出番が短いモブキャラなので、殆どオリジナルキャラみたいになってます。
見た目が好みだったので書きました。
◇◇◇◇◇◇◇◇
都立日野南高校。
それは、日野市内にある男女共学の高校。
何故か一際癖の強い者ばかりが集まる学校で、近年は動物園の鹿が自由に行き来したり、どこぞの部活が農作業を始めたり、体育祭に鹿が乱入するなどなど、ハプニングばかりが発生しているらしい。
その中でも、色んな意味で生徒ほぼ全員の注目を集めている生徒がいた。
生徒の名は、
そしてもう1人。彼女の名は『
出会ってしまった2人の少女は、仲良くボケとツッコミをかましながら、シカ部で後輩達とともに、笑いあり、涙ありの、のんびりとした高校生活を満喫していた。
「んふっ、んんっ♥」
──そんな虎視虎子とのこたんとは無関係な、なんなら曲者の多い日野南高校とは、さらにはぬふんとのこたんがアルバイトに勤しんでいる日野動物園とも、ついでにツノダさんのような鹿とも無関係な、とある学校の体育倉庫。
その中で、1人の女子生徒が、恋仲の男子生徒と逢い引きをしていた。彼女はこの辺りでは強いと噂の番長的存在であり、あの虎子に勝負を挑んだこともある、現役のヤンキーである。
そんな、茶色で毛先が別色な長髪をしている彼女は今、虎子にも負けない淡麗な顔を下品に歪めながら、ズボンと下着を脱いだ下半身裸の男子生徒のペニスを、ぷっくりと潤った唇を尖らせて咥えている。
積み重なった体育マットに座る彼の股の間に、彼女がペタンコ座りをしながら顔を埋めている。眉を顰め、苦しそうに息を漏らしながら味わっていた。
「ふぁ。ふぅっ、んんっ! んじゅっ♥あぇ♥あっ♥」
しかし、それとは裏腹に、彼女のショーツには黒い染みができていた。大人びた下着の中に隠れた割れ目から溢れる愛液は、10代故なのか、はたまた彼女が性欲に濡れやすい淫女なのか、普段は秘めているヤンキー特有の気性の荒らさの裏返しなのか、彼の苦味と臭みを舌で撫でる度に、泉のように湧き出ていた。
当然である。なぜなら彼女は望んで彼のものを咥えているのだ。空気が篭もり、砂と埃が舞い、蒸せるこの倉庫の中では、苦しみは快感に、苦さは甘さに変換される。
「んぐっ♥ふぉ? きもひい?」
ペニスを優しく包み込みながら訊ねる彼女に、彼は腰と脚を子鹿のように震わせながら頷いた。そんなカッコ悪いながらも、必死に隠そうとする可愛らしい姿に、彼女は愛おしさを感じ、腹の内側を疼かせた。
「んはぁ……れろっ♥レロレロ♥ぇえ♥」
口から1度離すと、彼女はペニスの横にチュッチュと口付けする。片手で
余らせたもう片方の手は、寂しくマットに寝そべる玉袋を掴み、揉み揉みとマッサージを施した。固いのに少しでも力を込めれば割れてしまいそうな睾の感触が、彼女の掌に広がる。この中には、彼の遺伝子が詰め込まれていて、何度も彼女を汚してきた。そして今日もまた、彼女を汚すのだ。
ちゅ、ぢゅぶぶっ♡
ある程度唾液に濡らしたところで、再び口の中へと招き入れる。美味しい美味しいペニスの味に、彼女は頬を緩ませる。
ぢゅぶっ♡ぢゅぶっ♡ぢゅぶぶっ♡
「ふぁ! んぅ♥ぢゅる、ぢゅるる♥んぢゅっ♥んはぁ♥あむっ♥」
毎朝、櫛で綺麗に梳いている長髪が、彼女の動きに合わせて乱れ揺れる。腰まで伸ばした毛先がわしゃわしゃと畝り、耳を隠す横髪が太腿を擽る。体育倉庫の上部にある、外からも中からも見えない、横に長い窓硝子から入り込む光が、薄暗い倉庫内と彼女達を照らす。
「んっ、んーっ♥ぢゅる♥んちゅ、んくっ♥んん♥」
