天空の森 転移から3日目
天空の森のギルド拠点にて
ディアーは転移してから、周囲の様子や、転移した所の確認、ここ周辺の地理、などをウォスクに調べさせていた。
ウォスク「...と、私からの報告は以上です」
ディアー「つまり、ここの下には王国の領土であったエランテルがあったが、『アインズ・ウール・ゴウン』と言う者によって制圧され、現在は魔道国の領土になっているってこと?」
ウォスク「はい。恐らく、ディアー様が目撃された戦いこそが、アインズ・ウール・ゴウン率いる帝国と王国との戦いであったと思われます」
ディアーの口から笑みが零れる。常人が見れば恐れ慄く顔つきの、鹿の怪物であるディアーが悪巧みでもしているかのような微笑を浮かべているのだ。
ディアー「...それで、それ以外には俺達の敵になるような存在は確認出来なかったと?」
ウォスク「はい。この周囲に生息する者の存在は酷くか弱い人間が多く、人間以外のモンスターなども、貧弱な者達ばかりでした」
ディアーの微笑は笑顔に変わる。口が引き裂けんばかりに口角を吊り上げ、口からは奇妙な笑い声が零れだした。
ディアー「ウクッ、ヒヒッ...ウクククッ...アハッ!アハハハハハ!」
ウォスクはそんなディアーを見て、歓喜に打ち震えた。この笑い声は心の底から楽しい時や、嬉しい時にのみディアーが見せる笑い声なのだ。自分の仕事の成果が主人を喜ばせている。その事実だけでウォスクは大満足だった。
ディアー「そうかそうか!アインズ・ウール・ゴウン以外には敵になるような存在は無いのか!俺達のいるこの世界はユグドラシルと全く違う。ユグドラシルに存在しなかった魔法があるのがその証拠だ!そして、一概には言えないが、この世界の平均レベルは恐ろしく低い...これほど嬉しいことは無い」
ディアーは天を仰ぎ見る。両手を大きく広げ、全身で感情を表現せずにはいられなかったのだ。
ディアー「そして!恐らく、そのアインズ・ウール・ゴウンはあの人達の内の誰かに違いない!あぁ、やった。夢にも見なかったよ。こんなことが起こるなんて...!」
ディアーは玉座に座りなおす。そして静かに深呼吸をして、落ち着きを取り戻した後、ウォスクに話しかけた。それは、ゆっくりとした重みがあり、それでいて喜びを隠し切れていない声色で。
ディアー「なぁ、ウォスク...俺さ」
...
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ディアー「アインズ・ウール・ゴウンを超えて、伝説になりたい」
すみません!テスト期間なので、かなり短くなってしまいました!テストが終わって一段落着いたら、また再開します!