名前とか設定等に間違いがあったらすみません。
キャプテン・アースは思い出補正込みで結構好きな作品です。
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──私は、永遠を持っていた。
──本当の私は、何よりも速い。
──永遠の速さを、私は持っていた。
──快楽を求めて、私は宙を泳ぎ続けた。
──それも、今となってはもう叶うことはない。
──おそらく、この身体の寿命が来るまでにどうにかできるものじゃない。
──けど、どうしてだろう。
──本来の私を取り戻した時よりも、この体でこうして風を感じている方が心地良いと思っている。
──数十年しか持たないこの体が、私に影響を与えたのか……私が地球という星に毒されたのか。
──いや、どちらも当たっているのだろう。
──だけど、不思議と絶望的な気持ちにならない。
──永遠を失い、限りあるこの体に閉じ込められたというのに、まるで牢獄から開放されたような気分だ。
──だから、今もこうして走っている。
……………………ブォォォン!
──さて、久々に挑戦者が現れたようだ。
──いいマシンだ。大切にしているね。
──君は、どんな走りを見せてくれるのかな。
──────────
早朝、時刻からして午前5時。外に明るさがぼんやりと灯り始めた時間帯のビジネスホテルの一室で、1人の男が目を覚ました。
彼は起きてから暫く天井を眺め、今の自分が衣服も何も身にまとっていない全裸姿であることを思い出す。試しにベッド横のテーブルに置いていた端末を手に取って時間を確認すると、時刻はやはり朝の5時、起きるには少し早い時間帯だ。
空気を入れ替えるためにほんの少しだけ開けた窓から、外の空気が隙間を縫うように室内へと流れ込んできた。澄んだ風は肌寒さを感じさせる程度に冷たく、彼の乾いた髪を軽く掠めた。
「んん…………」
その風に起こされたのか、彼の隣で何かが蠢いた。
「……ああ、君か」
そして布団の中から蠢きの主がひょこっと頭を出す。整った顔まで伸びた前髪を持つ水色の頭髪にはところどころ寝癖が出来ており、瞳も眠そうに半目に覆われている。
「…………おはよう。と言うには少し早いかな」
寝ぼけ眼の彼女がそう挨拶をすると、彼は腰を上げてから『おはよう』と返した。
彼女はリン。17歳にして、バイク好き界隈では知らぬものはいないと噂されている、スピード狂なさすらいのライダー少女である。速さと風をこよなく愛し、目の前に立ちはだかるライダーを悉く追い抜き、颯爽と道を走り抜けるその姿は蒼い色の疾風、まさに無敗の称号に応しいという。
そして彼はそのスピード狂と渡り合えるほどの実力を持ち、彼女の心に新しい風を吹かせた、マシンを愛するライダー青年である。
「はぁ……予想はしていたけど、結構体にくるものだな」
リンはモゾモゾと這い出でるように体を掛け布団から出す。
這い出た体は彼と同じく、生まれたばかりの赤ん坊と同じように衣服も何も纏っていない。普段からライダースーツに包まれているか、胸元が大きく開いた大胆な私服を纏っている女体は、程よい肉付きで引き締まっており、体のラインが整っている。それと釣り合うかのように成長を遂げた2つの豊かな胸は、両二の腕に挟まれたことで余計に強調された。
「しかし、まさかあそこまで攻められるとは……君が肉食で驚いた」
リンは恥ずかしそうに顔を紅葉させ、指先で臍の上辺りを撫でる。
昨夜、リンはバイク仲間兼旅恋人である彼と男女としての初夜を迎えた。誘ったのはどちらか分からない、流れで始めたかもしれないし、覚悟の決まった彼かリンが甘い誘いをしたのかもしれない。
ただ1つ分かるのは、2人の目合は汗と汗が交わり合う程に激しく、心と身体でお互いを求め合い、溜まっていた性の欲望を補い合っていたということである。
「ははっ、そうだな。私もあんな自分がいるなんて知らなかった」
リンも見た目と違って押しに弱いという彼の発言に、リンは誤魔化すように笑う。
普段は何処かクールな雰囲気を纏っている彼女だが、行為の最中はまるで違い、彼からの容赦のない攻めに花弁を赤く染めながら、快楽に身を任せて甲高い嬌声を上げていた。
