※この作品はR-18です。

獣魂戦隊ジュウソルジャーアナザーストーリー   作:XW

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 最後のあとがき部分にいつも通り、次回の予告がありますので、最後まで見て行ってくだされば幸いです。



Bパート

 

「……作戦自体には文句ないんですけど、何で私達なんですか?」

 

「まぁクリスマス絡みの事件だしね。クリスマスのイメージカラーのレッド&グリーンな私達が適任って事なんでしょ?」

 

「それはそうなんでしょうけど……」

 

「ホラホラ!! しかめっ面してないで笑顔笑顔!! じゃないと怪しまれるよ?」

 

 街の真ん中あたりにある公園。

 そこでミニスカのサンタ衣装を着ていた恋と研奈が作戦の囮役として立っていた。

 

「ほぉ、二人共似合ってるな。」

 

「研奈さんの知り合いにコスプレ好きな人がいたらしくて……ちょうど二人にサイズも合うのがあったらしいですよ。」

 

「後は……サンタブルートがまんまと嵌ってくれるかどうかだな。」

 

 そんな恋と研奈を、少し遠くから見ていたエミルと紫夜と狐珀が話す中、美杏と橙香はと言うと……

 

「………まだ怒ってるの?」

 

「別に……ってか、そんなに怒ってないでしょ?!」

 

 と言った感じで、橙香の問いに美杏が少し驚きながらツッコんだ後、少しだけそっぽ向きながら聞いた。

 

「……あのひかり先生とは、どういう関係?」

 

「だからあそこに居た時お世話になった先生……まぁ、それなりに恩もあるけどさ。」

 

「恩?」

 

「昔はさ、私もサンタが実在する人物って思ってね。それ言ったら当時の同級生? の保育園児にサンタはいないって泣かされてさ……」

 

「保育園児にでもそんな会話があるって……世知辛い世の中になったねサンタにとって。」

 

 美杏の問いに答えた橙香の話を聞いて美杏が少しツッコむ中、橙香は昔の話を続けた。

 

「そんな時に、私にひかり先生が言ったの。サンタさんは実在するんじゃなくて……頑張ったり良い事した人達にプレゼントをあげたりしてご褒美をあげられる、そんな人達の事をサンタって呼ばれるじゃないかって。それ聞くと……本当にサンタはいなくても悲しくはなくなったなって。」

 

「……なるほどね。そう言う意味じゃ、お父さんとお母さんがサンタの正体って言うのも、からかい文句にもならなくなるね。」

 

 橙香の話を聞き、寒空を見上げながら呟く美杏。

 

「だからこの時期には、お世話になった保育園や先生の恩返しも兼ねて、いい子だった子ども達にプレゼントを上げるようにしてるだけ!! それが私なりのサンタクロースって思ってるから。」

 

「……そ、そうか……そうだよね!! うん!! 橙香サンタは立派にサンタしてるよ!! うん!!」

 

「いやあの……本当今日どうしたの?」

 

「うん!! さっきまで私どうかしてた!? ゴメン!!」

 

 っと、最後まで橙香の話を聞いた美杏は顔を真っ赤にしながら言い、そんな美杏を見て目を細くしながら聞いた橙香に謝る美杏。

 

(あぁ~恥ずぅ!! ひかり先生と橙香がラブラブだなって思って勝手に嫉妬してたの恥ずぅ!!)

 

 美杏が自分の勝手な考えに公開をしていたその直後だった。

 

「雌サンタ見つけたクリスマァ!!」

 

『っ!?』

 

 何処からともなくクリスマスブルートが現れ、それを見て美杏と橙香が驚く中で、クリスマスブルートは袋を持ちながら恋と研奈に向かって走って行った。

 

「ホッホッホッホ!! お前達も捕えるから、動くなクリスマ、」

 

「よっと!!」

 

「クリスマァ!!」

 

 笑いながら袋を開けようとしたその直後、研奈は忍ばせておいたジュウトリンガーを取り出して撃ち、それを食らって倒れるクリスマスブルートは手元から袋から放してしまう。

 

「よっと!! エミルさん!!」

 

「分かった!!」

 

 その袋を尽かさず回収した恋は、出て来たエミルに投げ渡し、受け取ったエミルが袋を大きく開けて振るうと、袋から捕まっていたサンタ衣装の女性達が全員出て来た。

 

