「チョコココ~!! お前達全員、吾輩がデコレーションしてやるでチョコレート!! 食らえ、ホワイトチョコソースデコレーション!!」
『キャァアア!!』
逃げ惑う女性達をブルート戦闘員達に捕えさせた後、そんな女性達に対して言ったチョコレートブルートは次の瞬間、女性達に向けてホワイトの方のチョコソースをぶっかけた。
「おわぁ!? 色が白いなだけにホワイトチョコソースがアレに見える!?」
「そうなんでチョコレート!? でも茶色い方のチョコソースも肌が白めな女性には結構似合うでチョコレート。ってなわけで、ノーマルチョコソース、デコレーション!!」
『キャァアア!!』
ホワイトチョコソースをかけられ、ホワイトチョコソースがアレに見えたデリィが言った事に答えた後、今度は肌が白めの女性達に向けてノーマルの方のチョコソースをぶっかけるチョコレートブルート。
「イヤぁああ何これ!?」
「チョコレートが身体の至る所に!?」
「ベチャベチャしてて……なんかいやぁ!!」
「チョココのコ~!! 良いね!! 良いねぇ!! 良いチョコよぉ~!! 全身にチョコレートがぶっかけられる女はやっぱり最高チョコレート~!!」
「……たまに思うんだけど、こう言う食べ物系の怪人って怒られないかなぁ。色んな所から?」
「ブルートがそんな事気にしちゃ駄目でチョコレート!! さぁもっと女達をチョコレートでデコレーションしてやるでチョコレート~!!」
全身や顔にチョコレートソースをぶっかけられて嫌がる女性達を見て喜ぶチョコレートブルートの隣でデリィは呟き、それを聞いて言ったチョコレートブルートは他の女性達を集めるようにとブルート戦闘員達に指示したのだった。
――――――
「オカマなウェディングドレス姿の怪人の次はチョコレートのブルート怪人か……どう言う頭したらそんな怪人が生まれるんだ?」
そんなチョコレートブルートの様子を木の陰から見ていた龍華は、ここ最近のブルート怪人に付いて思わずそう呟いた。
「ハァ……まぁ良い、どの道倒せば良いだけの話、っ!?」
ため息を吐きながらも、チョコレートブルートを倒そうと向かおうとした龍華だったが、それを遮るかのように一筋の刃が振りかざされ、それを紙一重で避ける龍華。
「ほぉ……手を抜いたとは言え、私の剣を避けるか。」
「……お前、ダルフか。ブルート幹部の一人の。」
その刃を振るった者……ダルフは龍華に対して言った後、龍華はそんなダルフを睨みながら言った。
「知っているなら話が早い。我らがトップのJ様の命だ……一つ立ち合ってもらおう。」
「……そうか。まぁ断る理由もないしな。」
【ジュウドラブレス!!】
剣先を向け、龍華を挑発するかのように言ったダルフに対し、龍華は目を瞑り言いながらジュウドラブレスを左腕に装着。
そのまますぐにブレス先端にある龍の顎部分を押した。
「それに私個人としても、貴様と戦う理由もあるしな……獣魂チェンジ。」
【チェンジ!! ジュウドラゴン!!】
ブレスから龍のシンジュウを模した光がでて龍華の衆に集まり出した後、そう言いながら龍華が再び上顎部分を押すと、光は龍華の肉体に装着されてジュウドラゴンへと変身した。
「黒銀の滅龍……ジュウドラゴン!!」
【炎龍の吐息!!】
「っ!?」
名乗りながらジュウドラブレスの上顎部分を1回押し、ジュウドラゴンのブレスから音声が鳴ったのと同時にブレスがある左腕を付きだしてブレスから炎を放つジュウドラゴン。
それに一瞬驚きながらも、すぐさま避けるダルフ。
「フン、やはり下手な不意打ち程度では、ダメージなんて与える事もないか。」
「あのようなもの……不意打ちとは言わん!!」
それを見て言ったジュウドラゴンに対し言い返しながら、ダルフは剣を振るって近づき、それを見ながらジュウドラゴンは、表面に金色のハヤブサと背面に白の「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」のソノニの顔のレリーフが彫られたジュウソルリング……「ハヤブサジュウソルリング」右手に着け……