リン自身もまさかこんな自分がいたのかという衝撃に襲われ、同時に唇と身体を重ねたことで、嘘偽りの無い
リンは彼に視線を向けて口を開く。
「……さて、今日はどうしようか? 行ける所まで走るか、それとも暫くここで遊んでいくか」
昨日はそこまでの距離を走れていないため、今日は朝から晩まで走り抜けても良いかもしれない。しかしこのビジネスホテル周辺は来たことがないため、気ままな流れ旅ということで、1日はここいらで時間を潰してゆっくり楽しむのも良いかもしれない。
リンからの問に彼は頭の中でどうするか顎に指を当てながら考えた。
「…………1つ、いいか」
しばらくしてから、リンが小さな声で語りかけてきた。
「その、私から話を振っておいてなんだが……迷うのはもう少し後でもいいと思うんだ。チェックアウトまで、まだまだ時間はあるし……だから、もし君が良いと言うなら…………少しだけでもいいから、昨夜の続きをしないか?」
右手でいやらしく布団を掴み、左手で腹部──特に突かれた箇所付近を擦る。その仕草はあからさまに『突かれた所が疼いて仕方ない』ということを訴えていた。
まだ良いとも言っていないのに、彼女は既に準備を整えている。おそらく断ったら問答無用で襲われるか、拗ねてしばらく口を聞いてくれないだろう。ここまでアプローチをされては彼も断ることなどできない。
「ありがとう」
彼が了承すると、リンは嬉しそうに微笑む。
「んっ」
そして早速と言わんばかりにリンは体を彼に密着させ、唇を塞いだ。柔らかい豊乳が彼の体に押付けられ、むにゅりと擬音を立てながら胸先の突起とともに潰れる。
「ん、んちゅ……はむっ…………ん」
朝一番にして、リンは容赦なく彼の唇に自分の唇を隙間なく重ねる。朝特有の苦い味が口いっぱいに広がるなか、彼女は舌先を口内にねじ込ませ、彼の舌を舐め回す。
「ん、ちゅ、んむっ」
深く、もっと深くとリビドーを吸血する勢いで、何かを追い求めるかのように情熱的に啄む彼女からのキスは、彼の熱い思いと性欲を刺激するには十分であった。彼も舌を伸ばすとリンの口内で暴れさせ、歯茎を撫でるように舐める。
2人の舌先が螺旋を描くように絡み合い、お互いの情報と本音が口付けを通して飛び交う。そんな感覚に襲われたリンの脳内は白く染まり始め、感情を蕩けさせる。
「んんっ、んむっ……んっ!」
キスを交わし合う途中、彼は左手を彼女の股へと伸ばし、隠れている秘部に触れた。指先は太腿の間に埋めれながら、茂みに覆われたリンの陰唇を縦になぞる。
数回なぞると指はそのまま谷間へと潜り、身を潜めていた蜜穴へと進む。中指は中の肉をほじくり、人差し指は外の突起を押し潰す。
「ふっ、んゅっ♥」
その刺激にリンは眉をピクリと動かして声を漏らす。
しかし彼女も一方的に弄ばれるわけではない。片手を彼の股間に伸ばすと、隆起する彼の性器を細い指先で包むように握る。あれだけ彼女の中をめちゃくちゃにし、何度もゴム越しに熱いものを吐き出したというのに、彼の大きな肉棒は既に幹を硬くしていた。
くちゅっ、くちゅりっ♡
「あっ♥はぁ、ぇぁ♥」
リンの秘密の穴から蜜が溢れ出し、指の動きと共に卑猥な水音を鳴らす。ぐちゅりと指先でかき混ぜられる音は次第に大きくなり、それに合わせてリンの息遣いも荒くなる。
彼女も負けじと竿を包む五本の指で上下に肉棒を扱く。ゴツゴツとした竿の凹凸を手のひらで感じながら、亀頭の口を指先で押して透明な粘液を溢れさせる。
「んんっ…………あっ……」
頃合と見た2人は唇を離す。深くまで絡ませた2つの舌先は苦くて甘い唾液を引き合い、透明な橋をかけた。
「…………あむっ♥」
彼の指には透明な蜜がべっとりと付着しており、リンは無言で彼の手を持つと、味見するかのように指先にしゃぶりついた。
自身の体から湧き出た淫蜜は何処か酸っぱく、しかししゃぶればしゃぶるほど病みつきになってしまう珍味であった。
…………ちゅ……ちゅぷりっ♡
「あっ……もうそろそろ、いいと思う」
口の中で広がる蜜の味を確認したリンは、卑猥な音を鳴らしながら口から指を引き抜くと、表情を緩ませ、目を涙でうるませながら彼に求める。