根元から膨れた亀頭にかけて、黒ずんだ陰部の皮をゆっくりと撫でる。時折、舌肉を使って裏筋を舐めると、尿道から臀部、背中にかけて、ゾクゾクとした電撃が彼に流れた。彼は思わず『うっ』と呻く声を漏らしてしまったが、歯を軋ませてぐっと堪えた。
「(素直に気持ち良さそうにすればいいのに……でも)」
強がりながらも抑えきれない快声を吐いてしまう彼の姿が、彼女にとっては可愛くてしかたなかった。ヤンキー故の子犬を可愛がるあの感覚、もしくは自分にしか分からない良さを持つ男へのキュンとした気持ち──いずれにしても、彼女が彼に夢中なのは間違いない。でなければ、男のペニスなど美味しそうに包むはずがないのだ。
「ちゅるるっ♥ぢゅるるる♥ふぅ、んんっ♥むちゅっ!! むっ、うぅぅ♥」
苦味のあるものが彼女の口の中に広がる。男がオナニーやセックスで快楽を感じている際に溢れさせるカウパー液が、亀頭の鈴口からちょろりと飛び出し、後を押すようにチョロチョロと溢れる。
先走る子種の味は、ペニスの表面とはまた違い、漂白剤のような、栗の花のような、塩素系の匂いを放っている。彼女はこの味が鼻を曲げるほど嫌いで、舌で舐めたいくらいに好きだった。打倒虎視虎子を掲げ、仲間を引き連れる現役ヤンキーながらも、彼のペニスの前では、彼女も1人の性に溺れる恋する乙女でしかない。
「んっ、ふぇほうはほ?」
肉筒の中が太さを増し、熱を帯び始めたのを感じた彼女は、モゾモゾと口許を動かして訊ねた。彼は口を開きながら頷いた。彼女とオーラルセックスを始めてやや時間が経ったが、どうやら限界が来てしまったらしい。
ちゅぼっ、ぢゅぶっ♡♡ぢゅぶっ♡♡ぢゅぼっ♡♡
「んうんっ! んんっ♥ふぁ♥ぅ……んっ♥」
早く欲しい、早く頂戴、そう訴えかける代わりに、彼女は頭の動きを速める。
今日1日、彼とここでセックスをするためにここまで我慢してきた。朝からムラムラが沸き起こって、やりたくてやりたくて仕方なくて、授業中は彼のことだけを考えていた。スマホで彼とやり取りしていた時も、体育倉庫で会いたいヤリたいと何度も送っていた。そんなものを送るものだから、彼も彼女とのおせっせを想像してしまい、股間を疼かせてしかたなかった。
しかし、もうすぐ、もう目の前にある。彼が望んだ快感が、彼女が望んだザーメンが、意識が弾ける瞬間が。
ぢゅぼっ♡♡ぢゅぼっ♡…………どびゅるるるぅぅぅぅ♡
「んく゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅ!?」
そして、弾けた。
どびゅどびゅと、生々しい射精音を鳴らしながら、硬直したペニスから、細い鈴口から熱い熱い子種が迸った。
「んんっ! んんんっ! んぅぅ!」
あまりの濃さに彼女は目を見開き、瞳孔を開いた。
この量、この勢い、恐らく彼は数日間、オナニーをしていないのだろう。していないからこそ、彼は彼女からの誘いに股間を固くさせた。
「んっ…………んんっ♥」
苦しみながらも、彼女は彼のザーメンを頬を膨らませて受け止めた。唇とペニスの結合部から漏れた分が彼女の顎を滴り、冷たい床へと落ちて黒い染みを作る。同時に、彼女の愛部からも潮水と愛液が吹き出し、ショーツに黒い濃い染みを付けた。
びゅぶっ♡びゅ〜♡びゅびゅ♡ぶびゅる♡
脈を打つとペニスがびゅくんっと跳ねて、彼女の頭もびくりと跳ねる。んっ、んっ、と小刻みに震える。
白濁とした液体は、透明なカウパー液よりも粘り気を持っていて、彼女の口の中をあっという間に白く染めた。
「んぐっ♥んぐっ♥んぐっ♥んぐっ♥」
ゆっくりと、喉を開いて飲み込む。喉仏が蠢くと、どろりとしたものが、喉を焼きながら胃袋へと落ちる。