「さぁ早く!!」

 

「今の内に逃げて!?」

 

「なぁああああ!? 折角捕まえた雌サンタをよくもクリスマァ!?」

 

 突然の事に戸惑っていた女性達を美杏と橙香が逃がし、それを見てクリスマスブルートが走りながら襲い掛かろうとした矢先、

 

「そこっ!!」

 

「クリスマァあああ!?」

 

 狐珀がクリスマスブルートのサンタ帽子を撃ち、その衝撃で倒れたクリスマスブルートから黒焦げになったサンタ帽子が取れてしまった。

 

「これで貴様の得物や技は使えなくなったな?」

 

「観念しろ!?」

 

「ぬぅうううう……儂の仕事を邪魔するとは、なんて悪い子達だクリスマァ~!!」

 

 袋をキツク締めた後に言ったエミルに続く形で狐珀も言い、それに対し立ち上がりながら言い返すクリスマスブルート。

 

「皆が楽しみにしてるクリスマス無茶苦茶にしたあんたが言うな!?」

 

「お前の好き勝手もここまでだ!? サンタブルート!!」

 

「だから儂の名前はクリスマスブルートだってクリスマァ!!」

 

 それに対し言い返した美杏と橙香に対し、またも名前間違えられた事にツッコみながらブルート戦闘員を集めるクリスマスブルート。

 

「どっちでもいいと思うけど……とにかく、」

 

「ちょっとまったぁあああ!!」

 

『えっ!?』

 

 クリスマスブルートを見て頭を掻きながら紫夜が変身準備した直後、元に戻った瑞波が走ってやって来たのを見て驚く恋達。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……す、すまん!! 遅くなった!!」

 

「いや……来てくれたのは良いんだけど……走って来たのか?」

 

「ハァ……ハァ……イ、イーグドリーン使うの忘れたの、今気づいた。」

 

「そんだけ慌ててたって事ね。」

 

 息を整えながら謝った瑞波に狐珀が問うた後、イーグドリーンを使う事を忘れていた事を呟いた瑞波にツッコむ研奈。

 

「何人増えた所で同じ事!? お前達、行くでクリスマァ!!」

 

『キシャアアア!!』

 

 そんな光景を見ながら、ブルート戦闘員を恋達に向けて向かわせたクリスマスブルートの掛け声を聞き、ブルート戦闘員達は声を上げながら恋達に向かって行った。

 

「っ!? 皆行こう!!」

 

『獣魂チェンジ!!』

 

【チェンジ!!! ジュウソルジャー!!】

 

 ブルート戦闘員が向かって来るのに気づいた橙香の声を掛け声に、恋達はジュウソルフォンに叫びながら走り出し、そのままジュウソルウォッチに掲げた。

 ジュウソルウォッチから九人それぞれのシンジュウを現した光が現れると恋達の隣を走り、恋達は瞬く間にその光を纏ってジュウソルジャーへと変身した。

 

「ハァアアア!! だぁ!! 紅蓮の赤狼!! ジュウレッドォ!!」

 

「ハッ!! そこぉ!! 愛の不死鳥!! ジュウピンク!!」

 

「フン!! だぁああ!! 高潔なる海帝ぃ!! ジュウブルー!!」

 

「オラオラァ!! 神速の女豹!! ジュウイエロー!!」

 

「あらよっと!! フン!! 深緑の賢者、ジュウグリーン!!」

 

「だぁあああ!! ハァアア!! 幻影の海姫!! ジュウパープル!!」

 

「うぉおおお!! だぁああ! 橙角の剛牛!! ジュウオレンジ!!」

 

「フンッ!! ハァアア!! 弾丸の黒狐……ジュウブラックゥ!!」

 

「金色の騎士馬……っ!! たぁああ!! ジュウゴールド!!」

 

「獣魂戦隊!!」

『ジュウソルジャー!!』

 

『ギシャアア!!』

 

 そのままブルート戦闘員達と戦いながら名乗り上げ、最後にそれぞれのポーズを取りながら全員で声を上げたのと同時に、倒されたブルート戦闘員達は爆発した。

 

「フゥ……後はあんただけだな!?」

 

「んぅううう……こうなったら、最強の武装で相手になってやるクリスマァ!!」

 

 少し息を整えながら得物のアックスを向けながらジュウオレンジが言うと、クリスマスブルートはそう言いながら肉体を光らせた直後、言葉通りにクリスマスブルートの武装は少しばかし変化していた。