彼はそれに応えるように、ベッド脇に放置してあった箱を掴み、0.01mm程の薄さのコンドームの入った小袋を取り出した。これはかなり前に、万が一の時のためにと気まぐれに購入したものである。もともと内容量も少なかったため、残りは1つとなってしまったが、少しの時間だけなら良いだろう。
「待て」
小袋からコンドームを取りだしたところで、リンは彼の手を止めた。
「私が付けよう。昨日は君にばかり手間を取らせてしまったからな。それに、今後を考えればこういう経験も必要だろ?」
リンは彼からコンドームを受け取ると、ゴム部分を摘んで軽く広げる。そして何を思ったのか、そのまま手で付けずに先端部分を口の中に含んで咥えた。
「んっ」
ゴム特有の苦さにリンは顔を顰めながら、彼の股に入り込み、雄の先端に自身の口を当て、そのまま頭を下ろして彼のものを含む。口での装着が初めてとは思えないリンの器用な舌使いと口使いによって、コンドームは彼の雄棒の先から幹の根元まで少しずつ包まれていく。
「(やはり大きい……)」
リンはゴム越しに熱と脈を口内で感じ取り、改めて彼のものの大きさを実感した。こんなものが自分の体をぐちゃぐちゃに掻き回し、地球人の雌へと変貌させてしまったのか……そう考えたリンは、無意識に蜜穴とその奥を疼かせた。
「できた」
頭を数回往復させて馴染ませたところで、リンはぬぷっと音を立てて口を離す。一般男性と比べても大きいであろう勃起した彼の肉棒に合わせて、コンドームはゴムの伸びを変えてピッタリと吸い付いている。
「……そうだな、昨日は仰向けで抱き合ったから、今度は後ろからがいい。私から腰を下ろすから、君はじっとしていてくれ」
彼女からの要望に彼が頷くと、リンは彼に視線を向けながら背中を見せ、自分で臀部を掴んで裂け目を開かせる。開いた秘肉からはトロトロとした蜜がたっぷりと溢れており、彼の肉棒を求めて蜜穴をヒクつかせていた。
「んっ…………あっ♥」
亀頭を当てたところで、リンは肉棒を自身の中へ挿入させていく。求めていた獲物を見つけた肉穴はペニスに食らいつき、頭を包み込んでいく。
「くっ、んんっ」
いくら経験したとはいえ、男の性器を体の中へ入れる時の性感はなかなかなもので、気持ち悪いとも気持ちの良いとも言えるその感触にリンは甘声を漏らした。
天井に向かって仰け反る肉棒は彼女の中を押し広げ、自分の形と大きさを中で畝る肉壁達に思い出させる。
そして愛液で濡れきった彼女の蜜壺は、彼の巨塔をぬるりと飲み込み、あっという間に根元付近まで挿入させた。
「ほら、できた。もう動いて……あんっ」
彼女がセリフを言い切る前に、彼は覆い被さる姿勢でリンをベッドに押し倒す。肉棒はずぶりと深くまで入り、奥の肉を突き抜いた。
「あっ、ふっ、いきなり……あっ、ぁっ♥」
そして彼は腰を動かし始める。
最初にゆっくりと肉棒を引き抜き、すぐさま奥へと挿し込む。その後は一定のリズムで腰をぶつける。
竿先の亀頭は彼女の中を突き進み、首下の深い場所で無数の肉襞達を引っ掛けて掻き出すように擦っていく。
「くぅっ、ぁっ」
肉棒が激しくリンの肉壺を掻き回す。彼女の体は中まで引き締まっており、彼のモノを握り潰す勢いで絞めつける。それに反発するように彼の幹も中から押し返し、肉を広げた。
「ひっ、あっ……くぅん♥」
彼が腰を前後に動かすのと合わせて、肉棒はリンの肉道を出入りする。その度に肉棒と蜜穴の結合部分から愛液が外へ漏れ出し、ベッドのシーツへと滴り落ちる。
パンっパンっ♡
「ふぁっ、やだ、激しっ、ぉぉっ♥おぉっ♥」
引き締まった臀部に腰を打ち付けられることで鳴り響く、肉と肉が衝突し合う水気を帯びた波の音。ベッドがギシギシと軋む程に力強い彼からの連撃に、リンはだらしのない雌声を響かせた。
「(また私は、らしくない声をだして……あんっ)」
昨夜の行為で、リンは今まで誰にも見せたことのない姫声を幾度も上げてしまった。今思い出しただけでも顔から火が出てしまうほどに恥ずかしい声を、自分はまた上げてしまっているのか。
「あっ、ふぁっ♥……はぁっ、いいっ♥もっとぉ♥」
けど出してしまったのだから仕方ない。早くもそう割り切ったリンは、甘えた声で彼に更なる刺激を求めた。
…………ぐちゅん!
