※この作品はR-18です。

獣魂戦隊ジュウソルジャーアナザーストーリー   作:XW

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 またも一ヶ月くらい経ってからの投稿になった第五話。
 今回もAパートの方が長いと思いますが、最後まで見て行ってくだされば幸いです。
 それでは、どうぞ。


第五話 賢者と騎士馬の信念
Aパート


 

 ある日の休日、エミルは一人街中を歩いていた。

 左側にはエコバックが肩にかけており、中には買ったものなのか幾つか本が入っていた。

 

「思ったより多く買ったな……どっかで休憩でもするか?」

 

「おじさぁ~ん!!」

 

「んぅ?」

 

 買った本を見ながら呟いた後、何処かのカフェで休憩しようと街中を見渡していると、近くの電気屋から聞き覚えのある声が聞こえたエミルは店内を除くと……

 

「ほい!! 修理完了!! 幾つか新しい部品に変えてるから。」

 

「おぉいつも悪いね研奈ちゃん!! あっ、修理代おまけしとくね。」

 

「サンキュー!!」

 

 そこには修理したラジカセを店長の男に渡す研奈の姿があり、店長の話を聞いて礼を言った研奈は、その修理代を受け取った。

 

「フッフ~ン♪……んぅ?」

 

「……よ、よぉ。」

 

 鼻歌を歌いながら出ようとした研奈は、店内を除いていたエミルに気づき、気づかれたエミルはそう頷いた。

 

――――――

 

「成程、お小遣い稼ぎも兼ねて、時々あんな感じに修理の依頼を受けてるのか?」

 

「まぁね、ジュウソルジャー活動の際に出る手当ても殆どジュウストーン研究か趣味に消えちゃうからね。こうして色んな修理の依頼を受けていざって時に必要なお金を稼いでるわけ。」

 

 少し経って近くのカフェで休憩を取る事にしたエミルは、同席した研奈から先ほどの事を聞いた。

 どうやら研奈は時折修理の依頼を受けており、それで貰った修理代を小遣いとして受け取ってるらしい。

 

「趣味って……お前の好きな戦隊のグッズ集めか?」

 

「YES!! まぁ正確には戦隊ヒロイングッズ集めだけどね。」

 

「お前の趣味をどうこう言うつもりはないが……せめてジュウソルジャーのアイテムに趣味を組み込むのは止めてくれ。このプテラジュウソルリングだって、その戦隊ヒロインの誰かの武器似せてるだろう?」

 

「自分の趣味や趣向が結果に入り混じるのは、研究者の性みたいなもんだから、そこは妥協してくれたまえ。」

 

「ハァ……」

 

 エミルの問いに研奈が笑顔を浮かべながら答えると、エミルは懐から表面に白色のプテラノドンと背面には「恐竜戦隊ジュウレンジャー」のプテラレンジャーのマスクが彫られたレリーフがあるジュウソルリング……「プテラジュウソルリング」を見せながら言うと、研奈は腕を組みながら答えたのを見てエミルは少しため息を吐いた。

 

「っで、エミルは何買ったの?」

 

「新作の本だ。かなり気に入ったのが多かったからたくさん買ってしまった。」

 

「どれどれ……んぅ?」

 

 話を変えようと次に質問した研奈の問いにエミルは買って来た本を渡しながら答え、その本を手にした研奈は思わず目を疑った。

 何せその本の幾つかは漫画で、中には小説もあるのだがそれもラノベ系だった。

 

「君って……結構堅物な感じな本が好きかと思った。推理系とか……」

 

「それも好きだが、この国から出た本はジャンルも多くて飽きない。漫画も幾つか呼んだが面白いのもあるしな。」

 

「君って瑞波と一緒で堅物だけど、結構柔軟って言うか視野広い所あるよね?」

 

「ジュウストーン研究の天才なのにこだわりが強すぎるお前には言われたくない。」

 

 その本を全て返しながら研奈が聞いた事にエミルが答え、その返答を聞いて研奈が呟いた事にエミルがツッコんだ直後だった。

 

「酔っ払いだぁ!!」

 

「酔っぱらいの怪人が出たぞぉ!!」

 

『よ、酔っぱらいの怪人!?』

 

