※この作品はR-18です。

獣魂戦隊ジュウソルジャーアナザーストーリー   作:XW

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 とある方の影響を受けて書いた獣魂戦隊ジュウソルジャー二次創作の小説第一話。
 本当は土曜日あたりに投稿したかったのですが、書くのに思ったより時間が掛かってこんな時間になりました。
 また話も第一話なのもあって説明文もあり、こちらもAパートとBパートに分かれる感じになりますが、それでも良ければご覧になって見てください。
 それではどうぞ。


第一話 赤狼の咆哮
Aパート


 

――十二年前――

 

「ハァ……ハァ…ハァ……ハァ………」

 

 周囲が炎に燃え、ビルも幾つか崩壊して行く街中を、一人必死に走っている女性が居た。

 その姿は少し異様で、体のラインが見える橙色のボディスーツを身に付けており、頭にはボディスーツと同じ色をした牛を模したメットを身に付けていた。

 そのスーツも幾つか破損して敗れており、メットもバイザー部分が割れて牛の角も一つ折れていた。

 そんな状況下でも、女はKカップはある胸を揺らしながら必死に走った先には、一人の女性が倒れていた。

 

「っ!? 愛華!? 愛華しっかりして!?」

 

 愛華(あいか)と呼ばれる女に近づき、身体を少し起こして叫ぶ女……橙菜(とうな)。

 愛華の体は橙菜と似たような恰好をしており、違うのは色が金色なのとメットが狼を模していたぐらいだ。

 だがそのスーツも橙菜以上に破けてMカップはある胸も露出しており、メットは完全に壊れて近くに落ちていた。

 なにより愛華の身体の傷口からは大量に血が流れており、まさに瀕死状態だった。

 

「んぅ……と、橙菜………」

 

「愛華っ!? 大丈夫!? しっかりして!? 死んじゃいや!?」

 

 目を開けたものの、今にでも息絶えそうな愛華を見て泣き叫ぶ橙菜。

 そんな橙菜を見て、愛華は笑みを浮かべながら橙菜の頬に触れた。

 

「橙菜……メット……取ってくれないかな?」

 

「え?」

 

「お願い…………」

 

 愛華の発言に首を傾げながらも、橙菜は半壊したメットを外し、オレンジ混じりの茶髪を揺らした直後……

 

「っ………」

 

「っ!?………」

 

 愛華は橙菜の唇に口付けし、それに一瞬驚いた橙菜だったがすぐに何かに気づき、涙を流し続ける目を瞑りながら、その口付けに答えた。

 

「フゥ……あの子を………お願い……ね……」

 

 唇を離した後、愛華はゆっくりと目蓋を落としたの同時に力尽きた。

 愛華の命が散った……その事実に受け入れようとも受け入れず、橙菜は愛華を抱きしめながら泣き叫び続けるのだった。

 

――――――

 

 あれから十二年の月日が経った……

 半壊した街も既に元通りと言うより、既に新しく作り直されており、そんな街々で人々は平和に過ごしていた。

 

「♪~」

 

 そんな街の中にあるマンション。

 その一室では、キッチンで一人の少女が鼻歌を歌いながらコーヒーを淹れていた。

 腰まで伸びた赤髪をし、Kカップはある胸を少しばかし揺らしながらコーヒーを淹れるその姿は、彼女の美貌もあって様になっていた。

 

「ふぅわぁ~!! あぁ、おはよう恋。」

 

「おはようお母さん!! また寝坊?」

 

「うん……昨日はちょっと夜中までテレビ見てたから。でも、恋の淹れるコーヒーの香りを嗅いで目が覚めたぁ~!!」

 

 っと、パジャマ姿でリビングにやって来た彼女……紅牙恋(せきがれん)の母親があくびをして挨拶したのを見、笑みを浮かべながら聞いた恋に対し、恋の淹れるコーヒーの香りを嗅いで答える母親。

 

「香りって……何時も滅茶苦茶牛乳混ぜて甘くしてるのによく言うよ……朝ごはん出来てるよ。」

 

「えへへ……ありがとう。」

 

 そんな自分の母親を見て呆れながらも、先ほど出来た朝食を指さした恋に礼を言った後、母親は近くにあったリモコンを付けてテレビを付けると……

 