「ひぎゅぅぅっ!?」
それに応えた彼はより腰を深く下ろし、肉棒の先で彼女の奥深くにある性感帯を突き上げた。
突かれた所を中心にリンの身体中に電撃に近い快感が走り抜け、小さな絶頂とともに体を軽く痙攣させる。
「い、いった……いっちゃ……」
ぐちゅんっ♡
「はぐぅっ!?」
絶頂の痺れに朦朧とするリンだが、折角見つけた弱点を放置するはずもなく、彼はすぐさま腰を上下に動かし、亀頭で彼女の敏感な箇所を何度も突き上げる。
1回、2回、3回と、リンの性感帯は彼の雄の象徴に何度も押し潰され、彼女に小絶頂を繰り返えさせる。
「あっ、お゛っ♥はぁっ♥あぁぁっ♥」
突き上げる度にリンは喜びの悲鳴を上げながら体を跳ねさせ、蜜穴をきゅうっと引き締めた。
「(いい、こんなに気持ちのいいものが……)」
…………むにゅっ
「ひゃっ♥」
嬌声を上げて快楽に溺れる彼女の姿に耐えきれなくなった彼は、両手をベッドと彼女の間に忍ばせ、シーツに潰れていた2つの果実を鷲掴みにした。
いつも谷間を見せつけていた彼女の豊乳は、形を変えて彼の指を沈ませる。
「へっ、へぁ、待って、んあぁっ」
沈んだ指はぐにぐにと痛みのない程度に掴み、円を描くように優しく揉みしだいていく。モチモチとしたやわ胸が彼の手に柔らかい弾力を跳ね返す。
ぐにゅっ♡
「あ、やめっ……そこはいじっちゃダメ、あんっ♥」
更に追い打ちをかけるように、彼は人差し指と薬指の間にツンと立った小さな隆起を挟み込んでくにゅりと潰し、中指でピンと弾く。この体つきにこの豊乳、寧ろ弄らないという方が無理な話だ。
「ふぁっ、あへ、ぁぁっ、あぁっ♥」
お腹の中をぐちゃぐちゃに掻き混ぜる凶悪な肉棒と豊乳をもみくちゃにしてくる彼の手。両者からの攻めにリンは虚ろ目になりながら、舌をだらんと垂らしたアクメ顔を浮かべた。膣穴からは愛蜜が、舌先からは涎が滴る。
そんな彼女の姿に興奮した彼の肉棒は無意識にその身を太くし、頭を膨らませて吐精の準備を整えた。その熱はリンにも伝わり、自分ももうそろそろと訴えるように後ろを振り向いて彼を見る。
「あっ、はぁっ、い…………いくっ……うぅぅぅぅっ♥」
そして絶頂の瞬間、彼はリンの項に顔を密着させながら腰を深く打ち付け、強力な一撃を撃ち込む。肉棒は彼女の奥にある肉壁を突き上げ、亀頭の口から噴き出すように白く濁った粘液を吐き出した。
同時にリンは目を瞑って叫ぶように絶頂声を響かせ、ぷしゅりと秘部から潮を噴きながら、シーツをぎゅっと握りしめて襲い来る快感に耐える。
「ふぅ、ふぅ……んんっ♥」
コンドームを挟んでいても分かるほどに熱く、ドロドロとした精液が先端へと溜まっていく。リンは腰をガクガクと震えさせ、枕に顔を埋めながら、はち切れそうな肉棒の脈とコンドームに吐き出される精液の熱を、虫のように蠕動する肉襞で感じ取る。
「ぁっ……」
ようやく射精を終えたところで、彼は体を起こして肉道から雄棒を引き抜く。ゴムの先端に溜まった精液が蜜穴に引っ掛かり、ぬぷりと音を立てて外へと抜けた。
「はぁ…………やはり気持ち良い、癖になりそうだ」
しばらくしたところで、体の感覚が戻ったリンは仰向けに姿勢を変えて息を整え、自分の蜜穴に触れる。中でかき混ぜられたトロトロとした蜜が溢れ出しており、リンが指先で触れると、指の間でねっとりと糸を引いた。
「(また興奮したのか、私は……)」
過去の自分ならこんな行為、不要なものとしていた。だが、今の自分はこの行為を楽しんでいる。むしろもっと欲しいと思っている。
「(不完全なものが、互いに補い合うための……)」
ふと、リンは彼に目を向ける。そして次にゴムの先に溜まった濁玉を見て唾を飲む。
──欲しい。
何度も出されているはずなのに、1度も自分の中を満たしてくれていない生臭い汁。
もしも、あれがここに出されたらどうなるのだろう──彼女も本当は理解している。それぐらいのことは地球人として生きていた17年で分かっているはずだ。
これは生物としての興味から来るものか、それとも彼という人間のものだから欲するのか…………いや、まどろっこしいことはこの際どうでも良い。