 遠くの方から聞こえた悲鳴を聞いて、思わず首を傾げながら驚くエミルと研奈だった。

 

――――――

 

「ブハァー!! オラどうしたどうした酒ぇ!? 俺様の酒が飲めねぇってんのかぁ酒ぇ!?」

 

 悲鳴が聞こえた場所からは、一体のブルート怪人が街中で暴れていた。

 背中には円形のビールサーバーのような機械が付いていて腹には巨大なビールジョッキが埋め込められており中は大量の酒が入っていた。

 頭はアルコール飲料を入れる瓶のようになっており、片腕には酒が大量に入ったジョッキを持ってそれを顔を真っ赤にしながらグビグビと飲んでいた。

 

「止めろブルートってっ!?」

 

「臭っさ!! 何これ酒臭っ!?」

 

「見た目と語尾からしてあなた、酒ブルートでしょ?!」

 

 そんなブルート怪人を見つけて言おうとした瑞波だったが、ブルート怪人を中心の範囲から臭う酒の匂いに思わず鼻を摘まんでしまい、同じく臭さに鼻を摘まみながら橙香が呟いた後、こちらも鼻を摘まんでいた恋がブルート怪人に指さしながら聞くと……

 

「惜しい酒ぇ!! 俺様はアルコールブルート!! 貴様らのような女に無理やり酒を飲ますのが好きなブルート酒ぇ!!」

 

「アルコール……どの道酒絡みなのは変わらんだろう!?」

 

「しかも無理やり女性に飲ませるって、また女性的に厄介な奴だしぃ~!!」

 

 そう両手を大きく広げながら堂々と言ったブルート怪人……アルコールブルートに対し、こちらも鼻を摘まみながら呟く狐珀と美杏。

 

「すまない遅くなったって、臭っ!!」

 

「こりゃまた……個性的な怪人ですこと……」

 

 そうこうしてる内にエミルと研奈も駆け付けた矢先にアルコールブルートの酒臭さにエミルと研奈も鼻を摘まんでしまう。

 

「ブハァ~!! 邪魔はしない方が身のためだぜ酒……もっとも俺様の酒が飲みてぇってなら話は別酒だがなぁ!! さぁけサケサケサケサケ!!」

 

「あいにく私らまだ二十歳越えてないんでお断り!! 皆さん!?」

 

「うん、早くあのアル中ブルートを倒そう!!」

 

 そんなエミル達の話も無視して酒を飲みながら言ったアルコールブルートを見ながら恋と心咲が言った後、恋達は酒臭さに耐えながらジュウソルフォンを口元に近づけた。

 

『獣魂チェンジ!!』

 

【チェンジ!! ジュウソルジャー!!】

 

 ジュウソルフォンに向かって叫んですぐにジュウソルウォッチに掲げ、何時ものようにジュウソルウォッチから九人それぞれのシンジュウを現した光が現れてアルコールブルートに向かって行くのだが……

 

「ブエェエエ!!」

 

《っ!?!?》

 

 アルコールブルートの口から放たれた酒臭い口臭に驚いた九つの光は、思わず涙目になり、そのまま逃げるようにして恋達の方に向かった。

 

「ちょちょちょちょ!! 早いって!?」

 

「まだ心の準備がっと!?」

 

 何時もより早く来た光に美杏と橙香達は驚きながらもその光を纏い、全員ジュウソルジャーへと変身した。

 

「アイツらも思わず逃げ出すって……どんだけ酒臭いの!?」

 

「どちらにせよほっとくと危険だ!! ここで倒す!!」

 

 マスクの位置を調整しながら言ったジュウピンクの言葉に言い返しながらジュウブルーは剣を構えてアルコールブルートに向かって行き、他のメンバーも続くようにして走った。

 

「ハァアアア!!」

 

「よっぷ!!」

 

「だぁああ!!」

 

「オロロロっと!!」

 

「おらっよっと!?」

 

「サケぇえええ!!」

 

 だがジュウブルーの斬撃もジュウイエローのキック、そしてジュウオレンジの斧での斬撃も、アルコールブルートはフラフラッと避けて行った。

 

「どうしたどうした酒ぇ? お前らの攻撃一つも当たってない酒ぇ~?」

 

「何コイツ!? 酔っぱらってるせいかフラフラして攻撃しづらいって!?」

 