「あっ、ジュウソルジャー出てる。」

 

「っつ………」

 

 テレビを見た母親の発言を聞き、少しだけ顔を強張らせる恋。

 ジュウソルジャー……二十年以上前に突如として宇宙から降って来た二つの隕石。

 生物とも鉱物とも取れない「ジュウストーン」と呼ばれたその二つの内一つの、青いジュウストーンは怪人「ブルート」を生み出した。

 それに対し、赤いジュウストーンに秘められた存在「シンジュウ」は、この星の人間……純粋な強い感情と願いを持つ若者と契約して「ジュウソウル」を生成させた。

 そしてそのジュウソウルを宿し、ブルートと戦う者達の総称を、「ジュウソルジャー」と呼んだ。

 

「あっ……ゴメンね恋、朝から嫌な事思い出させちゃった。」

 

「え? あぁ良いよ気にしないで!? もう過ぎた事だから……さっ、冷めない内に食べっ」

 

 そんなジュウソルジャーと何かしらあったのか、苦い顔を浮かべていた恋に気づき母親が謝ると、それに愛想笑いしながら恋が言った直後、誰か来たのかインターホンの音が鳴った。

 

「? こんな朝早くに誰だろう?」

 

「あぁ、私出るね!! はーい!!」

 

 音を聞いて恋が首を傾げる中、母親がその対応をする為に玄関へと向かった。

 

「……………」

 

 母親が去ったのを確認すると、恋は顔影を落としながら自身の豊満な胸を少しばかし掴んでいると、すぐに母親が帰って来た。

 

「恋……えっと、お客様よ?」

 

「お客様って……一体誰が……」

 

 その母親が気まずい顔を浮かべながら言ったのを聞き、すぐに胸から手を離しながら聞いた恋はやって来た客の顔を見るや否や、思わず目を見開いてしまう。

 

「お久しぶりかしら? 恋さん?」

 

「お、久しぶりです……桜間司令官。」

 

 恋に優しく声をかける女性を見、思わずたじろぎながら頭を下げる恋。

 恋が司令官と呼ぶ、Qカップはある胸を揺らす彼女の名は桜間千咲(さくらまちさき)……初代ジュウソルジャーのメンバーの一人であり、現在のジュウソルジャーを統率する司令官でもある女性だ。

 

「アハハハ……えっと千咲? またおっぱい大きくなった?」

 

「んぅ……フフッ、それはお互い様じゃないの? 橙菜。」

 

「いやぁ……私はあの時から少し止まったかな?」

 

 千咲を見、少し愛想笑いしながら言った恋の母親に対し千咲は笑みを浮かべながら言い返し、恋の母親……千咲と同じ初代ジュウソルジャーのメンバーだった紅牙(せきが)橙菜は、頭を掻きながら言い返した。

 

「はいは~い!! OG同士のお話はそのくらいにして!! 見た感じモーニングタイム前みたいだったし、私達はそれ終わるまで待ちましょう!!」

 

「え、えっと……あなたは?」

 

 そんな橙菜と千咲に対し、頭を掻きながら話しかけた緑の長髪でアホ毛もある、Mカップはある胸を持った女性が呆れながらも話したのを見、少しだけ戸惑いながら恋が問うと……

 

「んぅ? あぁごめん!! 挨拶が遅れたわね!! 私は鈴森研奈!! 現ジュウストーン研究筆頭兼、今のジュウソルジャーのジュウグリーンを担当してる者って言えば良いかな!?」

 

 その白衣を身に纏った女子……鈴森研奈(すずもりけんな)は、ウインクしながら恋に挨拶したのだった。

 

―――――

 

「えっと……鈴森さん、これは?」

 

「研奈で良いよ。ジュウソルフォンとジュウソルウォッチ……私が開発した、ジュウソルジャーに変身する際に起こる副作用を抑え、かつ更なる拡張性を上げる……簡単に言えば、変身アイテムね。」

 

 恋と橙菜の朝食が済み、千咲と研奈にもコーヒーを淹れてテーブル席に座らせた後、研奈は持っていた二つの内一つのアタッシュケースを開け、その中身を見た恋は中にあったスマホらしきものとデジタル時計らしきものを見て聞き、それに対して笑みを浮かべながら答える研奈。

 

