転生したらスライムだった件 スライムは彼女たちを愛する 作:有頂天皇帝
次回色々と本格的に話を進めるため各派閥の動きを短めに書きました。次話からしばらく戦闘をメインに書く予定で合間にエロも混ぜて進めて行こうと思います。オーバーロードのゲヘナをメインに他作品のものも参考にして進めていく予定です。
リ・エスティーゼ王国兵士に連行されて王城へと足を運ぶリムルとセバスはそのまま兵士に連れられるままこの国の第三王女であるラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフのいる部屋へと案内された。
「ようこそいらっしゃいました。私はこの国の第三王女、ラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフです。隣にいるのが私の護衛のクライムねこちらにいるのは私の友人でこの国のAランク冒険者パーティ【青の薔薇】のリーダー、ラキュース・アルベイン・デイル・アインドラ。パーティーメンバーのイビルアイさんとティナさんです。あと2人いますがほかのメンバーは今空いていないためここにはこられません」
リムルたちが部屋に入るとソファーに座っている部屋の主であるラナーがにこやかに微笑みながら隣に座っているラキュースと後ろで立っているクライム、イビルアイ、ティナも含めて自己紹介する。
それに合わせてリムルも偽名で自己紹介をしようとしたが、それを遮るように別のソファーに座っているザナック王子とレエブン侯がリムルに話しかける。
「リムル殿。この化け物を相手に正体を隠す必要はない。隠したところですぐにバレるからな」
ザナックは砂糖を大量に入れた紅茶を飲みながらリムルにそう伝えるとラナーを慕っているクライムとラキュースがザナックを睨むが、ザナックはそれを機にせず優雅に紅茶を堪能する。リムルはレエブン侯にも視線を向けるとレエブン侯は無言で小さく頷きザナックの言葉を肯定する。
最悪の場合【大賢者】に頼んで【契約者】のスキルを使って記憶とか弄ればいいかと内心腹黒いことを考えながらリムルは変装した姿を解除し本来の姿で に戻りそのままラナーたちと対面する。──なお、リムルの姿を見てショタコンであるティナが興奮して後でイイコトしないかとリムルを誘う気満々であることは誰にも気づかれないでいた。
「それで?わざわざ俺たちを自分の元に呼んだのはなにか理由があるんだろ」
リムルは威圧的な態度を取りながらラナーの目的を尋ねる。リムルはラナーのことをレエブン侯やザナックから多少聞いたりしている程度でラナー自身のことをよく知らないために警戒する。しかしラナーはそんなリムルに対しても笑顔を崩さず日常的な会話を楽しむかのように普通に話しかけてくる。
「そこまで大層な理由ではありません。ただ、八本指の拠点を1つ潰せるほどの実力を持つあなた方にご助力をお願いしたいだけなのです」
「お願い、ねぇ」
リムルはラナーに何故か違和感を抱きながらもそれを気の所為と何故か判断しながらラナーの言うお願いが何なのか何となく察していた。と言うよりも八本指の経営していた娼館を潰したことで声をかけてきた時点でお察しであろう。
「・・・ふふっ。どうやらこちらのお願いをもう察しているようですね」
「さぁ?なんの事やら・・・」
ラナーとリムルは互いに笑みを浮かべ合いながらも本心を見せないようするが、腹の探り合いをしたところで時間の無駄になるだけなのでリムルは早々に本題に入ることにした。
「大方八本指壊滅のための戦力確保とかそんなところだろ?今回の一件で俺も連中から本格的に目をつけられたのと八本指相手に戦える力を持っていることも判明してるしな」
「正解です。前々からラキュースたちにも頑張ってもらって八本指が管理している麻薬畑や違法賭博などをいくつか消すことはできたのですが流石にこちらの手が足りないため限界が来てるんです・・・」
「手が足りないって、王女様なんだろ?国の騎士団や王女様の伝手を使ったりして戦力を集めたりすることはできないのか?」
八本指は言うまでもなくこの国にとって害しかない存在だ。いくら貴族などと繋がりがあると言っても麻薬や奴隷取引などを行う後暗い組織を国として放置しし続ける理由などないのだから王命などを用いて騎士団を動員して潰せばいい話だとリムルは考えるが、どうやらそういう簡単な話ではないらしい。
