あ、ちょっとSM警報?
このエピソードで六章は終わりです。
龍神の器は排泄をしない。それ故に人と違って腸に膣のような働きをさせることも出来る。立城は愛撫を加えながら舌から微かな力を送っていた。やがてひくついた水輝の肛門からとろりとした透明な体液が漏れてくる。ごく薄い塩分を含んだそれを立城は丁寧に舐め伸ばした。
「な、に、してんだよっ。力、使うなって……」
荒い呼吸を吐きながら水輝が呻くように言う。立城は苦笑して水輝の肛門に指を入れた。その瞬間、水輝が小さな悲鳴を上げて背を反らす。
「僕が使ったのはほんの少しだよ。それとも君、痛いのがいいの?」
それなら、と立城はベッドを飛び降りた。それまでベッドに顔を押し付けていた水輝が慌てたように頭を上げる。立城は鼻歌を歌いながら寝室を出た。ちょっと待ってて、と水輝に言い置いてから立城は急いで自分の部屋に向かった。階段を横目に過ぎて私室に入る。立城の部屋は他の部屋よりも一回り大きい。立城は迷いなくたんすに歩み寄った。一番下の引出しの奥にしまいこんであった紙袋を取り上げる。次いで立城は寝室に戻った。
ベッドの上で水輝は先ほどの姿勢のまま、戸惑った顔をしていた。立城はごめんね、と笑顔で詫びてベッドに上った。
「人の世には色々と面白いものがあってね」
紙の袋を探って立城は手枷を取り上げた。ぎょっとしたように目を見張った水輝の手首にそれを嵌める。おい、とうろたえる水輝を無視して立城は更に紙袋を探った。鼻歌を歌いながら立城は袋の中から一本の鎖を取り上げた。
「これ、こうして使うみたい」
「待て!」
「だって力を使うなって言ってたでしょ」
平然と言いながら立城は水輝の手枷に鎖をつけた。次いで、ベッドを降りて鎖の先端をしっかりと支柱に巻きつける。ホックできっちりと留めてから立城は再びベッドによじ登った。鎖に引かれて腕をいっぱいに伸ばした水輝が焦った声を上げる。
「なっ、何でこんな真似しなきゃならねえんだよ!」
「あ。抵抗したら僕、会社に戻るから」
すらすらと告げて立城は再び袋を探った。皮で出来たベルトを二本、取り上げる。立城はそれを一本ずつ、水輝の左右の足の付け根に巻いた。強めに締めて袋から二本の鎖を取り上げる。それぞれベルトにホックで固定して、その反対の鎖の先端を今度は足元のベッドの支柱に左右に分けて巻きつける。
「いてえ!」
「あ、ごめん。引っ張りすぎた?」
そう言いつつも立城は水輝の腿を引く鎖は緩めなかった。ぎりぎりまで引っ張ったところで支柱に固定する。そうしてから立城は改めて水輝の足元に回った。紙袋を引き寄せて中から小さなローターを取り上げる。卵形の小さなローターに唾液を塗し、立城はおもむろに水輝の肛門にそれを押し付けた。
「な、なんだ?」
「ローター」
ひと言答えて立城は指に力をこめた。開きかけた水輝の肛門に強引にローターを押し込む。その瞬間、水輝は声もなく仰け反った。立城はコードの先端についたリモコンを操作してローターを微振動させた。
「くっ、うぅっ! あうっ!」
掠れた声で喘いで水輝がベッドに顔を押し付ける。立城はくすくすと笑ってリモコンをベッドに乗せた。ローターを咥え込んだ水輝の肛門はひくついている。
「ついでだから調教してあげる。すぐに馴れるよ」
ピンクのローターから伸びたコードをつかみ、立城はそれを軽く引いた。喉の奥で悲鳴を上げた水輝が背を反らす。どうやら思った以上に感度はいいらしい。立城は小さく笑って無造作に水輝の肛門に指を突っ込んだ。
「あっ、くっ! くはあっ!」
微振動するローターを立城が指で探った途端、水輝が激しい声を上げて腰をひくつかせる。いっぱいに張りつめていた水輝のペニスから精液が迸る。それを横から見やり、立城は口許に笑みを浮かべた。