 

「シャケソード!! チキンシールド!! そしてケーキアーマー!! クリスマスパーティー三種の神器を纏った儂は、誰にも負けないでクリスマァ!!」

 

 右手にシャケ型の剣、左手にローストチキン型の盾、そしてクリスマスケーキ型の鎧を身に纏ったクリスマスブルートは完全に勝ち誇っていた。

 

「……チキンとケーキは分かるけど、シャケは何でだ?」

 

「あぁ、何年か前にクリスマスにシャケを食べるのも流行ってねぇ。」

 

「何で……」

 

「流行らせた怪人が居るから……」

 

「あぁそうって、怪人が!?」

 

 っと、クリスマスの持つシャケソードを見てジュウゴールドが言った事にジュウグリーンが答え、続けての問いに答えたジュウグリーンの言葉に思わず驚くジュウゴールド。

 

「そっちがクリスマスパーティー三種の神器なら、こっちは十体分だ!! キマイラット!!」

 

 そんな中、クリスマスブルートに向けて言い放ちながらジュウオレンジはジュウソルフォンを口元に向けて叫び、キマイラットを召喚した。

 

【キマイラセットォ!!】

 

「重獣魂チェンジ!!」

 

【スーパーコール!! キマイラ!!】

 

 キマイラットをジュウソルウォッチに接続し直後にジュウソルフォンに向けて再び叫び、そのジュウソルフォンをキマイラットに向けて掲げた。

 キマイラットから十体のシンジュウを現した光が出て来たのと同時に一つになってキマイラとなり、その光はジュウオレンジに向って飛びかかったの同時にアーマーへと変化してジュウオレンジに装着された。

 

「ジュウオレンジ!! キマイラアーマー!!」

 

「えっ!? そんな名前だったっけ?!」

 

「まぁ特に名前も決めてなかったし、変に凝るより良いでしょ?」

 

 通称キマイラアーマーへと重獣魂チェンジしたジュウオレンジの言葉にジュウピンクが驚く中、実は名前を決めてなかったジュウグリーンは頭を掻きながら言った。

 

「ハァアアア!!」

 

「ふぅん!! いくらそっちがパワーアップしたところで、このローストチキンシールドを敗れはしないクリスマァ~!!」

 

 得物のアックスを持ち、クリスマスブルートに向けて振るうジュウオレンジの攻撃を、チキンシールドを使って防いだクリスマスブルートは高らかに言うのだが……

 

「それはどうかな……ハァアアア!!」

 

「クリスマァアアア!? わぁああ綺麗に三等分にされた!?」

 

 ジュウオレンジは言い返しながら右腕のトリケラの力をアックスに纏わせ、その力を纏ったアックスを振るってチキンシールドを三等分に引き裂いたのを見、思わず驚くクリスマスブルート。

 

「ぬわぁあああ!? だが儂には、名の知れたあの方になぞられたシャケソードがある!! この斬撃は防げれないクリス、」

 

「だぁああ!!」

 

「マァアア!!」

 

 一瞬怯みながらも、シャケソードを両手で持ちながら言いかけるクリスマスブルートに対し、ジュウオレンジは左脚のジュゴンの力を上げてジュゴンの尾を具現化。

 その足でクリスマスブルートの両腕を蹴り、シャケソードを宙に浮かせると……

 

「ハァアアア!!」

 

「わぁあああ!? 良い感じに焼かれたぁあああ!?」

 

 胸部のライオンのアーマーから炎を放ち、シャケソードを良い感じに焼かれたのを見て嘆くクリスマスブルート。

 

「フゥ……フゥ……やっぱ調整されたとはいえ、十二個分は長時間の戦いはキツイかも。」

 

「なら……ちゃっちゃと決めちゃう!!」

 

【チャージ!! レオパード!!】

 

「……了解!!」

 

【スーパーチャージ!! キマイラ!!】

 

 そんなクリスマスブルートを見ながら、額から汗を掻き息を整えながら言ったジュウオレンジにジュウイエローが言いながら先ほど召喚した二つのジュウトリンガーの内の一つをジュウオレンジに渡した後に、ジュウトリンガー頭部にジュウソルウォッチを当て、ジュウイエローの言葉に頷いたジュウオレンジも、ジュウトリンガーの上部にキマイラットを当てて、十二体分のシンジュウの力をチャージさせた。

