俺が師匠の元を旅立って2ヶ月が経った。
予想以上に規模の大きかった魔王軍と、堅牢な魔王城の攻略に時間が掛かり、目的を達成するのが予定よりずっと遅くなってしまった。
だがそれももう終わりだ。
帝国に続いて聖峰國をも飲み込んだ魔王は既に俺の手で討伐した。
その魔石もしっかり確保してある。
あとは師匠の元に帰るだけだった。
しかし、不運な事に渡された転移の魔道具は戦闘の際に破壊されてしまい、徒歩で帰らなくてはならなくなった。
早く師匠の顔を見たかった為、それに気付いた時には本気で落ち込んでしまった。
幾つかの国を経由し、王国に辿り着いたのはそれから更に1ヶ月が経った頃だ。
ようやく旅の終わりが見えた俺は、緩みそうになる気持ちを引き締めながら街の中に入った。
王国では俺は指名手配犯だ。
たとえ魔王を倒そうとそれは変わらない。
俺は面倒事を避ける為に顔を隠して宿を取った。
しかし、そんな俺の元を1人の男が訪ねて来た。
「勇者様が貴方をお待ちです。一緒に王都まで来て頂けませんか?」
そう言った男は、自分を西谷の側近だと名乗った。
自分の居場所がバレた事に疑問を抱きながらも、俺は西谷の誘いに乗る事にした。
一応、世界を救った事もあり、俺は少し気が大きくなっていたのだろう。
ついでにこの国の人達も助けてやろうと、そう思ったのだ。
──西谷泰斗という支配者を倒す事によって。
★
「久しぶりだな、雪村。しぶとく生き残ってたようで何よりだ」
王城の応接間。
ほんの数日の寄り道のつもりで王城に足を運んだ俺は、2年半ぶりに西谷の奴と会っていた。
この世界唯一の同郷の顔を見ても湧き上がるのは憎しみばかりだ。
俺はその感情を隠す事なく西谷を睨み付けた。
コイツはあの日から欲望のままに遊び呆けていたのだろう。
感じ取れる戦闘力は2年半前から殆ど変わっていなかった。
「一応先に聞いてやる。俺になんか用か?西谷。俺も暇じゃないんでな。さっさと用事を済ませて帰りたいんだが」
「お? なんだ、人の目を見て話せるようになったんだな、お前。前は下ばっか見てたのによ」
「──暇じゃねぇって言ったろ。無駄話するなら俺の用事を先に済ませるぞ──ッ」
何も成長していない癖にこちらを見下して笑う西谷の姿に苛立ちを抑えきれなかった俺は、威圧する様に魔力を放出した。
俺の魔力量は更に増加しており、魔王軍の精鋭ですら顔を青ざめさせる程だ。
しかし、それを受けても西谷の余裕は崩れなかった。
奴は面倒くさそうにため息を吐くと、椅子から立ち上がる。
そして俺に顔を近付けて口を開いた。
「──見ねぇ間にすっかり勘違い野郎になっちまって。自分の立場思い出させてやるよ」
★
「ッ……な、なんで……っ」
数分後。俺は無様に床に倒れていた。
何も出来なかった。城で生活してた時と同じだ。
戦闘と呼べるほど拮抗する事なく、一方的に殴られ続けた俺は、腫らした顔で勝者を見上げる事しか出来なかった。
「自分が魔力抑えてんだから、相手もそれをしてる可能性だって当然あるだろ。ま、それが分かんねぇ雑魚だからお前は負けたんだけどな」
西谷は俺の頭を踏み付けながらそう言った。
師匠との修行の日々を否定された気がして悔しさが込み上げてくる。
「大人しくなった事だし用を済ませるか。別に大した事じゃねぇよ。今も昔も俺がお前にすんのは嫌がらせだけだからな。嫌がらせにお前の幼馴染を寝取って、嫌がらせに懐いてた王女をレイプして、嫌がらせに指名手配した。──今回もその一環だ」
「お、お前……っ、……まさかそれだけで晴美を……っ」
