また、今回は前のようにAパートBパートに分けての投稿になります。
それでも良ければ、ご覧になってください。
それでは、どうぞ。
Aパート
寒空の下、夜になればイルミネーションの光を照らす飾りが備えてある街中では、今日がクリスマスもあってか一日中盛り上がっていた。
「ねぇねぇ、今日のパーティー何食べよっか?」
「う~ん、やっぱ定番のチキンとシャケかな?」
「え? チキンは分かるけど何でシャケ?」
「あぁそれはね……」
そんな街中でサンタの格好をしながらバイトをしていた女性二人が、今夜のクリスマスパーティーの話をしていた直後だった。
「雌サンタ!! 見つけクリスマ~!!」
『キャァアアア!!』
何処からか声を上げた者は持っていた袋を開けると、その袋に先ほどの女性二人が吸い込まれてしまった。
「おぉ!! いきなり二人も!? こりゃ幸先良いねぇサンタブルート!!」
「ホッホッホッホ!! こりゃプロフェッサーJ様に最高なクリスマスをプレゼントを贈れるんじゃないかクリスマ~!! 後サンタブルートじゃなくて、クリスマスブルートだからクリスマァ~!!」
その光景を近くで見ていたデリィは袋に女性二人を吸い込んだブルート怪人、全身がサンタに似た姿で両肩に煙突、足元はソリになっているクリスマスブルートに言い、それに言いながら名前を間違えている事をデリィにツッコんだクリスマスブルートは、再び袋を開けて周囲のサンタの格好をした人達を吸い込んでいった。
「ホッホッホッホ………んぅ? ありゃ、一人雄サンタが混じったクリスマァ~。」
「わぁああ!?」
この場に居たサンタの格好をした人達を全員吸い込んで笑みを浮かべたクリスマスブルートは、一人男性が入った事に気づいてその男性を袋から出した。
「はい髭着け直してぇ~帽子もかぶり直して~……はい!! あんたはお仕事頑張ってクリスマァ!! ささぁ、デリィ殿、次行くでクリスマァ!!」
「おぉ!!」
男性を立ち上がらせたクリスマスブルートは、身だしなみを整えさせた後、デリィと待機させていたブルート戦闘員らと共に次の場所に移動した。
「え、えぇえええ……」
その後、一人残された男は、唖然となるしかなかった。
――――
「使用は一日一回、使用者も一日一人までか……ま、一日だけでも使えればマシな方かな?」
大量の買い物袋を持ちながら、ジュウソルフォンに書かれている文字を読んでいた美杏。
どうやらあの戦いの後キマイラットの調整などが終え、問題なく使用する方法などが掛かれているらしい。
「橙香ちゃん!!」
「んぅ?」
その直後、聞き覚えのある名前を呼ぶ声が聞こえた美杏が声がした方を向くとそこは大きめの保育園があり、その出入り口にはさっき声を出した保育士と、美杏が知ってる橙香の姿があった。
「毎年ありがとうね!!」
「いやいや、自分が好きでやってるってのもありますし……あっ、そのサンタの格好、似合ってますよ。」
「ありがとうね!! もぉこれ着る歳でもないのにね……」
どうやらその保育園では毎年行われているクリスマスパーティーがあるらしく、それように用意したプレゼントを入れた袋を渡した橙香に礼を言う、少し歳は取っているとは言えまだ若々しい、サンタの格好をした保育士。
「ねぇ、良かったら今年は橙香ちゃんが直接渡したらどう? サンタ服も昔のだけどあるから。」
「そ、そうですね……う~んと、」
「行ってあげたら?」
「んぅ? わぁあああ!?」
保育士の話を聞いて頭を掻きながら戸惑う橙香を見て美杏が声をかけると、美杏を見て思わず驚く橙香はすぐさま美杏に近づいた。