膨らんだ頬が少しずつ萎んでいき、軈て肉棒の形に合わせて窄んだ。
ちゅうう♥と残り滓が出ないように吸い出すと、彼女はぬぷりと頭を離し、「あーっ♥」と空っぽな口の中を見せた。飲みきったとはいえ、口内には白いプリプリとしたものが残っていた。
彼は、彼女に舌をつきだすように頼んだ。訝しげながら舌を突き出すと、彼は体を前のめりにさせて、彼女の舌先と口許を自身の唇で覆った。突然の口付けに彼女は一瞬狼狽えたが、すぐに受け止め、生臭さの残る舌肉を彼の中へと突っ込んだ。ぬるぬるレロレロ、のこたんのツノのように不規則な波を打ち、絡み合う。鼻奥に広がるぼうっとした熱に、彼女も彼もピンク色の脳みそを茹だらせ、逆上せそうになった。
「(ああ、ほしい♥ほしい♥しきゅーがきゅんきゅんしちゃう♥はやくおちんぽほしい♥)」
上気し、蕩けた顔の中で、彼女の脳内は歓声を上げていた。淫乱淫乱、少女漫画とはかけ離れたシチュエーションだが、彼女にとってはそんなことはどうでも良かった。
彼が口を離して、互いの舌先が糸を引く。彼女が顔を上向きになる姿勢なため、彼の口から零れた唾液が彼女の頬や鼻先にかかる。それすらも、彼女は受け止め、唇を舌舐りで潤した。
こんなことになるとは、ツッパっていたあの頃の自分なら想像しなかっただろう。
彼に体育館裏に手紙で呼び出され、果たし状と受け取った彼女は彼に拳を向けた。しかし、その直前に告白されてしまい、焦ってしまった。ツッパっていても、実際にこうやって告白されたのは初めてだった。少女漫画と馬鹿にしてきた展開が自らに訪れるとは。
おかげで彼女の頭は混乱した。
脅し半分で断るはずが、食い気味に再度告白する彼の勢いに、思わず「ひゃい、お願いしましゅ」と釘バットをぶりっ子のように持ちながら答えてしまった。背後に控えていた仲間も呆気に取られてしまうほどの初心な乙女っぷりだった。
それが全ての始まりだった。
彼女は、彼との青春を謳歌した。普段は仲間を連れて日野の頂点を目指しつつ、彼の前ではワントーン高い声で猫を被った。時々本性が垣間見えてしまうことがあるが、彼は別に気にしておらず、むしろ自分の前でも普通でいいと言った。
一言で言うなら、彼女は彼にゾッコンだった。
ほぼ毎日、彼への手作り弁当を作り、屋上や校舎裏で食べさせた。放課後は部活動に勤しむ彼を見ながら、目が合うと手を振った。それでいけ好かない野郎を叩きのめしながら彼を待ち、校門を出たところで彼の名前を呼んで手を繋ぎ、汗臭い彼の体に抱きつく。その惚気けっぷりには、仲間達も呆れたため息を吐くほどだ。
初めての時も、彼の家で2人きり、イチャイチャしながらコンドームを付けてあげて、アンアンと喘いで交わった。処女膜を破り、粘つく汗を体中に塗りあいながら、汗と精液をベッドに染み込ませ、数時間も交わり合った。
いつもは『舐めるなっ!』と怒気を孕みながら口走っているというのに、その時は『舐めちゃダメぇ♥』と、か弱い乙女が言いそうな台詞を言いながら、彼女は股を開いて彼のバター犬のような舌使いを受け入れ、尿穴から尻穴まで、全ての穴を犯された。
虎視虎子に果たし状を渡した時もそうだった。
ラブレターを装って渡すことで、彼女の心をドキドキと煽り、お気に入りの相棒と仲間を連れて勝負を挑んだ。結果、のこたんのツノ爆弾に吹き飛ばされ吐血し、敗北を喫してしまった。
その夜、獲物を持っていたにも関わらず、ステゴロの日野の猛獣に手も足も出ず、それどころか謎のペットにやられた彼女は泣いた。泣いて彼に甘えて、イチャイチャしまくった。痣が出来た部分を撫でられながら、腹から大事な箇所にかけて舌を這わせてもらい、ちゅるちゅると吸われたことで、彼女はその日あった全ての負の感情を絶頂と共に吐き出した。