「………それを見せたって事は、まさか……」

 

「話が早くて助かるわ。単刀直入に言うわね恋さん、ジュウソルジャーのジュウレッドになってくれないかしら?」

 

 恋の隣でその二つを見た橙菜の言葉を聞いた後、千咲は真剣な眼差しで恋に問うた。

 

「………な、何でですか? 私はそのジュウレッド候補から外されて、そのレッドも確か赤尾斗馬(あかおとうま)って人がっ!?」

 

「あぁソイツね……クビになった。」

 

「く、クビィ!?」

 

 千咲の言葉に対し少し慌てながら恋が問うと、その発言に対して答えた研奈の発言に驚く恋。

 

「アイツ……ジュウソルジャーになったのもウチの女性メンバーを怪人倒すごとに抱けるって理由らしくってね、おまけに事あるごとに性的なせくはらするわで最悪なわけ?!」

 

「そ、そうなんですか……」

 

「そう!! まぁその悪行や今まで隠していたのも含めてウチのブレーンが暴いて解任されたってわけ!! アイツと契約していたシンジュウも前々から愛想尽いてたのか、海外からやって来た女子を見て気に入ったのかは分からないけど、彼女の手元に行ったのと同時に契約!! マジのガチでジュウソルジャーじゃなくなったアイツはそのまま刑務所行きになったわけ!!」

 

「な、なるほど……」

 

 研奈の発言を聞き、少し怯えながらも恋が納得する中、その後も研奈の話は続いた。

 

「後、ジュウグリーンの前任者だった大森安治(おおもりやすはる)、私の従兄弟なんだけどさ……アイツも酷くて表向きは敵を捕縛する装置を女を洗脳催眠させる為の装置として作ってたのよ!! しかもある事無い事言って基地の地下室勝手に使って!?」

 

「っで、解任されたと?」

 

「YES……っでその後開発したそのジュウソルフォンとかが認めたのもあって、私が後任いや……本当の二代目ジュウグリーンになったってわけ!?」

 

 研奈の話を聞いて恋が問い、それに答えながら自身の豊満な胸を張ってドヤる研奈だった。

 

「アハハハ……でも、何で私が選ばれたんですか? ジュウレッドは候補は少ないとは言え、他にも居たんじゃ?」

 

「あぁそれね……実は最近分かった事なんだけど、シンジュウに認められてジュウソウルを宿せるのは、若い女性との適合率が高いらしいのよ。だから今のジュウソルジャーは、それとさっきの野郎二人の事もあって私含めて八人全員女子!!」

 

「八人って……それだけ居れば十分なんじゃ?」

 

 その後の恋の問いに研奈は答えた後、続けて聞いた恋の問いに対しては顔影を少し落とし、思わず立ち上がると……

 

「ハァ……分かってないなぁ。」

 

「え? 何がですか?」

 

「戦隊モノっていうのはね……リーダーであるかリーダーじゃないか関係なく、レッドは必要不可欠なのよ!!」

 

 ため息交じりで言った言葉に恋が聞いた矢先、研奈は恋を指さしながら堂々と大きな声で答えた。

 

「……リーダーかどうか関係ないんだ。」

 

「うん、リーダーじゃなくてもレッドの奴も居るので。」

 

「……………」

 

 そんな研奈の話を聞いた橙菜の問いに研奈が答える中、恋は目の前にあるジュウソルフォンとジュウソルウォッチを見つめながら、自身の身体を抱いた。

 

―――――

 

 所変わってここは十桜学園(じゅうおうがくえん)。

 都内有数の進学校で様々な業界に優秀な人材を輩出した名門校だがそれは表向きの姿。 

 ここは過去より国防の要となる為の軍備が整えられ、現在はブルートの対策本部となっており、地下にはその秘密基地が備わっていた。

 

「ハァアアアア!!」

 

「っ!!」

 

 その基地内にある訓練施設で、二人の女子が戦闘訓練を行っていた。

 一人は青い鮫を模したかのような姿をしており、青いボディースーツに包まれながらも形が丸わかりのPカップもある胸を揺らしながら、鍛えられた剣術で刃を振るうが、もう一人の金色の馬を模した姿をした女子はその剣撃をGカップはある揺らしながら避け、隙を突いてレイピアを模した得物を振るう。