「今更かよ。アイツ、顔は良かったが胸は小せぇし、マンコも微妙だったからな。お前に見せ付けるつもりがなけりゃ一回犯した時点で捨ててたわ、多分」
「〜〜〜〜ッ!! くそっ! 畜生ッ、この糞野郎がッ──!!」
俺は西谷の足首を掴み、射殺さんばかりに睨み付ける。
これほど殺意を抱いたのは初めてだった。
西谷は煩わしそうに脚から俺の手を剥がすと、顔面に蹴りを入れてきた。
俺はそれだけで意識を刈り取られてしまう。
目を覚ました時、俺はさっきまでとは違う部屋の中にいた。
身体は椅子に座った体勢で縛り付けられており、身動きが取れない。
口には猿轡をかませられていた。
「起きたか。いい格好だぜ雪村」
「……ッ」
俺のすぐ側に立っていた西谷が声を掛けてくる。
だが俺の視線は別の方向に向けられていた。
部屋の中にいたのは西谷だけではなかった。
他に7人もの女性が室内にはいたのだ。
彼女達は皆、頭から麻袋を被されており、顔を見る事が出来なかった。
それでも彼女達が女だと分かったのは、全裸で脚を広げていたからだ。
俺と同じ様に椅子に拘束された彼女達は背後で手を縛られ、脚をM字に開かされたまま固定されていた。
そのせいで愛液を垂らす女性器と、そこに挿入された紐付きのローターの様な物体が見えている。
その物体はブブブッと音を立てながら振動しており、女性達は身体を淫らに解きほぐされていた。
「お前に見せたかったのはコイツらだ。俺のコレクションでな。世界中の美女でランキングを作ったら上位20位に間違いなく入る奴ばかり集めてる。──たとえばコイツは"ラクリマの宝石"って呼ばれてた王女だぜ」
そう言って西谷は1人の少女の頭から麻袋を取り上げた。
露わになった彼女の顔は確かに宝石の様に美しかった。
歳は15歳くらいだろう。
きっと国民から愛される王女だったに違いない。
そんな可憐なお姫様が小さな胸と幼い女性器を晒している。
割れ目から愛液をタラっと流した彼女は、俺と目が合うと顔を赤くして目を逸らした。
「美しい女の顔を敢えて隠して調教するのってさ、プライドを折るのに最適だと思わねぇか? 顔だけでチヤホヤされてきた奴がそれを奪われて十人並みの身体だけを見られて不安がるのも面白れぇしよ」
西谷はくつくつと笑いながら別の女性の麻袋を取った。
「──!」
俺はその金髪の女性に見覚えがあった。
エルザ王女。
この国のトップだった人物で、俺の事も何かと気に掛けてくれた。
彼女は最後に見た時より美しさに磨きが掛かったように見える。
西谷はそんな彼女の横に立つと、ズボンの中から逸物を取り出した。
「ほら、いつもみたいに舐めろ」
エルザ王女は一瞬俺へと視線を向けた後、西谷の指示通りに奴の肉棒に舌を這わせ始めた。
気高かった彼女はもういないのだろう。
2年半の間に完全に西谷に屈したエルザ王女は、奴隷の様に従順だった。
数分後。口内に性液を注がれた彼女は、それを飲み込んだ後、西谷の逸物をぺろぺろと掃除する。
信じられない事にその行為で感じているらしく、女性器はヒクヒクと動き、愛液を大量に溢れ出していた。
それから西谷は女性達の顔を順番に俺に見せていった。
エルザ王女以降知っている顔はなかったが、全員が人形の様に整った容姿をしていた。
西谷は俺を椅子ごと移動させ、毎回目の前で女性達を辱めた。
その意図は分からなかったが、俺に見せ付けたいのだろうと勝手に納得していた。
──そして、最後の1人の番になった。
インファント島人様誤字報告ありがとうございます