「リムル殿は知らぬことであろうが我らの兄上である第一王子もまた一部の貴族同様八本指とそれなりの関係を持っているのだよ。オマケに第二騎士団や魔法士師団の団長たちも兄上を支援する貴族連中でこちらの言葉を聞き入れない。さらに間の悪いことに良識の貴族派をまとめあげていたケレベル公爵が病によって倒れたことで貴族派にもまとまりがない。おまけに我が妹にはラキュース殿以外に戦力と呼ばれるようなものは持っていない」
「えぇ・・・」
ザナックの説明を聞いてリムルは呆れてしまう。一国の王子が国を蝕む害虫と懇意にしていることもドン引き出し、八本指が暗躍している中で貴族や騎士団たちにまとまりがないことにも呆れるし、その現状を何とかしようとしているラナーの戦力が乏しいことにもなんともいえなかった。
「俺としても八本指の連中をこのまま野放しにするのは面倒だ。故にラナーに協力して今夜王都にある八本指の拠点全てに襲撃をかけるつもりだ。そのためにリムル殿に協力して貰いたいというのが俺とレエブン侯の本音だな」
「そうですな・・・。リムル殿が参戦してくれれば戦力としてもかなり期待が持てますからな」
ザナックとレエブンはそう言ってリムルに参戦を願い出てくる。リムルとしては現状王都で色々と世話になっている2人に恩を売るのは吝かではないし八本指を潰すのに協力するのはリムルとしても問題ない。だが、今リムルは次のオークションでヴェルグリンドの配下たちを全員購入するために金稼ぎする必要があるためあまり時間を取られたくないというのも本音であるため悩んでいた。
「もちろん報酬はお支払い致します。前金として金貨10枚。残りの報酬は成果に応じてお支払いします」
ラナーはにこやかに微笑みながら報酬を提示する。個人に支払うにしては前金からしてかなりの大金であり成果に応じてより稼げることと八本指の拠点を襲撃するなら多少のお零れを手にしても何も問題ないなと脳内でそう結論づけたリムルは怪しいと思いつつも依頼を受けることにした。また、隣で同じように話を聞いていたセバスもリムルと同条件で依頼を出されたがセバスは金の代わりに最近王都で話題の暴風商会の人気商品──主に食品関係のもの──を可能な限り欲した。
それを聞いていたリムル、ザナック、レエブンは微妙な顔をすることになった。
今夜の王都各地に点在している全ての八本指の拠点を襲撃するための話し合いをラナーたちとし終えるとリムルは一度屋敷に帰宅し、襲撃の準備とまた屋敷を空けることになることをヴェルザードに伝え屋敷に襲撃者が来ても問題ないようにジュラの大森林にいるブラッドレイやロビンフッドなど人間の国で暴れても問題ないメンバーも呼び寄せて屋敷とヴェルザードたちの警護に当たらせリムル自身は竜之介やホムラ、ヒカリたちを連れて八本指の拠点襲撃のために屋敷を出た。
────この時のリムルは知らなかった。今夜は八本指の拠点襲撃だけで終わらず今のリムルよりも格上の実力者たちがここリ・エスティーゼ王国に集い暴れることを。そしてリムルはその影響によって本来の歴史とは異なる力をまた手に入れることを・・・
月夜の光が照らすリ・エスティーゼの裏通りをフードで顔全体を隠している人物が歩いていた。
「ふむ・・・。共を連れずの夜の散歩とやらも中々良いものだな」
フードを被っている美少女────
「まったく・・・
ルミナスは誰にも聞こえないくらい小さい声でブツブツと文句を零しながらリムルの屋敷を遠くから見ていた。
「まぁよい。少なくともあの子が恐れるような未来にはまだ進む気配はなさそうだから今は静観しておく・・・いや」
ルミナスはこのまま手を出さないで帰ろうかと思ったが、リムルとその周りにいる美少女・美女達。そしてリムルがそんな彼女たちを美味しく頂いているのをたっぷりと覗き見したのを思い出しルミナスは頬をほんのり赤らめながら唇をチロリ♡と舌で舐めあることを思いついていた。
「あの子に申し訳ないから本格に手は出さぬが少し程度の味見なら構わぬだろ♡」
ルミナスはよからぬ事を企みそれを実行すべく準備を始めるのだった。なおこの時のルミナスは知らぬ事であるがルミナスの言う味見をしたことによりルミナスは一年近く欲求不満になる上にあの子と再会した時に少しだけ冷たくあしらわれるという結果になり後悔してしまうことを・・・