【コール!! ハヤブサ】
ブレスの背面にあるセンサーにハヤブサジュウソルリングを掲げ、音声が鳴ってすぐにブレスの上顎部分を1回押すと、ジュウドラゴンの右手にソノニのコンドルアローを模した弓が召喚された。
「っ!! ハァアア!!」
「っ!? フンっ!!」
「くぅ!? たぁああ!!」
その弓……「ハヤブサアロー」の弓部分でダルフの刃を防いだジュウドラゴンはそのままアローを振るい、それを避けてすぐに剣を振るったダルフの斬撃も避けたジュウドラゴンはエネルギー状の弓矢を展開してハヤブサアローに当て、そのまま弓矢をダルフに向けて放った。
「フンっ!!」
「っ……だが、これは中々良い。使いやすい。」
その矢を剣で弾いたダルフに少し驚きながらも、ハヤブサアローが気に入ったジュウドラゴンは、そのハヤブサアローを分割して二つの短剣にし、そのままダルフに向かって行った。
――――――
「見つけたぞ!! ブルート怪人!!」
「今度は見た目からして……チョコレートブルートって感じ?」
その頃、チョコレートブルートを見つけた瑞波達ジュウソルジャーの九人はチョコレートブルートとデリィ達の前に立った後、美杏がチョコレートブルートを見てそう言った。
「チョコココ!? お前達がジュウソルジャーかチョコレート!? 悪いが吾輩達の作戦、邪魔するなでチョコレート!! 戦闘員達ぃ!!」
『キシャアアア!!』
ジュウソルジャーの九人に気づき驚きながらも、チョコレートブルートはそう言ったのと同時にブルート戦闘員達を呼び寄せた。
「………」
「こ、心咲……まだ辛いなら無理しなくても……」
「えっ? あぁ大丈夫!! 戦えは、戦えるぐらいは出来るから……」
そんな中、今だ浮かない顔を浮かべている心咲を見て紫夜は言い、それに対してそう答える心咲だったが、その表情は今だ暗かった。
「……とにかく今は!?」
「あぁ……行くぞ!!」
『獣魂チェンジ!!』
【チェンジ!! ジュウソルジャー!!】
同じように心咲の事が気になりながらも、今はチョコレートブルートを倒す事も大事と思った恋に瑞波が頷いた後、恋達は右手に持ったジュウソルフォンを口元に近づけて叫び、そのままそれぞれのジュウソルウォッチにかざすと、九人のジュウソルウォッチから九人のシンジュウを模した光が出現。
そのまま恋達の元へ向かった光を肉体に纏った恋達は、ジュウソルジャーへと変身完了した。
「紅蓮の赤狼!! ジュウレッドォ!!」
「愛の不死鳥……ジュウピンク!!」
「高潔なる海帝……ジュウブルー!!」
「神速の女豹!! ジュウイエロー!!」
「深緑の賢者……ジュウグリーン!!」
「幻影の海姫!! ジュウパープル!!」
「橙角の剛牛!! ジュウオレンジ!!」
「金色の騎士馬……ジュウゴールド!!」
「獣魂戦隊!!」
『ジュウソルジャー!!』
っと、いつも通りの名乗りを終え、最後に全員で声を上げた後、ジュウレッド達は襲い掛かるブルート戦闘員達との戦闘に入った。
「ハァアアア!!」
「っ!!」
『だぁあああ!!』
『キシャアア!?』
襲い掛かるブルート戦闘員達に対しジュウレッドは両手両足にある爪、ジュウゴールドは得物のレイピアを振って倒し、ジュウイエローとジュウオレンジは同タイミングでキックを食らわし倒して行った。
「だぁあああ!!」
「フンッ!!」
そんな中でジュウブルーがチョコレートブルートに向けて刃を振るうが、チョコレートブルートは左腕にある板チョコで防ぎ、斬撃が防がれたジュウブルーは思わず後ろに跳んでしまう。
「くっ!? 刃が弾かれた!?」
「吾輩板チョコシールドは、そん所そこらの板チョコとは強度が違うでチョコレート!! 食らえ!? チョコボール爆弾!?」
「わぁあああ!?」
