったか?」

「違う。……その、今日はあたしがシてあげるから」

 

 それ、と沙織の視線が優一の下腹部に落ちる。そこには、大きなふくらみが出来上がっていた。

 

「舐めてあげる。だから、ほらそこ寝ろ」

「え──うわっ!」

 

 どん、と胸を押されてベッドに仰向けに倒れる。「もっと奥行け」と促されて、枕まで頭を持っていく。

 沙織はベッドに上がると、四つん這いになって下腹部に触れてきた。股間の膨らみを彼女の手にさすられ、ソレがびくんと跳ねた。

 

「めっちゃ元気。このスケベ野郎」

「お前だって乳首勃ってる癖に」

 

 はだけた布の隙間から、さっき触れていた胸の桃色がちらりと見えていた。

 

「うっさい。あほ」

 

 悪態をつきながら、沙織は優一のバスローブの紐をほどいてばさりと開いた。

 そして、はちきれそうなほど膨らんだ下着をぐい、と脱がせてきた。

 

「あは……ちんぽでっか……」

 

 びん、と勢いよく勃起したものが跳ねる。濃厚なキスと彼女の手にさすられたおかげで、血管が浮き出るほどいきり立っていた。

 

「じゃ……舐めるね。──ん、ぇ」

 

 沙織の両手が、きゅ、と陰茎の根元を支える。そして天井を向く先端に、沙織の舌先がそっと触れた。

 ぴり、という感触。沙織の口がぱくりと先端を咥えると、その感触が亀頭全体に広がってのけ反りそうになる。

 

「ん、ぁむ……ちんぽ、めっちゃ熱いよ? ──んぇ、んむ、っちゅ……」

 

 上目遣いで優一を見た後、口に含んだソレをぺろぺろと舐め回してきた。ざらついた粘膜が亀頭を滑るたび、びくんと肉棒が跳ねてしまう。ぞくん、という感触が走り、睾丸の中がうずくのがわかった。

 

「もっといっぱいしゃぶったあげる。……ぁ、むっ……ンっ、んむ……っ」

 

 沙織はさらに奥へと肉棒を咥え込む。じゅぶぶ、といういやらしい音とともに、先端が喉奥まで飲み込まれる。

 亀頭から根元までが全部熱く濡れている。その状態で奉仕されたらさぞ気持ちがいいだろうと、優一は唾を飲んだ。

 それを見た沙織が妖しく目を細める。

 

「ん、ぶっ……ん、ぢゅっ、ンぶ……っ、んぼっ……!」

 

 瞬間、沙織は口をすぼめて激しく口を上下させ始めた。下品な水音を立てながら、絞められた唇が陰茎を何度も擦っていく。

 精液を根こそぎ搾り取ってくるような濃厚なディープスロート。鈴口まで引き抜かれたと思えば、柔らかな唇を開きながら喉奥まで一気に挿入される。

 

「霜月……っ、うあ、やっばい──めっちゃ気持ちいい」

「っは……でしょ? ん……あんためっちゃ情けない顔になってる」

 

 一度口を離しても、右手でしこしこと扱きながら笑いかけてくる。時折、我慢汁が漏れ出る先端にキスを落としながら。

 

「もう精液出ちゃうんじゃない? っん、ちゅ……」

「ぅ……ああ」

「ふふ、素直でいいじゃん。いいよ、あたしの口ん中で射精して? ──んっ」

 

 ずぶん、と一思いに喉まで咥えられ、また激しい口淫が始まる。だが先ほどよりも激しくて、より下品に。

 むしゃぶりつくように口を窄め、さらにそのいやらしい顔を優一に向けている。ぐぽぐぽと卑猥な音を立てながら貪られ、じりじりと濁った快楽が上ってくる。

 

「っ……無理、霜月──出るっ!」

「んんっ!!」

 

 どぶん、とこらえきれなくなった塊が溢れ出た。その熱い白濁は、どびゅんどびゅんと沙織の喉奥を何度も打ち抜く。

 

「ん、っぶ、ん……ンんっ、ふ、ぅ……っ、ちゅ、ぶ……っ」

 

