でも機械です……(汗) ちゃんと書けてないですけども!><
「あの……。もし良かったら琴美さんとの誓約の内容、教えてくれないかな」
言いにくそうに立城が言う。優一郎はため息をついて立城を見た。
「やっぱり、忘れてらっしゃるのですね」
「ごめんなさい」
立城が小声で詫びる。再度ため息を吐いてから優一郎は立城に向き直った。
「彼女に男性でいる姿を見られて、口封じ、したことありますよね?」
「あ、うん」
立城が不安そうな顔で頷く。でも、と立城は言葉を継いだ。
「記憶は処理した筈……なんだけど」
そう言いながら立城が口許に指をあてがう。
「その記憶がきちんと操作できていたかどうかは知りませんし、この際全く関係有りません。あなたに尽くすために、あなたの組織のために全力を注ぐ。彼女はそのような誓いをたてて全うしました」
「そう」
小声で答えて立城は優一郎から目を逸らした。少し顔を俯けてしばし黙してから立城は判った、と頷いた。
「記者会見はいつ?」
ベッドから腰を上げながら立城が言う。優一郎は白衣のポケットから携帯端末をと上げて電源を入れた。
「具体的な日付はまだ連絡していません。一月中旬とだけ伝えてあります」
スケジュール表を表示させながら優一郎は答えた。そう、と答えて立城がジャケットを脱ぎ、ブラウスのボタンを外す。手早く服を落とした立城はクローゼットから淡い藤色のスーツを引っ張り出した。
「如月老とは話はついているの?」
乱れた髪を手で梳きながら立城が言う。優一郎はにっこりと笑ってそれに答えた。
「僕は如月老からの連絡でこの事件を知りました」
「……あの人はこの手の騒ぎが好きでね。先に押さえないと暴走するかな」
そう呟きながら立城が優一郎の方を向く。下着姿になった立城を見た優一郎はぎょっとして目を丸くした。立城の身体のあちこちには赤い跡が残っている。
「とにかく僕はあの人のところに行って来る。手伝いはその後でもいいかな」
白いブラウスの袖に手を通しながら立城が淡々と告げる。その声には先ほどまでの消沈した様子はない。
「あの、先ほどから気になっていたんですけど、そのキスマークや痣は?」
優一郎は何度か瞬きをしてから立城を指差した。すると立城が眉を寄せてため息を吐く。
「電車の中で痴漢に取り囲まれてしまってね。押さえられてこのざまだよ」
情けないよね。そう言って立城が苦笑する。どうやら立城は朝の通勤ラッシュの中を移動したようだ。淡々と語る立城の話を聞きながら優一郎はなるほど、と頷いた。
「消しましょうか?」
「え?」
ブラウスのボタンを留めていた立城が驚きの声を上げて手を止める。それから立城は肩を竦めて笑ってみせた。
「いいよ、別に。余裕が出来たら自分で消すし、服を着ればさほど目立たないでしょ?」
再び立城がブラウスのボタンを留め始める。
「いえ、服を着ていた時からかなり目立ってましたよ。その状態で如月老の元に赴くのは拙いかと」
「そんなに目立つ?」
今度は不安そうに言って立城が自分の身体をまじまじと眺め下ろす。優一郎はため息をついて立ち上がった。傍に寄ると立城が目に見えて動揺する。どうやら予測は当たっていたらしい。優一郎は頬を染めた立城の腕を取った。
「機体に戻ってますよね? ストレス処理が必要だと思われます。検査していいですか?」
「あ、いや、大丈夫だよ」
不自然なくらいに明るい声で言って立城がやんわりと優一郎の手を退けようとする。これではさぞ、痴漢のいい餌食になっただろう。優一郎はじっと立城を見つめて手に力をこめた。すると驚いたように立城が顔を上げる。
「母上、検査しましょう。ついでに痣も消せますし」
「でも……」
既に立城の顔は真っ赤になっている。うろたえて視線を泳がせる立城の腕を引き、優一郎はベッドに戻った。置いていた土産の箱を取り上げる。
「工作室に行きましょう」
「うん」
恥ずかしそうに頷いて立城が優一郎に付き従う。優一郎は立城の手を引いて部屋を出て、工作室に向かった。途中、すれ違った梨恵が明るい挨拶をして頭を下げる。優一郎はにこやかにその声に答えて片手を上げてみせた。後ろで立城が梨恵に挨拶して会釈する。梨恵は両手いっぱいに荷物を抱えていた。もしかしたら手芸店にでも行っていたのかも知れない。
工作室のメンテナンス台の一つに立城がよじ登る。優一郎は設えられた端末とモニタの電源を入れた。
「外出時も下着をつけていなかったんですか?」
「いや、あの! ほら、温泉にいて……」
そこまで言って立城が口ごもる。優一郎は剥き出しになっている立城の股間を覗きこんだ。メンテナンス台に上がる前に立城は着ていたものは全て脱いでいる。間近で見ると立城の機体には幾つもの痣が残っていることが判った。中にははっきりと手形になっているものもある。
「痣は、痣を残す機能を持つ人工皮膚にしかつきません。付いた痣は機械的な操作によって消すことができます」
「あ、うん」
恥ずかしそうに顔を赤らめて立城が頷く。優一郎は端末にあらかじめ繋げられている一本のスティックを取り上げた。既に潤みきっている立城の陰唇を指で左右に押し広げてから膣口に静かにスティックを差し込む。何かを堪えるように立城が唇を噛む。優一郎はゆっくりと手を進め、スティックを膣の奥深くまで差し込んだ。
自動で消えるとかはないんですよね……。
機械はなかなか難しいです。