中々書くタイミングなどが見つからなかったりで遅くなってしまいました。
今後もこんな事があると思いますが、よろしくお願いします。
それでは、どうぞ。
Aパート
「……どうぞ。」
「あぁ、ありがとう。」
突然蒼宮家にやって来、今晩泊めて欲しいと頼んだ心咲に戸惑いつつも、瑞波と紫夜はそんな心咲を家の中に居れ、現在リビングで紫夜が心咲にお茶を出した所になっている。
「それでどうした? 急に私達の家に泊めて欲しいって……」
「そのえっと……今日の話を聞いて……ママと、ママと一緒に居るのがその……」
「千咲さん……目を覚ましたの?」
「ううん……でも……家に一緒にいるってだけでも……」
瑞波の問いに対し、戸惑いながら答えた心咲に今度は紫夜が問い、それに目を瞑りながら答える心咲。
「……まぁその、あんな事を聞かされたら、そうなる……よね。」
「……………」
「………分かった、他の皆には私から話しておく。今日と言わず、落ち着くまでしばらく泊ってろ。」
「い、良いんですか?」
心咲の様子を見、戸惑いながら紫夜が言ったの後、少しだけ考えた後に答える瑞波に問う心咲。
「お前がどのような形で産まれようとも、お前は私の大事な後輩で……妹のような存在に変わりはない。そうだろう? 紫夜。」
「……うん。」
その問いに対して瑞波は答えながら紫夜に問い、それに頷きながら答える紫夜。
「………し、しばらく……お世話になります。」
そんな瑞波と紫夜を見、目尻に涙を浮かべかけながら礼を言う心咲だった。
――――――
「ふぅ……あ、」
「し、紫夜……さっきお風呂上がったところ?」
話を終えた後に泊まる部屋など確認した後、もう一度道場で素振りした後、汗を流し風呂に入った紫夜は、パジャマ姿で家内を頭をタオルで拭きながら歩いていると、風呂の準備を持って歩いていた心咲に出くわした。
「あぁ……うん。お姉ちゃんも自分は後で入るって言ってたし、ゆっくりしてきなよ。」
「そ、そう……お言葉に甘えて。」
少し戸惑いながら答えた紫夜に頷いた心咲は、紫夜とすれ違う形で風呂場に向かおうとしたが、その足を一旦止めて紫夜に話しかけた。
「ね、ねぇ紫夜。」
「何?」
「……今日は、ごめん。私のせいで紫夜が龍華と戦う事になって……ジュウソルリングまで幾つか奪われちゃって……」
「………アレは大半が私の八つ当たりみたいなもんだから気にしないで。リング奪われたのも、私の実力不足と自業自得だから。」
今日の事で謝りながら言った心咲に対し、紫夜は心咲に顔を向けないまま答えるものの……
「それでも……私の為に怒ってくれたんでしょ?」
「っ……」
心咲のその言葉に、返す言葉もない紫夜。
「何ていうか……本当に龍華の言う通りになるのかもね。私がこのままジュウソルジャーに居たら、取り返しのつかない事になるかも……」
「そ、そんな事なっ、」
その後、龍華の言葉を思い出しながら言った心咲の発言に対し、紫夜は心咲の方を向きながら言いかけたが……
「…………」
「こ、心咲……」
涙を流す心咲を見、言おうとした言葉も言えなくなってしまう紫夜。
「ご、ごめん……でも、これ以上紫夜が気にすることはないから。これは……私の、私達親子の問題だから……」
「そ、そんな事は……」
「お風呂……入って来る。」
流した涙を持っていたタオルで拭いながら言った心咲に対し紫夜はまた言いかけたものの、心咲はそれを聞かずに風呂場へと向かった。
「心咲………っ、」
そんな心咲の背中を見て呟いた紫夜は、歯を食いしばりながら首に掛けてたバスタオルを握りしめた。
まるで自分の、心咲の心すら守れない弱さに悔しがるかのように。
「………」
そんな紫夜を、廊下端で覗いていた瑞波も、浮かない顔を浮かべていた。
――――――
「……………」
同時刻、龍華が住まうマンションの一室では、龍華が紫夜から奪い取ったジュウソルリングを机に並べ、何かを考えながら眺めていた。
「ジュウパープル……今思うと、愚かな女だ。」
っと、ジュウパープルもとい紫夜の今日の行動を思い出し、そう呟いたのだった。
――――――
「んぅ~!! 空は晴天……最高の作戦日和だチョコレート!! 日出過ぎるとチョコ的にはキツイけどチョコレート……」
翌日の朝、とあるビルの屋上では、一体のブルート怪人が背伸びしながら話していた。
頭が割れたハート型のチョコレートが付いており、右腕には茶色と白のチョコレートソースが入った容器、左腕には巨大な板チョコが盾のような形で付けられていた。
「おーいチョコレートブルート~!! 先に言っておくけど、ジュウソルジャーだけじゃなくて最近出て来たジュウドラゴンってデカ乳女も邪魔しに来るからなぁ~。」
「分かってるでチョコレート!! だがそのジュウドラゴンもジュウソルジャーも、吾輩のチョコソース攻撃で、全身チョコレートにコーティングしてやるでチョコレート!!」