 沙織の表情に苦しさが混じる。だがそれでも彼女は口を離さない。

 餌を貪る動物のように、吐き出される子種を受け止め続けている。窄めた口のまま、れろれろと舌を竿に絡めながら。

 

「っは、ぁ……出しすぎ……」

 

 まだ快感の余韻が抜けきれないまま、沙織が唇をちゅぽん、と引き抜く。その刺激でまた精液があふれ出て、彼女の顔に何滴かかかった。

 

「もぉ、汚すなよ……」

「悪い、今拭くから──」

「いい」

 

 沙織は拗ねた顔で制止すると、顔についた白濁を指で拭った。そしてそれをぺろぺろと舐めとった。

 

「濃……溜まってた?」

「いや……霜月のフェラが気持ち良すぎるせいだ」

 

 乱れた息を整えながら、優一の口から正直な言葉が漏れる。沙織は「そうでしょー?」と嬉しそうに目を細める。どろどろになった肉棒をゆっくりと扱きながら。

 その刺激で、すぐにまた情欲がのぼってくる。半勃ちだったそれがすぐに固さを取り戻すほどに。

 

「ね。挿れたい?」

 

 沙織が蛇のように這い寄ってくる。じり、と顔を寄せられて、彼女のふわりとした匂いが鼻孔をくすぐる。

 無意識のうちに頷いていた。

 

「いいよ。……あたしも、だから」

 

 いつになく優しい沙織。紅潮した顔に、優一の心臓がどくんと跳ねた。

 

「ん……」

 

 する、と沙織は羽織っていた白いバスローブを脱ぎ去った。蝶が羽開くように、その肢体がさらされる。

 透き通った素肌と、すらりと伸びた体。だが、胸と尻には女らしい膨らみが実っている。

 まるで自らの体を優一に差し出すように、沙織は彼の前で膝立ちになっている。毛の生えていないつるりとした股からは、とろりと雫が伝っていた。

 

「霜、月……めちゃくちゃ、綺麗だな」

「……なにそのつまんない感想」

 

 沙織は口を尖らせる。

 

「わ、悪かったな。こんな時に頭回んねーよ」

「男だったらそんくらい気ぃ利かせろ」

 

 顔を伏せて、沙織のじとっとした目が優一を睨む。

 

「でも、霜月のこと綺麗って思ったのはホントだ。すごい、抱きしめたくなる」

「あっそ」

 

 しょうがないなといった風に息を吐いて沙織は目をそらす。

 

「てか、呼び方変えてよ。……付き合ってんだろ、あたしたち」

 

 ぼそぼそと恥じらうように口にする沙織。片手で所在なさげに腕を擦っている姿は、年相応の少女らしい可愛いらしさがあった。

 優一はその言葉に面食らったように一瞬固まった。それでも、彼女の目を見つめながら言った。

 

「その、綺麗だよ。沙織」

「っ……」

 

 目を見開いた沙織は、さらに頬を赤く染めた。そんな反応をしてしまったのが悔しいのか、ぶすっとした顔を優一に向ける。

 

「さっさと、挿れよ……? ゆう、いち」

 

 独り言のように呟いて、沙織は優一にまたがった。

 いきり立つ優一の肉棒の真上にある沙織の秘部は、つい一分前の何倍も濡れていた。ねばついた透明の汁が、ぽたりと亀頭に落とされる。

 

「あ……沙織、ゴム──」

「いらない」

 

 バスローブのポケットに手を入れた優一を沙織が制する。

 

「大丈夫な日だから。……それに、ナマのほうが絶対イイから、さ。いいじゃん」

 

 迷ったが、ポケットの中に持った避妊具の袋から手を離した。

 

「でも、ちゃんと用意してくれてたのは、その……嬉しいよ」

 

 恥じらいながらも礼を言う沙織。その照れを隠すように、彼女は真下で待ち構える肉棒の根元を掴んだ。

 

「んっ……」

 

