アインズはモモン(パンドラズアクター)との街の見回りを終え、魔道国の玉座の間に戻っていた。
アインズはいつも考えていた。リザードマンの村を攻め落とし、様々な宣伝活動をし、魔道国を作った。
ここまでしてプレイヤーは一向に現れない。もしかして、この世界にはプレイヤーは自分だけなのでは無いかと。
そんなことを考えていた、その時だった。
突然、せバスからメッセージが入ったのだ。
セバス「アインズ様、ご報告したいことが」
アインズ「なんだ?セバス」
セバス「はい。実は今、どこの国の出身かも分からぬ者が魔道国への入国を願い出ておりまして」
アインズ「なんだ、そんなことか。そういった関連の事は入国管理局の者に…」
セバス「はい。本来ならご報告するまでもない事なのですが、実は少々気になる点がございまして」
アインズ「なんだ?」
セバス「その入国を願い出ている者の名前や、装備、そしてその存在感。全てがこの世界の物とはかけ離れているのです。もしかしたら、我々が転移する前の世界にいた者なのではと考えたのですが」
アインズ「何?!…その者の入国の理由は聞いたか?」
セバス「申し訳ありません。すぐに詳しく聞いてまいります少々お待ちください」
アインズは動揺していた。それはもう今までにないほどに。無いはずの心臓が痛くなるほどに
…沈静化された。それでも、動揺は収まらない
アインズ(やっとか?!やっとなのか?!ようやく見つかったのか?!探し求めていたプレイヤー!この際、ギルドメンバーじゃなくてもいい!同じ境遇を共有出来る仲間が欲しい!…いや、待て待て待て待て!仲間であると決まったわけじゃない。こういう時ほど慎重に…慎重にだ!まず相手の目的はなんだ?…暗殺?PvP?交渉?色々考えられるな)
そんなことを黙々と考えていた。そうしているうちに10分ほど経ち、セバスからメッセージが入った
セバス「お待たせしました。アインズ様」
アインズ「う、うむ。そ、それで!理由はなんだったのだ?!」
明らかに動揺している。必死に隠そうとするが、心のどこかで期待してしまっているせいか、声が大きくなってしまっている
セバス「理由はアインズ様へのお目通りをしたいらしく、その時彼は『魔導王陛下に』ではなく、『アインズ・ウール・ゴウンの方に』と、あたかもアインズ・ウール・ゴウンの名を冠する方々が複数いるかのように言っていましたので、恐らくはナザリックの事も知っている可能性が」
アインズ「やっっt…ゴホン、うむ。では、入国を許可せよ!その後、すぐに王城へ案内するように!」
セバス「はっ!」
アインズ(危なかった。喜びのあまり『やっったぁぁぁ!』と叫びそうになった。…気をつけなければ。いや!それより!来たぞ!遂にプレイヤーが!いや、落ち着け!…まずは相手の目的を慎重に探らねばならない。…どうやって、待っていようか?玉座に座っておく?いや、もしかしたら相手に不快な印象を与えるかもしれない。初対面からあからさまに上から目線な感じはダメだよな。いや、でも、アルベドの目もあるし、堂々としていないといけない。あぁぁぁーどうしようかなぁ)
そんなことを考えているとエ・ランテルの玉座の間にせバスがやってきてしまった。とりあえず、玉座に座っていることにしたが、アルベドを外に出したら自分も床にひれ伏すことにしようと考えていた。
アインズ「ゴホン。入室を許可する。入りたまえ」
???「失礼します」