今回も長めなのでAパートとBパートに分けての投稿になりますが、それでも良ければご覧になってください。
それではどうぞ。
Aパート
「ハァ!! ハァアア!! ハァアアア!!」
日も落ちかけた夕方。
十桜学園内にある道場では、瑞波が一人竹刀を声を上げながら振るっていた。
「ハァ!! ハァアア!! だぁあああ!!」
剣道着の上からでも分かる豊満すぎる胸を揺らし、額から汗を流しながら竹刀を振るい続ける瑞波だったが、その顔には少々焦りが見えていた。
「フゥ………」
「太刀筋がなってない。剣道についてそこまで詳しくない私でも分かる程にな……何と言うか、迷いや焦りがそのまま体に出ていると言った方が良いかな?」
しばらく振るった後、竹刀を置き少しだけ息を整えていた瑞波を見ながら、道場の出入口に立っていた狐珀が話しかけると、瑞波に近づいて持っていたタオルを投げ渡した。
「……そんな事を言う為に、わざわざ居残りまでしてたのか? 風紀委員長も暇なんだな。」
「少なくとも、部活終わりにここで一人竹刀を振るっている生徒会長様よりは暇じゃない。」
受け取ったタオルで身体に着いた汗を拭いながら言った瑞波に対し、Lカップはある胸を上げる形で腕を組んで話す狐珀。
なお、先ほどの話しにも出てた通り、狐珀はここ十桜学園の風紀委員長を勤めているらしい。
「わざわざ学園の道場を使って素振りって……お前家にも道場あるだろう? ここのを使わなくても……」
「ここなら基地から近い……ここで数回素振りした後基地の訓練室で自主練するつもりだ。」
「ハァ……お前今朝も一人訓練室で自主練してたよな? 鍛えること自体は否定しないが、そんなに必死にならなくても……」
「必死になって何が悪い!?」
狐珀の問いに瑞波は置いてあった水筒に入った水を飲みながら答え、それを聞いてため息交じりで狐珀が言った事に瑞波は声を上げた。
「………お前、最近更に自分を追い詰めてないか? 先生も言ってたぞ? 最近授業中に眠そうになったり、体育の授業もまともに動けてない部分があるって……明らかにジュウソルジャーとしての訓練がオーバーワークになってて、疲れが取れていない証拠だ。」
「……それくらいやらないと、ブルート相手に遅れを取ってしまうかもしれないんだぞ!? それに……」
「レッド……恋の事か?」
呆れ気味に話す狐珀に対して瑞波が言い返した直後、狐珀の言葉を聞き、思わず口が籠る瑞波。
そんな瑞波の脳裏には、恋のジュウレッドとして戦っている姿と、その後に起こる副作用の性欲の高まりで苦しそうな恋の姿が写った。
「確かに恋の副作用に関しては、私もどうにかする方法はないかいつも気にしているし、研奈もそれに関しては今も調べてるって言ってた。それに心咲や紫夜のこの前の戦いの後恋に対して何かしてあげたって聞く。」
「……なら、私もモタモタするわけにも行かん!! アイツが自身の副作用で苦しまないようにも、私が強くなって……」
「だからと言って、自分の肉体を壊しかねない自主練は駄目だ!! それに事によっては、恋自身が自分はまだ認められていないって思うかもしれないんだぞ!? そうなったら……」
狐珀の話に対して答えた瑞波だったが、そんな瑞波に問い詰めるようにして狐珀は声を上げるのだった。
これ以上の無理な鍛錬は身体を本当に壊しかねない、そんな瑞波を思ってこその言葉だった。
「……心配しなくても、私はそこまで軟でもないし、紅牙に関しては私も認めている。」
「だったら……」
「だからこそ!! 彼女の負担を減らす為にも、私はもっと強くならないとダメなんだ……なに、これくらいの疲れ、気合で何ととでもなる。」
だがそんな狐珀の思いも虚しく、そう言った後瑞波は道場を去って行った。
「……あの傲慢女。精神論じゃどうにでもならない時があるって何度も言ってるのに……」
そんな瑞波の後ろ姿を見ながら、少し悲しげな顔を浮かべながら呟くのだった。
――――――
「スッククゥ~!! スクファイヤー!!」
『キャァアアア!!』
翌日早朝、街中では一体のブルート怪人が暴れまわっており、その怪人は胴体からビームを女性達に向けて発射した。
「っ!? え!? 何これ!?」
「ちょこれ!? スク水!?」
「やだぁああ!? こんな街中で!?」
だがビームを受けた女性達に痛みはなく、その代わりと言うかなんというか全員の衣服が所謂スク水になっており、その姿になった事に女性達は顔を真っ赤にした。