そして今も、彼女は淫らな思考をフルに回転させながら、彼との逢い引きを楽しんでいる。精液を飲み込み、陰部は濡れた。準備は整っている。
「ねえ、あたし、やりたいわ……いい?」
ぽわんと首を傾げながら、彼女は訊いた。無意識に可愛く訊ねるその姿は、牙を向いた野良猫がふとした拍子に甘えた顔をする姿に酷似していた。
彼は無言のまま、彼女の体を持ち上げた。持ち上げ、解放するように抱きながら、体育マットの上に仰向けで寝かせた。
スカートの裾を掴み、ふわりと捲る。びしょびしょに濡れそぼった水色の大人びたショーツが姿を現し、彼女は思わず恥を覚えた乙女のように赤面した。何度抱き合っても、高校生の彼女にとって、このシーンだけは耐えられない。体の熱が一気に上昇し、かあっと頬を熱くさせる。
彼は傍らに置いた掌よりも小さな小袋を破り、中に入っているコンドームを取り出した。油のようにベタつき、独特の臭いを放つそれを、彼は屹立したペニスに被せた。たったの0.01mmの薄い壁が、2人のこれからを守るために、彼のものをキツく包む。
「うん、ゆっくりよ。ゆっくりお願いね」
甘え声の彼女の声に彼は頷き、ショーツの底部分を指でずらし、ペニスを膣穴にあてがった。太い亀頭がねっとりと濡れる卑裂に触れ、穴の中をつつく。そして中へと潜り込むと、陰唇がクパァっと丸く開いた。ネバァッと蜜が糸を引き、臀の溝を伝う。
彼女の望み通り、彼はゆっくりと腰を突き出し、ペニスを中へと押し込む。膨れる亀頭の首周りの、傘のように鰓を張る雁首が、彼女の解れた肉襞を掻き分け、ぬめる道を進む。
「ん、んぁ♥ぁあ゛♥」
体の中へと入る感触は、彼女にも分かる。いつやっても、この時の穴を埋める異物感と秘密の部位をこじ開けるゾクゾク感が体に走る。背中がピリリとして、思わず浮かせてしまう。物理的にラブラブな彼と繋がっているという実感が、彼女の心をピンクな幸福に染める。
「あっ……♥」
コツンっと、先端が奥を触れる。道の奥の敏感な箇所の1つを、彼は小突いた。
「きゃんっ」
彼は彼女の体を持ち上げると、対面座位の姿勢で抱きしめた。ずむりと、仰け反ったペニスがさらに押し込まれる。幾度も繋がり合ったおかげで、彼女の肉膣は彼のケダモノの形をすっかり覚え、輪郭に合わせてきゅうぅっと締め付けた。
「もう、あんたったら、この姿勢、ホント好きなのね」
と言いつつも、彼女も、この彼と向かい合って抱き合う姿勢が大好きだった。制服越しに膨らみを持った胸が彼の胸板にふにゅりと潰れる。潰れた先に心臓の鼓動が響いて、彼女の心をより淫らな気持ちにさせるのだ。凄い時なんか、この姿勢のまま1時間以上もキスをすることだってある。その間、ペニスはずっと硬さを保ったまま、彼女の中に収まっている。萎れようもしても、彼女の肉壺から生えた襞が蛸の触腕のように絡まり、それを許さないのだ。
「もう、そういうところ、すっごく可愛い♥」
目元をとろんとさせた彼女は、彼の顔に自身の顔を重ね、唇を塞いだ。ちゅ、むちゅ、と、リップ音を鳴らし、まずは繋がりを楽しみあった。重ねたまま、唇をなみなみと動かす。動かす途中で舌を絡め合い、離して糸橋を作って、またくっ付けて。その繰り返しで、お互いの性的興奮を高めた。
「ねえ、もう動いていいのよ。あたしも、動いてあげるから」
そう言うと、彼はペロンと捲れたスカートから覗く彼女の女々しい尻肉を掴み、持ち上げ、上下に揺すり始めた。
──じゅぶっ、じゅぶっ! じゅぶっ! じゅぶっ!