「これがガチな酔拳って奴か。」

 

 そう酒を飲みながら挑発するアルコールブルートの言葉にムカつきながらもジュウイエローは言い、それに付け足すようにして呟くジュウブラック。

 

「なら……これはどうだ!?」

 

【コール!! プテラ!!】

 

 するとジュウゴールドが先ほどのプテラジュウソルリングを左薬指に着けジュウソルフォンを掲げると、ジュウゴールドの右手にピンクと城でカラーリングされた、プテラノドンの専用武器「プテラアロー」に似せたボウガンが召喚され、ジュウゴールドはそのボウガン……「プテラボウガン」をすぐさま構えた。

 

「うろちょろ動いて面倒な奴には……数で攻めるのも一手だ!!」

 

「酒ぇ!?」

 

 そう言ってボウガンの矢をアルコールブルートに向けて放ち、幾つか食らったアルコールブルートは痛みに悲鳴を上げる……はずだった。

 

「んぅう……んぅ? 貴様、何した酒か?」

 

「な、何ぃ!?」

 

「攻撃が効いてない?!」

 

 何事もなく身体を払ったアルコールブルートを見てジュウゴールドだけでなくジュウパープルも驚く中、ある事に気づいたジュウグリーンが呟いた。

 

「いや効いてないわけじゃない……恐らくアイツの体内には大量のアルコールが全身に回ってる。そのせいで痛覚が麻痺してるんだ。」

 

「攻撃が効いてないってより……痛みを感じてないって感じですか?」

 

「フラついた動きで攻撃もまともに当たらず、当たったとしても痛みを感じないからあまり効果なしって事か……厄介な奴だな。」

 

 そのジュウグリーンの説明を聞いてジュウレッドとジュウブラックが呟きながら、今回のブルート怪人は見た目以上に厄介だと確信していると、アルコールブルートは自身の口に火を近づけると……

 

「これでも食らう酒ぇ!! ブゥウウウ!!」

 

『わぁああああ!?』

 

 アルコール息を火に向けて吹くとその日は大きくなってジュウレッド達を襲い、炎を食らったジュウソルジャー九人はその場に倒れてしまう。

 

「んぅうう……あぁあ!?」

 

「っ!? ピンクっ!?」

 

 倒れてもなおすぐに立ち上がろうとした直後、ジュウピンクがアルコールブルートに手を掴まれたのを見てジュウパープルが叫んだ直後……

 

「まずは桃色女!! 貴様から酒ぇ!!」

 

「んぶぅうう!!」

 

 アルコールブルートはジュウピンクの口に無理やり自身が持ってた酒を飲ませ、ジュウピンクがそれを全て飲んでし待ったのを見て、すぐさまジュウパープル達の方へと投げ捨てた。

 

「ピンクぅ!! 大丈夫!?」

 

 

「………………」

 

「ぴ、ピンク?」

 

 そのまま倒れたジュウピンクにジュウパープルが駆け寄ると、ジュウピンクは虚ろな目でジュウパープルを見つめ、ジュウパープルがそれに戸惑った矢先だった。

 

「んぅ……チュウウウウ!!」

 

「っ!?!?」

 

『えぇえええ!?』

 

 ジュウパープルの頭を掴んだのと同時にマスクを少しずらしたジュウピンクは、何の躊躇なしにジュウパープルに深く口付けし、それにジュウパープルだけでなくジュウレッド達も起き上がりながら驚いた。

 

「ちょちょちょちょ!? ピンクぅ!? 何やっちゃってんのちょっとぉ!?」

 

「何でこんな所でっ!? しかもそんな深くキスしてるの!?」

 

「んぅ~? そこに紫夜が居たから~?」

 

「いやどういう理由だ!?」

 

「っつうか明らかに酔っぱらってるんですけどぉ!?」

 

 慌てながらジュウパープルを離したジュウブルーとジュウレッドが顔を赤らめながらの問いに対し、目をとろんとさせて頬も真っ赤にしたジュウピンクが答えたのを見てツッコむジュウゴールドとジュウオレンジ。

 

「さっけサケサケサケ!? 俺様の飲んでる酒は特別製なんでねぇ酒!! 女がこれを飲めば、一杯だけでも酔っぱらう代物酒ぇえええ!!」

 