「凄いね。もう、そんなに感じてるんだ?」
そう言いながら立城は指先でローターを何度か叩いた。その指に合わせるようにして水輝が腰を震わせる。掠れた声を上げながら水輝が肩越しに振り返る。その目は熱に浮かされたように潤んでいる。それを見た立城の背にぞくりとしたものが伝った。立城はごくん、と生唾を飲んで水輝の肛門から指を抜いた。リモコンを操作して少しだけ振動の強さを上げる。それから立城は水輝の前に回った。
足を開いてぺたんと座り、立城は水輝の頭を両手につかんだ。何を命じられるでもなく水輝が立城のペニスにしゃぶりつく。立城は水輝にペニスを舐めさせながらくすくすと笑った。
艶のある声を漏らしながら水輝がフェラチオをする様は、立城の情欲を強く煽った。不自然な体勢で拘束された水輝が熱心に立城のペニスを吸う。根元から先端まで唇で擦られて立城は呻きを漏らして射精した。精液を飲み下した水輝が甘い声を漏らして腰を振る。とろんとした目をする水輝の頭をそっと撫でてから立城は腰を上げた。
水輝の足元に回ってコードを引く。ローターは音を立てて肛門から飛び出した。体液に塗れたそれをベッドに放り、立城は濡れたペニスを水輝の肛門にあてがった。
「ほら。欲しいなら欲しいって言わないと」
嗤いを浮かべて言いながら立城は亀頭で水輝の肛門を弄った。
「も、我慢、できね……いれて、くれ」
荒い息を吐きながら水輝がうっとりとした面持ちで告げる。それを聞いて立城は嗤いながら腰を押し進めた。軽い抵抗の後にペニスが深々と水輝の腸内に潜り込む。挿入の瞬間、水輝は掠れた声を上げて腰を震わせた。立城は深い息を吐いて小さく笑った。敏感になったペニスに腸壁が纏わりつく。
「すぐ、出そうだね、これ」
そう呟いて立城はゆっくりと腰を動かし始めた。最初は腸の浅い部分で抽迭する。上から下に向かって立城が腰を動かすと、水輝が突かれるたびに声を上げた。
「くあっ! んっ……んぅふぅん!」
いつもの水輝の様からはとても想像出来ないほどにあられもない声が上がる。そのことが立城の情欲に拍車をかけた。立城は我慢しきれず、一気に抽迭の速度を上げた。悲鳴のような声をあげた水輝が仰け反って射精する。絶頂に達した水輝の腸壁が強く締まる。立城は途切れ途切れの声を漏らしながら強い抽迭を繰り返した。衝動に任せて射精する。するとぐったりしていた水輝が跳ね起きた。
「ふふ。精を注がれて気持ちいいんだ?」
水輝に寄りかかって立城は嗤いを浮かべてそう告げた。身体が繋がっているからだろうか。いつもは見えない水輝の古い傷痕が目に映る。立城は肌の表面に浮かぶ傷痕を見つめ、水輝の尻に爪を立てた。強くつかんで腰を再び揺する。
「あふっ! んうんっ! たつき……たつきぃ!」
嬌声を放つ水輝に幾度も射精した後、立城はため息をついてその場にへたり込んだ。ぐったりとベッドに沈んだ水輝の肛門にローターを入れる。立城は薄く笑ってローターのリモコンを操作した。脱力していた水輝が泣いているような声を上げて腰を震わせる。
「僕は会社に行って来るね。身体も戻ったし」
欲望の赴くままに射精したからなのか、立城の身体は女性の機体へと戻っていた。立城は滑るようにしてベッドを降り、椅子にかけてあったスーツを身につけた。ベッドで掠れた声を上げる水輝に笑みかける。
「そろそろ気絶しそうだね。僕が帰ってくるまでこうしていてね」
水輝の耳元に囁いて立城はにっこりと笑った。水輝が虚ろな眼差しを立城に向ける。立城は微笑みを浮かべて寝室を後にした。
この時の立城の判断力とかはかなりおかしくなっているので……。