「みみみみ美杏!? 何時からそこに!?」
「プレゼント渡すところよりちょい前くらい? ねぇ、あの人とどういう関係?」
「………昔お世話になった保育士!? ここ、昔私がいた保育園だから。」
「ふぅ~ん?」
「何?」
「別にぃ……」
少し顔を赤らめながら聞いた橙香に、ジト目になりながら答えた美杏が質問し返すと橙香はこめかみ掻きながら答え、それを聞いてそっぽ向きながら言う美杏。
どうも美杏は、橙香がさっきの保育士……ひかり先生ことひかりと楽しそうに話してるのがあまり面白くないらしい。
「あなたは……橙香ちゃんのお友達?」
「え? あぁ私は……」
そんな中、ひかりに話しかけられた美杏が答えようとした直後だった。
「雌サンタ見つけたクリスマァ~!!」
『っ!?』
何処からともなくクリスマスブルートが現れ、それを見て驚く美杏と橙香とひかり。
「ブ、ブルート怪人!?」
「その見た目……もしかしなくてもサンタブルート!?」
「だからクリスマスブルートだってクリスマァ!! 大人しくそこの雌サンタを渡すクリスマァ……なんならお前達もサンタの格好をして良いでクリスマァ。」
驚いた橙香の後に美杏が言った事にツッコみながらひかりを指さしたクリスマスブルートの言葉を聞き、狙いがひかりだと分かった橙香と美杏は……
「っ……ひかり先生は子ども達と安全な場所に!? 美杏!?」
「了解!! 獣魂チェンジ!!」
「獣魂チェンジ!!」
【チェンジ!! ジュウソルジャー!!】
ひかりを逃がした後、橙香と美杏はジュウソルフォンに向けて叫んですぐにジュウソルウォッチに掲げながら走り出し、そのままジュウソルウォッチから出た二人のシンジュウを現した光を纏ってジュウソルジャーに変身した。
「クリスマっと!? お前達がジュウソルジャーかクリスマァ!! ちょうどいい……お前達も捕えてサンタの格好をさせて、そのまま……」
「最後まで言わなくても考えてる事分かるわ!?」
「あんたらの思考殆ど同じだからね!?」
走りながらのキックを両方避けたクリスマスブルートが言いかけた事にツッコみながら、ジュウイエローは両手の爪を、ジュウオレンジは得物のアックスを振るった。
「あっちゃ~、まぁあんだけ変態怪人ばっか出て来たらそりゃそう言う事思っちゃうよね。まぁ良いや……おいお前達、行ってこい!!」
『キシャアア!!』
ジュウイエローとジュウオレンジの攻撃を避けたり受け止めたりするクリスマスブルートを見ながら、先ほどのジュウイエローとジュウオレンジの話を思い出しながら頭を抱えたデリィは、すぐさま待機していたブルート戦闘員達を向かわせたのだが……
『ギシャアア!!』
「えぇええ!?」
何処からともなく放たれた銃撃を受け数体倒れたブルート戦闘員を見てデリィが驚く中、先ほど銃撃したジュウピンクとジュウブラックを先頭に他のジュウソルジャーの七人が駆け付けた。
「ピンク!! ブラック!!」
「皆!?」
「二人共、遅れてゴメン!!」
「至る所でサンタの格好をした女性がサンタに攫われたって話を聞いてな……まさかサンタのブルート怪人が出て来るとは思わなかった。」
「まぁ、この時期にはありがちな怪人だけどね。」
ジュウイエローとジュウオレンジにジュウピンクが謝った後にジュウブラックが言い、ジュウブラックの話を聞いて呟くジュウグリーン。
「だから儂はクリスマスブルートだクリスマァ!! こうなったら全員捕えるでクリスマァ!!」
『キシャアアア!!』
「やれるものならやって見ろ。」
「行きます!!」