 

【チャージ!! ウルフ!!】

 

【チャージ!! フェニックス!!】

 

【チャージ!! シャーク!!】

 

【チャージ!! ゴリラ!!】

 

【チャージ!! ドルフィン!!】

 

【チャージ!! ホース!!】

 

 そして他の七人もそれぞれのジュウソルウォッチをジュウトリンガー上部に当ててそれぞれのシンジュウの力をチャージし、そのチャージさせたジュウトリンガーの銃口をクリスマスブルートに向け……

 

『ジュウトリンガー!! トゥエンティチャージショットォ!!』

 

「クリスマァアアアア!!」

 

 ジュウソルジャーの同時チャージ攻撃が放たれたのと同時に一つの強力なエネルギー弾になり、それを食らったクリスマスブルートは後ろに吹き飛び倒れた。

 

「ク、クリスマスの後には……すぐ正月来るで……クリスマァ!!」

 

 っと、少しだけ身体を起こしたクリスマスブルートはそう言った後、すぐまた倒れて爆散したのだった。

 

「ウッゲェ~……あのデカ乳戦隊さらに強くなって来てない? まぁ前回の戦いの時点で強くなってたけど……マジどうしようこの先。」

 

「フゥウウ~!! ハァ……んぅ?」

 

「恋ちんから、お疲れさん。」

 

「……お疲れ様。」

 

 キマイラアーマーが解除されたのと同時にメットを外した橙香に、さっき恋から貰った鎮静剤を美杏は言いながら渡し、それを受け取りながら答える橙香だった。

 

―――――

 

 その日の夜、保育園ではクリスマスパーティーが無事開催され、保育園児だけでなくひかり先生を始めとした先生方や来ていた保護者も楽しんでいた。

 

「……………」

 

「皆、楽しそうじゃん。」

 

「まぁね……って、何でそっちもサンタ衣装!?」

 

 その光景をパーティー会場すぐ近くでこっそり見ていた、サンタ衣装を着た橙香に美杏が話しかけ、それに答えながら見た橙香は美杏までサンタ衣装だった事に驚いた。

 

「いやぁ実は私もひかり先生に誘われてね……まぁせっかくのクリスマスパーティーだし楽しんだ方が良いって思ってね!! っで、皆も誘って来た!!」

 

「ど、どもぉ~。」

 

「うぉおおお!?」

 

 橙香の問いに答えながら美杏は近くに待機させていた恋達も呼び、その恋達もサンタ衣装だって事に思わず驚く橙香。

 

「正直サンタ衣装は……色々トラウマになりかけてるんだが。」

 

「まぁ……あんな格好のサンタ衣装着せられた跡だしね。」

 

「でも今回は健全なサンタ衣装だろ? まぁスカート付きが健全かどうかは分からんが、アレよりはマシだ!!」

 

「一部不健全な所あるけどねぇ~。」

 

「からかいで言ってるとは言え止めろそのセクハラ発言。」

 

「まぁまぁ!! 子ども達待ってるはずだし早く行こう!! 私も、ケーキ皆に早く食べさせたいし。」

 

 っと、瑞波と紫夜と狐珀、研奈とエミル、心咲がサンタ衣装を着たままそれぞれ離すのを見て、橙香は思わず笑みを浮かべながらこう言った。

 

「……ニィ!! よし!! じゃあジュウソルジャーサンタ!! 全員出動だ!!」

 

『おぉおおおお!!』

 

 橙香の掛け声に恋達も答えた後、クリスマスパーティー会場に入ったジュウソルジャーの九人は、子ども達と一緒にクリスマスパーティーを楽しんだらしい。

 

―――――

 

 その頃ブルート要塞では、今回も不機嫌なダルフが得物の剣を振るっていた。

 怒りを発散させているのか、それとも更に上げているのか……どちらにせよこれ以上は流石の彼女も我慢の限界らしい。

 

「……やはり、私が行くしかないな。」

 

 っと、ダルフは剣に自身の顔を映しながらそう呟くのだった。

 




次回
 遂にジュウソルジャーの前に現れた幹部ダルフ!!
 その直後、ダルフを見て気分を悪くする心咲の母千咲。
 かつてのジュウソルジャーに何があったのか!?

次回第九話
「ダルフ襲来!!」

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