「ふぁっ♥あっ! あぁ、っ、あんっ、ふぅ、んぁ♥」
制服とワイシャツの生地が擦れ合い、サラサラとした音を奏でる。反面、ロングスカートの中では、肉と肉が擦れ合い体液を混ぜ合う粘着音が響いていた。ペニスとヴァギナが絡み合い、互いの熱を求め合うその音は、彼らの、高校生活という規則の中で抑圧されてきたありとあらゆるものを弾かせ、鼓膜を震わせ、性欲の箍を粉砕する。
「ぁあ♥ぁぁ! んぁんっ、ん゛っ、あん゛、……ふ、ぃ、いい♥あ、おちんぽ、きもちいぃ♥」
彼女の体が浮き沈みをする度に、ペニスの張った雁首は筒のように細い肉襞を擦り上げ、外へ抉り出そうと巻き込む。
掻き出そうとするケダモノの猛動に痛みはない。寧ろ奥深くを突くおかげで、彼女の腹の中、赤い子宮には痺れるような快感が走り、溜まっていた。
「あ、あぁっ♥いぐ、ズボズボおまんこ、ごくぶとおちんぽでまぜまぜされてりゅ♥こんなの、くせになっちゃ……んあぁっ♥」
卑猥な言葉が、快楽に浸る彼女の口から自然と溢れてくる。
初めは、こんな言葉を使ってしまった自分を恥じた。いくらなんでもこんな言葉はないだろうとか、高校生にもなってなんだよとか、終わった後に穴に入りたくなるような感情に襲われていた。
しかし、今はもうない。我慢するよりも、気持ちの赴くままに喘いでしまった方がいいと気がついたのだ。
「はぁ♥あ、いぎゅ♥おくどちゅどちゅつかれていっちゃう♥」
亀頭がぶにゅりと奥の口を潰す。ぶちゅんと音を立て、そのままこじ開けてしまいそうな勢いで、子宮口に何度もキスを交わす。
密着する体の間で、下着の中で勃起した乳首が擦れる。ブラさえ無ければもっといい感じに感じれるかもしれない。いつも通り、裸で混じり会えば、もっと悦びを感じれるかもしれない。
だが、それとこれとはわけが違う。制服を身につけた状態で、しかも高校の体育倉庫で、誰もいないのを確認しながらも、誰か来るかもしれないという緊張感の中でやるからこそ、不安とハラハラが生まれ、より興奮を促すのだ。
「い、いく゛いく゛♥まだいき゛たくな゛いのにいく、いくぅぅ♥」
ぷしゅりと、泉から透明な体液が吹き出す。絶頂の前に起きる小さな絶頂。性感帯を攻められ続けた彼女は、我慢できずに先走りしてしまったらしい。
「やらっ♥とまんにゃい♥いく゛のとまんない♥とまんないよぉ♥」
1度起きた小絶頂は止まらず、彼女は体液を吹き続ける。腰が降りる度に、ぷしゅりと噴射し、頭を狂わせる。全身が痺れるように鈍くなってきて、意識も朦朧とし始める。
しかし、彼女の腰振りは止まらない。ストッパーが壊れたように、彼女は臀を彼に打ち付ける。くねらせる腰の動きで、中に収まるペニスをぐわんと曲げて屠る。数回も重ねてきた彼女が、より気持ちよくなるために見つけたやり方である。その快感に彼も呻いてしまい、彼女もGスポットを弄られる感覚に喘いだ。
首筋から汗が流れ、制服に染みる。
彼は半開きにしていた口を彼女の艷めく首筋の表面に近づけ、ペロリと一滴舐めとった。女の子特有のいい香りの中に、塩っぱい汗が混じっている。粘ついたそれは彼の口の中にしばらく居座り、軈て唾液に溶けて消えていった。
「ふぁ♥ぁぁあ! あっ、あぁ♥」
気がつくと、彼らの体は汗でまみれていた。特に彼女の制服は汗でベタつき、着用している下着のブラ紐が透けて見えていた。
室内も、2人の激しい行為によって、蒸し風呂のような熱気が篭っていた。扉を開けた瞬間、ムワッとした空気が外へ流れ、生臭さが襲ってくるほどだ。
じゅぼっ♡じゅぼっ♡じゅぶっ♡じゅぶっ♡
「ふぁ、あっ、あ! ……っんんん゛ッ、ァァ♥」
だが、そんなことはどうでもいい。今はただ獣のように交わるだけだ。コンドーム越しでも熱は伝わる。ペニスの脈も、襞の先使いも、全てが共有されている。
