「────そうか、その並外れたチンコ……貴様がペニッシャーか」
突如としてチンコ丸出しの変態が現れた際には、やや動揺を見せていたクモンガーだったが、どうやらチンコの大きさからその正体に気づいたようであった。
「組織の裏切り者め……総統閣下から特別な改造を施されておきながら、我ら
怒りに八つの複眼を赤く染めながら、クモンガーがペニッシャーを睨み付ける。
だが、その言葉の中には、聞き捨てならないものが含まれていた。
「……特別な改造、だと?」
ゆっくりと息を吐くことで荒ぶっていた心を静めたペニッシャーは、クモンガーに対して疑問の声を投げかけた。
自分の体や能力に付いて、ある程度は脳にインプットされた情報からその性能を理解してはいるものの、全てを知っているわけではない。
それは脳改造手術が完成する前に逃げ出すことが出来たから、ということもあるのだろうが、ペニッシャーのチンコには彼自身でもアクセスすることが出来ない『ブラックボックス』が存在しており、未だに未知の部分が多く残されているのだ。
「なんだ、知らないのか? 総統閣下は貴様のチンコに────……いや、これは貴様が知る必要は無いことだな。
なぜなら、貴様は今からこのクモンガー様によって殺され、そのチンコを奪われるのだからなぁ!」
「……っ、そんなことはさせないッ!」
クモンガーの言葉に激昂したブラックキャットが、指先を鋭い爪のように変化させて襲いかかる。
だが────
「お前は後回しだ、ブラックキャット!」
「あぐっ……!」
感情に任せた直線的な攻撃が、格上のクモンガーに通じるはずも無い。
逆に背部の節足によって殴り飛ばされ、ブラックキャットはコンテナに叩きつけられてしまう。
「あか……ブラックキャット!」
「…………」
ペニッシャーが声をかけるも、反応は返ってこない。
しかし、胸が規則的に上下運動を繰り返しているのを見るに、気を失っただけだろう。
だが、だからと言って大切な女性を殴られ、ペニッシャーが平静でいられるはずもなかった。
「クモンガー……貴様ッ!」
「……これで邪魔者はいなくなった。さあ、チンコをよこすのだ、ペニッシャーッ!」
二人の怒声を合図に、同じ悪の組織に生み出された怪人同士の戦いが、その火蓋を切った。
◇
「クモンガーストリングッ」
「あまいッ!」
クモンガーが尻から噴出させた蜘蛛糸の網を、ペニッシャーのチンコがなぎ払う。
「ペニッシュウィップッ!」
「効かぬわッ!」
ペニッシャーが音速で叩きつけたチンコを、クモンガーが節足ではじき返す。
戦いは互角だった。
パワーはペニッシャーのチンコの方が上だが、クモンガーは手数の多さでそれに拮抗した。
音速を超えるペニッシャーのペニッシュウィップ(チンコを鞭のようにしならせて殴る)も、八つの複眼を持つクモンガーには通用しなかった。
このままであれば、互いに決定打の無いまま戦いは長引くことになる……かに思われた。
だがしかし、悪の組織が正々堂々と正面から戦い続けてくれるはずもない。
「クモッ、クモッ、クモッ……そこまでだ、ペニッシャー。アレを見るがいい」
「なに…………っ!? 貴様ッ!!」
クモンガーの指さす方向を見たペニッシャーが、怒りの声を上げる。
視線の先には、数人の戦闘員によって拘束されているブラックキャットの姿があったからだ。
「どうやら貴様は、あの女と知り合いのようだったからなぁ。
……さてさて、目の前であの女が戦闘員に犯されて、それでも貴様が冷静に戦い続けられるか試してやろう」
「……っ、やめろッ!」
「クモッ、クモッ、クモッ……やめろと言われて、悪の組織がやめるとでも?
────犯れ、戦闘員ども!」
クモンガーの命令に従い、全裸になった戦闘員たちがブラックキャットに群がっていく。
一人が後ろに回り込んで、スーツ越しにその豊満な胸を揉みしだき。
一人が強引に脚を割り開き、その股間に顔を埋めた。
今はスーツに守られているものの、いずれその秘密を解き明かされ、無防備になった茜が犯されるのも時間の問題だろう。
────だが、その絶望的な光景を目の前にして、ペニッシャーにはありえない変化が起こっていた。
「……おやぁ? これは驚いた。てっきり怒りに我を忘れて殴りかかってくるか、おれに背を向けてあの女を助けに行くものとばかり思っていたが……
クモッ、クモッ、クモッ……まさか我ら
そう、何を隠そう、陵辱されかかっているブラックキャットの姿を目にしたペニッシャーのチンコは硬く肥大化し、その表面をヌルヌルとした液体で覆っていたのだ!
「…………」
ペニッシャーは自分を揶揄するクモンガーの言葉に答えること無く、視線をブラックキャットに向けたまま、両手で激しくチンコをしごき始めた。
「クモッ、クモッ……怒りで頭がおかしくなったか? それとも…………っな、なに! 貴様、それはっ!?」
嘲るような言葉を浴びせていたクモンガーの声が、急に裏返る。
それも仕方の無いことだろう。
なぜなら彼の八つの複眼は、高速でしごかれているペニッシャーのチンコが凄まじい勢いで膨張し、成人男性の脚ほどの太さになっていく様を捉えてしまったのだから。
「……貴様の敗因を教えてやろう、クモンガー」
両手で丸太のようなチンコをしごきながら、ペニッシャーの怒りに燃える目がクモンガーを見据えた。
「それは、俺の大切な
────くらえッ! ペニッシュショットッ!」
説明しよう!
人間の肉体には唯一、
それはチンコだ!
チンコの中にある尿道は螺旋状に捻れており、その中を通る際に回転エネルギーが加えられることによって、排出される尿は螺旋の軌道を描きながら、まっすぐ目標(便器)へと到達することが出来るのである!
そして、尿以外にも尿道を通って外に出るものがある!
そう、それは精液だ!
精液は尿よりも比重が重く、そして粘度が高い!
ペニッシュショットとは、その重たい精液をチンコの中で圧縮・加熱し、さらに螺旋のエネルギーを加えてマッハ7で放出することによって、射線上にある全てのものを粉砕する、ペニッシャー最大の必殺技である!
ちなみにペニッシュとは、
「グッ……グァアアアアアアッ!! ジークッ、
ペニッシュショットの直撃によって胴体に風穴が空いたクモンガーは、
おそらくは、脳改造手術の最後に埋め込まれる自爆装置が作動したのだろう。
「G、G~ッ!」
残った戦闘員たちが狼狽えた声を上げるも、大切な女に手を出したヤツらを見逃すほど、ペニッシャーは甘くはない。
チンコを一振りして戦闘員たちを蹴散らすと、ペニッシャーはブラックキャットの体を抱き上げ、その頬に付いた土埃を優しく拭い取った。
言いたいことも、聞きたいことも沢山ある。
だが今は、もう一人の大切な女性が待つ場所へ帰るべく、ペニッシャーは破壊された廃工場を後にするのだった。