戦争は遂に始まっていた。
敵国の兵の断末魔が響く。しかし、そんなことは気にせずにアインズとディアーは呑気に本陣でお喋りをしていた
アインズが手を振りつつ、ゲートの中に入っていこうとする。
アインズ「じゃあ、ディアーさん。俺はパンドラズ・アクターと交代します。敵は頭である俺を狙ってくるとは思うのですが、もしかしたら、今回の戦争の采配をするディアーさんに矛先が向くかもしれませんので、護衛は連れていてくださいね」
ディアーが拳で自分の胸に叩き、自信満々に答える。
ディアー「はい!こちらの心配は大丈夫です!アインズさんもお気をつけて!」
アインズは安堵したように首を縦に振るとゲートの中へ消えていった。
ゲートが消えると、ディアーは護衛につけていた隣のウォスクに声をかける。
ディアー「…ウォスク、戦況は?」
ウォスク「はっ!現在、魔導国軍のデスナイトを前衛にし、後衛のエルダーリッチが戦況を押し上げています…正直な所、殲滅達の出番は無いのでは…?このまま勝ってしまいそうな勢いですよ?」
殲滅達とは、ギルド・天空の森の戦闘部隊。ナザリックで言うところの守護者に当たる物の1つである、殲滅の道化師隊のことを指している。
ディアーは手を顎に当てて少し考える素振りを見せた後、ウォスクに指示を出す。
ディアー「それじゃ困るな。エルダーリッチを下げろ。奴らでは彼を巻き添えにしかねない。それと、俊足達からの報告は入ってる?」
俊足達
天空の森の戦闘部隊の1つ。俊足の道化師隊
ウォスク「はい。中央にいるとの報告が入っております」
ディアー「そうか。それを殲滅達に連絡してくれ」
ウォスクは深々と頭を下げ、ディアーに伝える
ウォスク「申し訳ありません。そう仰ると思い、既に連絡は済んでおります」
ディアー「おっ?いいね。良くやった!じゃあ、予定通りに行こう」
中央本陣にて
馬に乗り、中央から前線を見つつ、ザナックは遠い目をしながら、隣の兵士長に質問をする
ザナック「兵士長…戦況は?」
ザナックは重々しい表情の兵士長を見て何となくは察しつつも、念の為確認をする。
兵士長「…我が軍の損害は甚大。前線はほぼ崩壊しておりました。が、しかし、良い報告です。先程まで敵軍の後衛であるエルダーリッチと思しき部隊が引き上げました」
ザナックは目に光を宿す。
ザナック「どういうことだ?つまり、今魔導国軍は後衛無しの状態か?」
兵士長は深々と頷く。
兵士長「殿下…」
ザナック「あぁ、分かっている。前線を立て直すには今しかない。罠かもしれないが、後衛がいなくなっているのは事実。これ逃せば、我々に勝機は無い。今すぐに前線を立て直し、大盾の陣を構えろ。出し惜しみは無しだ!魔導具を全て前線に投入しろ。完全迎撃体制を整えるぞ!」
ザナックが声を張り上げると、兵士長は馬を走らせようとした。次の瞬間、前方から爆音が鳴り響く。
ザナックは驚きと、これから何が起こるか想像もつかないと言う恐怖に顔を引きつらせ、独り言のように呟く。
ザナック「なんだ…あれは」
前線で火柱が上がっていた。その火柱は何かが爆発したなんてレベルでは無い。
天まで届く程の大きな火柱が5つ
同時に打ち上がったのだ。
テスト終わりましたー!
少しづつペースを戻していくつもりなので、気長に待っていただけると幸いです!
読んでいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!