斬撃が通らなかった事に悔しがるジュウブルーに対して言った後、チョコレートブルートはチョコボール型の爆弾を幾つもジュウブルーに向け投げ、それを受けたジュウブルーは思わず倒れてしまった。
「ブルー!! くぅう!?」
「効かないでチョコレート!!」
倒れたジュウブルーを見たジュウピンクは歯を食いしばりながらジュウトリンガーで銃撃を放つが、それすらもチョコレートブルートは板チョコシールドで防いだ。
「なぁ!?」
「チョコココ~!! 最初はブルーからとふと思ったけど……ピンクからチョコまみれにしてやるチョコレート!!」
「っ!?」
防がれた事に驚くジュウピンクに対し、笑いながら言ったチョコレートブルートはノーマルの方のチョコソースを放ったが……
「ピンクぅ!!」
それに気づいたジュウパープルはジュウピンクの前に立つと、ジュウパープルの身体の至る所にチョコソースがぶっかけられた。
「あぁ~惜しいチョコレート!? それに君はどっちか言うとホワイトチョコソースの方が似合うでチョコレートォおおお!?」
「似合わなくて結構……ってか、毎度のことながら食べ物で遊ぶな。」
「……ごもっとも。」
それを見て悔しがるチョコレートブルートに対し、いつの間にか召喚していたジュウトリンガーで銃撃しながら言ったジュウパープルに少し頷いてしまうデリィ。
「フゥ……大丈夫?」
「う、うん……でもパープルが、」
「結構ベチャベチャしてるけど……戦えるなら問題ない。」
「そ、そう………」
一息吐いた後に言ったジュウパープルの問いにジュウピンクは頷きながら聞くと、身体に付いたチョコソースを見ながら言ったジュウパープルの言葉を聞いた後に俯いた。
「………今、やっぱり自分がいると迷惑に掛かるとか、足手まといになるんじゃないかって思ったでしょ?」
「そっ!? そんな事は………」
そんなジュウピンクを見て言ったジュウパープルに対し、上手く答えれないでいるジュウピンクに対しジュウパープルは……
「……正直、私にはピンクの…心咲の心の傷の痛みなんて分からないし、親子の問題に首突っ込むのは野暮ってのも分かってるけど……」
「………」
「それでも……それでも私は!? 心咲には笑顔でいたいと思っている!? それは皆同じ……いや、私は皆以上に思っている!!」
「し、紫夜……」
ジュウピンク……心咲の顔を、顔を少し赤くしながら言ったジュウパープルもとい紫夜を見て、少し驚く心咲。
「だから……その笑顔を私は、どんなことがあっても守って見せる!! 仲間と一緒にね!!」
【コール!! ジャッカル!!】
そんな心咲もといジュウピンクに背を向けながら言った紫夜……ジュウパープルは、先ほど研奈から貰ったジャッカルジュウソルリングを着けてジュウソルフォンに掲げると、ジュウパープルの両足にブンピンクのブーツ部分を模したタイヤ付きブーツ……「
ジャッカルブーツ」が召喚され、その付いたタイヤを回転させながら、ジュウパープルはチョコレートブルートに向かって走った。
「吾輩が見てるのも知らずにイチャ付きおってからにチョコレート!? 今度はホワイトチョコソースでデコレーションしてやるでチョコレート!!」
「っ!!」
そんなジュウパープルに向け、先ほどまでの光景を見ていたチョコレートブルートは少し怒りながらホワイトチョコソースを放つが、それをジュウパープルはタイヤでのカーブを使いながら避けつつ、チョコレートブルートに近づいた。
「ハァアアア!!」
「チョコォオオ!! だがその程度、吾輩の板チョコシールドには効かないでチョコレート!?」
一気に近づいたのと同時に、両足でのキックを放ったジュウパープルはそのままタイヤを全力で回すが、それすら板チョコシールドで防いだチョコレートブルートはそう豪語するのだが……
「だぁあああ!?」
「ぬぉおおお!? っ!? まさか……吾輩の板チョコシールドにヒビがっ!?」
ジュウパープルはその強度に負けじとジャッカルブーツのタイヤを限界まで回し、その威力によって板チョコシールドがひび割れだしたのを見てチョコレートブルートが驚いたのも束の間……