「スクククゥ~!! 眼福!! 眼福!! やはり女性に一番似合う服装はスク水!! 体のラインが見えるぴっちりさ!! そのラインを良く見せるデザイン、そして時折見せる光沢感、これこそ女性服にあるべき姿だスクぅ~!!」
そんな光景を目にしていた、さっきビームを出していた胴体は女性もののスク水を着ており、両手両足にはビート板、頭部には水着帽子とゴーグルが装着されていたブルート怪人は嬉しそうに話すのだった。
「あるべき姿なのは良いけどさぁ~、これって本当に脱げないの? 風呂はいる時とかどうすんのさ?!」
「心配しなくても、着れるのがスク水以外は許されないってだけで脱着は多少可能でスクよぉ~!! それにしてもデリィ様のスク水姿、いい味出してるスクぅ!! さながら夏になって水泳の授業が始まってはしゃぐ小がっスクぅ~!!」
「今小学生って言いそうになったろ!? なったな!? なったよな!?」
そんなブルート怪人……スク水ブルートの近くでデリィが話しかけた事に対し、さっき巻き込まれたせいでスク水姿になったデリィを見ながら言いかけたスク水ブルートの発言に対し、三叉槍を振るいながらツッコむデリィ。
「そこまでだ!! ブルート!!」
そんな中、既に変身した状態の瑞波……ジュウブルーがスク水ブルートとデリィの前に現れ、スク水ブルートに刃を向けながら言い放った。
「スククゥ~!! 来たなジュウソルジャー!!」
「んぅ? 今回はお前さん一人か? デカ乳鮫?」
「朝練中に貴様らの襲撃の報告が来たからな……何、貴様ら見たいな変態怪人、私一人で十分だ!!」
ジュウブルーを見てスク水ブルートとデリィが言った後、その言葉に対し言い返したジュウブルーは尽かさずスク水ブルートに向かって刃を振るった。
「ハァアア!! だぁあああ!!」
「のわぁああ!! ちょぉおおお!?」
「っ!? 取ったぁ!!」
ジュウブルーの斬撃をギリギリで避け続けるスク水ブルートだったが、間合いを取ったジュウブルーはそのまま刃を振り下ろした。
「ビート板シールド!!」
「何っ!?」
だがスク水ブルートはその斬撃を両手についてるビート板で防ぎ、それを見て驚いたジュウブルーは一旦距離を取った。
「そして尽かさずビート板ミサイルゥ!!」
「っ!? フンっ!? ハァアアア!!」
そんな事も気にせずに、スク水ブルートはジュウブルーに向けてビート板型のミサイルを撃ち放ったが、それら全てをジュウブルーは斬り裂いた。
「スクゥウウウ!! な、なかなかやるスクねぇ……にしてもこいつ、かなりスク水が似合いそうな身体付きしてるスクねぇ。」
「あぁもうそう言うの良いから!! 後で良いから!! まずはコイツ倒すことに専念しろ!?」
「了解スクぅ~!!」
その光景を見て驚いたスク水ブルートが言った事にデリィはツッコみ、それに敬礼しながら言った後に構え直すスク水ブルート。
「ふざけた言動にその身体……だがそれもここまでだっ!?」
そんな光景を見たジュウブルーは、苛立ちを抑えながら再びスク水ブルートに向かって走った直後だった。
「っ!?」
(な、なんだ……体が……)
突然軽い目眩と立ち眩みを起こしたジュウブルーはそう思ったのと同時に、立つ事も出来ずにその場に膝をつけてしまった。
「っ!! 今だ、スクファイヤー!!」
「しまっ!? わぁああああ!?」
その隙を見たスク水ブルートは、尽かさず胴体からのビームをジュウブルーに向けて放ち、まともに食らってしまったジュウブルーは吹っ飛んだのと同時に肉体を光が包んだ。
「っ……!? な、これは!?」
光が晴れるとそこには、変身が解けたのと同時にスク水姿になっていた瑞波の姿があった。
「スクククゥ~!! やっぱりスクねぇ!! お前さんのスク水姿は他の女性より滅茶苦茶似合ってるスクぅ!! 言うなればスク水を着る為に産まれたような存在スクぅ~!!」
「あぁ良かったね。こっちはジュウソルジャーのと時と一緒でデカ乳が主張してて気分最悪なんだけどね。」
「っ///////」
スク水姿の瑞波を見て興奮が抑えきれないスク水ブルートと、スク水でもっと言うかスク水だからこそ主張が強くなった瑞波の胸を見て苛立つデリィの言葉を聞き、顔を赤らめながら胸と股間部分を隠す瑞波。