王城の第二騎士団と魔法士師団の屯所。共に女性だけで形成されている両騎士団は実力・容姿ともに優れていることからかつては国民に人気もあったのだが第二騎士団の騎士団長及び幹部たちと魔法士師団の上司たちが第一王子バルブロ傘下の貴族たちに変わってから酷く変わってしまった。
謂れのない冤罪によってその地位を乏しめられたアリューシアたち第二騎士団と魔法や魔導具などの扱いを軽視するリ・エスティーゼ王国で肩身の狭い思いをするセレスティーヌ・ボードレール率いる魔法士師団は共に貴族やガセフ・ストロノーフ率いる第一騎士団以外の騎士たちによって毎日凌辱されているだけでなくこれまでの功績を奪われさらには現騎士団長や帰属連中の悪事の罪を押し付けられたことによって現在両師団は国民たちからの評判が酷いものであった。
「私たちってなんのためにこの国に使えているんでしょうか・・・」
「アリューシアさん・・・」
濁った目で天井を上目の空で眺めながらやけ酒を飲んでいるアリューシアを心配そうに見つめるセレスティーヌ。先程まで貴族や騎士たちによって部下たち共々この屯所で輪姦されたアリューシアの身体はあちこち痣や鞭などによる傷や黄ばんだ精液が至る所にこびりついていた。部下たちを先に入浴場に向かわせ汚れた体を洗わせている間にセレスティーヌと雑談しているがその際にアリューシアは思わず先の言葉を漏らしてしまった。
「知ってますかセレスティーヌさん?今の市民たちが私たちのことをなんて言ってるか?体で男に媚びを売る淫売ですって。笑っちゃいますよね」
アリューシアは傷つきながらも必死に守ってきた国民から蔑まれているという事実を前に心が折れていた。セレスティーヌはそんなアリューシアを心配するが自身もまたアリューシアと同じ気持ちを持っているために何も言えないでいた。
「・・・今は辛いかもしれない。だけどいつかこの苦しみから解放される日がくるわ」
気休めの言葉であろうとも今のアリューシアの心が壊れ廃人にならないようにするために慰めることしかできないでいた。それから戻ってきた部下たちと入れ替わりで汚れた身体を洗うアリューシアとセレスティーヌだが、先程とは別の連中によって入浴場で犯されてしまうのだった・・・。彼女らの安らぎの時が来るまで数日・・・。
リ・エスティーゼ王国から少し離れた場所。そこには大量の悪魔の軍勢を率いるデミウルゴスとハドラーの姿があった。
「──予定通り今夜君たちにはリ・エスティーゼ王国で暴れてもらうよ。多少の犠牲は目を瞑るから君たちにはあのリムル=テンペストの実力を測ってもらうというギィ様から重要な任務を果たすんだよ」
「承知しておる。そのためにギィ様から与えられた
デミウルゴスからの言葉にハドラーは強く答えながら背後で待機している5人の兵士に視線を向ける。
【
全員が魔鋼石の身体を持ち蓄えられていたギィの魔素を用いたことによって
「リムルというスライムとその配下たちの相手をする以外にも何かあの国でやっておくべきこととかはあるか?」
「特にない・・・と、本来ならば言う予定だったのだが少し調べたいことがあるから注目を集めるように派手に暴れてくれればいいよ」
ハドラーは確認するようにデミウルゴスに自分たちがやるべき事はないかと再度尋ねるとデミウルゴスは問題ないと言いかけたところで派手に暴れるよう指示を出す。
(帝国の人間が密入国しているとの報告が先程届いた。ヴェルグリンド様が奴隷としてオークションに送られたこととも何か関係があるかもしれない)
デミウルゴスは先程リ・エスティーゼ王国内部に潜ませている下僕からの報告でヴェルグリンドがオークションにて奴隷として売られたことを聞いた時には卒倒しこのことをギィたちにどう報告すべきか悩ませたが、それとはまた別に東の帝国の人間が潜みヴェルグリンドを購入したリムルの屋敷を監視しているとの報告がありデミウルゴスは東の帝国の目的を探る必要ができたため頭を悩ませていた。
「色々と今夜は騒動がありそうですね・・・」
デミウルゴスは進軍を始めたハドラーたちを見送りながら自身はどう立ち回ろうか頭を悩ませることとなった。
あとがき
今回短めになってしまい申し訳なく思いますので次回はもう少し文字数増やして投稿するよう頑張ります。多分次回は六腕との戦いになると思うけど次に投稿するまでにリムルのO.S.を考えようかなと思います。シルバみたいに複数の動物霊を憑依させるのと五大精霊のいずれかを召喚させるのをやりたいのですが、リムルにはどんなのが合うと思いますか?ご意見があったら参考にしたいのでよろしくお願いします。