「龍神には近親相姦の禁忌はないから。そういえばそのあたりの話、するって昨日約束したよね?」
「……禁忌がないのに立城の弟が裁かれるはずがないだろ?」
ため息をついた多輝が身を起こした拍子に優一郎のペニスが音を立てて膣から抜ける。その途端、多輝は微かな息をついて身を震わせた。
「あれは、龍神間の性行為自体が禁じられていたからなんだよ。その禁忌は既に無効になっている」
そう説明しながら優一郎は乱れた着衣を整えた。多輝が滑るようにメンテナンス台を降りてふうん、と呟くように答える。
「でも優一郎は斎姫と婚約してやれよ。居場所がなくなるって言ってたの、お前だろうが」
素っ気無く言いながら多輝が並んだ棚に寄る。その中から多輝は予備の白衣を取り上げた。手早くそれを着込んだ多輝が腕組みをして優一郎を見る。
「もうこれ以上斎姫を翻弄する必要はないよ。それに斎姫はあくまで人形でモノだから」
「でも好きなんだろ? それに人形って意味ではおれも同等だ。こんな身体だしな」
苦笑して言って多輝が自身の身体を見下ろす。優一郎は白衣の隙間に覗く多輝の白い肌をじっと見つめた。
「気に入らなかったら、生身の身体を構成できるように手伝うけど」
そう言う優一郎の声は尻すぼみになった。多輝が望むなら生身となるのは可能だが、それは優一郎の趣向からすると外れている。だが生身になるとは言っても多輝は人間になる訳ではない。あくまでも龍神として人を模した器を構成するだけだ。
「別におれはどっちでもいい。ただ、どっちにしろおれはお前とどうこうする気はねえし」
そう言ってから多輝が少し俯く。蒼と由梨佳に悪いことしちまったな。そう呟いて多輝がため息をつく。
「僕のほうはどうこうする気あるから、さっきの返事を欲しいね」
優一郎は真っ直ぐに多輝を見つめた。やれやれとため息をついた多輝が軽く両手を広げて肩を竦める。
「お断りだ」
きっぱり言って多輝が歩き出す。優一郎は立ち上がって多輝の後を追った。工作室を出た多輝は白衣のポケットに手を突っ込んでゆっくりと歩いている。その歩き方は少しぎこちない。どうやら完全に機体が修復できた訳ではないようだ。
「多輝、まだ身体直ってないよね。検査するから、服を脱いで」
「要らん。ほっときゃ直る」
優一郎の言葉にすげなく言って多輝が部屋の前で立ち止まる。多輝はドアを開けて自分の部屋に入った。特に拒絶もされなかったため、優一郎は多輝について部屋に入った。ドアを静かに閉めて多輝に目をやる。いつの間にか多輝は白衣を脱いでたんすの前に立っていた。
優一郎は足音を殺して多輝に近付いた。えーと、と服を選んでいた多輝を背後から抱きしめる。腕の中で身を竦めた多輝が焦った声を上げる。
「お、おい!」
うろたえる多輝を片腕に抱き、優一郎は片手を股間に滑らせた。思った通り、多輝のクリトリスは勃起しきっている。指先でつついてそれを確かめた優一郎は口許に笑みを浮かべた。
「ここ、こんなに堅くなってる」
多輝の耳元に囁きながら優一郎は指の腹で優しくクリトリスをなぞった。すると小さな悲鳴を上げて多輝が身体の力を抜く。
「ひ、きょう、ものっ……ヒューマノイド、が、快感に、抵抗出来るわけ」
ないだろうが。途切れがちに告げて多輝が弱々しく頭を振る。
「君の機体は愛情レベルに快感が比例する設定になってるんだよ」
嫌いな相手には感じないから。そう告げて優一郎はにっこりと笑った。すると多輝がまともに息を飲む。その隙に優一郎は多輝を抱き上げてベッドに向かった。腕の中で暴れる多輝をベッドに横たえる。
「てめえ! いいかげんに……っ」
そこまで叫んだ多輝が息を飲んで仰け反る。優一郎はベッドの縁に腰掛けながらのんびりと多輝の股間を弄っていた。
「ここでこれから、ゆっくり今後のことについて君の身体に訊いてみることにするよ」
にっこりと笑って優一郎はベッドに上った。ばか、と慌てたように言って多輝が身を起こそうとする。優一郎は巧みに指を使って多輝の動きを封じた。逃げようとしていた多輝が掠れた声を上げて仰け反る。多輝のクリトリスは張り詰めている。優一郎は多輝に圧し掛かって股間と乳房の両方に愛撫を加えた。
「どう? 多輝?」
耳元に囁くと多輝がくすぐったそうに身を竦める。
「んっ! あっ! ゆういちろうっ!」
甘い声を上げ、多輝が足に込めていた力を抜く。自然と腿が左右に開き、優一郎の手もスムーズに動かせるようになった。
卑怯技ではあるんですけどもw
多輝の自業自得w