「良し!! どうせその姿だと変身も出来っこないと思うし、このままアジトに連れて行くスクぅ!!」
「あぁ良いねぇ!! J様も喜ぶだろうし、コイツからジュウソルジャーの情報得れたら一石二鳥だしね!!」
瑞波を見て思いついたスク水ブルートが言いながら瑞波に近づき、それを聞いて速攻で気分を良くしたデリィが言ったその時だった。
「だぁあああ!!」
「スクゥウウ!!」
「んばぁああ!!」
ジュウレッドに変身した恋のキックがスク水ブルートの胴体に直撃し、まともに食らったスク水ブルートは後ろに吹き飛んでしまい、それにデリィも巻き込まれてしまった。
「ハァ……ハァ……だ、大丈夫ですか先輩!!」
「お、お前……どうして?」
「こっちも連絡があったんですけど……遅れてしまい申し訳ありません!!」
息を整えながら言ったジュウレッドを見て瑞波が聞き、それに答えながら謝るジュウレッド。
「んはぁ!! あぁジュウソルジャーの中で今厄介な奴来た!? スク水ブルート!! アイツも倒しちゃって!?」
「よっと!! 了解スクぅ!! こっちの赤いのもスク水姿が似合いそっ!! スクゥウウウ!!」
「またぁあああ!!」
スク水ブルートを退かしながら立ち上がったデリィの言葉を聞き、デリィの前に立つ形に立ったスク水ブルートが言いながらジュウレッドに突っ込もうとした直後、幾つもの銃撃を食らって再びデリィを下敷にする形で倒れてしまう。
「すまない遅くなった!!」
「み、皆……」
「詳しい話は後!! 今は一旦離脱した方が良いかもねっと!!」
その銃撃を放ったジュウブラックとジュウグリーンがジュウレッドと瑞波の近くに行き、ジュウブラックが言った後に瑞波が呟く中、ジュウグリーンは話しながら表面に黒色のカメレオンのレリーフがあり背面には緑色の「宇宙戦隊キュウレンジャー」のカメレオングリーンのマスクが彫られたレリーフがあるジュウソルリング……「カメレオンジュウソルリング」を着けた。
【コール!! カメレオン!!】
「はい皆捕まって!! 消えますよっと!!」
ジュウグリーンは尽かさずジュウソルフォンにカメレオンジュウソルリングを掲げ、右手首にカメレオングリーン専用メカ「カメレオンボイジャー」を模した小さな武器が召喚されるのと同時に装着され、それと同時に全員に自分の身体に捕まるように言った後、右手首に着いた「カメレオンブレスレット」の能力発動。
ジュウグリーン達はすぐさま透明になり、その状態のままこの場を退却した。
「重いってもぉ~!! アレ? 何処にも居ない。」
「どうやら逃げられちゃったスクねぇ~。まぁ良いスク!! しばらく休憩した後場所を変えて行動再開スクゥ!!」
「場所変えるって……何処に?」
スク水ブルートを退かしながら再び立ち上がったデリィがジュウソルジャーの面々の姿が無い事に呟く中、遅れて立ち上がったスク水ブルートの話を聞いて首を傾げながら聞くデリィ。
「決まってるスク……スク水が一番映える……あそこスクよ。」
怪人なのもあって表情が読みづらいから分かりづらいが、恐らく笑みを浮かべているであろうスク水ブルートは話し始めるのだった。
――――――
「体の方はどう?」
「う、うん。研奈さんがくれた鎮静剤のお陰で……まぁ今日は短時間だったからそれもあるかな?」
「そ、そう……なんだ。」
アルテミスのオペレーションルーム内では、鎮静剤を飲んで性欲を抑えた恋に紫夜が聞き、その問いに答えた恋の話を聞いて少しだけ落ち込む心咲。
「そんなしょっちゅう戦闘後にレズSEX出来るって思わないの? まぁ長時間だったり二日か三日連続なら分からなくはないけど……」
「んなぁ!?」
「それよりも……今はこっちを解決しないと。」
そんな心咲を見て研奈が言ったのを聞いて心咲が驚く中、研奈は近くで美杏と橙香によってジャージの上着を着せてもらおうとする瑞波を見ていたが、着せようにもスク水から発する謎の力で無理やり着させる事は出来なかった。
「んあぁああ!? 無理!! これ無理っ!? 疲れる!? どうなってのさこのスク水!?」
「完全にスク水以外の衣服NGって言う気迫が半端ないんだけど!? いやスク水の気迫事態知らんけどさ!?」
幾ら力任せに着せようとしても上着が着れないのを見て、額から汗を掻きながら言う美杏と橙香。
「あのスク水ブルートを倒せば、もしくは奴が来てるスク水を破壊すれば……いずれにしても、今の状況で変身は不可能だろう?」
