※この作品はR-18です。

魂の座 四部 苺の季節   作:伊駒辰葉

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エロシーン前哨戦?w
ちなみにこのエピソードで八章は終わりです。


エレベーターの中で 1

 苛々と頭をかきながら水輝はコートのポケットに手を突っ込んだ。指先に触れたものをつまみ出して目の高さにかざしてみる。廊下を歩いてきた立城を横目に捉え、水輝は手にしていた物を放った。エレベーターの前で立ち止まった立城が片手でそれを受け止める。

 

「……とにかく今は着けとけ。その状態で一人でふらふら歩いてたら、犯ってくれって言ってるようなもんだ」

 

 低い声で言ってから水輝はゆらりとエレベーターの前から歩き出した。手にした指輪を見つめていた立城がため息混じりに水輝を呼び止める。

 

「勝手にしろって言ったじゃない」

 

 そう言いながら立城が指に指輪をつまんで差し出す。水輝は深い息を吐いてそれを受け取った。立城が手を引っ込める前に、その手を逆につかみ取る。驚いたように息を飲んだ立城の左手の指に水輝は無言で指輪をはめ込んだ。

 

「殴って悪かった」

 

 呻くように言って水輝は立城の手を離した。立城が小さく笑って首を傾げる。

 

「いいよ別に。殴りたかったんでしょ?」

 

 そんなに気にすることじゃないよ。穏やかな声で言って立城が降りてきたエレベーターに乗り込む。水輝は閉まる寸前にエレベーターの扉を足で止め、強引に乗り込んだ。驚いたように目を見張る立城を片手に抱き寄せ、口づける。嫌がるように身を捩った立城を片腕にしっかりと抱き、水輝は片手を伸ばしてエレベーターのボタンを押した。停止のボタンをこぶしで叩いて両腕に立城を抱きしめる。

 

「ちょ……っ! なに考えてるの! 勝手にしろって」

 

 唇が離れた瞬間に立城が叫ぶ。水輝は煩い、と呟いて立城に再度唇を寄せた。エレベーターの角に追い詰めて深く立城に口づける。懸命に抵抗しようとしていた立城の腕から次第に力が抜ける。

 

「勝手にってのはおれの目の届く範囲ってことだ。他の男にむざむざ食わせられるか」

「な、なに……言ってる、の!」

 

 だって誰に孕まされてもいいって言ったじゃない! 立城が途切れ途切れの声で叫ぶ。水輝は立城の目元に残っていた涙を唇で吸い取った。逃げ場を身体で塞いで立城を手で弄る。

 

「何とも思わない奴のために、くそ面倒なのにわざわざ処女ばっか何人も食うか? そもそもその指輪、どんだけ苦労して作ったと思ってんだ」

 

 口の中で文句を言いながら水輝はするりと立城のスカートの中に手を入れた。立城が悲鳴を上げて身を捩る。

 

「だっ、だって、水輝は渚さんが好きなんでしょ!?」

 

 なのに何で。立城は必死の面持ちで言って水輝の手を強くつかんだ。水輝はちらりとエレベーターの天井を見上げてから苦笑した。立城の手を避けてスーツの中を弄る。

 

「阿呆。反射と感情を比較すんな」

「え」

 

 目を見張った立城の手から力が抜ける。その隙に水輝は立城のブラウスの裾をスカートのベルトから引っ張り出した。素早く中に手を入れてブラジャーのホックを外す。呆然としていた立城が慌てたように身を捩る。

 

「嘘ばっかり! 僕は、もう、絶対、信じない!」

 

 悲鳴じみた声で叫んで立城が身を捻る。だが水輝はそれを身体で押さえ込んだ。ブラジャーの下に指を入れて優しく乳首を撫でる。そうしながら水輝は片方の手をスカートの中で動かした。指先で静かにストッキングに包まれた腿を撫でる。

 

「じゃあ、正直に言ってやる。確かにおれは渚のことが好きだ」

 

 水輝は淡々と言いながら指を滑らせた。ストッキングに包まれた股間を指先でそっと弄る。立城は目を細めて息を殺し、水輝を睨みつけた。

 

「ついでに言うと、奈月も好きだし優一郎も好きだぞ?」

「……は?」

 

 立城がめいっぱい眉を寄せて凄まじく不審そうな目で水輝を見る。水輝はくすくすと笑って立城の額にそっと唇を押し付けた。

 

「何だ。知らなかったか?」

「し、知ってたけど……」

 

 小声で言って立城がスカートの中に入れていた水輝の手を押し退けようとする。だってキスマークついてたし。不服そうに言った立城に水輝は笑みかけた。

 

「いいだろ、あれ。けっこう気に入りなんだ」

「ばっ! ばかじゃない!? そんなこと僕に言ってどうするの!?」

 

 一転して怒った声で立城が言う。あー、と間延びした声を上げて水輝は軽く立城の乳首をつまんだ。すると立城が息を飲んで身を竦める。

 

「お前がちゃんと紫になるまでとっておこうと思ったんだけどなあ……。順に食われたってのはちょっと計算外だったな」

 

 不満を込めて言うと立城が焦ったように顔を上げる。水輝は何だ、と呟いて眉を寄せた。

 

「まさかおれが気づいてなかったと思うのか?」

「なっ、なっ、何で! だって水輝だって、他の女性を抱いてるでしょ!? 何で僕がそんなこと言われなきゃならないの!?」

「おれが気に入らないからだ」

 

 きっぱり言って水輝は立城の髪に唇を落とした。くすぐったそうに目を細めた立城が小さな吐息をつく。水輝は唇を滑らせて立城に口づけた。静かな癒しの力を送りつつ、立城の頭痛を取り除いていく。すると立城は口づけつつ驚いたように目を見張った。

 

 狭いエレベーターの室内に甘い息遣いが満ちる。諦めたように抵抗をやめた立城の身体を水輝は思う存分に弄り始めた。壁に立城を押さえつけて乳房を揉み、片手でストッキング越しに股間を撫でまわす。




立城が慌てる件。
まあ仕方ない……。
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