 

「いや一杯だけで酔うって、どんだけ度数高いんだ!?」

 

「下手したら命に係わるでしょそれ!?」

 

 そんな光景を見て笑いながら言ったアルコールブルートの発言に対しジュウゴールドとジュウグリーンがツッコむ中、アルコールブルートはジョッキを持ちながら言い続けた。

 

「心配しなくても、貴様ら全員俺様の酒で酔っぱらせ……ヒック!! 酔っぱらせヒック!!……」

 

『っ?』

 

 かと思えば突然しゃっくりしだし、ジュウレッド達がそれを見て首を傾げた次の瞬間、アルコールブルートが突然倒れて……

 

「酒ぇZzzzz~」

 

『………いや寝るんかい!?』

 

 酔っぱらい過ぎたか分からないが、突然寝だしたアルコールブルートの行動に思わず同時にツッコむジュウレッド達だった。

 

「あぁはいはいおじさんそんな所で寝ないの!? まったくもうコイツ攻撃関連は凄いのに肝心な時に寝るからもぉ~!!」

 

 そんなアルコールブルートを迎えに来たのか、デリィがブルート戦闘員を引き連れてやって来、持って来た台車にアルコールブルートを乗せて愚痴りながら去って行った。

 

『……………』

 

 その光景を見、思わず唖然となるジュウレッド達だった。

 

――――――

 

「アイツに酒を無理やり飲まされて、酔っぱらった人達が他に何人もいるみたい。」

 

「お約束と言うか……飲まされた全員女性、お陰で至る所に酔っぱらった女性で溢れてるみたい。」

 

「酔っぱらいが暴れると大事になりかねない……想像以上に厄介だぞこれは。」

 

 アルテミスのオペレーションルームに一旦戻ったのと同時に、街の至る所でアルコールブルートに酒を無理やり飲まされた女性達の情報を纏めながら話すエミルと橙香と狐珀。

 

「えっとその……心咲は大丈夫ですか?」

 

「え? あぁ……休憩室で寝かせてる。途中私らも唇奪われそうになったけどやっと落ち着いた。」

 

「しかし……心咲っちが酔っぱらうとキス魔に変貌するなんて……私は達になっても絶対心咲っちとは酒飲まないようにしよう。」

 

 鎮静剤を飲みながらその話を聞いていた恋は心咲の事を聞き、それに頭を掻きながら答えた研奈の話を聞いて少し引きながら呟く美杏。

 

「………………」

 

「紫夜? おい紫夜、大丈夫か?」

 

「え?! あぁゴメン!! 大丈夫……」

 

 その近くで惚けていた紫夜を見て瑞波が頬を叩きながら言い、それに慌てながら答える紫夜だった。

 

「っで、これからどうするんですか?」

 

「攻撃すればフラフラとした足で避けられ、当たったとしても痛みを感じないから効果が薄い……どちらにせよ、奴の酔いをどうにかしないとな。」

 

「酔いをどうにかするって……あぁ言う酔い方する奴の酔い醒ますのって、何日酒抜くかそれ相応のショックを与えないと無理だよ?」

 

 恋の問いに対して狐珀が言った事に橙香が呟くと、何かに気づいたエミルは顎に手を添えながら口を開いた。

 

「……一つ気になったんだが。」

 

「何だ?」

 

「アイツ……戦闘中でもジョッキをずっと持ってた。戦闘中でしかも酔ってる最中なら手をふと落としても可笑しくないはずなのに。」

 

「それだけ大事だったって事じゃないの? お酒飲むのに必要だし。」

 

「だとしても握りっぱなしは可笑しい、まるで体の一部のように離れなかったが……まさかな。」

 

 っと、瑞波達に話したエミルは美杏に突っ込まれながらも、アルコールブルートがジョッキを手放さなかったことに疑念を抱き続けた直後だった。

 

「いやエミル……良い所に気づいたね!!」

 

「んぅ? どう言う意味だ?」

 

「そのまんまの意味、もしかしたら奴さんの攻略法……思いついたかも。」

 

 っと、エミルの話に対して指を鳴らしながら言った研奈はそのエミルの問いに答えた後、ニヤリと笑いながらある作戦を口にした。

 




 だいぶ話を纏めれた感じですかね?
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