ジュウブラックの会話にツッコんだ後、残ったブルート戦闘員共に走り出すクリスマスブルートにジュウゴールドが得物を向けながら言い、その後にジュウレッドが言ったのを掛け声にジュウソルジャーも走り出す。
「ハァア!!」
「フッ!!」
「よいしょっと!?」
「そこぉ!!」
ジュウレッドとジュウパープルとジュウグリーンとジュウゴールドらがブルート戦闘員を倒してる中、ジュウイエローとジュウオレンジはクリスマスブルートに向かって再び走り出し、そのまま爪とアックスを同時に振るった。
「わぁああ!? 危なぁ!? もう悪いお嬢ちゃんだなクリスマァ~!! そんな悪い子ちゃん達には……ピザ爆弾のプレゼント!!」
『コケェ~!!』
『わぁあああ!?』
二人の斬撃を避けながら言ったクリスマスブルートは、両肩の煙突からピザ型の爆弾を発射し、それを足元に食らって倒れてしまうジュウイエローとジュウオレンジ。
「っ!? ピンク!?」
「了解!!」
それを見ていたジュウブラックがジュウピンクに声をかけた後、二人はクリスマスブルートに向けてジュウトリンガーの銃撃弾を放ったが……
「っ!? クリスマァ!!」
『っ!?』
二人の銃撃はクリスマスブルートが持ってる袋に全部吸い込まれてしまい、それを見て目を見開くジュウブラックとジュウピンク。
「えぇええ!? 何にあのサンタ袋!?」
「攻撃を吸い込んだ!?」
「ホッホッホッホ~!! それだけじゃないクリスマァ~!! ほれぇ!!」
『っ!?』
銃撃を吸い込んだのを見てジュウイエローとジュウオレンジも驚く中、笑いながらクリスマスブルートは再び袋を開けると、そこから殺気の銃撃がジュウブラックとジュウピンクに向けて放たれた。
「わぁああ!?」
「くぅ!?」
「ピンク!? ブラック!?」
「吸い込むだけでなく、出す事も出来るの!?」
「サンタは色んな子ども達に色んなプレゼント渡すからなクリスマァ!! 色々出し入れ出来たりする魔法の袋を持って当然だクリスマァ~!!」
銃撃を受けて倒れるジュウブラックとジュウピンクを見てジュウパープルが声を上げた後にジュウグリーンが言い、それにその場を回りながら答えるクリスマスブルート。
「………サンタの正体って確か、」
「シィー!! それ禁句!? 保育園の子ども達がもし、もしも聞いてたらどうするんですか!?」
っと、クリスマスブルートの話を聞いて戦闘員を倒しながら言ったジュウゴールドに対し、口元に指を添えながら小声で話すジュウレッド。
「銃撃が吸い込まれるなら……接近戦だ!!」
「わぁああ!? ちょ!? 刃物はケーキ切るにだけ使えクリスマァ!!」
そんな中、ジュウブルーが得物の剣を振るいながら言った事にツッコみながら、ジュウブルーの斬撃をギリギリで避けるクリスマスブルートは……
「危なっかしい嬢ちゃんだなクリスマァ……そんな嬢ちゃんには……これをプレゼントクリスマァ!?」
「なぁ!? しまっ!?」
ジュウブルーに言いながら頭のサンタ帽子を分身させ、その分身を無理やりジュウブルーの頭に投げ被らせると、ジュウブルーの体は光だし……
「なぁ!? これは……」
「ホッホッホッホ~!! 似合ってるでクリスマァ~!!」
変身が解けてしまった瑞波の姿は、滅茶苦茶露出の激しいサンタ衣装……って言うよりほぼ紐のサンタビキニ姿になっており、そんな自分に瑞波は顔を赤らめながら座り込んでしまい、それを見て高笑うクリスマスブルート。
「んげぇ!? またあぁ言う感じの能力持ってる奴ぅ!?」
「しかも……またお姉ちゃんが被害者に……」
「っ……………」
瑞波を見て苦虫を噛んだかのような顔を浮かべるジュウグリーンと若干呆れ気味になりながら言うジュウパープルと流石に頭を抱えているジュウゴールド。
