※この作品はR-18です。

獣魂戦隊ジュウソルジャーアナザーストーリー   作:XW

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 最後のあとがきには、次回の予告が書いてますので、良ければ最後まで見て行ってくだされば幸いです。



Bパート

 

『キシャアアア!!』

 

 既に至る所が破壊されている市街地。

 そこで数体のブルート戦闘員が声を上げながら町を破壊し、人々を襲っていた。

 大きな胸をした女体の出で立ちではあるが目は赤い単眼しかなく全身灰色、そして鋭い爪と獣のような声を上げるからして異常な存在なのは確かだった。

 

「ハァアアアア!!」

 

 そんなブルート戦闘員の一体に向けて、再び青い鮫を模したメットを被った瑞波は得物の剣を振るった。

 それにより戦闘員一体が倒されたのも束の間、瑞波は流麗な太刀筋で次々と他の戦闘員も斬り倒して行く。

 

(力が上がっているとは言うが、やはり戦闘員の力はこの程度か? これなら私一人で数体は……っ!?)

 

 次々と斬り倒されていく戦闘員の亡骸を見ながらそう思った直後、一体の戦闘員が頭上から瑞波を襲い、それに反応が遅れた瑞波が構えた直後……

 

「ハァアアアア!!」

 

 金色の馬を模したメットを被り直したエミルが、得物のレイピアでその戦闘員の単眼を突き、貫かれた戦闘員はその場に倒れ伏した。

 

「……余計な真似を。」

 

「襲われてた身でよく言う……それよりまだ居るぞ?」

 

「っ!! 分かっている!!」

 

 エミルを目逸らしながら言った瑞波に対しエミルは言い、それに瑞波が答えた矢先に二人の前に居た戦闘員達が襲い掛かった直後……

 

『っ!! キシャァアアアア!!』

 

 左方向から研奈が駆るイーグドリーンに撥ねられ、そのまま戦闘員達は空高くまで吹っ飛んでいった。

 

「フゥ………あっ、余計なお世話だったかな?」

 

「いや……正直助かる。」

 

「…………」

 

 それを見ながらメットを外した研奈がイーグドリーンから降りながら聞いた事にエミルは答え、瑞波は目を逸らすだけだった。

 

「瑞波さん!! エミルさん!! 研奈さんも!!」

 

「避難はやっと終わった所だ!!」

 

「んじゃ……後はアイツらと、後ろの怪人を倒すだけって事かな?」

 

 その直後に心咲達がやって来、心咲と狐珀の話を聞いた研奈は眼鏡を上げ、目の前に居るブルート戦闘員達、そしてその後ろで待ち構えているブルート怪人を見て呟いた。

 

「ブゥオオオオン!!」

 

 その怪人は下半身が拷問やSMプレイで使われる三角木馬のような形になっており、頭部は目を赤くさせて口から涎を垂らす馬の顔になっていた。

 

「皆……行くぞ!!」

 

「はい!!」

 

「うっす!!」

 

「OK!!」

 

「うん!!」

 

「おっす!!」

 

「あぁ!!」

 

「うむ……」

 

 そのブルート怪人……三角木馬ブルートを見ながら瑞波が言った掛け声に心咲と美杏と研奈と紫夜と橙香と狐珀とエミルが頷くと、心咲と美杏とと研奈と紫夜と橙香と狐珀は右手に持ったジュウソルフォンを口元に近づけ……

 

『獣魂チェンジ!!』

 

 そう避けぶと、ジュウソルフォンに備わっていた音声認証が認証し、それを確認した心咲達六人は左腕に付けたジュウソルウォッチにジュウソルフォンを掲げた。

 

【チェンジ!! ジュウソルジャー!!】

 

『ハァア!!』

 

 ジュウソルフォンから電子音が鳴ったのと同時に、それぞれのジュウソルウォッチからそれぞれのシンジュウを現した光が姿を現し、それを心咲が全身で受け止めて、美杏は蹴って、研奈は裏拳を振るい、紫夜は手刀を振るい、橙香はぶん殴り、狐珀は指で作った銃で撃つ振りをした。

 するとそれぞれのシンジュウを現した光は分解されたのと同時に彼女達の肉体に装着。

 それぞれ色や一部分違うが瑞波やエミルと同じボディースーツを身に纏い、その上で心咲は翼、美杏は両手にクロ―、研奈は両腕にナックル、紫夜は左腰に瑞波のと色違いの剣、橙香は片手にアックス、そして狐珀には右手に黒いマグナムが装着される形で手に握られ、仕上げにそれぞれのシンジュウ……フェニックス、豹、ゴリラ、イルカ、牛、狐を模したメットが装着された。