 沙織の肉付きのいい尻がゆっくりと落ちていき、二つの性器が触れ合う。沙織は体を振るわせながら、優一の胸板に両手をついた。

 たぷん、と二つの乳房が揺れる。優一がそれに目を奪われていると、彼女の膣穴が優一の先端を飲み込んだところだった。

 

「んっ、ぉ……っ、あ……おっきい……っ」

 

 はぁ、と甘い吐息が漏れている。そこに雌らしい色香を孕ませながら、沙織は腰を落としていく。

 ぎゅう、と締め付けてくる沙織の膣内に擦られながらの挿入。愛液をたっぷり塗りたくられ、濡れた柔らかい感触をこれでもかと押し付けられる。

 

「っあ……ん、っン、ぁ、お……っ」

 

 ずぷん、と最後は一気に奥までたどり着く。彼女の心地いい重さを腰に感じる。

 

「沙織、大丈夫か?」

「ん……へいき、だって……っ、ん、ぁ、あんたは寝てればいい、の。あたしが気持ちよくして、あげるから」

 

 沙織は胸についた手に力を込め、重々しく腰を持ち上げた。ぬぷぷ、と膣肉に吸いつかれながらゆっくりと引き抜かれる。

 そして、ふっと脱力したように、ずぶんと尻肉が太ももに落ちてくる。こつん、と彼女の一番大事な場所をノックする感触に興奮した。

 

「んっ、ぁ……っ、ぉ……っ、ん、どう? あっ、ンっ……あたしのまんこ、っんぁ、きもちぃ……?」

「う……っ、く、ああ、気持ちいいよ」

 

 そう答えると、沙織が汗ばんだ顔を綻ばせた。

 沙織の腰の動きに合わせて、優一の目の前の乳房もたぷたぷと誘惑してくる。何か考える前に手が伸びて、二つの果実を鷲掴みにする。

 

「ぁンっ! んっ、もう、このすけべ……っ、あ、んっ……」

「だって、っ、は……こんなでかいのあったら、揉みたくなるに決まってるだろっ」

 

 言い訳にもならない事を言い放ちながら、その胸を揉みしだく。五指ですっぽりと包んだ乳肉をいやらしい手つきで弄ぶ。

 

「んっ、ぁ、あっ……! っお、ぁ……っ、このっ……あっ、ん、やん……っ、ちんぽ、すぐイかせてやる、からっ……!」

 

 優一に負けじと、沙織の腰の動きが激しさを増した。ぱんっ、ぱんっ、と乾いた音とともにベッドが軋む。

 カリまで抜かれた沙織の雌穴が、次の瞬間には根元までぱくりと咥えこむ。白い尻と優一の腰がぶつかりあって、汗と愛液が飛び散る。

 ぎちぎちに締まった膣肉の具合が、その快感に拍車をかける。じゅぷぷ、と細やかな膣ヒダが竿と亀頭をまんべんなく愛撫してきて、すぐにまた精液が作られ始める。

 

「っお、ぁ、んっ、オっ……! あ、やば、っお……っ、やっば、い……っ、あっ、だめっ、ぉ、ぁンっ……腰、あっ、とまんない……っ、あっ、ぁ、アっ……!」

 

 沙織もいつの間にか快楽に飲み込まれていた。惚けた瞳で優一を見つめながら、一心不乱に腰を振っている。

 ぱちゅぱちゅといやらしい水音が絶え間なくラブホテルの一室に響く。そこは、ただの雄と雌の交尾部屋に成り果てていた。

 

「沙織、沙織っ……あっ、ぐ、やっばい、沙織のナカめっちゃいい……っ、こんなのすぐ出る……っ」

「あっ、んっ、あたし、もっ……! っお、ん、おっ……ゆういちのちんぽで、あっ、はぁ、アっ、ん……おっ、ちんぽでイぐっ……!」

 

 優一も我慢できず、下から彼女をずぷずぷと突き上げる。ごちゅ、と子宮を潰しそうな勢いで先端が刺さり、そのたびに射精の瞬間が脳裏に浮かぶ。

 沙織もそんな優一に文句の一つも口にする余裕はなく、ただ快楽に喘ぎ狂う一匹の雌となっていた。

 