「続きをしよう。今度は何もつけずに」
リンの言葉に、コンドームの処理を終えたばかりの彼は少し動揺する。何もつけずにということは、避妊具を付けずにセックスをするということである。それがどういう意味を持つのかは、彼にだって理解出来る。
「駄目か?」
無意識なのかわざとなのか、リンは悲しそうな瞳で彼を見つめる。どちらにしろコンドームはもう無い、今の彼にある選択肢は、素のままでやるかやらないかの2択である。ちなみに彼の相棒は既に準備を整えている。彼の中の理性があと一歩を踏み出す勇気を押さえつけているのだ。
「(ここは私からもリードするべきか…………恥ずかしいけど、やるしかない)」
ふうっと息を吐くと、リンは脚を開き、彼に向けて両腕を広げ、
「…………来てっ♥」
そして精一杯の淫笑を浮かべながら誘惑の言葉を投げた。
「んあぁっ♥」
まんまと罠にかかった彼はリンに飛びつくように覆い被さると、濡れ濡れの割れ目に自身の巨根を捩じ込ませる。今度はゆっくりではなく、力強くずぶりと挿し込み、最初から手加減なしに腰を動かす。あまりの刺激に、リンは背中を仰け反らせて悲鳴に近い声を上げた。
「これが、本当の熱さなのか……んひぃっ♥」
極薄のゴムを挟んでも伝わっていた肉棒の熱さ。そのゴムをつけていない彼の肉棒はマグマの如く、リンの肉壺を焦がす勢いで暴れ狂う。
「くぁっ、あちゅっ、はぁっ♥あぁっ!」
疼く肉襞の群れを、亀頭が抉り出す勢いで首に引っ掛けて捲りあげる。先よりも濃い愛液が中から染み出ており、肉棒が引くとともに外に漏れて飛び散り、リンと彼の臀部を濡らした。
「熱い、焼けるぅ……いくぅっ♥」
昨夜のお互い気を使ったゆるりとしたセックス。あちらも気持ちよかったが、誘惑に捕まった彼からの激しい猛攻は、それ以上の快楽をリンに与える。
「んぁっ♥そう、もっと激しく、もっと速くぅっ♥」
ベッドが軋む音が響く最中も、リンは頬を火照らせながら雌顔を晒して更なる猛攻を強請る。
じゅぼっ、じゅぷっ♡
「いい。気持ちよくて、ずぶずぶしてて、こんなの初めて、ああ゛っ♥」
胸板で豊乳を潰されながら、肉道で暴れ回る肉棒から与えられる快感。完全に理性を焼かれてしまった今のリンには、最早自分が何者であるかなどどうでも良かった。ただ頭をピンク色に染めて、今ある快楽を楽しめれば良いのだ。
彼は腰を動かしつつ、リンの背中に手を回し、引き締まった裸体にくっきりとできた窪みを撫でる。撫でられた箇所はリンにとって敏感な箇所であったようで、触れられた瞬間、彼女はぴくんと体を跳ねさせ、肉壺を締め上げた。
「あっ、あぅっ♥」
衝突した汗が響く音となって飛び散り、結合部から漏れ出た愛液がベッドへと染みる。性欲を求めて絡み合う2人の姿は、まさに『人間の性行為』であった。
「はぁっ、あ゛っ♥……んっ、で、出る?」
遂に来てしまった2度目の絶頂の前触れを、彼は口頭で伝える。するとリンは喘ぎ声を上げながら両脚で彼の腰辺りをロックし、淫猥な眼差しで彼を見つめる。
『中に出してもいい』という合意だと受け取った彼は腰の動きを速める。先程よりも激しくベッドを軋ませ、リンの喘ぎ声ととに部屋中にその音を広げた。
「んぐっ、んんっ」
睾丸から子種が這い上がってきたタイミングで、彼はリンの唇を塞ぐ。リンは驚いたものの、すぐに舌を動かして熱の篭ったキスを交わす。深くまで求め合ったかと思えば、唇を離して宙で舌を絡める。
そんな繰り返しで思考が行き交う中、彼の腰使いは激攻を増した。
ぱぢゅっぱぢゅ…………ぶびゅるるるるるるっ♡
「っ〜〜っっ!?!?!?!? ♥」
そして肉棒が最奥を突いた次の瞬間、子種達が一気に尿道へと流れ込み、白濁色の塊となってリンの中へと排出される。ドロドロと溶かしてしまいそうなくらいに熱い精液は、ゴムから解放されたことで濁流のように止まることを知らず、搾り出るようなえげつない幻音を立てながらリンの奥深くへと溜まり、縦横無尽に子部屋を泳ぎ回る。
「(まだ……出てるぅ♥)」