 

 全員の変身し終えると、次に声を発したのは心咲だった。

 

「愛の不死鳥!! ジュウピンク!!」

 

「高潔なる海帝……ジュウブルー!!」

 

「神速の女豹!! ジュウイエロー!!」

 

「深緑の賢者……ジュウグリーン!!」

 

「幻影の海姫!! ジュウパープル!!」

 

「橙角の剛牛!! ジュウオレンジ!!」

 

「弾丸の黒狐!! ジュウブラック!!」

 

「金色の騎士馬……ジュウゴールド!!」

 

 心咲に続く形で他の七人も名乗り上げた後、それぞれポーズを取り……

 

「獣魂戦隊!!」

 

『ジュウソルジャー!!』

 

 心咲……ジュウピンクの言葉に合わせる形で他の皆も声を上げ、それに合わせるかのように背後が爆発した。

 

 そう……彼女達こそが世界からブルートから倒す存在、獣魂戦隊ジュウソルジャーである。

 

【コール!! ホーク!!】

 

「行きます!! ハァアアア!!」

 

 戦闘が始まったのと同時に、ジュウピンクは左手の薬指に、イーグルとは別のジュウソルリング……表面には緑色の鷹のレリーフがあり背面には「機界戦隊ゼンカイジャー:のゼンカイマジーヌの顔のレリーフが彫られた「ホークジュウソルリング」を着けて右手に持ったジュウソルフォンを掲げると、ジュウピンクの手元にゼンカイジャーの変身銃のギアトリンガーに形がよく似たピンクの銃が召喚され、その銃……「ジュウトリンガー」を構えながら空に飛び、空中からブルート戦闘員を打ち続けた。

 

「ハァアアアア!!」

 

「だぁあ!!」

 

「っ!!」

 

 ジュウブルーは先程と同じく流麗な太刀筋で戦闘員を次々と斬り裂き、ジュウパープルは同じ剣術に高いジャンプ力を咥えながら戦闘員を斬っていく。

 その近くではジュウゴールドが得物のレイピアを使いながら、素早く敵を突いて行った。

 

「はいこれ持ってて!? よっと!! ハァアアア!! はいありがとうね!!」

 

「私の動きについて……来れるわけないよね!? だぁあああ!!」

 

 ジュウオレンジは戦闘員の一体に得物のアックスを無理やり持たせると、空いた両拳でボクシングスタイルで近くの戦闘員達を殴り倒した後、預けていたアックスを手に持ってそのまま持たせていた戦闘員に向けて振るった。

 ジュウイエローは神速とも思われる速さで撹乱しながら、両手に備わったアームのクローで敵を斬り裂いていった。

 

「フンっ!! はぁ!! フゥ……なぁこの銃、カラーリングは何とかならなかったのか? 性能は認めてるんだが私には……」

 

「可愛すぎるって? 生憎それは私のこだわりだから、諦めてねっと!!」

 

 自身の得物である黒いマグナムに加え、先ほど召喚したジュウトリンガーで二丁銃でブルート戦闘員を撃ち続けたジュウブラックは、近くに居たジュウグリーンにジュウトリンガーのカラーリングに対して聞くと、それに答えながら同じく召喚したジュウトリンガーで撃ちつつ、近くまで来た戦闘員には両手のナックルで応戦した。

 

 と言った形でジュウソルジャーの八人は次々とブルート戦闘員を倒して行き、最後に残ったのは三角木馬ブルートのみになった。

 

「後は貴様だけだ!! 下種な姿をして……その身体は真っ二つに引き裂いてやる!!」

 

「っ!? 待てブルー!? 相手をよく見てから攻撃を!?」

 

 その三角木馬ブルートに刃を向けながら言った後、ジュウブラックの忠告も聞かぬままジュウブルーは三角木馬ブルートに向かって突撃した直後だった。

 

「ぶぅらぁああああ!!」

 

「っ!? しまっ、わぁあああ!!」

 

 三角木馬ブルートは雄たけびを上げながら足枷付きの鎖を放ってジュウブルーの脚に装着させ、そのままジュウブルーを自身の三角木馬部分に無理やり座らせた。

 