「あっ、も、無理っ……沙織っ、沙織っ……!!」

「おっ、あっ、優一っ! イクっ、いっぐ、ぉ、ほぉっ……いぐ、いっぐっ、イッグぅ──!!」

 

 ずぱんと二人の腰が同時に叩きつけあった。どちゅん、と沙織の一番大事なトコロに優一の雄が突き刺さる。それが最後だった。

 

「んおっ──!」

 

 どびゅんっ、と白く濁った欲望が沙織を撃ち抜いた。当然一度ではおさまらず、何度も何度も半固形となった精液が漏れ出していく。

 

「お……っ、ん、は……っ、アっ、ぁ、あ──あー……せーし、なかだし……っオ……きもち、い……っ、あ、またいぐ……っ」

 

 びっくん、と時折沙織の腰が大きく跳ねる。一緒に膣も締まるから、彼女が何度も絶頂を貪っていることは明白だった。

 それに甘えて、容赦なく種を注ぐ。どぶん、どっぶん、と欲望がどろどろに溶けた白濁が沙織の子宮をたぷたぷに満たしていく。

 幸福感と征服欲が同時にこみ上げる夢のような時間。それは、秒針が一周してもまだ足りないほどに続いていった。

 

「っは……は、ぁ、はぁ……は、ぁ……さお、り……」

「ん……なに、ゆーいち……」

 

 息も絶え絶えになり、ようやく頭が落ち着いてきた。

 途中から体に力の入らなくなった沙織は、優一の胸に体を預けていた。甘い吐息が胸板にかかる。

 

「──好き、だ」

「……それ、っん……いま、言う?」

 

 困惑と呆れが半分半分の顔が優一に向けられる。

 

「悪い……でも、ちゃんと言えてなかったから」

 

 優一がそう答えると、沙織はふぅ、と大きく息を吐いた。そして、くすりと笑って優一に顔を寄せてくる。

 

「──おせーよ、ばーか」

 

 それ以上の言葉は、全てキスにかき消された。

 

 

 ──それから二人は、恋人同士として過ごすようになった。一緒に登下校して、休日はデートをして。学校の生徒たちからは奇異の目で見られながらも、優一と沙織は学生らしい青春を謳歌していた。

 それが二か月近く続いた日。十二月。街が赤と緑に染まるクリスマス真っ只中だった。

 その日は生憎の雨だった。十八時を回った夜空から降り注ぐ冷たい雨が、街をどことなく寂しい雰囲気に染めていた。

 そんな中、優一は都心の駅ナカのカフェで一人コーヒーを飲んでいた。もちろん目的もなく来たわけではなく、沙織とのクリスマスデートの待ち合わせ中だ。

 ずず、と一口すすりながら優一が窓の外を眺めていると、ポケットの中のスマホが振動した。取り出して画面を見ると、沙織からのメッセージが届いていた。

 

『おじいちゃんが危ないって病院から連絡あった』

『今日いけない』

『ほんとごめん』

 

 一瞬目を見開いた優一だったが、すぐに冷静になって返信を打つ。

 

『大丈夫』

『おじいさんについてあげて』

 

 すぐに沙織から礼のメッセージが届く。それに当たり障りのないスタンプを返して、優一はスマホをポケットにしまった。

 ふぅ、と一つ息を吐く。残念な気持ちだったが、家族というものは一番大事なものだ。両親とすらほとんど関わりのない優一にもそれくらいの常識はあった。

 そして、コーヒーを一気に飲み干し、すぐに会計をして店を出た。

 駅構内はデート中のカップルが目立つ。寂しさを覚えながらも、映画でも見て帰ろうかと優一は思った。

 その時だった。

 

「内田くん」

 

 後ろから声をかけられた。透き通るような女の声。

 聞きなれていながら、それでいてしばらくの間思い出すこともなかった声。

 固まった思考のまま、無意識に振り向いていた。

 

「──さえ、ぐさ」

 

 そこにいたのは、三枝美咲だった。

 

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