「ハァアア!!」
「割れたチョコぉおおお!?」
ジュウパープルが両足に力を更に入れた事で板チョコシールドは割れ、そのままジャッカルブーツでのキックを食らったチョコレートブルートは吹き飛んで倒れた。
「どんなに硬くても……割れない板チョコなんてないんだよ!?」
【コール!! カンガルー!!】
ジャッカルブーツを消しながら着地したジュウパープルはそう言った後、今度はカンガルージュウソルリングを着けてジュウソルフォンに掲げると、ジュウパープルの両手にデンジマンのデンジパンチを模したメタリックピンクの鋼のグローブ……「カンガグローブ」が召喚された。
「フゥ……ハァアアア!!」
「チョコぉ!! チョコココ!? チョコォオオ!?」
そのカンガグローブどうしを軽くぶつけて鳴らした後、息を整えながらジャンプしたジュウパープルはカンガグローブでのパンチを繰り出し、そのままジャンプをしながら連続でパンチし続け、そのままチョコレートブルートを高く上げると……
「ちょ、ちょっと待ったチョコレート!? 吾輩のチョコレート上げるから今回は見逃しっ」
「だぁああ!!」
「チョコぉおおお!?」
落ちながら命乞いするチョコレートブルートの言葉も無視し、ジュウパープルはカンガグローブでのアッパーを繰り出し、それをまともに受けたチョコレートブルートは空高く吹き飛んだ後に倒れ……
「レロォ……一応言っとくがお前のチョコ……結構不味い。」
「そ、そんなハッキリ言わなくても良いでっ!? チョコレっ、トォオオオオ!!」
倒れるチョコレートブルートに背を向けながら、身体に付いたままのチョコソースを舐めて言ったジュウパープルの感想を聞き、そう言い返しながら爆散するチョコレートブルートだった。
「あぁまた倒されたぁ!? あぁもうダルフ様は何処に行って……」
『キシャアア!!』
「のわぁああ!? ここは……逃げるが勝ち!!」
チョコレートブルートが倒されたのを見て呟きながら、姿が見えないダルフを探そうと辺りを見渡すデリィは、他のジュウソルジャーの面々にブルート戦闘員が全員倒されたのを見て驚き、一目散に逃げるのだった。
「フゥ……やれば出来るじゃん。」
「とりあえず、一つ壁は越えたって感じか。」
逃げ去ったデリィを見た後、既にメットを外して素顔を晒す紫夜を見ながら同じようにメットを外した研奈と狐珀は言う中、紫夜は同じようにメットを外していた心咲を見て……
「……んぅ。」
「……フフッ。」
笑みを浮かべながらサムズアップをし、そんな紫夜を見て同じように笑みを浮かべる心咲だった。
―――――
「ハァアアアア!!」
「くぅ!? ハァアアア!!」
その頃ジュウドラゴンはと言うと、ダルフの斬撃を紙一重で避けた後、再びハヤブサアローを連結させて弓状態にした後、エネルギー状の弓矢を放った。
「フンっ!! ハァアアア!!」
「くぅうう!?」
その矢を剣の斬撃で打ち消したダルフはそのままエネルギー状の斬撃を放ち、それを後ろに跳んで避けるジュウドラゴンだが、斬撃を受けた地面から砂煙が出て……
「ハァアア!!」
「っ!?」
その煙の中から突き刺す形で出たダルフの剣を避けようとしたジュウドラゴンだったが、僅かにダルフの剣が露出したジュウドラゴンの頬を斬り、斬られたジュウドラゴンの頬からは僅かながら血が流れ出た。
「……フン、これくらいで十分か。今日はここまでにしてやる。」
ジュウドラゴンを見た後、ダルフは自身の剣に付いたジュウドラゴンの血を見て言った後、空高く跳んで去って行った。
「…………………」
そんなダルフを追う事はしなかったジュウドラゴンはメットを外して龍華の素顔を晒しながらも、去って行ったダルフの背中を思い出し目を細めるのだった。
次回ももしかしたらR-18要素少なめな展開が続くかもしれませんが、それでも見て言ってくだされば幸いです。
失礼いたしました。