「おぉおおいサンタブルートぉ!? ここは一旦諦めて別行こう!?」
「んぅうう!? まぁ仕方ないクリスマァ、コイツらも全員捕えたかったですが、今日中にノルマを達成しないとクリスマァ~!! あとだからクリスマスブルートだからクリスマァ!!」
そんな中、デリィの掛け声を聞いたクリスマスブルートは、最後らへんにデリィにツッコみながら去って行き、残ったブルート戦闘員達も後を追おう形で去って行った。
――――
「お姉ちゃん……流石に今回は落ち込んでた。」
「今回で二回目……いやハロウィンのも含めると三回目だからな。流石のアイツもヘコむよな。」
アルテミス内にあるオペレーションルームに戻った後、瑞波の事で話す紫夜と狐珀。
今回で三度目の無理やり破廉恥コスプレを着せられた事にショックを受け、現在瑞波は休憩室で落ち込んでいた。
「あのブルート怪人に攫われた人達は、全員サンタの格好をした女性らしい。」
「大方敵さんの大ボスが、サンタ格好をした女達をアレコレしながらクリスマスを過ごそう!! って思ったんじゃない?」
「……あながち間違いじゃないと思うから否定も出来ない。」
近くではクリスマスブルートに対しての作戦会議が行われており、その際に言ったエミルと研奈の話に鎮静剤を飲みながら呟く恋。
「とにかくあのサンタのブルートを何とかしないと……今日は子供たちが楽しみにしていたクリスマスだし……」
「……子ども達だけじゃなくて、あの先生の為じゃないの?」
「なぁ、いや……それは、何?! 私美杏に何かした!?」
「………別に。」
その後に橙香が言った事に美杏がそっぽ向きながら言い、それを聞いて少し戸惑いながら聞いた橙香に対してそう言い返す美杏。
「奴の袋や帽子は厄介だが……対策さえすれば問題はない程度だ。」
「あぁ、あの無理やり卑猥サンタ衣装にする帽子も、帽子本体を破壊させれば……」
「それにあの袋、もしかしたら攫われた女性全員あの中に入れてる可能性もある。破壊はせずに回収した方が良い。」
「どちらにせよ、早くアイツを倒さないと……ですね。」
会議組に戻った狐珀の言葉にエミルも頷いた後、顎に手を添えながら言った研奈の言葉を聞き、鎮静剤を飲み干しながら言った恋。
「それでなんだが……街中を探すのは時間が掛かる。ここは、奴をおびき出す作戦で行こうと思うんだが?」
『おびき出す?』
「あのサンタブルートはサンタ……正確にはサンタの服を着た女性を攫う為に動いてる。なら……」
「この中の誰かがサンタの格好をして、それで奴をおびき出すって作戦ね。」
「シンプルだが……それが妥当かもな。」
っと、狐珀の提案した作戦案に対し、エミルと研奈が同意したのもあってこの場の全員異議はなかった。
「問題は、そのサンタの格好をする人ですよね。」
「瑞波ちんは顔バレてると思うから難しい……ってかそもそも作戦参加できる感じじゃないしなぁ。」
「そうなると……サンタの格好が似合いそうで、捕まりそうになっても対抗出来そうな人か……」
「サンタ……サンタ服……クリスマス……」
となると問題は囮役のサンタの格好をする者を誰にするかになり、心咲と美杏と橙香と紫夜達が考えた直後……
『……あっ、』
「んぅ? え……何……ですか?」
「あぁ~なんとなくだけど察したわ。」
ある事に気づいた狐珀達が同時に恋と研奈を見、その視線に恋が戸惑い、研奈は額に汗を掻きながら察するのだった。
何と言うか、ジュウブルーもとい瑞波を色々させた方が面白いと思ってる自分が居ます。←おい。