「……不覚だった。私があそこで立ち眩みを起こさなければ……すまん、迷惑をかけた。」
それを見て顎に手を添えながらエミルが呟いた後、皆に謝罪を述べた瑞波は立ち上がって何処かに行こうとするが……
「待て、何処に行くつもりだ?」
「学校だ。ブルートの怪人如きの技にかかったせいで休学してたんじゃ、生徒会長として勤まらん。それにやり残してる仕事もあるしな。」
「いやお前、今の自分の姿もう忘れたのか? そんな……そんな格好で一日中学校に居たら生徒、特に男子生徒の目に毒だ!? 色々と!?」
「水泳の授業とか水泳部の活動でこの姿はよく見られている。大した問題ではない!!」
「問題ありまくりだ!!」
瑞波の手を握って引き留めた狐珀の問いに瑞波は答えると、その返答に対しツッコんだ狐珀に対して言い返した瑞波にまた狐珀はツッコんだ後、更に話し続けた。
「それにさっき立ち眩みって言ったな? 明らかにここ最近のオーバーワークな自主練が身体の負担になってるって事だろう? この際だから今回は休んで、」
「これくらいの事で休んで!! ジュウソルジャーが勤まるか!!」
だが狐珀に対して声を上げて言い返した瑞波は無理やり狐珀の手を離すと、そのまま早足でオペレーションルームから出た。
「おい瑞波!? ……ったく、あの傲慢厳格女が。」
「す、すいません狐珀さん。お姉ちゃん……赤尾斗馬の事もあって色々自分に力不足を感じてる感じでその……」
「お前が謝る必要はない。ただ……アイツの傲慢さと厳格さに呆れてるだけだ。」
そんな瑞波に対して呟いた狐珀に紫夜が駆け寄りながら謝ると、それに言い返しながら頭を掻く狐珀だった。
「あの……瑞波さんと狐珀さんって、どう言う関係何ですか?」
「えっ? あぁ、簡単に言えば幼馴染って奴かな? 家の事情もあって幼い頃から付き合いで、時折相談役にもなってるって。」
「でもまぁ……最近は瑞波が厳格過ぎたり、精神論を重視し過ぎてるのを見るようになってから、心配も絶えないらしいよ?」
「そ、そうなんですか……」
そんな光景を見ていた恋の質問に心咲が答えると、それに付け足すようにして答えた研奈の話を聞き、少し心配な顔を浮かべながら頷く恋。
「…………」
そんな恋以上に、狐珀は不安と怒りが入り混じった顔を浮かべるのだった。
――――――
「えっと……蒼宮? 本当にその格好のまま授業受けるのか?」
「はい!! ご心配なさらずとも、問題ありません!!」
少し時間が経って……体育館で体育の授業になった瑞波のクラスでは、殆ど(特に男子生徒)が瑞波の釘付けになっており、そんな瑞波を見て十桜学園の体育教師兼ジュウソルジャーの戦闘教官を務めており、なおかつ千咲と初代ジュウソルジャーメンバーの一人だった紫藤海香(しとううみか)が聞き、それに対して声を上げて答える瑞波だった。
「いや、お前は気にしないだろうけどさ……他の連中はお前のスク水姿に目が離せないでここまでの授業話に入ってないぞ多分!! 特に男子なんて何人か鼻血出してる奴いるし、下手したら貧血で倒れるぞ男子!!」
「それはこいつらの精神が弛んで情けないからです!! 精神をしっかり持てば、私のこの姿など気にしません!!」
『そう言う問題じゃない!!』
そんな海香の話に対して瑞波は答えるが、その発言に対して海香だけでなく他の女子生徒もツッコんだ。
何せここまでの授業中も瑞波のスク水姿が気になって仕方ない生徒だらけで、特に男子生徒は何人……って言うかほぼ全員が鼻血を出していて鼻にティッシュを詰めていた。
「はぁああ!! だぁあああ!! ハァアア!!」
その後、結局瑞波絡みで何かあったら注意すると言う約束の元授業は再開したのだが……案の定多半数が瑞波のスク水姿に見とれてて授業になならかった。
特に今日の授業はバスケだったのもあり、動き回るスク水姿の瑞波の肉体に生徒……特に男子生徒は目が焼き付けになっており……
「ブハァアアアア!!」
遂に一人の男子生徒が大量の鼻血を出しながら倒れてしまい、これ以上は冗談抜きで授業にならないと判断した海香は……
「蒼宮……今日はもう休め。他の先生達には私から話しておくから。」
「んなぁ!?」
怒りを抑えながら瑞波に言った海香の言葉を聞き、目を見開きながら驚く瑞波だった。
ジュウソルジャーの話、もう少しコンパクトに出来ないかなってふと思う自分です。