そんなブルート怪人……チョコレートブルートの後ろから話しかけて来たデリィに対し、チョコレートブルートは右手のチョコレートソースを見せながら答えた。
「……まぁやる気あるなら良いか……良し!! じゃあさっさと出発、」
「待て。」
チョコレートブルートの話を聞いて少し不安になりながらも、すぐに気にせずに街へ向かおうとしたデリィだったが、それを呼び止めた者が居た。
「んぅ? ってのわぁあああ~!! ダ、ダルフ様!?」
「どうしてここにチョコレート!?」
呼び止めた声がした方を向いたデリィとチョコレートブルートは、その声の主がダルフだと知ってデリィは驚き、チョコレートブルートは転びながら問うと……
「J様から命を受けてな……今回は貴様達の作戦に付き合ってやる。」
『………?』
不服そうな顔を浮かべながら言ったダルフの話を聞き、少しだけ首を傾げるデリィとチョコレートブルートだった。
――――――
「ジュウソルリングにセーフティロックを備えておいた。これでこれ以上奪われたとしても、私が解除でもしない限り使われないよ。」
「仕事が早くて助かる……所で緑子さんは? 学園の方も休んでるらしいが?」
「……ちょっと落ち込み中。千咲さんの事で何も知らなかった事でね。」
その頃アルテミス内にある研奈の研究室では、昨日の件でジュウソルリングが奪われた際の対策を施した事を研奈は狐珀に言い、それを聞いていた狐珀の問いに少し気まずそうに答える研奈。
「……まぁ千咲さん達の事だ。緑子さんに心配かけまいよう隠してたんだろうな。あの人……研究者にしては優し過ぎる所があるしな。」
「なぁ~に? 私のママがマッドサイエンティストなら良かったって言いたいの?」
「そうは言ってない。むしろ私は……緑子さんがあの性格で良かったって思っている。お前だってそうだろう。」
「……まぁ、狐珀が思っている以上にはね。」
その研奈の話を聞いて言った狐珀に対して研奈は目を細くしながら言うが、それに言い返した狐珀の言葉を聞き、少し頬を赤くしながら答えるのだった。
「あの……話し終わりました。」
「んぅ? 紫夜か?」
「どうしたの? 一人で来るなんて珍しいじゃん?」
っと、様子を見ながら研究室に入って来た紫夜の声を聞いて気づいた狐珀が言った後、研奈も眼鏡を上げながら聞くと……
「その……研奈さんに相談したい事があって。」
紫夜は真剣な眼差しで、研奈を見ながら話した。
―――――
「自身の短所をカバーする為のジュウソルリングねぇ……」
「昨日の龍華との戦いに負けた事で、色々思うところがあって……もちろん龍華にリベンジだとか、仕返しをしたい訳じゃないんです!?」
「じゃあ……何の目的で?」
コーヒーを淹れたマグカップを持ちながら話を聞いた研奈に対し、研奈から貰ったマグカップを持ちながら紫夜は答えた後、コーヒーを飲みながら話を聞いていた狐珀が紫夜に問うと……
「……今の私じゃ心咲の、心咲の事を守れないから。もちろん、ジュウソルリングだけに頼るわけじゃないです!? でもただ鍛えてるだけじゃ、短所はそう簡単に直せない……だから!?」
昨日の事がずっと頭から離れない紫夜は唇を噛み締めながら答え、必死な気持ちで研奈と狐珀に対して言うと……
「……お前の気持ちは分からんでもない。お前が誰よりも心咲の事を大事に思ってるのを含めてな。」
「………」
「けど……心咲の事を大事に思っているのは、私達も一緒だ。」
「っ!!」
狐珀の言葉に少しばかし紫夜が驚くと、今度は研奈が話しかけた。
「私や狐珀、それに瑞波だけじゃない。他の皆だってそう……そうじゃなきゃ、恋ちゃんもあそこまで張り切ったりしないよ。」
「けど……それでも私はっ!?」
研奈の話に対し紫夜は言い返そうとした矢先、研奈は二つのジュウソルリングを紫夜は向けながら話し続けた。
「君の短所なら、私達でフォローしてあげる。だから君は短所をどうこうするより、自分の長所を生かす事を考えてみたら?」
「自分の……長所?」
「それでなら、リングぐらい貸してあげるから。ほい。」
研奈の話を聞いて少し戸惑う紫夜の手を握った研奈は、そう言いながら二つのジュウソルリング……表面に銀色のカンガルーのレリーフと背面にピンク色の「電子戦隊デンジマン」のデンジピンクのマスクが彫られたレリーフがあるリング……「カンガルージュウソルリング」、表面に黒色のジャッカルのレリーフと背面にピンク色の「爆上戦隊ブンブンジャー」のブンピンクのマスクが彫られたレリーフがあるリング……「ジャッカルジュウソルリング」を少し無理やり渡すのだった。
「…………っ!?」
『っ!?』
その渡された二つのジュウソルリングを紫夜が見つめる中、紫夜達のジュウソルフォンが大きく鳴った事に気づき、すぐさま研究室から出て向かうのだった。
かなり時期がずれた怪人で申し訳ございません。