彼女は、脚と腕で彼の背中をぎゅうっと締め付けながら、目を細めて喘ぐ。これから来る絶頂を耐えるために、彼の首に愛咬した。跡を残すくらいに強く。隙間から覗く瞳は、涙で潤んでいた。
彼に痛みはない。痛みすらも快感なのだ。
「(あ、いく゛♥こんどこそいく゛♥)」
遂に、子宮の中でグルグルと蠢いていたものが動き始めた。それはモゾモゾと這いずり回り、彼女の脳内に本物の絶頂が来ることを知らせた。
それは彼も同じであり、睾丸がぶるりと震え、尿道の根元に擽ったいものを感じとった。彼もまた、2度目の射精を迎えようとしていたのだ。
「(いく゛、いく゛いく゛♥あたひのおまんこのなきゃ、どびゅどびゅにゃるの♥かれのおちんぽどびゅどびゅザーメンそそがれていっちゃうぅぅ♥)」
頭の中ですら呂律が回らない。ふうふうと鼻息を荒くして、もうじき訪れるものを受け入れる。今の彼女は、ただそれだけだった。
「いっくぅぅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅ゛ううぅう♥」
そして彼のものが最奥まで突き上げた瞬間、彼女の体に突き刺すような快感が走った。
脳が弾け、目の前を閃光が瞬く。
口を離し、背中を弓なりにさせて雌の悦びを吠えた。子宮に溜まっていたものが、体を突き破って喉を通って口から放たれる。遠吠えにも似た声は、締め切られた倉庫内を震わせた。
────どびゅるるるっ♡びゅぶっ♡びゅびゅぅ♡ドピュ〜♡びゅるるるるっ♡
少しの差の後、コンドーム越しにザーメンが放たれた。プリプリとした新鮮で濃厚なそれは、ゴムの先端に溜まっていく。彼女の中へと吐き出されないよう、ゴムはぴっちりとペニスを包み込む。それすら知らずに、彼女の肉壺は、子種を搾り取ろうと蠕動した。
「あぁ、でてりゅぅ♥ミルクでてりゅぅ♥プリプリザーメン、たねづけしたくてでてりゅのぉ♥」
ドクンっ、ドクンっと、ペニスの脈に合わせて、彼女の淫猥な体が跳ねる。彼に胸元を吸われるのを感じながら、本来なら中に出して欲しい子種がコンドームに溜まるのを感じながら、彼女は口を綻ばせ、幸せの涙を流した。
暫し、制服に爪を食い込ませ合い、抱きしめ合う。昇天して崩れそうな体を保つために、2人は白い世界の中で、名前を呼び合い、好きだ好きだと慰めあった。
ぬ……ぷんっ♡
「あぅ♥」
彼の獣が落ち着きを取り戻したところで、蜜穴からぬるんと本体が出てきた。コンドームに包まれたペニスが先に出てきて、最後にザーメンでタプタプになった先端が陰唇を押し広げて抜け出た。
愛液によってべとついたゴム。薄いピンク色の先では、風船のように溜まった精液がぶよんと垂れている。
彼女は彼の股間に手を伸ばすと、そのままコンドームの輪っかを掴み、丁寧に外した。指先で摘んだそれを、水風船のようにフリフリと振って、ずっしりとした重さを確認する。お盛んな量にへらっと笑うと、彼女は舌先を伸ばし、そのまま輪っかを舌上にあて、溜まった部分を指で押し、中のザーメンを器用に載せた。
「んくっ♥んくっ♥」
ゆっくりと、ゆっくり、味わいながら飲み込む。一切を漏らさなかったおかげで、ゴム中のザーメンの味は濃く、彼女は舌鼓を打つ。
ごくんと最後の1滴を飲み終えたところで、彼女は口端から白い涎を流しながら、彼に淫靡な微笑みを向けた。
「美味しい♥ねえ、今日、泊まってかない? うん、大丈夫。うちのママには一言言っておけばいいから。それで、2人でこっそり、布団の中で、バレないように、続きがしたいなぁって……ね?」
ヤンキーを捨て、完全に甘えた雌猫に変わり果てた彼女。どちらも素敵だと感じている彼は、頷こうと顎を引いた。
──ガチャンッ!