さらに射精が終わろうというところで、リンの肉壁から生えた無数の襞がピッチリと肉棒にまとわりつき、着床のための追加の精液を搾り取ろうと畝り狂う。
びゅぐっ……びゅぐぐっ♡
「(焼けるっ……染まる……これが、地球人の……)」
欲しかったものにようやく満たされたリンは、腹部から伝わる熱に満足しつつ、頭を弾けさせながら彼とのキスに熱中した。
────────
じゅるるっ♡じゅっ♡
「んぐっ、んじゅっ♥」
朝一番のセックスから数十分後、数回の生出しを終えた2人は仕上げの行為を行っていた。
彼がベッドの縁に腰を下ろし、脚の間に入るようにリンが床にペタンと座りながら、口を使って愛液と精液で汚れきった彼の一物を掃除している。頭が前後に動く度に内頬肉が肉棒を吸い上げ、水を啜るような吸引音を鳴らす。
「ふっ、んんっ、れろっ」
口全体で竿を奉仕しつつ、リンは口を離しては、舌を使って肉棒の裏筋を根元から舐め上げる。反り立つ亀頭は時々彼女の鼻に押し付けられ、えぐい臭いを鼻腔の奥へと伝えている。
「れろっ、んっ♥れぇっ」
しかし彼女にとってそのエグ味は美味、リンは雌犬のようにハァハァと息を漏らしながら、舌先で全体を貪るように舐めまわす。
「気持ちいい?」
リンは淫猥な笑みを浮かべながら彼に上目遣いを向ける。当然気持ちいい、そう答えるように彼は肉棒の先端を彼女の頬にぐにゅりと押し付けた。
「……んぐっ」
満遍なく唾液を塗りたくったところで、再び口での扱きを再開する。頭を根元まで進める度に肉棒は喉奥までぬるりと進み、リンの呼吸を阻害する。
しかし彼女は苦しむどころか、夢中になって食らう。そして彼もまた、リンの娼猥な姿に再び肉棒を膨らませて、出し足りない子種を睾丸から這い上がらせた。
……ぶじゅるるるるっ!
彼の絶頂を察したリンは、口を窄めながら幹の根元までを包み込み、飲み込む勢いで吸い出すように頬肉を揺らした。
…………びゅぐるっ!
「んん゛っ♥」
吸い搾る途中、何度目かになるか分からない絶頂を迎えた彼は、パックリと開いた鈴口から大量の精液を吐き出す。その勢いは絶倫と呼ばれてもおかしくない程に凄まじく、先程と劣らない濃厚な白濁液が彼女の口内へと雪崩込む。
「んふっ…………んっ」
吐きそうな精液の苦味と熱が口いっぱいに広がり、自然と涙を溢れさせる。息苦しそうな呻き声を上げながらも、彼女は精液を吐き出すことなく、瞼を閉じて、彼の肉棒の脈に合わせて喉を鳴らす。
「んぷっ」
ようやく吐精が終わったところで、リンはゆっくりと竿から口元を引き抜く。彼女の唇と亀頭先の間に、精液で作られた粘り気の強い糸が引かれた。
「んちゅっ……あっ」
口の中でくちゅくちゅと数回ほど粘着音を鳴らすと、リンは顔を上げて口元を開いた。
彼女の口内では、飲みきれなかった精液によって白く濁った水溜りが出来上がっていた。
舌先が小魚のように動き回り、彼の目の前で子種を掻き混ぜる。その波に飲まれた一部が漏れ出し、口端から溢れて顎下へと伝う。
「あーっ」
リンは声を上げて、彼にこの先どうして欲しいかを尋ねた。
「んっ♥」
そして彼が『飲み込んで欲しい』と言うと、リンは1回1回丁寧に熱い子種を嚥下していく。
10代とは思えない程の性的なイヤらしさ、そんな彼女の姿に彼は無意識に興奮を覚え、痛む一物を再びさせた。
「せっかく掃除したのに、まだ足りないのか」
リンは呆れ半分に口角を釣り上げながら、天井に向かって伸びる彼の肉棒を指で掴んだ。
「性豪だな、君は…………けど、吸い取り甲斐がある」
もうこれ以上は身体が持たないと訴える彼の言葉を無視して、リンは再び口を開き、彼のモノにかぷりと噛み付いた。
──────
午前7時過ぎ。
始めてから約2時間が経過し、朝のエネルギー補給を済ませた2人は、行為後の後片付けを終えてベッド端に並んで座っていた。
具合中は相手と繋がることと自分が気持ち良くなることに夢中になって気が付かなかったが、ベッドシーツには、2人の汗と溢れたリンの秘蜜、肉壺から漏れ出た彼の雄液がたっぷりと染み付いていた。ここまで汚してしまっては拭き取るだけではどうにもならないだろう。