「んふぅう!? こ……このような真似をして、一体何が目的だぁはぁああ!! あっくぅ!! ぬぅふぅ!! あぁああ!!」

 

 三角木馬の先端に自身の膣部分がめり込んだ感触を感じながらも、歯を食いしばりながら三角木馬ブルートに向けて言ったジュウブルーだったが、三角木馬ブルートがその場で無茶苦茶に動いた反動で三角木馬の先端は更に膣に食い込み、その感触に堪えようとするジュウブルーだったが、思わず喘ぎ声を漏らしかけてしまう。

 

「お姉ちゃん!?」

 

「あぁ~形からして薄々感じてはいたけど……やっぱそう言う趣味のブルート怪人だったか。」

 

「いや言ってる場合!? 早く助けないと!?」

 

「ったく……世話のかける奴だ!!」

 

 その光景を見てジュウパープルは声を上げ、ジュウグリーンが呆れ気味に話した事にジュウオレンジがツッコんだ後、ジュウゴールドが先陣をきってジュウブルーを助けようとすると……

 

「っ!? ぶぅおおおお!!」

 

「っ!?」

 

「んひぃいい!!」

 

 三角木馬ブルートは突然ジュウゴールドに向かって突撃しだし、それにジュウゴールドが驚きながらも後ろに下がる中、更に感じてしまうジュウブルーは何とか声を上げるのを堪えようとした。

 

「んぅうう!? 何かアイツ……ゴールドに向かって襲い掛かってない?」

 

「ゴールド~? ソイツと何か因縁ありな奴ぅ?」

 

「んなわけないだろうが!? 知ってたら私がすぐ反応っ!! する!!」

 

 その光景を見てジュウイエローが驚く中、ジュウグリーンの問いに何とか避けながら答えるジュウゴールド。

 馬のシンジュウを宿してるだけあってかなりの速さではあるが、仮にも三角木馬ブルートも一応馬なのかあっちもかなりのスピードだった。

 

「くぅ!? このままじゃ流石に!?」

 

「任せて!! ハァアアア!!」

 

「ぶふぅう!!」

 

 それを見てジュウゴールドが呟いた直後、ジュウオレンジがジュウゴールドと三角木馬ブルートの間に向かって跳んだのと同時に、三角木馬ブルートを受け止めてその場に踏みとどまった。

 

「っ!! ピンク!!」

 

「はい!!」

 

 ジュウブラックがそれを見たのと同時に上空のジュウピンクに声をかけた後、ジュウブラックとジュウピンクは同時にジュウトリンガーの銃弾を撃ち、ジュウブルーに着けられた足枷の鎖を破壊した。

 

「っ!? ハァアア!!」

 

「ぶはぁ!?」

 

 それに気づいたジュウブルーは三角木馬ブルートの頭を力強く蹴りながら、その場から脱出した。

 

「お姉ちゃん!! 大丈夫?」

 

「フッ……フンっ!! これくらいどうとてもなる!?」

 

 駆け寄ったジュウパープルにそう答えるジュウブルーだったが、膣に先端が食い込んだことで来た痛みと感覚に、頬は少しばかし赤くなっていた。

 

「ブォオオオオ!!」

 

「っ!? わぁああ!? ちょ!? くぅ!?」

 

 ジュウブルーが逃げられたことに激昂したのか、三角木馬ブルートは上空のジュウピンクに向けて先ほどと同じ足枷付きの鎖を放ち、それから逃げようとするジュウピンクだったが鎖の方が早く……

 

「キャァアアアア!!」

 

「っ!? ピンクぅ!?」

 

 鎖の足枷部分がジュウピンクの翼に直撃したせいでジュウピンクは空高くから地面に落ち、それを見て叫ぶジュウパープル。

 

「くぅううう……っ!?」

 

「ブゥウウウウ……ブォオオオオ!!」

 

『っ!?』

 

 地面に激突した衝撃でメットのバイザー部分が少し割れ、痛みですぐに立ち上がれないジュウピンクを見た三角木馬ブルートは、声を高らかに上げながら足枷付きの鎖をジュウピンクに向けて放ち、それにジュウブルー達が目を見開き、ジュウピンクは思わず目を瞑ったその時……

 

「うぉおおおお!!」

 

「っ!?」

 

 一人の少女がジュウピンクに向かって走り、そのままジュウピンクを抱えた事で、ジュウピンクは足枷に捕らわれる事はなかった。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……あ、あの……大丈夫ですか?」

 

「う、うん……」

 