その途中、不吉な音が響く。誰かが入ってきたのか、一瞬そう考えたが、そういう音でもない。そもそも、今は下校時刻を過ぎていて、部活動もないから、誰も使わないはずだ。
──どうして倉庫の鍵が開きっぱなしなんだ?
──あっぶねー、先生に叱られるところだった。
──誰だよ、ちゃんと閉めておけよ。
そんなやり取りが聞こえてきた気がした。いや、聞こえた。漫画でありそうな、なんなら日野南高校でも似たような事態が、今ここで起こった。
「…………え、うそ……え?」
呆気に取られる彼女を置いて、彼はゆっくりと立ち上がり、体育倉庫の扉を左右に開こうとした。扉は固く閉ざされていて、ビクともしない。試しにノックをしてみたが、外からはなんの反応もない。
ゆっくりと振り向く彼に、彼女は呆然としたまま固まった。
「……閉じ込められ、た?」
なんとも言えない空気が2人の間を漂った。
◇◇◇
「あーあ、まさか閉じ込められるなんて。信じらんない」
時刻は既に夕方になろうとしていた。倉庫の小窓から差し込む光も、白っぽいものからオレンジ色へと変わっていた。本当なら終わった後にここから退散し、彼女の家でこっそり続きを始めようと考えていたのだが、倉庫の鍵を閉められてしまうというアクシデントに遭遇してしまったのだ。
人生で一度も体験したことがない緊急事態に、彼女は不満をボヤきながらため息を吐いて、左側に座る彼の肩に頭を任せた。2人とも既に着替えを済ませており、たとえ誰か来たとしても、分かる人間以外には事後だとはバレないだろう。
「けど、荷物、持ってきておいて良かった。ね?」
顔を向けた彼女に彼は頷いた。
ここからの脱出については、既に仲間に連絡を取り、高校へ戻って開けてもらうように頼んでおいた。通話越しだというのに色々と言い当てられてしまった彼女は赤面しながら焦ったが、今はその恥も過ぎ去った。あとは助けが来るのを待つだけであり、それ故に、心にも余裕が生まれていた。
「にしても、一体どこの誰が閉めやがったんだぁ。こんなことしてタダじゃおかね……て、やだ、もうあたしったら、つい」
口から出かけた言葉を、彼女は口許を抑えて誤魔化す。
彼の前では素でいいと言われたが、素でなくても、せめて可愛い女の子でありたいのだ。
「もう、最近、不幸続きでやになっちゃう。虎視虎子には負けちゃうし、変なペットは出てくるし、爆弾には吹き飛ばされるし、こんな所に閉じ込めれるし、いいことが何もない」
彼女は手を伸ばし、彼の腕に自身の腕を絡めた。よりギュッと密着させ、胸元の柔らかなものを押し付けた。
「でも、こうやってあんたと無事にエッチなことができたのは嬉しかった……うん、それだけでもあたし、元気が出るわ」
右手を彼の胸元に当て、ワイシャツの上から指先ですーっと円を描くように撫でる。そしてすりすりと、肩に頭を擦り付け、艶髪をサラリと鳴らす。
「また今度、虎視虎子に勝負を挑もうと思うんだけど……あたし、今度こそ絶対に勝つから、帰ったら、ご褒美が欲しい」
彼女はお強請りするようなたっぷりな甘え声を出した。じゃあ何がいい? と訊かれると、彼女はふふふっ、とだけ笑った。答えなくても分かっている。彼女が欲しいものも、どうして欲しいかも分かっている。なら、あとは勝利を、日野一強いヤンキーの称号を土産にして帰ることを信じればいいだけの話だ。
その後、彼女の仲間が倉庫を開けるまで、2人は惚気けた時間を楽しんだ。出た後は約束通り彼女の家に泊まり、翌朝までたっぷり愛し合った。
そして数日後、彼女は虎子に2度目の果たし状を送り、無様に敗北を喫してしまうのだが、迎えに来た彼からお姫様抱っこをされながら帰宅したので、それはそれで幸せだった。
個人的に、華道部のツインテールの子と、アニメ6話で夏服の虎視姉妹の横を通り過ぎた1年生のショートヘアの子が好みです。