流石にこのまま放置する訳には行かないため、先ほど彼がフロントに謝罪を入れたのだが、従業員からは『こちらで掃除しておきます。弁償もしなくていいです。ここではよくある事なので気にしなくていですよ』とだけ返された。どうやらこのホテルではそういったことは日常茶飯事なので対応にも慣れているらしい。
「向こうも手馴れているな。なんだか違った意味で恥ずかしくなってくる」
いっその事ラブホテルでも始めればいいのに、と呟いた彼の隣でリンが言う。
今のリンは彼と同じ全裸である。
しかし絶頂の繰り返しで彼が窶れている一方で、朝からたっぷりと生命エネルギーを吸収した彼女の肌は乳頭の先まで潤い、鮮やかに艶めいていた。
「どうした?」
艶々と色っぽく輝く彼女の姿に、いつの間にか彼は見蕩れていた。その視線に気がついたリンはショートヘアを揺らして首を傾げ、彼の顔に自身の顔を近づけた。息が触れてしまうほどの至近距離、少女から一皮向けた彼女に彼は赤面する。
咄嗟に彼は顔を逸らすが、彼女はそれを追って覗き込むように見つめる。
そして一瞬間を置いて、リンは寄せていた眉根を解いて笑みを浮かべた。
「もしかして、私に見蕩れたのか? あれだけ抱き潰したのに。ウブだな」
図星と言わんばかりに、彼は焦った様子でなぜ分かったと返した。
「今の君の顔を見れば直ぐに分かる」
キスをしなくてもね、とリンは付け足す。
分かりやすく恥ずかしがる彼を見てリンは微笑し、逸らした彼の頬に両手で触れて自身の方に向かせる。
「けど、実際に確かめてみないと分からないか」
小声で言うと、リンは自分の唇を彼の唇に重ねた。
舌をねじ込むような激しく深いものではなく、軽く唇が触れ合い、互いの熱が感じられるほどのソフトなキス。
2人の脳内ではお互いの思考が行き交い、本音を晒し合う。
「…………」
15秒ほどのキスを終えると、リンはゆっくりと唇を離す。そして彼と目を合わせながら「やっぱり、君はわかりやすい地球人だ」と呟き、愛おしそうに彼の頬を指先で撫でた。
「それじゃ、先にシャワーを浴びてくる。そうだ、今日はこの街を歩き回ろう。お互い、体を休めないといけないからな」
そう言い残すと、リンは着替えを持ってシャワールームへと向かっていった。
彼女が角を曲がって見えなくなるまでの間、彼は荷造りも忘れて、彼女の妖艶な後ろ姿から目を離さなかった。
──────
シャアァァァァ…………
ハッと我に返った彼が着替え等の支度を整えている頃、人一人が十分に入れる程度の広さを持つシャワールーム内にて、リンは朝一のシャワーを浴びていた。散水版から溢れ落ちる水粒の群れが彼女の全身を濡らし、まとわりついた汗と体液、股下にこびり付いた精液を流し落とす。
「………………」
微温の雨を受けながら、リンはどこか遠い目で過去の自分を思い出していた。
数千年、数万年前、それよりもはるか昔から、宇宙を自由に駆け回っていた自分。
何も知らないまま、満たされていないという自覚だけはある状態で、逃れられないもどかしさから逃れようと速さを求めた自分。
バイクという、生きている実感を与えてくれる機械と出会った自分。
本当の自分を取り戻して心が満たされても尚、風を感じたいという欲に駆られる自分。
本当の人間は死なないと思っていた自分。
そして確実に死を迎える生物となり、自分とは何かを探す旅に出た自分。
永遠に近い命を持っていた自分がまさかこんな人生路を辿ってしまうとは、当初は考えもしなかっただろう。
「(…………私も、どこかで狂っていたら)」
キルトガングとしての快楽はそう簡単には忘れられるものではない。ましてやそれを捨てるなど、考えれるわけがないだろう。
……けど、アルビオン──もう1人のネオテニーが持つライブラスターの光を受けた時、確かに感じた風のような心地良さ。
そして、速さの頂点を走りながらも風を感じたかったという矛盾。
もし、あのまま自分の中に生まれた戸惑いについて恐れずに深く考えていたのなら……結末は少し変わっていたのかもしれない。
「(彼は、私に強い影響を与えた存在……?)」