 その少女……恋は息を整えながらお姫様抱っこの形で抱えたジュウピンクに向けて聞き、それに思わず頬を赤らめながら答えるジュウピンク。

 

「良かった……立てますか?」

 

「うん……っ!? 君それって……」

 

 恋の問いに答えながら降ろされたのと同時に立ったジュウピンクは、恋の手元にあったのと左手首にある物を見て驚いた。

 何せそれが、ジュウソルフォンとジュウソルウォッチだったからだ。

 

―――――

 

「良く止めなかったわね、あの子が戦いに赴くのも。」

 

「止めるんだったら……最初から候補に出すわけないでしょ? それに……」

 

「それに?」

 

 その頃恋と橙菜の部屋では、千咲の問いに橙菜が答え、その話の途中で聞いた千咲に対し……

 

「私の娘だよ? 止めようとしても無理にでも行くって、分かってたから。」

 

 笑みを浮かべながら橙菜が言った言葉を聞き、千咲も思わず笑みを浮かべるのだった。

 

―――――

 

「えぇええ!? アレってうちらと同じ!?」

 

「もしかしていや……もしかしなくても……」

 

「あの子が新しい……」

 

「へぇ……とりあえずは覚悟きめたって所かな?」

 

『…………』

 

 恋がジュウソルフォンとジュウソルウォッチを持っているのを見てジュウイエローとジュウオレンジが驚き、ジュウパープルが呟く隣でジュウグリーンが笑みを浮かべる中、ジュウブルーとジュウゴールドとジュウブラックは真剣な眼差しで恋を見つめていた。

 

「……………」

  そんな中、恋は自身の左手首に付けたジュウソルウォッチ……正確にはそのウォッチに埋め込まれていたジュウストーンを見つめた後、心中でこう話した。

 

(正直まだ……こんな自分が誰かを護れるかなんて分からない。でも……でももし、こんな自分でも、誰かを、皆を護れる資格があるなら……っ!!)

「私は……皆を護りたい!!」

 

 恋が心中で考えた後、心からの言葉を発した次の瞬間、恋のジュウソルウォッチは赤く輝きだし、ウォッチ表面には赤い狼……ジュウストーンに秘められていたシンジュウが浮かび上がった。

 

「あれって……まさか、」

 

「あのウォッチに秘めたシンジュウが恋ちゃんを認め、契約が成立した証だね!! 紅牙恋ちゃん!!」

 

 その光景を見たジュウゴールドの言葉に答えた後、ジュウグリーンは恋に対し呼びかけた。

 

「ジュウソルフォンに向けて獣魂チェンジ!!って叫んで!! そして君のシンジュウが秘めたウォッチにジュウソルフォンを掲げるんだ!!」

 

「はい!! 獣魂チェンジ!!」

 

 ジュウグリーンの話を聞き、言われたとおりにジュウソルフォンに向けて恋は叫び、その声に音声認証が認証されたのを見た恋は、右手を大きく振りながらジュウソルウォッチにジュウソルフォンを掲げた。

 

【チェンジ!! ジュウソルジャー!!】

 

「うぉ!? フゥ……ハァアアアア!!」

 

 ジュウソルフォンから電子音が鳴ると、ジュウソルウォッチから恋とっ契約したシンジュウ……狼を現した光が姿を現し、それに一瞬驚きながらも、恋は近づいて来る狼を思い切りぶん殴ると、狼のシンジュウを現した光は分解されたのと同時に恋の肉体に装着された。

 赤いボディースーツを身に纏い、その上で両手足に狼の爪を模したアーマーが装着され、最後に狼のシンジュウを模したメットが装着された。

 

「ウォオオオオ!!」

 

 変身が完了したのと同時に、胸を大きく張りながら声高らかに吠えた。

 その姿はまさに、月夜に吠える狼のようだった。

 

「マーベラスゥ!! まさに紅蓮の赤狼!! 新たなジュウレッドの誕生だ!!」

 

「アレが……」

 

「新たな……」

 

「ジュウレッド……」

 

 その光景を見てジュウグリーンは腕を大きく振りながら喜び、ジュウブルーとジュウブラックはそれぞれの感情を抱きながら恋……ジュウレッドを見て呟き、それはすぐ間近で見ていたジュウピンクも同様だった。

 

「ブォオオオオォ!! ブゥウウン!!」

 

「っ!? ハァアアア!!」

 

