第十三話、天才科学者
隼人と茜の姿は、ヒーロースーツ開発会社であるE.D本社ビルの前にあった。
昨夜の内に茜がミドリに連絡を取ったところ、すぐにでも解ぼ……調べたいという返事があったため、言われた通りこうしてすぐに訪れたというわけだ。
興奮していたのか、電話越しに若干本音が漏れかけていたミドリの言葉に不安を感じるものの、今はそのやや反社会的な思考を持つ頭脳だけが頼りである。
いざとなったら大暴れしてでも隼人を助けようと心に決め、茜は隼人の手を引いてビルの中に入っていった。
いつものように受付を通り、第三研究室も通り過ぎ、たどり着いたのは秘密の第四研究室。
そこで待ち受けていたのは、見た目○学生にしか見えない天才科学者、ミドリ・ドライゼン・ヘルムその人であった。
「やあやあ、待っていたよ! さあ、さっそくその邪魔な服を全部脱いで、君のチンコを見せてくれたまえ!」
興奮と好奇心を隠そうともせず、ミドリが鼻息を荒くしながら隼人のズボンを脱がせにかかる。
もう少しなにか問答のようなものがある事を想像していた隼人は面食らうが、科学者とはこういうものなのだろうと納得し、素直にズボンを下ろした。
「おおっ!」
隼人の規格外のチンコに、ミドリが感嘆の声を上げる。
そして、持ち上げて重さを量ってみたり、自分の腕を横に並べて大きさを比べてみたり、色んな角度から眺めてふんふんと頷いた後、
「よし、じゃあ、勃起させてみてくれ!」
と言い出した。
……普通の男だったら、勃起しろと言われたところで勃起できるものではないだろう。
だが、あいにくと隼人はただの男では無い。
かつてはプロのAV男優『とにかく大きいヤスムラ』として、数多くのAVに出演してきた男なのだ。
しかも責任感の強い隼人は、自分の『起ち待ち』で撮影を遅延させたり、相手女優を不快にさせたりしないためにも、瞑想やヨガによる身体操作を取り入れた地道な訓練を重ね、ついには自由自在にチンコを勃起できる特殊技能を身につけていたのである。
だが…………
なぜかその時、隼人は無意識に、隣に立つ茜に視線を送っていた。
スカートから伸びる、むっちりとした太もも。
丸くて大きな安産型の尻。
くびれた腰周り。
そして、衣服に隠されてなおその存在を主張する、柔らかな巨乳。
下から舐め上げるように茜の体を視姦した隼人の股間は、ビュンッと風を切る勢いで天を向いた。
「お、おお……っ!」
そのあまりの勢いと大きさに、ミドリが息を飲んで凝視する。
「……っ」
そして茜は、隼人に視姦されたことを、隼人が自分の体を見て勃起したことを理解して、じんわりと下着を濡らしたのだった。
◇
「……結論から言おう、隼人のチンコにはおそらく────『
隼人の勃起チンコをしばらく観察し、何やら色々な器具を使って調べた後、ミドリはそう結論づけた。
「『
ミドリから聞かされた衝撃の事実に、流石の隼人も動揺を隠すことが出来なかった。
『
茜のヒーロースーツである
本来であれば、その希少性や解析の難しさ、そして何が起こるか分からない危険性から、気軽にスーツの材料に使ったり、ましてや体内に組み込んでいいような代物では無い。
だが
命令した
「……ものがものだけに、解析には時間が掛かるだろう。同じ『
……もし解剖して分解させてくれるというなら────」
「ダメです!」
ミドリの恐ろしい提案は、隼人が口を開く前に、茜が喰い気味に拒絶した。
「……まあ、そう言うだろうとは思っていたがね。では時間は掛かるが、地道に検査と検証を繰り返すしかあるまい。
とりあえずはその……ペニッシュリキッドだったか? それの成分を調べたいのだが、性的に興奮する必要があるのだろう?
…………脱ごうか?」
「けっこうです!」
そして次に出された魅力的な提案もまた、隼人が口を開く前に、茜によって蹴られてしまう。
だが……
「隼人さんは────私が興奮させますから!」
続けて告げられた茜の言葉に、隼人のチンコは早くもピクリと反応を示したのだった。