ふと、リンは彼と出会った時のことを思い出す。
初めて対峙したあの時、リンは自分の噂を聞き付けてやってきた彼からの挑戦を受け、共に高速道の風を切った。
ブレーキを掛けることすら忘れてしまう、両者一歩も譲らない白熱した一戦において、リンは彼と彼の愛するマシンに追い抜かれた。普段なら勝負の駆け引きで相手にわざと前を走らせるという手段もあるが、その時は違った。彼が彼女の走りの癖を瞬時に見抜き、一瞬の隙をついたのだ。
結果は最終局面でリンが彼を抜き、逆転勝利でこの戦いは終わった。
しかし勝利よりも、彼女の頭の中は彼のことでいっぱいになっていた。
彗星の如く切り抜けるその姿、何人もの挑戦者を相手にしてきた彼女が初めて味わう新しい
「(…………だからかな……旅に出ようとした時に、私の方からずっと着いてきて欲しいなんて頼んでしまったのは……今思えば、あんな無茶ぶりをよく受け入れてくれたものだ。けど)」
遠回しな告白を彼が受け入れてくれた際、リンは表情には出さなかったが、内心はその場で抱きついてキスしてしまいたいほどに嬉しかった。
──キルトガングの時には感じなかった、初めての強い刺激。
──ありえない、しかし本当は求めていたかもしれないもの。
──好意という感情。
そして昨夜のディープキスと目合で、彼女は彼と自身の思いを確信した。
──残りの命を、有限の命を持つこの地球人との時間に変えても良いと。
──限りある
──本当の自分を思い出し、太古から続いた『永遠』に終止符が打たれた今、死が訪れるまでの挿話──否、物語の終章として綴っていきたい。
「……これも、17年で培ったものか」
たったの17年。遊星歯車装置としての生より圧倒的に少ない、ほんの一瞬の挿入話でしかないはずなのに、地球人として生きてきた時間は、彼女に多大な影響を与えていた。
「(……この好意は、地球人のリンとして? 遊星歯車装置のリーバンとして?)」
リンは彼に対する感情がどちらの自分から来るものなのか疑問を抱く。
地球人としての彼女も、遊星歯車装置としての彼女も、どちらも彼女であることは間違いなく、2つの無意識が彼女の中で共存している。
……なら、彼への好意は地球人として育んできた感情からなのか? それとも遊星歯車装置として強い感動を受けた証なのか?
「…………ははっ」
シャワーのハンドルを捻り、散水版からの雨を止めたリンは軽い笑声を湿ったブース内に響かせる。
どちらにしろ、この思いが今の自分の中で生まれたことには変わりないのだから、この際どっちでも良い。
「(でも……)」
やはり彼女も彼女なりに考えてしまう。
──もしも、彼との出会いが遊星歯車装置として覚醒する前だったのなら。
──もしも、覚醒する前に彼と風を感じれていたのなら。
──もしも、覚醒前にキスを交わせていたのなら。
──もしも、このアバターの体が滅んだとしても、魂だけが永遠に生き続けるということに恐怖を抱けていたのなら。
「(きっと、私もアルビオンのように、おかしくなっていたかもしれない)」
リンは今頃どこかで魔法少女と仲良くやっているであろう仲間のことを思い出すと、水に濡れた胸に手を当ててゆっくりと瞼を閉じる。
どうして彼は永遠を捨ててまで地球人の味方をしたのか。彼女達にとって、対立していた当時はその意味が理解できなかった。
けど、今なら──
──アルビオン。
──君とちゃんと話をしてみたいな。
──君がどうして地球人として生きることを選んだのか、聞いてみたい。
──同じ地球人……いや、同じ人間になった今なら、色んなことを話せる気がするよ。
──それに、あの島の風も……感じたい。
そんな思いを呟きながら、リンは湯煙に包まれたシャワールームで、ポーっとした顔で虚空を見つめ続けた。
彼女の旅は終わらない。
10話を視聴した時に『これ、何やかんやあってリンは途中から歯車抜けて地球人として生きる選択をするのでは?』と思ったけどそんなことはなかった。尺があったらそういうのもあったのか。
せめて最終決戦でテッペイと共闘して欲しかった。