 そんな中、ジュウレッドを見てまたも激昂した三角木馬ブルートは、今度はジュウレッドに向けて足枷付きの鎖を放つが、ジュウレッドはそれを両手のアームにある爪で引き裂いた。

 

「っ!?」

 

「だぁああああ!!」

 

 それに三角木馬ブルートが驚いたのも束の間、ジュウレッドは勢いよく三角木馬ブルートに近づいたのと同時に顔面に向けて膝蹴りを放ち、そのまま両手足にある爪で引き裂く形で攻撃を与え続けた。

 

「ブォオオオオ!!」

 

「ぐぅうう!? ぐぅああああ!!」

 

 負けじと三角木馬ブルートも拳を振るうのだが、ジュウレッドはそれを受け止め、逆にその受け止めた腕を利用して三角木馬ブルートを背負い投げし、地面に叩きつけられた三角木馬部分には大きなヒビが入った。

 

「あの子……凄い。」

 

「ちょっと戦い方は荒いけど、一発一発の攻撃の威力がパない。」

 

「うん……あのクビになったアイツに比べる程にない位に……」

 

「確かに……認めるべきところは認めても良いかもな。」

(だからこそ可笑しい……こんなにも秘めたものを感じられるのに、何で候補から外されたんだ?)

 

 そんなジュウレッドの戦いを見てジュウオレンジとジュウイエローが話す中、隣で話していたジュウゴールドは心中でそう考えていた。

 

「ブゥウウウ……ブゥウウン!!」

 

「ぬぅ!!」

 

「ヘイ!! ジュウレッド!!」

 

 三角木馬を壊されてもなお立ち上がる三角木馬ブルートを見て、ジュウレッドは構えた直後、ジュウレッドに向けてジュウグリーンが話しかけた。

 

「ちょっとこれ……使ってみる!?」

 

「おっと!! これは……指輪?」

 

「それを左手に着けて、さっきみたいにジュウソルフォンに掲げてるの!!」

 

 そのジュウグリーンが投げ渡したもの……表面に銀色のトリケラトプスのレリーフがあり背面には桃色の「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウピンクのマスクが彫られたレリーフのあるジュウソルリングを手にしたジュウレッドは、ジュウグリーンの説明を聞いてアームを一部閉まった左手の薬指に着け、先ほどのようにジュウソルフォンを掲げると……

 

【コール!! トリケラトプス!!】

 

「うぉおお!?」

 

 ジュウソルフォンから出た電子音に驚いたのも束の間、右手に二つのドリルランスとシールドが一体になった武器が召喚され、その姿はキョウリュウピンクの相棒である「獣電竜ドリケラ」の頭部を模したシールドランスになっていた。

 

「うぉおおおお……なんかよく分からないけど、これならいける!!」

 

 その武器……「ドリケシールドランス」を見て驚いたジュウレッドは迫りくる三角木馬ブルートに向けてそのドリルランスを何度も突きを繰り返し、その攻撃に更にダメージを受けた三角木馬ブルート。

 

「ブゥウウ……ブゥアアアア!!」

 

「おぉおお!? このぉおおおお……いい加減にしろ!!」

 

 更に激昂した三角木馬ブルートが先ほど以上の拳を振るったのに対し、ドリルシールドランスのシールド部分でその拳を防いだジュウレッドは、叫びながらドリルを回転させて三角木馬ブルートの腕や胸部分を斬った。

 

「ブゥアアアア!!」

 

「っ!! 次で決めろ!! もちろん必殺技でね!!」

 

「はい!! やり方は……ちょうど頭に浮かびましたから!!」

 

 その斬撃で深くダメージを受けた三角木馬ブルートが叫んだのを見てジュウグリーンが叫んだのを聞き、ドリケシールドランスを消えたのを見ながら答えたジュウレッドは、両手を力いっぱい握りしめた。

 

「うぉおおおお!! っ!!」

 

 再び声高く叫ぶと全身から赤いオーラが出、そのオーラが狼の姿になるのと同時にジュウレッドは跳び……

 

「ウルフェングぅ!! クラッシュ!!」

 

 その狼のオーラを纏ったジュウレッドは必殺技を叫びながらキックを放ち、三角木馬ブルートの胸に向けてそのキックを食らわせた。

 

「ブゥアアアア!!」

 

 ジュウレッドの必殺技を食らった三角木馬ブルートは、ジュウレッドが背中を見せる形で着地したのと同時に爆散。

 ジュウレッドの勝利となった。

 