 

「くぅう!? ちょこまかっと……これならどうだ!?」

 

 金色の馬の女子の動きに歯を食いしばりながらも、青色の鮫の女子は刃にエネルギーを溜め、金色の馬の女子に向けて刃を振るった。

 

「っ!?」

 

「なっ!?」

 

 だが金色の馬の女子は尽かさず足で床を強く蹴って避け、そのまま青色の鮫の女子の背後に立ってレイピアを振るい、それに驚きながらも気づいた青色の鮫の女子は防御したが間に合わず……

 

「そこまで!!」

 

 その戦いを見ていた……お下げの髪した女子が、Nカップはある胸を揺らしながら声をかけたのを聞き、金色の馬の女子はレイピアを振るう手を、青色の鮫の女子の首元直前で止めた。

 

「……フゥ、これで十戦十敗目……今日はここまでにしますか? 蒼宮生徒会長。」

 

「なぁ!? 侮辱するな!? 私はまだやれる!?」

 

「そうやって気張ってたら、勝てる戦いも勝てないって言ってるんですよ。」

 

 レイピアを持った手を降ろし、青色の鮫の女子に向けて金色の馬の女子……ボブカットの金髪をした海外女子、エミル・ゴールドローズが馬を模したメットを外しながら言った事に対し、青色の鮫の女子……青髪をポニーテールで束ねた女子、蒼宮瑞波(あおみやみずは)は声を上げながら言うが、そんな瑞波に対し呆れ気味に言い返すエミル。

 

「エミルの言う通りだ……瑞波、これ以上は逆に身体を壊しかねないぞ。」

 

「お姉ちゃん……私も一旦休んだ方が良いと思う。」

 

「まぁ………あんな奴がもう捕まったとはいえ、ジュウソルジャーに居たんじゃイラつく気持ちも分からくはないけどさ。」

 

「……分かった。」

 

 そんな光景を見ながら黒髪ロング靡かせるLカップはある女子……黒衣狐珀(こくいこはく)は瑞波を落ち着かせるように言い、その後ろで瑞波と姉と呼ぶ紫ロングの髪とJカップはある胸をした女子……蒼宮紫夜(あおみやしや)が心配そうに言い、それに続く形で橙色の髪を横ポニテで束ねたIカップはある女子……小日向橙香(こひなたとうか)も頭を掻きながら言ったのを聞き、納得したのか瑞波も鮫を模したメットを外しながら言った。

 

「フゥ……えっとごめんなさいエミルさん、瑞波さんここ最近機嫌が悪くて……」

 

「まぁ理由は……察すると思うけどさ~。」

 

「別に気にしてない……だが、気張り過ぎたら勝てるものも勝てない、それだけは覚えてくれたらいい。」

 

「ぬぅ……」

 

 その近くで先ほどエミルと瑞波の戦闘を止めたお下げ髪の女子……桜間心咲(さくらまこさき)がエミルに対して言った後、心咲の隣に居たギャルの風貌をしたOカップはある女子……山吹美杏も言うと、それに対してエミルが言ったのを聞き、思わず歯を食いしばる瑞波。

 この場に居る七人と、現在恋と話し合っている研奈を合わせた八人が現在のジュウソルジャーである。

 なお現在瑞波が苛立っている理由は、前まで居たジュウレッドの斗馬と元ジュウグリーンの安治の性格などが原因で、奴がなぜジュウソルジャーに慣れたのかいまだに信じられなかったらしい。

 

「プハァ……それにしてもまだアイツらがジュウソルジャーになれたのが理解できん!! 純粋な心が必要ではなかったのか?!」

 

「前に研奈も言っただろう? ジュウソウルに感情と願いの善し悪しの判別は出来ない。その感情と願いが純粋で強く素質があれば、どんな感情だろうが願いだろうがジュウソルジャーになれる可能性があるって。」

 

「となると……アイツらの感情と願いはアイツらから見れば本当に純粋だったわけか?」

 

「ええ~? 純粋って言葉信じられなくなりそうだから止めてその発言。」

 

 おいてあったペットボトルに入った水を飲んだ後に言った瑞波に対し狐珀は言い、それを聞いたエミルが顎に手を添えながら言ったのを聞いて少しげんなりしながら言う橙香。

 