「よっしゃぁああああ!! あの子なかなかやるじゃん!?」

 

「うん……途中から出る言葉もなかった。」

 

「私達が助けに出る場面も、なかったしね……」

 

 その光景を見てジュウイエローとジュウオレンジとジュウパープルがそれぞれ言う中、ジュウグリーンとジュウパープルは爆発した三角木馬ブルートの方へと向かった。

 

「あぁ……成程。私に怒りぶつけるのも、納得だな。」

 

「まっさか……クビにしたとは言えウチらからブルート怪人を出すことになるとはね。」

 

 三角木馬ブルートの正体……それが解任された赤尾斗馬だと知ったジュウゴールドとジュウグリーンはメットのバイザーを上げながらそれぞれ呟いた後、斗馬に撮り憑いていた蒼のジュウストーンはジュウグリーンによって回収されるのだった。

 

「…………」

 

 そんな中、ジュウブルーはメットを外して瑞波の顔を曝け出した後、ジュウレッドを見て浮かない顔を浮かべた。

 

―――――

 

「うっそぉ~!! 何なのアイツ? いきなり出て来たと思えば元ジュウソルジャーだったあの男をぶっ倒しちゃったんですけど!?」

 

 同時刻、先ほどの戦いを近くのビル屋上から見ていた……小柄な肉体とBカップの胸をし、桃色の髪をツインテで纏めた少女はドン引きした顔で呟いた。

 

「おまけにまたデカ乳だし……何!? ジュウソルジャーの女は全員デカ乳じゃないといけない契約になってるの!? ってかそんな事言ってる場合じゃないよね!? 結局アイツ、ジュウソルジャーの事聞き出す前に倒されちゃったんですけど!? こんな事ヴァイバス様はともかく、ダルフ様にでも知られたら………」

 

 っと、ジュウソルジャー全員が爆乳なのを愚痴ったかと思えば、斗馬からジュウソルジャーの事聞き出す前に倒された事にこの場を右往左往しながら顔を青ざめながら呟くと……

 

「……良し!! 今回の事はなかった事にしよう!! 黙っておけばあの脳筋ダルフ様も気づかないと思うし!!」

 

 そう開き直る形で言った少女……怪人組織ブルートの幹部であるデリィはそう言った後、その場から去って行った。

 

―――――

 

「プハァ!! ハァ……ハァ……ハァ……」

 

「おーい!! 君大丈夫だった!?」

 

「さっきの戦い見てたけど、メッチャ強かったんだけど!? あぁ私は山吹美杏!! っでこっちが……」

 

 狼のメットを外し、息を荒く吐いた恋に近づきながらそれぞれメットを外した橙香と美杏が話しかけるのだが……

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……」

 

「えっと……本当に大丈夫? 息荒いけど?」

 

「おまけに顔もちょい赤いし……ってちょ!?」

 

 顔を赤らめ、息も荒く吐き続ける恋を見て橙香と美杏が心配して話しかける中、恋はその場に座り込んでしまう。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……んぅ、」

 

「どうやら……単に熱があるって訳ではなさそうだな。」

 

「え? それってどう言う……あっ、」

 

 いまだに息を荒く吐き、何かに堪えているのを見てメットを外したエミルの話を聞き、同じようにメットを外した紫夜が問いながら恋を見ると、その事に気づいた。

 何せ恋の乳首がスーツ上からでも分かるくらいに勃起し、膣からはスーツを濡らすようにして愛液が溢れ出ていたからだ。

 

「こ、これは……」

 

「なるほど……彼女が一時レッド候補から外れた理由……分かったよ。」

 

「話が早くて助かるよ。やれやれ……ジュウソルフォンを使っての変身でもむりだったか。」

 

 そんな恋の異変を見て瑞波が聞く中、メットを外しながら狐珀が言った事に対し、メットを外した頭を掻きながら答える研奈。

 

「ハァ……ハァ……ハァ……ハァ……んぅう!! くぅ……」

 

「………」

 

 胸と膣を両手で隠し、自身の異変を堪えようとする涙目の恋を見、メットを外し少し悲しげな顔を浮かべる心咲だった。

 




次回

 圧倒的な戦闘力で怪人を倒し、ジュウソルジャーデビューを果たした遊レッドこと紅牙恋。
 だが彼女には、重大な欠点があった!?
 そんな恋に対し、心咲が取った行動は……

次回第二話
「狼と不死鳥と……」
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