「アレ? そう言えば研奈っちは? 研究室にもいなかったけど?」

 

「研奈さんならママっ、司令官と一緒に新しいレッド候補の所だって?」

 

「あぁ……何か訳ありでジュウレッド候補から外されたって子? どんな子なんだろう……女の子ってのは聞いたけど……っ!?」

 

『っ!?』

 

 っと、美杏と心咲と紫夜が話していた直後、彼女達のジュウソルフォンからアラーム音が鳴り響き、それに驚いた心咲は一斉にジュウソルフォンの画面を見る。

 どうやら街中にブルートが出現したらしい。

 

「ここから近いな……良し、皆行くぞ!!」

 

『はい(あぁ)!!』

 

 ジュウソルフォンの画面を見て位置を確認した後のと同時に基地内でもサイレンが鳴り響く中、瑞波の掛け声に心咲達も頷いた後、急ぎ現場に向かうのだった。

 

――――

 

「あ、あの……今のは?」

 

「ブルートが来た知らせ。ここからちょっと遠いけど……イーグドリーンを使えばすぐかな?」

 

 そのアラームは当然研奈の持つジュウソルフォンでも響いており、それを聞いた恋の問いに答えながら、同じく現場に向かおうと立ち上がる研奈。

 

「私は急ぎ現場に行きますんで、司令は出来たら避難誘導お願いできますか?」

 

「分かったわ……気を付けてね。」

 

「了解……あぁそうだ恋ちゃん!?」

 

「は、はい!?」

 

 千咲と話した後に部屋から出ようとした研奈は、出る前に恋に話しかけ、それに驚きながら答える恋。

 

「別に無理してなろうとしなくて良いけど……すぐに断らなかったのを見るに、諦めてないんでしょ? ジュウソルジャーになるの。」

 

「っ………」

 

「まぁすぐになりますって言えない理由も、君の事は分かってるよ? でもさ……だからこそこれだけは言う。」

 

「え?」

 

「迷ってたら何時か後悔する……ってね。」

 

 研奈の話を聞いて顔影を落とす恋に対し、研奈は真剣な眼差しで恋を見つめながら言い放った。

 

「まっ、失敗しても挽回すればいい話だしね!! 失敗も挽回、何度でもトライ!!って言葉もあるしね!!」

 

 っと、再び笑みを浮かべながら言った研奈はそのまま部屋を去って行った。

 

「……………えっ?」

 

「………」

 

 研奈の言葉を聞いた後も、まだ浮かばない顔を浮かべていた恋に対し、母親である橙菜は恋の手を触れながら、優しくとも悲しみが少し入ったかのような笑みを見せた。

 

――――――

 

 恋と橙菜が住まうマンション近くにある駐車場に来た研奈は、恋と橙菜の部屋に置いたアタッシュケースとは別の、もう一つのアタッシュケースを開けた。

 そこには幾つかの宝石のようなものが埋め込まれた指輪があり、その指輪には全て様々な生物のレリーフがあり、その背面には世に言う「スーパー戦隊シリーズ」の戦隊ヒロインをモチーフにしたレリーフが彫られていた。

 

「さてと……こっちも全力全開で行きますか!!」

 

 その内の一つである赤い鷲…イーグルのレリーフが表面に彫られ、背面には桃色の「秘密戦隊ゴレンジャー」に出て来るモモレンジャーのマスクのレリーフが彫られた指輪を手に取って左手の中指に着けると、その指輪に向けてジュウソルフォンを掲げた。

 

【コール!! イーグル!!】

 

 するとジュウソルフォンから電子音が鳴り響いた矢先に指輪……研奈が解析し作り上げた「ジュウソルリング」のイーグルジュウソルリングから光が出、その光は一台のバイクになった。

 そのバイクは全体カラーがピンクに染まっており、フロントカウル部分はゴレンジャー専用メカの「バリドリーン」を意識したかのような意匠になっていた。

 

「うっし……そんじゃ出発進行!!」

 

 そのバイク……「イーグドリーン」に跨り置いてあったバイク用メットを被った研奈はエンジンをかけ、そのまま現場へと直行した。

 




 察してる方もいると思いますが、「ジュウソルリング」の元にしたのは、仮面ライダーリバイスのバイスタンプです。
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